メンタルが悪化し読書をしたくてもできなくなってしまった私が、それでも何か本を読みたいとKindleで文字が少なめの読める本を探して読み始めて10冊目です。

これも読んだのは少し前になります。
以前ブログに読んだ本で目から鱗だったことが書いてあったと、言った本はこの本の事でした。
この本もKindle Unlimitedで読めます。
以前から、ずっと気になっていたタイトルの本でした。
うつ病やメンタル系の本は色々あるし、他にもダウンロードしてページをめくって読んでみたりするものの、長文の文章が今はどうしても読めなくて挫折してしまって、きっとためになるであろうことが書いてあるのは、何となくは分かるものの、結局最後まで読めずに終わってしまうことの連続でした。
でもこの「ぼくのうつやすみ」は、漫画で描かれているのでゆっくりだけど、最後まで読むこともできました。
著者のミヨシさんのいる環境は、私から見ればえらい恵まれた環境にみえました。
正直羨ましいしか、最初はなかった。
職場にも家族にも理解を得ることができるっていうのは、当たり前ではないし、私の家族はメンタル系の病気にはどちらかというと、理解のない方なので「いいな、うらやましい……」しか、読んでいて最初は出てこなかった。
私のうつが一度良くなったのは、家族や周りへ理解を求めるのを止めたからです。
理解を求めるのを諦めたら、なんだか少しだけ心が軽くなりました。
それまでできなかったことも、少しずつ苦労したし、しんどい思いもたくさんしたけど、なんとかできるようになっていきました。
今はまたその時よりも悪化してしまったのですが……
うつになると「ゆっくり休む」ってよく言われるし聞くけど、以前もブログに書きましたが「それって、いつまで?」ってなるんですよ。
ブラックホールの中にいるみたいな感覚になる。
目の前に広がるのはただ闇しかないみたいな感じ。
それで、この本を読んでいた時に「うつを忘れて休む」って書いてあって、メンタルクリニックやカウンセリングに行っていた時期も過去にはありましたが、そんなこと誰にも言われたことも聞いたこともなかった、私からしたら本当に目からうろこでした。
でも「忘れる」って難しい。
でも1つ気付いた。
いつも私は「今日のメンタルはわりと安定している方かも」とか、「今日はウネウネしていてめちゃくちゃだ……」とか、つい考えている瞬間があることに。
そんなのすら忘れて過ごせば、きっといいのだろうなとか思うのに、なかなかそれができないでいる。
ミヨシさんの置かれている環境が心底羨ましかった。
どんな徳を積んだら、こんなに周りの人から理解を得られるのだろうと。
でもフッと思った。
休んでばかりじゃなかったから、彼は社会復帰もできたのだろうなと。
しんどいし苦しいけど「ちょっと頑張る時間」というのを少しずつ増やしていったのかなと、なにも恵まれた環境の中で、ぬくぬくとゆっくりと休んでいた「だけ」ではなかったから、社会復帰もできて病気も治ったのだろうなと思った。
最初は30分もなかったかもしれないその時間は、いつか1時間になり、2時間になり、半日になりと、そうやって少しずつ増やしていったのだろうと思った。
それは紛れもなく地道な努力だ。
羨ましがっているだけの自分にはないものなのかもしれないと思ったけど、そんな風に思えたのは、この本を読んでから少し時間が経ってからのことでした。
だから少しずつ外に出てと思って、散歩も再開してみた。
毎日行けないし(まだ再開してから1回しか行ってない)「天気悪いなぁ」とか「風強いなぁ」とかってなると、全然外に出なくなってしまうけど「まだ再開したばかりだし」と、思い直す日々を今は送ってます。
そういうふうに自分の行動を少しだけ変えることができたのは、この本のおかげなのかもしれません。
考え方って癖みたいなものなのだろうと思うので、その癖は無意識に出てしまうものでもあって、すぐには変えられないからメンタルなんて感情に飲まれちゃって全然安定しないんだけど、この本はまた読み返そうと思います。
今気づけないことにも、新たに気づけることがあるかもしれないから。
調子のそう悪くない日は暇を持て余した感覚があって、うつを忘れて「何か」に没頭してみるも、集中力がきれてハッと我に返ると、私の場合は「罪悪感」に飲み込まれてしまって、せっかくいい感じだったのになとか思いながら、「自責の念」と「罪悪感」に苦しんでしまい、せっかくハンドメイドの新作を作ろうとするも手が止まってしまい、結局何もできなくなってしまう日々に戻ってしまったりしてます。
やってみるも心がポキポキ折れてしまって、結局寝てるかボーっとしてるかしかできない日々に戻っていたりするんだけど、そうやって少しずつ回復していくのかなぁ。
焦り過ぎなのは自分でも分かっているのです。
漫画で描かれているのが本当に読みやすくて分かりやすくて良かった。
文字だけで説明されているような本は本当に今読めないので、そんな私には貴重な1冊でした。
また読み返してみます。
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