私小説で殺人とはおだやかじゃないな、と思いつつ、この 短編を読んでみる。シーナ氏の野良犬時代の話で、ケンカで やっちまったらしいのだ。相手は死んだかもしれないが、逃 げたのでわからなかったらしい。もうひとつは、キャバクラの ホステスの家で個人…
文藝春秋 1993年 これぞ私小説って感じの話だ。熱海に行って、旅館になんやら 本を売りつけるセールスの仕事に就いて、そのことが描かれる。 かったるい感じがうまくでている。同僚の宮脇という男を堤防 で昼寝しているのを見つけて、帰りに、その男が、…
「猫殺し その他の短編」所収 他の短編は繋がっていたりしたが、これは独立していて、夢に ついて椎名氏独自の言及の仕方をしている。夢は蛇が見させて いる、らしい。とか、未完の小説の原稿を披露している。 こういう手の内を見せる小説というのはおもしろ…
新潮文庫 2003年 2月に再放送で見たNHK特集「行~比叡山 千日回峰~」に でていらした酒井雄哉大阿闍利。それをみてから、阿闍利と いう存在が気になって気になって仕方なくて、どうしましょう、 と思っていて、この健氏の本の最後の方に阿闍利との対談…
ポウと呼ばれる警報のようなもの。事件や事故が起きると 夜中でも鳴り、人々を怯えさせる。 その日も、十二回ポウは鳴った。それは猟奇殺人で畑に 頭だけ出して、女の人が殺されたのだ。それも、その人は 妊娠していたという。もう一つ、事件があって、学校…
ほこりまみれの校庭で激しい練習に明け暮れる中、カズミという 女の子に憧れ、その女の子が中心にセックスというか、女郎屋の 一幕があったりと、まさしく青春の一コマを切り取った好短編。 工藤とカズミがラスト。ぱしんぱしんと頬を軽く叩いて、安っ ぽい…
「今日あたり千ちゃんがふらふらしてるから川へいくべ」 と川へオボと行く。千ちゃんというのは頭の足りない女で、 そそのかすと裸になり、川で水浴びするので、裸見たさに 行くのである。廃墟になった建物でエロ写真を見つけて、 勝手に敬礼してくる中二の…
ヒゲ男が干拓のところで舟にのり、自殺しようとしている ところをオボら3人が助ける。 助けると、その後、しかられると思ったら、その男の親かな にかから5ダースの鉛筆をもらうことになる。 おそらく、これは椎名氏が小学生のころの話だろうと推察 される…
MF文庫 2010年 ぼくの遅まきの青春時代、四天王時代の真っただ中だった。三沢、 小橋、川田、田上の四強といわれた人たち。ああ、あのころのプ ロレスは最高に輝いて見えた。1998年の広島大会で、メーンで 三沢光晴がエメラルド・フロージョンを繰り…
弱小ブログながら、楽しみに読んでくれはる人もいるかもしれない のに、だいぶ、ごぶさたしてしまって、お待たせしました。 パソコンの不具合が重なり、更新できずにいました。 今日はパソコンもいい天気に御機嫌なようです。 では、いってみましょう。 「猫…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。