どの国へ行っても、路上でパフォーマンスをして人を惹きつけられる人は、それだけでプロとして認められる実力があります。 マイクや音響に頼らなくても、声や身体そのものの力で観客を引き込めるのです。歌やせりふを通じて人に伝わるというのは、それほどま…
大きく異なる点は、マイクに頼らない発声をまず重視することです。 マイクを通して整えた音ではなく、生の声でどこまで届くかを鍛えています。 YouTuberやVtuberのように加工された音声が主流になっている現代でこそ、あえて「生の声」で勝負できる力が求め…
ヴォーカルの世界でも同じことがいえます。正確に音を取れても、感動を与えられなければプロとは言えません。聞く人が「この人の歌をお金を払ってでも聞きたい」と思うような力を持つ必要があります。 芸人にとっても同じで、ネタやコントのなかで人の心を動…
声の力は、どのようなネタやパフォーマンスでも欠かせない要素です。 お笑いでも、脚本や構成の巧みさだけでなく、声が通る、ひびく、存在感があるという点が大きな違いを生みます。 テレビの仕事が中心になると、どうしても声の使い方が弱くなりがちですが…
声のトレーニングのプログラムのなかに歌を取り入れるのもひとつの方法です。 歌を通して声を鍛え、表現力を磨くことは、芸人や役者にとっても有効です。 芸人を見ていると、声のある人は強いと感じます。 違うネタをやっても通用するのは、声に力がある人で…
オペラのような舞台では、感情の高ぶりを堂々と声で表現します。 役者の場合は三年ほどの基礎訓練の後に、声よりも内面の表現力が重要になってきます。 そのためには、声を通して自分の呼吸法や身体の使い方を理解することがとても大切です。 十年経っても呼…
芸人や声優でも、歌を取り入れることが普通になってきています。 歌が得意であれば、そこから表現の幅を広げることができます。上のレベルをめざす人にとって、歌を学ぶことは、欠かせないし、確実にプラスになります。 歌は、自分の調子や声の状態を最もわ…
ミュージカルなどをめざす人は、最初から明確な目的を持ってトレーニングに臨んでいます。自分がめざす舞台のレベルと、現在の実力との間にあるギャップを把握した上で、その差を埋めるためのプログラムを組み立てます。そのため、何をどのように練習すべき…
芸人や声優の養成所などでは、発音やせりふの掛け合いの練習が中心になることが多いです。 発声そのものに時間をかける機会は、さほど、とられていないのです。声は、もうその人がもっているものと考えられているからでしょう。 ネタを覚えて表現することが…
声優や芸人の世界では、発声よりも発音を重視するようになりました。テレビの影響もありました。滑舌やせりふの間の取り方など中心に練習されていたのです。 しかし、そこでアナウンサーやナレーターのような勉強が普及すると大きな声を出せることが評価され…
声を出すことに、あまり意識を向けない人が多いのですが、声は大切です。 たとえば、武道の稽古をしている人たちは、身体の使い方がまったく違います。それと似ています。 タクシーの運転手さんのような職業でも、声の通りがよいと、お客さんもわかりやすく…
人間の声は、感情が高まるとともに音域も高くなるのが、しぜんです。テンションが上がると声が上ずり、高音域で表現しようとします。しかし、そのときに音色を保つことが重要です。 私の声も低く聞こえるかもしれませんが、実際には太くひびいているのです。…
低中音域でボリュームを出せる人は、経験豊富な人です。 若い歌手は、高音を張ることは得意ですが、中音域で表現することが苦手なことが多いです。 これは、練習量の差だけではなく、声に感情を込める習慣が、高音に偏っているためです。中間の音域で声を出…
ベテランの人たちは、声にキャパシティがあります。声量が大きいというより、どの声域、声量でも安定して使えるのです。 一方で、若い方は、喉のコントロールが、完全ではないため、力に頼りがちになります。その結果、喉を締めてしまうことが多くなります。…
声がそれぞれ違うことには、誰もが気づいています。しかし、何が違うのかを説明するのは難しいものです。動画を見ても、アーティキュレーションや息遣い、声の通り方など、さまざまに異なります。 私も聞きながら「これはどういえばよいのだろう」と思うこと…
