とっちらかんと

～迷子の寄り道～

『王政復古を望まない』というウーラ評議会議長ロクシアンが、良すぎるタイミングで現われました。前回、ロクシアンが差し向けた泥人形とのバトルがありましたが、毒入りのスープも議長の仕業か、というトルタンの問いに、返答のないままバトルへと発展していきます。どういう基準での人選かはわかりませんが、作品から私自身が感じている雰囲気から、政治的立場に在るキャラクターが、バトルを選択すること自体に驚きました。それともこれは、『それほどまでにトルタンが侮られている』という事なのでしょうか。

さて、トルタンの問いには答えなかったロクシアンですが、「無能な殿下にウーラを任せておくことなどできません」なんて、なかなかに強い言葉を投げます。しかし、トルタンはなおも問います。

ロクシアンに『問う』トルタンこういう、バトルの最初に通常とは違う選択肢が発生するのは、『FF X』のシーモアバトルが印象に残っています。あの時は、その選択肢を選択する事で味方のキャラクターにバフがかかり、各キャラクターに適したステータスがアップしたと記憶していますが、今回も何かあったのかな。

ともあれ、バトル中には饒舌なロクシアンがちょっと面白かった。結局のところ、王政復古を望む勢力を片付けるためには、『王家の血筋を根絶やしにするしかない』という考えからの闇討ちのようです。

「殿下の命は王政復古への望みを根絶やしにする為のきっかけにすぎない」と言うロクシアン国外に出るなどして完全に自活する道をトルタンが選択していたら、こんな事にはならなかったようにも感じますが、本人の性格や能力以前に、許可されなかったりするのかもしれませんよね。この期に及んで、『自分が王政復古を望んでいないからこんなのおかしい』というトルタンも甘いようには感じますが・・・こんな形しかないのかな。

バトル中は饒舌なロクシアンこのバトル、ロクシアンの攻撃は『フレア』と『ウィンド』のみで、どちらもさほどの威力ではないのですが、ストーリーの序盤では攻撃を受ける側のHPも低いので、悠長に問いかけ続けて削られたトルタンの為に、１度回復を挟みました。トルタンの攻撃威力が思いの外高くて驚かされましたが、攻撃を始めてしまえば、ロクシアンが膝をつくのはあっという間でした。

そこへ、またまた信じられないタイミングでガンガラ登場。ロクシアンの死を確認すると、全力でトルタンへの理解を示したふうのガンガラ劇場、開幕です。疑うという事を知らないんでしょうね、トルタンは。

全力で理解を示しているふうのガンガラトルタンの元へ現れる前、ロクシアンはガンガラの屋敷へと訪れ、盛んに自身の論を展開した挙句、『まずは殿下を亡き者に・・・』と言って出て行ったと言いますが、やはり議会での議長とイメージが違い過ぎる。そもそも、議長はガンガラに疑念を持っているようでしたが、そんな人が、自分が謹慎を言い渡した相手の邸に行ってそんな事をするなんて・・・。ついでに、謹慎中に勝手に出歩き過ぎですよね、ガンガラ。咎められないのが不思議ですが、誰の目にも触れないように移動できるんかな。