ていねいに音が消え入るように止めます。 フレーズの最後の音は耳に残るものですから、その音がうまく処理できていなければ、全体もこわれます。そこでしっかりと声をお腹で止めるトレーニングをします。体で止め、胸の響きが、頭の方(鼻すじ、眉間)に余韻…
できるだけ柔らかく力を抜いた状態で、しっかりとした声になるようにトレーニングします。このとき、のどをしっかりとあけ、なるべく胸の深いところで声がとれるようにします。 せりふで、一呼吸をとるところまでの間を、節回し(フレーズ)としてうまくもっ…
私は、語るように歌う歌にあこがれたことがあります。しかし、十代の頃は、小さな声にすると、高くも低くもできず、言語も不明瞭になりました。「歳をとらないと無理か」とさえ思うほどでした。 やがて、語るだけで一流の作品となるのは、声も表現もプロとし…
どこが響くかチェックしましょう。喉がビリビリというのでは、やりすぎです。下へ喉を押すようにしてはいけません。 胸の中心に響きを集めてみましょう。 ことばとしては、「ハイ」「ナイ」「ネイ」「ハオ」「ラオ」などの中から選んでみてください。(もっ…
声の響きというと、頭の方に響かせるものと思われています。 それは、合唱団やソプラノ歌手の出しているような声のイメージですね。 そういう響きでは、ことばとしては浅く聞き苦しいものです。 低いところで、喉を開いて、深い声を出すことを身につけていく…
できない人は、次の順でやってみてください。 1.あごをひく ほとんどの人は、あごがまえに出ているので、斜めうしろにひくことです。胸の位置を少しあげてからひくと、首や喉を圧迫しません。 親指であごを強く押してみてください。この状態で声を出すとよ…
喉を開くとは、声帯を開くということではありません。 声帯が開いているのは、吸気のときです。 発声時は、声帯の開閉での気流の動きで声は生じるので、そこは柔軟に保つために、喉にあまり力を加えないということです。 喉頭を低くし、口の奥をあけて(声道…
舌の運動として、舌を前に出して「あー」と言ってみてください。 1.長さ ロングトーン 「アー」 2.声量 大―小 「ア>ア>ア」 3.声域 高―低 「アー」で ドレミレド (低高低<スケール>) 4.母音 音色 「イエアオウ」 表情筋を歯ブラシやシェイバーを使…
身体を曲げて(前屈して)やってみましょう。次にまっすぐ立ってやります。 背は丸くならず、まっすぐにします。 □「ハイ」と鋭く、短く言い切れる(音が伸ばさない、喉にかけない) □頭の方だけで響いていない(響かせない、抜かない) □なるべくドスの効い…
声になるところを低い音のイメージでとります。今まで喉で浅くつくっていた生声を、身体と一つになった声(肉声)にしていきます。フォームで出すようにするのです。 私がフォームというのは、姿勢のように、外見の形よりは、内側の感覚での統合感といったも…
声のトレーニングのときには、声には、自分にはできないという制限をつくらないことです。 小さな声では、それに合わせた息しか出さず、身体もほとんど使いませんので、トレーニングにはなりにくいのです。身体や呼吸を変えていくには、ある程度大きい声から…
あなたの発声のチェックをしてみましょう。 □全身、とくにお腹から声が出ている(イメージ) □いろいろいな声や息のノイズが混ざっていない(かすれない) □一つの線上に声が伸びており、扱いやすい(イメージ) □声の太さがキープできている、声が細くなら…
自分の身体の理想と違うところで行なっていると、タフな声にならず、長く続けて出せません。 現場で求められている以上、さまざまな声を使うことは、だめとはいえません。だからこそ、レッスンで行なうことは、自分のベースの上におくことです。 自分の声を…
呼吸法というのは、話し方の教室でも、セールストレーニングや挨拶の講座などで含まれていたりしますが、ほとんど形だけです。 発声そのものについては、そういう先生もあまりできていないことが多いです。 そう考えると、合唱団のような発声や声楽をやって…
ジャズ、ブルースの人は、タバコ、アルコールで声を潰す人もいますが、それは、音量も音域も狭くなり、音色も荒れます。 年齢がいくと低くなるのを待つのもよいでしょう。そうでなければ、完全に声帯の性能を使い切ることです。
