先日は20周年記念愛蔵版『夜は短し歩けよ乙女』『四畳半神話大系』とグッズを紹介すべく、京都から配信を行った。リアルタイムで心優しいコメントをお寄せくださった皆様に厚く御礼を申し上げます。その際、KADOKAWAの方々がスケッチブック片手に訴えていたように、愛蔵版のご予約は11月13日までによろしくお願いします。あまりに凝った本であるために増刷はたぶん無理。というわけで、ご予約を、断然、おすすめ!
そしてグッズ(「しおり」「手ぬぐい」「だるまグラス」)の方は、11月30日までに予約していただければ幸いであります。
配信動画はしばらくの間、視聴可能のようである。愛蔵版やグッズがどんなものになるか、実際にサンプルを手に取りながら語っております。だるまグラスにウイスキーを注ぐと、ステキな「黄金のだるま」になります。
森見登美彦氏が執筆に悩むあまり達磨のように膨れたり、日本ファンタジーノベル大賞の選考で唸ったりしている間に、いろいろな告知が行われていた。この日誌でもお知らせしなければいけないと思いながら、急に冷えこんできたせいか、どうにも更新する元気が出ないまま、ぼんやりしていると、どんどん告知すべきことが増えていき、何がなんだか分からなくて、いっそうぼんやりしてしまう。
近日、ミモザブックスから短編小説「宝島」が発売される。
小さな本なのに値段が高めなのは、大切な人に贈ることを想定した「特装本」だからである。現在、鋭意製作中であるが、ちょっと他に類を見ないような、奇想天外な本になりそうである。特殊な本であるがゆえに、そう簡単に増刷することは不可能だから、もし気になる方は、今のうちに下記サイトからご予約ください。各種イベントチケット(奈良・京都)がセットになったものも販売中である。奈良では「志賀直哉旧居」でトークを行うという珍しいイベントも予定されている。
角川書店から、『夜は短し歩けよ乙女』刊行20周年を記念して、『夜は短し歩けよ乙女』&『四畳半神話大系』の愛蔵版が刊行される。それにともない、だるまグラスや手ぬぐい等の可愛いグッズも販売される。当日誌でも早く告知しなくちゃと思っている間に、コンプリートセットが完売してしまって申し訳ない。
この愛蔵版もたいへん凝りに凝った豪華本なので、売り切れたからといって、そうやすやすと増刷できるようなシロモノではない。ご興味のある方は、今のうち、早め早めに予約していただけると、出版社も登美彦氏もたいへん助かります。
詳細は下記サイトにてご確認ください。
これらの愛蔵版とグッズについては、11/10(月)19:30~YouTube「角川書店ブックチャンネル」でも、サンプルを見ながら編集者と語る予定である。
そして、きたる12月26日の「有頂天家族の日」には、京都の「東華菜館」にて、「ディナートークショー」なるものが開かれるらしい。十一月中旬頃から募集を開始するということなので、こちらも続報をお待ちいただければ幸いである。
素晴らしい特装本や愛蔵版が刊行されたり、イベントが開催されるのはたいへんありがたいことだが、その分、我が身の遅筆ぶりが申し訳ない。
まるで自分はろくに仕事もしないで、あの手この手で読者諸賢の懐から金銭を巻き上げることばかり考えている「金の亡者」のようだ。まことに忸怩たる思いだ。忸怩たる思いなのだが!これはもう、やむを得ぬ!ご寛恕を乞う次第である!
