17日(水)。わが家に来てから今日で3991日目を迎え、中国外務省の副報道局長は15日の記者会見で、上野動物園のパンダ2頭が来年1月に中国に返還されることを巡り、新規貸与が今後あるかどうかの質問に直接答えず、「主管部門に問い合わせることを勧める」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです

習近平中国の外交の道具として使われてるパンダはもういらないんじゃね
🥄 🥄 🥄 🥄 🥄
昨日、夕食に「ビーフカレー」「生野菜とモッツアレラチーズのサラダ」を作りました。今回ビーフは切り落としを使いました。サラダはいつもの市販のドレッシングではなく、オリーブオイルと塩少々を振りましたが、美味しかったです

♬ ♬ ♬ ♬ ♬
昨日、新宿ピカデリーでMETライブビューイング「ラ・ボエーム」を観ました。これは2025年11月8日に米ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です
キャストはミミ=ジュリアナ・グリゴリアン、ロドルフォ=フレディ・デ・トマーゾ、 ムゼッタ=ハイディ・ストーバー、マルチェッロ=ルーカス・ミーチャム、ショナール=ショーン・マイケル・プラム、コルリーネ=パク・ジョンミン、ブノア/アルチンドロ=ドナルド・マックスウェル。管弦楽=メトロポリタン歌劇場管弦楽団、合唱=メトロポリタン歌劇場合唱団、指揮=ケリー=リン・ウィルソン、演出=フランコ・ゼフィレッリです

「ラ・ボエーム」はジャコモ・プッチーニ(1858-1924)が1892年から95年にかけて作曲、1896年にトリノのレージョ劇場で初演された全4幕から成るオペラです
物語の舞台は1830年頃のパリ。屋根裏部屋で4人の若者が暮らしている。詩人ロドルフォが1人になったところに、階下に住むお針子ミミがロウソクの火を借りに訪れ、2人はたちまち恋仲になる。続いて、クリスマスイヴのカルチェラタンで、画家マルチェッロも元恋人のムゼッタと再会する。しかし、ミミは肺病に侵されていた。彼女はロドルフォとの別れを決意し、マルチェッロとムゼッタの仲も壊れる。その後、ムゼッタが不意に屋根裏部屋に連れてきたのは、衰弱しきったミミだった

まず最初に触れなければならないのはフランコ・ゼフィレッリによる細部までこだわったリアルな舞台・演出です。とくに第2幕「カフェ・モミュス」の場面が圧巻です。この演出は1981年から使われていると言いますから、44年も続いていることになります。本演出はMETライブで何度も観たし、2011年6月のMET来日公演でも観ました。その時の指揮はファビオ・ルイージ、ミミはバルバラ・フリットリ(東日本大震災の影響で降板したアンナ・ネトレプコの代役)、ロドルフォはピョートル・ベチャワ、ムゼッタはスザンナ・フィリップスという超豪華メンバーでした。本当はネトレプコを聴きたかったのですが・・・

さて、今回の公演ですが、歌手陣は総じて絶好調でした
ミミ役のジュリアナ・グリゴリアンはアルメニア出身のソプラノです。エレバン国立音楽院で学び、2022年にプラシド・ドミンゴ主宰の「オペラリア」で最優秀賞と聴衆賞を受賞し、たちまちミラノ・スカラ座など主要な劇場にデビューし、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの若手歌手です。役になり切った演技と卓越したヴォイス・コントロールでピアニシモからフォルまで美しい声でアリアを歌い上げ、聴衆を魅了しました。かのマリア・カラスは一時太ったため、ダイエットしてスマートになりましたが、グリゴリアンはダイエット明けのマリア・カラスに良く似ていると思いました
ロドルフォ役のフレディ・デ・トマーゾは1993年、イタリア人の父と英国人の母のもと英国で生まれたテノールです。英国王立音楽院で研鑽を積む。2018年にビニャス国際声楽コンクール第1位入賞を果たしています。リリカルかつドラマティックな歌唱が魅力で、演技力も素晴らしかったです
何度か聴けるミミとロドルフォの二重唱はドラマティックで、思わず感情移入してしまいます。プッチーニは何と感動的なオペラを書いたのでしょう!
ムゼッタ役のハイディ・ストーバーは1978年、米ウィスコンシン州生まれのソプラノです。2008年からベルリン・ドイツ・オペラに所属し幅広いレパートリーで活躍中です。美しく自然なコロラトゥーラが素晴らしかった

マルチェッロ役のルーカス・ミーチャムは1978年、米ノースカロライナ州生まれのバリトンです。2004年から05年にかけてサンフランシスコ歌劇場の若手育成プログラムに参加。その後シカゴ・リリック・オペラで活躍しました。力強くも叙情的な歌唱が印象的で、演技力も十分でした
ショナール役のショーン・マイケル・プラムは米ニューヨーク州生まれのバリトンです。カーティス音楽院で研鑽を積む。2016年にMETナショナル・カウンシル・オーディションの大賞をはじめ各種の賞を受賞しました。艶のある豊かな声が印象的でした
コルリーネ役のパク・ジョンミンは1986年韓国生まれのバスです。ミラノ・スカラ座研修所で研鑽を積む。2011年にチャイコフスキー国際コンクール第1位。ハンブルク州立歌劇場、ウィーン国立歌劇場に所属し、多くの役に出演しました。重厚な声で安定感のある歌唱が魅力でした
ブノア&アルチンドロ役のドナルド・マックスウェルは1948年、スコットランド生まれのバリトンです。エディンバラ大学で地理学を学ぶ。地理の教師を経て、1976年にスコティッシュ・オペラでデビュー。英国オペラの常連歌手です。歌唱はもちろん、大ベテランの貫禄で、両役にピッタリでした
また、ケリー=リン・ウィルソンは1967年カナダ生まれの女性指揮者。ジュリアード音楽院で指揮者を目指す。2014年に新国立劇場でプッチーニ「蝶々夫人」を指揮しました。ドラマティックな音楽作りで、オケからプッチーニのオペラの魅力を余すところなく引き出しました

METライブビューイング「ラ・ボエーム」は2回の休憩、歌手へのインタビューなどを含め約3時間25分です。都内では新宿ピカデリー、東銀座の東劇ほかで上映中です
なお、会場の入口にA5サイズの「タイムスケジュール」が置かれていますが、内容が間違っています
それによると、オープニング ⇒ 「第1幕」 ⇒ インタビュー ⇒休憩 ⇒ 特典映像 ⇒ 「第2幕」 ⇒ インタビュー ⇒休憩 ⇒ 次回作紹介・インタビュー ⇒ 「第3幕」となっています。
しかしこれは完全な間違いで、「ラ・ボエーム」は第4幕まであります。本公演の流れを大筋で言うと、「第1幕+第2幕」 ⇒休憩 ⇒ 「第3幕」 ⇒ 休憩 ⇒ 「第4幕」 となります
この「タイムスケジュール」を作っているのはどこなのでしょうか? 日本国内で配信している松竹だろうか🐯
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。