新潮文庫 平成13年 ぼくは大きな勘違いを致しておったのだ。児玉氏 を局アナだとずっと思っていたのだが、俳優でい らしたのですね。こんな本好きだとも知らなかった。 原書でお読みになっていらしたらしくて、そこいらは ホンモノ感がある。あの2000…
こぐま社 1989年 40Pあまりのこの本、まだバブル冷めやらぬ頃に 出されている。今では、たぶん、出版できないだ ろう。バブルの良き遺産だ。木を13万本植えて 山を再生させる。世界を変える人、っていうのは、 こういうエルゼアール・ブフイエのよう…
文春文庫 2004年 三陸海岸で起きた明治二十九年、昭和八年の大津波 を中心に、それはそれは恐ろしい大津波についての 本である。大津波が来るときは砲撃のような音がする といい、潮も一時、一気に引くという。そういう細部が とても恐ろしい。人間もさ…
文春文庫 1997年 私、個人のことなのだが、文学賞がボツになって、この 本を読んでいて、いくつか気づいたことがあり、私の 文章の欠陥というか、まだまだ、だな、というところ が理解できたような気持ちになった。いや、ボツにな るのには、やはり、そ…
「パン屋再襲撃」所収 うっすらと、淡雪の如くの狂気、ねじまき鳥 クロニクルの冒頭から部分からそう感じるのだ。 ぼくは20年前くらいに読破したが、よく覚え てはいなかった。「路地」のような閉鎖された 道のイメージは覚えていたし、猫のことも読めば …
文藝春秋 1986年 かつてこのように長いタイトルの短編があっただろうか。そ れも、それらの事実にひとつも触れられていないのだ。まさに、 ーのようなもの的世界だ。強い風が吹いてくるのだが、それが なにかにひとつづきになるのか、といえば、特に、そ…
「パン屋再襲撃」所収 1985年 笠原メイとの出会いが出てくる。笠原メイはたしか、 ねじまき鳥クロニクルにでてくるキャラクターだ。 もっとも、ねじまき~ではもっと幼いと思うが、メイ という名前は同じだ。 双子というキャラも1985年ころからたび…
文春文庫 1985年 1Q84から初めて春樹氏を読んだというひとは かつて、こんなに最速のウィットの持ち主だった なんて信じられないかもしれない。あれは、ひど かったけど、このファミリー・アフェアは、なんと も偏狭な主人公が、とてもおもしろいこと…
人生というものを最近、よく考える。とくに時間に ついて。人生は長い、が、あっという間でもある。 人生でなにを為すか、為さないのか。それが、問題 だ。 人生、100年時代といわれている。ということは、 丁度、折り返し地点。後半、どういうことが、待…
読了したのが8・16(水)なので、こういうのも 読んだっけなあ、と言う感じである。 文学賞が〆切間近で、こんなもの(といっていいのか……) を書いていていいのか、と思うが、書いちゃうんですねえ。 角川文庫 1996年 小学生の頃からの食にまつわる…
文藝春秋 2005年 長らくぼくは春樹氏を「何か」=SOMETHING ELSE のある作家だと認識してきたし、この本にも、その「 何か」は確かに存在する。2010年代になって、春樹 氏はそれらを失ってしまった、とぼくは思っているが、 それは、今回はまあ、い…
パソコンが言うこと聞くうちにささっとレビュー、 いっちゃいましょうかね。 今日は、「センセイの書斎」内澤旬子女史ですよ。 河出文庫 2006年 いわゆるセンセイと呼ばれるような方の本棚はいかように なっているのか、大いに興味のあるところだ。 リン…
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