大きな声を出すことが、よいことだと誤解されがちですが、実際には「大きく聞こえる声」であれば充分です。大きな声を無理に出すことは、喉を壊す原因にもなります。 なかには、とても通る声を持つ人もいますが、彼らも常に全力で声を出しているわけではあり…
他にも、耳で聞くだけでは、聞く人によってはよくわからないことばが、日本語ではたくさんあります。同音異義語は、その代表です。二重否定なども間違えやすいですね。 1.アルファベットの略語 NPO、IT 2.外来語 「アウトソーシング」「ソーシャルワーカー…
私たちは、文字で書いたものをそのまま一つずつ、音声にして話しているように思っていますが、違います。 たとえば、「日本」は「ニッポン」とも、「ニホン」といえます。しかし、文字では「ニホン」とふりがなを振ります。 「NHK」は、「エヌエイチケー」と…
たとえば、日本語を「ニホンゴ」とひらがなで書くと、「ニ」、「ホ」、「ン」、「ゴ」という4つの文字ですが、そのニやホが一つの単位のように思えませんか。 数えてみると、ニホンゴで4つ、同じ長さで4つの音が並んでいますから、これを4音節と数えます。 …
私は転校が多かったので、そのごとに、その地方のことばを覚えました。いわゆる方言です。 もし、あなたが地方にいて、いつか東京や大阪に出るとしたら、ことばにギャップを感じ、音声を学び出すかもしれませんね。海外の国に行くときも、その国のことばを少…
人間の生理、つまり体と動きが、どのように音声を形成しているかの理解をしましょう。 つまり、発声をするには、 1.素質としての楽器(のど) 2.育ちとしての喉の筋肉 内喉頭筋中心に(輪状甲状筋など)や呼吸筋(横隔膜など) 3.使い方としての共鳴 この…
発声の器官は、もともと声を出すために備わったのではありません。人間の進歩とともに、肺ができ、外部の水を入れない弁ができ(声帯)、それを転用して使っているわけです。 と考えると、食べたり、飲んだりするときの音なども、言語と無関係なわけではあり…
老化とは、衰える悪い方に変わることです。ただ、年齢で老化するというなら、体という楽器では、成人したら、あとは肺活量も筋肉も衰えていきます。しかし、クラシック歌手をみてもわかるように、鍛えたり、使い方を高度にすることで、声はさらによくなって…
さて、そんなことをすべて忘れた頃、最初の外国語である英語に接するわけです。そこで日本語にない発音がたくさんあることを知ります。発音記号なども学びます。 それでは、日本語はそういうものはなかったのでしょうか。 いえ、幼稚園や小学校一年生のとき…
生まれてオギャーと泣く声が、産声です。これは、初めて肺で息をして出した感動すべき一声です。おかあさんの羊水から外に出され、水を吐き出し、空気を吸い、肺をふくらませて、水中生物から哺乳類になったのです。 しばらくすると、赤ちゃんは、喃語(なん…
英語を習ったときに発音が難しいと思いませんでしたか。 「アとエの間のae(アエ)で出すんだ」などと言われて、耳をすまし、口で形をつくって、その音を真似て発したのでしょう。いわゆる発音練習です。 耳で聴いて、声を調整するということで、ヴォイスト…
赤ん坊は、おっぱいを吸うために、唇の力が強い(口唇期)ので、mama、manmaなど、最初は、両唇音で鼻音のmが出ます。マンマ・ママは、およそ“食べ物”や“おかあさん”のことです。 pというのは、少し呼気が強くいるので、そのあとです。Mama より Papa と先…
今、あなたが○○歳だとします。すると、「ヴォイストレーニングはしたことがない」「ヴォイストレーニングは初めて読む」「これから始めたい」というあなたでも、すでにほぼ○○年のヴォイストレーニング歴を持っているのです。 ここでのヴォイストレーニングの…
ネイティブになれるかというのは、何をもってネイティブというのかにもよりますが、英語のように、世界の共通語となっているのは、かなり許容範囲が広いから、あまり心配しなくてもよいのです。ジャパニッシュより、イングリッシュに近ければよいくらいから…
私がちょうど海外を50カ国くらいまわった後のことでした。“学校の正しい英語”でなく、パワフルに伝わる“いい加減な英語”として、世界中で(英語圏でなく)通じるブロークンなものを考えたことがあります。発声力で通じさせるコツを一言でいうと、発音をけっ…
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