せっかく編集部の人たちが頑張って作ってくれたので、だるまグラスや手ぬぐいなどのグッズも、お買い上げいただければ幸いであります。個人的に、手ぬぐいはとても気に入っているのである。
森見登美彦氏はスターバックスの「桜シフォンケーキ」が好きである。
ふわふわして、良い香りである。
チョコンと上にのっている桜の花びらの塩漬けもいい。
満開の桜の咲く土手にすわって食べたら素敵だろうなあと登美彦氏は思う。しかし、肝心の桜の咲く季節になると、もうスターバックスでは桜シフォンケーキの販売を終了しているため、「お花見をしながら桜シフォンケーキを食べる」という理想的境地は実現できないのである。登美彦氏は毎年、桜シフォンケーキを食べながら満開の桜を想い、満開の桜を眺めながら桜シフォンケーキのことを想うのだ、運命的なすれ違いを続ける恋人たちのように……。
という、どうでもいいおはなしはともかくとして。
登美彦氏が現代語訳を担当した『竹取物語』(河出文庫古典新訳コレクション)が、3月6日発売である。
登美彦氏は竹林が好きであり、『美女と竹林』(光文社)という本を一冊書いているぐらいだが、よく考えてみれば、『有頂天家族』に登場する「弁天」も、『ペンギン・ハイウェイ』に登場する「お姉さん」も、かぐや姫の子孫のようなものである。それだけ登美彦氏は『竹取物語』に大きな影響を受けている。
おおまかなストーリーは誰もが知っていると思うが、あらためて本篇を読んでみるのはどうだろう。現代の読者にも楽しく読んでもらえるように工夫したつもりである。『竹取物語』本篇の現代語訳のほか、日本文学全集版のあとがき、登美彦氏の「講義」(というのもおこがましいが)、文庫版のあとがき、さらに大井田晴彦氏による解題も収録され、「物語の出で来はじめのおや」の小さな入門書に仕上がった。デザインも可愛く、お手頃価格の文庫本なので、手に取っていただければ幸いである。

謹賀新年
明けましておめでとうございます。
2024年は森見登美彦氏にとって暗中模索の一年であった。『シャーロック・ホームズの凱旋』から解放されて、やれやれ長いトンネルを抜けたかと思いきや、もっと暗いところへ迷いこんでしまった感じである。おやや?
しかし、そんな2024年もサヨウナラ!
2025年は、きっと、なんとかなるであろう。
『恋文の技術』十五周年、新版の刊行に伴って、
オンラインイベントが開催されます。
詳細は下記から。
https://peatix.com/event/4149765?lang=ja-jp
お買い上げいただけたら、みんなで喜びます。
昨年おこなわれた「有頂天家族」の舞台も配信中です!
いよいよ本格的な夏が始まったようですが、読者のみなさまはいかがおすごしでしょうか。森見登美彦氏は、あいかわらず奈良の片隅で「あーでもない」「こーでもない」と文章をいじって暮らしております。
さて、志学社さまから、
「もっと宣伝してください、お願い!」
という要請があったので、宣伝いたします。
『城崎にて 四編』、重版しました!
全国どちらの書店さまからでも取り寄せることができます!お取り寄せの場合、下記の画面を見せていただけるとスムーズ!
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タイトル 『城崎にて 四篇』
版元 志学社
取次 八木書店扱い
ISBN 978-4-909868-14-5
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図書館へのリクエストも大歓迎!
ほどなくして、城崎文芸館でも販売が始まる予定です!
森見登美彦氏は城崎温泉を舞台にした小説のアンソロジーに参加した。
奈良にゆかりのある小説家たちが城崎温泉へ出かけ、みんなで小説を書こうという企画である。『満月と近鉄』で知られる前野ひろみち氏が欠席のため、登美彦氏にお鉢がまわってきた。
あをにまる氏が「城崎にて」を書き、円居挽氏が「城崎にて」を書き、草香去来氏が「城崎にて」を書き、登美彦氏も「城崎にて」を書いた。かくして目次に「城崎にて」が四篇ならぶ、ふしぎな本ができあがった。
登美彦氏の「城崎にて」は次のようなお話。
未曾有の温泉小説ブームが日本全国を席巻してから早二〇年。猫も杓子も温泉小説を書いたという狂乱の時代は遠く去り、温泉小説というジャンルは衰退の一途を辿っていた。伝説的編集者・神林叛骨は温泉小説の復興を志して、三人の温泉小説家を城崎温泉へ呼び寄せる。名湯につかり、カニ料理のフルコースに舌鼓を打って、すっかり色艶のよくなったおっさん四人衆は、有益な文学的助言を得るため、「こっくりさん」で文豪・志賀直哉の霊を呼びだすのだが――。
取り扱い書店など詳細は、書肆imasuの公式サイトをご参照ください。
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