147東御市の海野宿に立っている梯子型の火の見櫓。木造でないのが残念。
**はじめから破壊されることを前提とした考え方に基づいた物作りの哲学は、今のところ工学畑では育っていない。一生懸命、壊れないようにものを作ることはできても、それを一旦壊れたらという想定に基づいて、別のシステムを考えておくことを、現在の一般…
146 上田市丸子にて■ 火の見櫓本来の役目を既に終えているのだろうか、広告塔と化した火の見櫓。取り壊されてしまうよりはいいか・・・。四角い屋根に丸い見張り台、細身の櫓はこちら、東信地方の火の見櫓に共通するデザインのようだ。 被災地の復旧・復興に…
**例えば、千年に一度の大地震がきた時に、地下の所の貫梁が先行して壊れるようなシステムにして一編、壊しておいて、それを戻す。(中略)その辺は常にフェールセーフというか、「リダンダンシー」の確保をやらないとダメなんです。(後略)****やっ…
145 東筑摩郡麻績村で見かけた火の見櫓■ 麻績(おみ)は中山道の洗馬(せば)から善光寺に至る善光寺街道の宿場だった。柱材、横架材、脚部のアーチ材など、櫓の構成部材は鋼管。まるで笠のような小さな屋根がちょこんと載っている。避雷針につけられた矢羽…
■ 前稿に引き続き本稿も「包む」を取り上げる。「火の見櫓はおもしろい」はただ単にタイポロジーを楽しんでいるだけなのだが、「包む」は対象も広く、内容もどうやら多岐にわたりそうでタイポロジーという切り口だけでは扱いきれないような気がする。この先…
144 筑北村坂北で見かけた火の見櫓■ この火の見櫓にはブレース(柱材と横架材とで構成される四角いフレームに入れる斜材)が無い。 柱材には等辺山形鋼が使われることが多いが、この火の見櫓には100×100の角形鋼管が使われていて、剛性が高いためであろう。…
■ 注文しておいた『江戸の坂 東京の坂』 横関英一/ちくま学芸文庫が届いた。カバー裏面から本書の紹介文を引用しておく。**東京の坂道と、その名前を見つめると、江戸庶民の暮らしと心が浮かび上がる。東京中を隈なく歩き、古書や古地図を渉猟して、坂道…
■ 雑誌「クウネル」に掲載された川上弘美の掌編小説をまとめた 『ざらざら』*1。 川上弘美の描く小説世界は春霞のように輪郭がはっきりしない。ふわふわと宙に浮かんでいる。そう、作品名にもある「風花」のように。『ざらざら』、単行本は2006年に発行され…
■ 2月のブックレビュー『成熟と喪失』を30年ぶりに再読した。副題「〝母〟の崩壊」が何を意味しているのか、どう理解するかがポイント。『モンシロチョウ キャベツ畑の動物行動学』 小原嘉明/中公新書 モンシロチョウなどでは紫外色が配偶者を特定するため…
■ 『形の生物学』 本多久夫/NHKブックスを読み始める。著者は生物の多様な形に共通するものとして「袋」に注目する。**本書は多細胞動物の袋構造に注目し、袋の実体と袋の形成のされ方、および袋の果たしている役割について述べるものである。**(8頁…
■ 『江戸の紀行文 泰平の世の旅人たち』 板坂 耀子/中公新書 を読み終えた。江戸の紀行文といえば芭蕉の「おくのほそ道」しか思い浮かばないと先日書いたが、その後十返舎一九の「東海道中膝栗毛」もあったなと思い出した。本書で朱子学者の貝原益軒が優れ…
火の見ヤグラー一級建築士・・・・・信州の鄙里で暮らしています。なんでも見て、かんでも考え、なんでもかんでも書いてみよう。・・・・・ブログ開始2006年4月16日(GOOブログ)2025年4月29日(はてなブログ)
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。