最終更新 : 2024.1.11
転職する際には企業に直接応募する方法のほかに、転職エージェントを利用する方法もあります。
転職エージェントは、求職者の希望条件と企業が求める人材をマッチングするサービスです。専任のキャリアアドバイザーのサポートを受けられるため、転職活動を効率的に進められます。
なかには、「転職エージェントを利用すると受かりにくい」と聞いたことがあり、利用を悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では転職エージェントを利用すると本当に受かりにくいのか、利用するメリットはあるのかを解説します。直接応募がおすすめのケースについても解説するので、自分には転職エージェントが合うのかを見極めましょう。
中嶋 千博エキスパートキャリアアドバイザー
【保有資格】米国CCE,Inc.認定GCDF-Japan キャリアカウンセラー結論として、転職エージェント経由で求人に応募しても、決して受かりにくいわけではありません。
転職エージェントが受かりにくいと考えられている原因は、その仕組みにあります。転職エージェントは、転職サポートを受けたい求職者と、優秀な人材を獲得したい企業をマッチングさせるために、仲介役を担っています。
企業は、紹介してもらった求職者が内定した際に、転職エージェントに対して報酬を支払う仕組みになっています。そのため、転職エージェントを利用して選考をすると、企業に採用人件費が発生するため、企業の採用ハードルが高くなると考えて「転職エージェントを利用すると受かりにくいのでは?」と考える求職者もいらっしゃるようです。
しかし、可能性としてゼロとは言い切れませんが、そういったケースは多くありません。
理由は、採用人件費が発生したとしても優秀な方を採用したい、というニーズがある企業がそもそも転職エージェントを利用して採用活動を行うからです。
むしろ、転職エージェントを利用したほうが、直接応募よりも受かりやすいといった意見もあります。
その背景には、次のような転職エージェント特徴が深く関係しています。
転職エージェントを利用すると、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をトータルでサポートしてくれます。応募書類はキャリアアドバイザーが添削した上で提出するため、書類選考の通過を高められるケースもあるでしょう。面接対策も行っており、面接が苦手な人でも安心して挑めるよう準備可能です。
また、キャリアアドバイザーから希望条件に合う求人を紹介してもらえるのも特徴の一つです。企業が求める人物像とマッチすれば、非公開求人を紹介してもらえる可能性もあります。このようなメリットについては、次の見出しでそれぞれ詳しく説明します。
転職エージェントでは、さまざまなサポートを受けられます。専任のキャリアアドバイザーがついてくれるため、誰かに相談しながら転職活動を行いたい人におすすめです。
転職エージェントは、求職者と人材を求める企業のマッチングを行う役割を持っています。転職エージェントを利用することで、求職者は希望に近い求人に、企業は求めるイメージに近い人材に出会える可能性が高くなります。求職者と企業の条件が一致すれば入社後のミスマッチを防ぐこともでき、双方にメリットがあるというわけです。
直接応募の場合、面接まで辿り着いてやっと企業と自身の相性を確認できます。その点、転職エージェントは、企業の人事担当者と密に連携をとっていることから、その企業と求職者の相性を考慮して求人の選定を行います。そのため、求職者は応募の段階で相性の良い企業が分かっており、効率よく選考が進められるといった点も魅力の一つです。
転職エージェントでは、非公開求人を保有しているケースも珍しくありません。非公開求人とは、選考時間に余裕がない場合や極秘プロジェクトの求人で他社に知られたくない場合などの企業側の諸事情により、ホームページや転職サイトに公開されていない求人のことです。求職者の希望や経歴などとマッチすれば、転職エージェントから非公開求人を紹介してもらえる可能性があります。
非公開求人はハローワークや転職サイトでも掲載されないため、直接応募の求職者は求人情報すら得られません。たとえばtype転職エージェントの場合、保有している求人数の80%程度を非公開求人が占めています。
求職者は、履歴書や職務経歴書の書き方のアドバイスや、添削などのサポートを受けられます。応募書類の限られたスペースのなかで効果的に魅力を伝えられるよう、書類作成のノウハウを教えてもらえます。
人事担当者にしっかりとアピールできる応募書類の作成をサポートしてくれるのは、心強いサービスではないでしょうか。
転職エージェントのなかには、企業に推薦状を提出してくれるサービスもあります。推薦状は、求職者が提出する応募書類とは別に、キャリアアドバイザーが企業に対して、求職者のスキルや人物像を伝え、能力や適性をアピールするための書類です。
キャリアアドバイザーが推薦状を提出することで、第三者からみた求職者の魅力的な部分を企業にアピールでき、書類選考においてプラスな影響をもたらします。
転職エージェントでは、求職者が希望すれば面接指導を受けられます。キャリアアドバイザーを面接担当者と見立てた模擬面接では、受け答えの内容に対してフィードバックをしてくれるため、万全の状態で本番に挑むことが可能です。
