今週は、月曜日から木曜日まで某大学で行われた哲学の集中講義を聴講してきた。
これは、通常半年かける内容の授業を、4日間で集中的に行うもので、1時間半1コマの授業を1日4コマ行う形式。某大学には所属していない外部の専門家を招いて行われた。
フッサールの現象学の中で志向性という概念があるが、そこに焦点をあて、深く掘り下げた内容の講義だった。参加者は大学院生を含めて9名の少人数であり、適宜質疑応答を交えながらゼミ形式で行われた。
未だ現象学や論理学の知識が不十分な私には理解できない高度な内容もあったが、基本的な所は押さえることができた。そして何よりも、哲学の専門家の研究がどのようなものであり、どんな議論が行われているのかを肌で感じることができて、楽しかった。体力的に厳しいかと思っていたが、一日6時間の講義も集中力は途切れることなく最後まで講義について行けた。
会社を早期退職してもうすぐ2年になる。2年前には日々仕事に追われ、一つの学問を深く勉強することなど考えもしていなかった。当時は想像もしていなかった経験をさせてもらい、充実した4日間だった。
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