声と一口でいっても、それは声帯のところで発するもの、声道でひびくもの、口内で母音化したもの、舌、唇や歯でことばにしたもの、部屋で共鳴したもの、マイクを通したものと、いくつもあります。 そこでは、 1.呼吸、それを支える呼吸筋群 2.のどの筋肉、…
ヴォーカルフライという方法では、whateverのRをずっと語尾を長く引き伸ばして、しわがれた声を響かせます。(モーダルが地声、ファルセットや裏声、フライという三通りの出し方があります。) 喉頭軟骨をきつく締め、声帯の緊張が弱まり、弛緩した状態で、声…
私は、パワーのない日本の声楽家よりは、パワフルな日本の役者のせりふから、歌唱につなげるアプローチを優先してきました。 ただし、音楽に大切なリズム、グルーヴを重視する場合には、原語の読みのなかで、声とフレーズをつくっていくのが自然です。 外国…
日本人の歌のことばが、日本語に聞こえにくく外国人ぽく聞こえるのは、第一にリズムの問題、第二に発声の問題があります。それを原語で歌ってみて、理想的なフレーズ処理にしてから、もう一度、日本語で置き換えるのが、最も質の高いアプローチになります。
日本語そのものの発音を明瞭にさせて、共鳴のできる母音を中心に、せりふから歌のフレーズにもっていくのが、劇団四季のやり方です。 これは人によっては、相当な負担がかかるので、必ずしも万人に向いたアプローチとは思えません。歌唱法によるところの違い…
それは、日本人の声楽の出身者が、日本語の明瞭な発音に劣っていたため、使われたこともあるでしょう。劇団の出身者は、共鳴においての実力に欠けていたため、プラスになった点もあったと思われます。 ただし、実際にはパワーを犠牲にして、薄く浅く軽く明る…
「腹から声を出す」ということをいわれた人は、多いでしょう。 なかなか日本人には、つかみにくいところだと思います。喉を絞って声を出すような声やイメージの方が身近にあるからです。それが歌唱になると、接点のつかない人が多いわけです。 こういうとき…
オペラ歌手の声は、多くの人には、全く身体でまねられないものかもしれません。 ポップスでも、ジャズのサラ・ヴォーンやエラ・フィッツジェラルドなどの歌唱では、私たちと、声の出し方から音の取り方が全く違うのがわかると思います。
そうした欧米人の、発声感覚を取り入れることです。単純に彼らは腹式呼吸で発声、発音しているといわれます。 日本人よりも声が大きく響き、楽に出してるように感じられるとしたら、そこに学ぶことは多いはずです。
声を出すこと自体は物理現象です。空気振動を扱っているのです。それをコントロールして伝達させ機能させていくのです。 心とか感情といわれても、身体的物理的な動きになるわけです。
社会の仕組みが洗練されていくに従って、人前で露わな感情を表現することはタブーとなり、プライベートな場でしか許されなくなりました。それも、かなり制限されてきたのではないかと思います。 声を出す機会がどんどん減ってきました。心の内を言いづらくな…
声は張ることです。しかし、無理に声を張ると、どうしても痛々しくなります。特に、話し方教室などで学んだ経験がある人には、そうなるパターンが多いのです。 体から声にしようという努力が、なんとなく見えてしまうのです。それでも、聞こえないよりは聞こ…
気が張っていないと声は張れません。 息が体から流れていないと難しいです。 本当は、体育館やホールなど、広いところで一度でも大きな声を出す経験をするとよいのです。野外で誰もいないところで声を出してみるのもよいと思います。 体から目一杯の声を出し…
声を出して、体を動かしていると、筋肉がほぐれている状態に対し、心など、より体の内部がほぐれていく気がします。つまり、体から心にアプローチするのに、声が使えるのです。 「あー」と声を出し、声を揺らしてみてください。体を揺らすと声が揺らぎます。…
何事でも、主体的に参加するということが何よりも大切です。 マッサージは受け身ですが、そこで声を出すことができるなら、主体性を得られます。プレーに参加して協調することができます。まだ、そこまでのことは行われていません。 フィットネスジムなどで…
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