また、転職エージェントのリクルーティングアドバイザー(企業担当)は、求人を出す企業と日頃より連携を取っており、面接で質問される内容や評価ポイントを熟知している場合もあり、そのポイントは随時キャリアアドバイザーに共有が行われています。このように、企業目線での実戦的な面接指導によって通過率アップを期待できるでしょう。
求職者がすべてのサービスを無料で利用できるのも、転職エージェントのメリットです。
転職エージェントを無料で利用できる理由は主に2つです。一つは求人を出したり人材を紹介されたりしたときに、企業から手数料を受け取っているためです。もう一つは、職業安定法で求職者から原則手数料を徴収してはいけないルールがあります。以上の二つの理由で、求職者は全てのサービスを無料で利用できるのです。
ここからは転職エージェントをうまく利用するためのポイントを解説します。
転職を成功させるには、転職エージェントごとの強みを把握して、自分に合ったサービスを選びましょう。主に2つのケースに分かれます。
まず1つ目がすでに転職したい業界や、職種が定まっているケースです。その場合は希望する業界や職種に強みを持っている転職エージェントを選ぶことが大切になります。
例えば、金融業界への転職を希望している場合、IT業界に強い転職エージェントを利用しても求人が少ない可能性があるといったことです。
どの業界に強いかなどは、それぞれの転職エージェントサービスのホームページに記載してあることが多いので、気になる転職エージェントがあればチェックしてみましょう。
2つ目は、まだ自分のキャリアプランが定まっていないケースです。「行きたい業界や職種も決まっておらず、まずは転職エージェントに相談して今後のキャリアを設計したい」という場合は、総合タイプの転職エージェントサービスを利用するのがおすすめです。
総合タイプは、さまざまな業界・職種の求人が揃っています。その中でキャリアアドバイザーが求職者とマッチしていると思った求人を紹介してくれるので、思いもよらなかったキャリアプランが見つかる可能性もあるでしょう。
このように自身が希望する転職支援を叶えてくれる転職エージェントを選ぶことで、希望条件に近い求人の紹介を受けやすくなります。
転職エージェントは、キャリアアドバイザーとともに転職活動を進めていくため、信頼関係を築くことが重要です。キャリアアドバイザーには希望条件をできるだけ詳細に伝え、お互いの認識に行き違いがないようにしましょう。
ときには、キャリアアドバイザーから提案された求人が、自身の希望条件と異なるように感じることもあるかもしれません。しかし、求職者が自分では気づいていないキャリアの可能性を把握した上で提案している可能性もあるため、自分にあった求人を紹介してくれない、信頼できない、と決めつけるのではなく、その根拠を聞いて理解を深めることも大切です。
また、嘘をつくと入社後に発覚したら経歴詐称で大きなトラブルに発展する恐れもあるため、自身の経歴や状況などは正確に伝えるようにしましょう。
複数の転職エージェントに登録するのも選択肢の一つです。前述したように転職エージェントによって、強みが異なるからです。
複数の転職エージェントを登録するデメリットは、連絡工数が増えてしまう点です。ただでさえ、転職活動自体が多忙であるのに、加えて利用する転職エージェントが多ければ多いほど、負担は大きくなってしまいます。
そのため、その転職エージェントを使うメリットや、キャリアアドバイザーと相性が良いのかなどが分かってきたタイミングで、転職エージェントサービスを絞り込むのがおすすめです。
type転職エージェントは、経験豊富なキャリアアドバイザーが納得感のある転職をサポートします。非公開求人も数多く保有しているため、好条件の求人に巡り合える可能性もあります。
関連記事:転職エージェントは併用するべき?複数社に登録するメリット・デメリットを解説
転職エージェントを利用すると、様々なメリットがあります。しかし求職者の希望条件によっては、直接応募のほうがおすすめのケースがあります。
転職エージェントは、数多くの求人を保有しています。しかし、必ずしも応募したい企業の求人を取り扱っているとは限りません。すでに応募したい企業が決まっている場合は、直接応募しましょう。
また、企業や団体によっては、直接応募にしか対応していないケースもあります。代表的な企業や団体は、次の通りです。
多くの大手外資系企業では、スカウト機能を備えたツールを活用して採用活動を展開しています。
また、公的な企業やNPO、学校法人などは、転職エージェントを利用しない傾向にあります。応募したい企業が決まっていたり、特定の団体や業界への転職を希望している場合は、転職エージェントではなく、直接応募を検討すべき、ということも覚えておきましょう。
転職エージェントは、求職者の希望条件に合う求人を紹介してもらえるサービスです。応募書類の添削や面接対策にも対応してくれるため、万全な体制で効率良く選考に臨めます。
type転職エージェントでは、さまざまな業種や職種の求人を数多く保有しています。応募書類や面接といった選考対策にも力を入れており、対策の回数制限がないので完成度の高いパフォーマンスを目指せます。
初めての転職でも経験豊富なキャリアアドバイザーがしっかりとサポートするため、ぜひ登録してみてはいかがでしょうか。
ここでは実際にtype転職エージェントを利用して転職活動をされた求職者の方の感想をご紹介します。
type転職エージェントをもっと知りたい方は下記のページで紹介をしているのでチェックしてみてくださいね。
関連記事:type転職エージェントとは
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