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toraのCulture日記

クラシックコンサート、映画、読書の感想を書いています

日経「回顧2025 音楽」を読んで思うこと ~ クラウス・マケラ、タルモ・ぺルトコスキ、ショパン・コンクール、一部のオーケストラにおける運営側と楽団員との対立

12日(金)。東京フィルから2026年シーズンのチケット(サントリー定期:8枚)が送られてきました。このうち2月18日(水)の定期演奏会は新国立オペラ「リゴレット}初日公演と時間がダブっているので、東京フィルの方を2月23日(月・祝)に振り替える予定です

     

ということで、わが家に来てから今日で3986日目を迎え、NHKから国民を守る党と党首の立花孝志氏が、債権者への支払いが困難な状況に陥っているとして、私的整理を開始することが明らかになった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです🐇

     

     SNSで人を誹謗中傷して死に追いやった結果が 自己破産ということだな

     ♬ ♬ ♬ ♬ ♬

昨日の日経朝刊 文化欄に「回顧2025  音楽」が掲載されていました。記事はポピュラー音楽とクラシック音楽が半々のスペースで紹介されています。瀬崎久見子編集委員によるクラシック音楽界に関する回顧の概要は以下の通りです ⇒

「2人の若手指揮者の人気が沸騰した。一人はN響のファン投票企画『最も心に残ったN響コンサート』で1位に輝いたフィンランド出身の25歳、タルモ・ぺルトコスキ。もう一人はパリ管とロイヤル・コンセルトヘボウ管と共に 年に2度来日した同じフィンランド出身の29歳、クラウス・マケラ。マケラは27年秋からコンセルトヘボウ管の首席指揮者とシカゴ響音楽監督という欧米の超一流楽団を率いる。大阪・関西万博の影響もあり来日公演は活況を呈した。ベルリン・フィルは2度来日した。オペラではウィーン国立歌劇場管弦楽団R.シュトラウスばらの騎士」等を上演した。ネット上が湧いたのはショパン国際ピアノコンクールだった。無料配信の動画の再生回数が数十万 ~ 百万回以上を記録する奏者が続出し、入賞者以外にも人気のピアニストが生まれた。しかしこうした活況の半面、物価上昇、円安などで、海外からの招聘事業は困難で、『チケット代が高くても売れる人気者しか呼べない』という関係者の声もある。国内のオーケストラもコンサートマスターの世代交代で活気づくが、運営側と楽員の対立も一部のオケで起きた。指揮者の秋山和慶、山形交響楽団創立者・村川千秋が逝去した」

記事を補足すると、タルモ・ぺルトコスキとクラウス・マケラの指揮活動上の共通点はシベリウス・アカデミーで名教師ヨルマ・パヌラに師事していることです

「運営側と楽員の対立も一部のオケで起きた」というのは、「パシフィック・フィルハーモニア東京(PPT)」のことを指しています。同楽団は元は「東京ニュー・シティ管弦楽団」という名称で運営されてきましたが、2022年4月から「鉄人化計画」創業者・日野洋一氏に経営主体が移り、「パシフィック・フィルハーモニア東京(PPT)」という名称により再出発し定期演奏会を開いてきました(日野氏は25年7月16日付で退任)

私はxに投稿されたPPT関係者の記事を読んで、初めて厳しい労働契約実態を知ったのですが、詳細を知らないのでネットで調べてみました。すると概要次のように書かれていました ⇒

「パシフィック・フィルハーモニア東京は、2024年3月31日に16名の楽団員が退団したと発表した。この退団は内部での問題が表面化した結果とされている。また、2025年5月28日には、日本音楽家ユニオンがPPTと団体交渉を行い、雇用契約を締結している楽団員に対し、正式な給与ではなく『エキストラ料金』しか支払われていない賃金未払いという違法状態にあることが発覚した。この状況は、PPTの運営が厳しく、楽団員の労働条件が脅かされていることを示している」

これに関連して、パシフィック・フィルハーモニア東京のホームページを見ると、25年12月1日付で以下の「退団のお知らせ」が掲載されていました ⇒

「一部報道等にもありましたとおり、楽団員の皆様と協議を続けておりましたが、この度、双方合意をもって円満に解決し、11月30日付で以下の19名が退団いたしました」

その下にヴァイオリン奏者6名をはじめとする楽団員19名の名前が列挙されています

その退団を受けてでしょうか、同ホームページの「楽団について」の中の「楽団員」ページを見ると、ヴァイオリンの5名はじめ各セクションの楽団員の名前が顔写真入りで紹介されていますが、弦楽器が計15名、管・打楽器を含め合計で24名しか在籍していません。これは客観的に見れば、室内楽オーケストラの規模です

私は同楽団が「東京ニュー・シティ管弦楽団」の時に数回コンサートを聴きに行ったことがありますが(いずれも満席でした)、パシフィック・フィルになってからは1度も聴いていません

パシフィック・フィルは、今月18日には東京芸術劇場「第九」を、来年1月31日には定期演奏会を開きますが、この状態だと、急きょ新たに楽団員を入団させるか、エキストラでしのぐかしか方法がないように思います

一人のクラシック愛好家として思うのは、楽団の組織と楽団員の生活を守る覚悟がない経営者は、最初から楽団運営に手を出すべきではないということ。そして、現経営陣には楽団員が安心して演奏活動を続けられるように楽団を運営してほしいということです

・・・話が違う方向に行ってしまいましたが、この後は 朝日の吉田純子編集委員による「回顧2025  音楽」を楽しみに待ちたいと思います🐯

  

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