
あらすじ
人間と妖怪、化学と妖術が共存を果たす無秩序な世界、“桃源郷”。————しかし、その均衡は突如崩れた。負の波動を受けた妖怪たちの暴走という、謎の“異変”によって。その元凶は、大妖怪・牛魔王蘇生実験にあった。
牛魔王の息子・紅孩児は、蘇生実験を目論む義母・玉面公主から“三蔵一行の抹殺と魔天経文の強奪”を命じられていた。それに従えば、実母・羅刹女の呪縛を解くという。彼の心の迷い、弱さを見透かした、ある科学者により洗脳された紅孩児は、三蔵一行抹殺のため一人動き出す。
一方、牛魔王蘇生実験を阻止すべく玄奘三蔵、孫悟空、沙悟浄、猪八戒の四人は西域・天竺国への旅を続けていた。旅の途中、川を渡れず家へ帰れなくなってしまった少年“坤”と出会う。坤を家族に会わせるため、彼等は川を渡る道を選ぶ。しかし、待っていたのは川から突如現れた無数の妖怪たちとの戦いであった。
薄暗い水の中、一筋の光を探す三蔵たち。理性を失い操られるまま闘う紅孩児。嘲笑う科学者と、看守る月。
彼等が伸ばしたその手の先に在るものは、『光』か『闇』か。
————弾は再び込められた。
作品情報
■原作:峰倉かずや『最遊記』『最遊記RELOAD』(一迅社刊)
■演出・脚本・作詞:三浦 香(FuncAScamperS009)
■キャスト:鈴木拡樹、椎名鯛造、鮎川太陽、藤原祐規、小野田龍之介、畠山遼、林修司、うじすけ、阿由葉朱凌、藤村真優、三上俊、唐橋充