■ 村上春樹を巡る旅もようやく最後の長編『ねじまき鳥クロニクル』に到達した。当初長編小説に限定していたが、途中で短編小説に寄道したりもした。この作家は短編より長編の方がいいような気がする。そう結論付けるにはもっと多くの短編を読まなければなら…
■ 雑誌「新建築」の2004年7月号に「まつもと市民芸術館」が載っている。同誌に設計者の伊東豊雄さんが「ピュアな美しさより生き生きとした楽しさを」という長文を寄せている。また藤森照信さんの「塀の上の伊東さん」と題する伊東建築に関する評論も掲…
● 第137回の芥川賞と直木賞の受賞作品が決まった。今回から芥川賞選考委員に小川洋子と川上弘美が加わった。女性の選考委員は他に高樹のぶ子と山田詠美。男性は石原慎太郎と村上龍、あと誰だっけ。思い出せない・・・、調べてみると池澤夏樹と黒井千次そ…
■『博士の愛した数式』はベストセラーになって映画化もされた小川洋子さんの小説だが、この小説は小川さんの「本流」の作品ではない、と思う。小川さんの作品は登場人物が日本人なのかそうでないのか国籍不明、舞台も日本なのか外国なのか判然としない。そう…
●『みちの家』 子どもたちが「家(建築)」と向き合うために企画された絵本シリーズの1冊。建築家の伊東豊雄さんが自身の建築論を小さな子供たちに分かりやすく伝えようとつくった絵本。「白いみちの家」「チューブの家」「大きな巻き貝の家」「ワープする…
『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』『国境の南、太陽の西』『ねじまき鳥クロニクル』『スプートニクの恋人』『海辺のカフカ』『ア…
■ 前々稿で「建築ジャーナル」という月刊誌に黒川さんがコーン(円錐形)が好き、だから使うとインタビューに答えている記事を見つけたと書きました。発注者を納得させるのにはなぜコーンなのか理由をきちんと説明する必要があります。なんとなくコーンが好…
■ 建築でコーンというと黒川紀章氏の作品。ガラスのコーンが何を意味しているのか、氏の説明文を目にしたことがないので分からない。昨年の12月21日にこう書きました。黒川さんの作品に頻出するガラスのコーン。とうとう黒川さんの説明文を見つけました…
■『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』新潮文庫を読み始めたが、文字が細かくて中年の目にはつらい。昨日書店の文春文庫の棚でこの本を見つけた。新潮文庫や講談社文庫ほど目立たないが文春文庫にも村上春樹の作品が何点か収録されている。短編を…
● 1957年(昭和32年)の7月6日未明、幸田露伴の『五重塔』のモデルになった谷中の五重塔が焼失した、ということをNHKのラジオ番組で知った。不倫関係の清算のために放火心中をしたことが原因だという。ということで、今回は五重塔をとり上げよう…
■ 今夜も村上春樹。 『スプートニクの恋人』の大半は昨日電車の中で読んだ。『ダンス・ダンス・ダンス』と同様の精神世界を描いているのだろうが、その広がりをあまり感じることなく、今日読み終えた。物語は表面上シンプル。主な登場人物も三人と少ない。国…
■ 所用で東京へ 『ダンス・ダンス・ダンス』の下巻を新宿までの電車の中で読み終えた。電車の中は最適の読書空間だ。何故か読書に集中できる。ときどき窓外を流れる景色に目をやる。そしてまた読書に戻る。僕がハワイのダウンタウンで偶然見かけたキキ、彼女…
■ 少し寄り道したが村上春樹に戻った。『羊をめぐる冒険』の続編の『ダンス・ダンス・ダンス』上巻を読了した。「いるかホテル」を再訪した僕、フロント係のユミヨシさんと知り合い、ホテル内の不思議な空間で羊男と再会し、有名な写真家の娘ユキ(中学生)…
火の見ヤグラー一級建築士・・・・・信州の鄙里で暮らしています。なんでも見て、かんでも考え、なんでもかんでも書いてみよう。・・・・・ブログ開始2006年4月16日(GOOブログ)2025年4月29日(はてなブログ)
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