
YOSHIDA Seiji / イラストレータ / 京都芸術大学講師 / TIPS!(MdN) ものがたりの家(パイ インターナショナル) 吉田誠治作品集(玄光社) /yoshidaseiji.fanbox.cc

20代始めの頃に同人ゲーム向けに描いて結局使わなかった背景原画が出てきたので供養しておく。pic.twitter.com/vCpwtfZcmJ
2015-03-05 11:18:43



@yoshida_seiji こんにちは、いつも勉強させて頂いてます。失礼ですがこの背景は2点パースで描かれてるんですか?過去に2点で描く際は画面内に消失点を入れたらダメと教わったので壁際にカメラがあるような背景画を見かける度に気になってました。良ければご教授頂けないでしょうか。
2015-03-05 12:08:30
@not_nom32点パースです。画面内に消失点を入れるのは「不自然に見える可能性があるから避けた方がいい」というだけで、絶対ダメということではないです。添付画像のように写真でも起こることですし、対策もあります。pic.twitter.com/tSZRrl5RO8
2015-03-05 12:36:14


@yoshida_seiji ご丁寧な助言有難うございます!図解まで付けて頂き重ねて感謝致します。絶対駄目と言う訳ではなかったんですね。アシ先で2点の時はコマ内に点を絶対置くなと言われてたので長年の疑問が解消しました。これからは自分の原稿に取り入れてみようと思います。
2015-03-05 12:57:29
先程質問があった不自然なパースとその対策についての解説まとめ。消失点の外側は不自然になりがちなので、二点透視以上では消失点は画面外に出したほうが無難です。pic.twitter.com/FvTLuShYpL
2015-03-05 14:05:41


パースが間違っているというわけではないので僕は全く気にせず描いてしまうのですが、特に女性向けゲームの背景を描いていると、この歪みを注意されることが多いですね……。
2015-03-05 14:08:18
「二点透視のときは」と前置きをしているのに、双曲線遠近法(魚眼レンズ的なやつ)の話を持ちだして間違っていると指摘する人がいて、つくづくパースの闇は深いなあと実感。
2015-03-05 14:41:23
双曲線遠近法であれば左にも消失点を取れますが、二点透視の場合は左に消失点を取るとオブジェクトの角度がズレてしまいます。逆に言えば、その方向に置いていることにすれば不自然さは軽減されるわけですが……。pic.twitter.com/udiREOMHdo
2015-03-05 15:12:04


@yoshida_seiji 直接レスを頂いた訳ではありませんが、対策図解まで有難うございます!月並みですがとても勉強になりました。最近のフォロワーではありますが吉田さんの絵を見る度に自分もこんな風に描けるようになりたいとやる気を貰います。ご多忙中有難うございました。
2015-03-05 19:44:17
@yoshida_seiji 有難うございます。社交辞令を間に受けてまた質問失礼します…。初歩的な事ですが消失点を決める際パッと見自然に見える位置(極力遠く)に点を置いてるんですが目分量で点を置いていいものなんでしょうか?吉田さんは何を根拠に消失点を決めているのかご助言願います。
2015-03-05 21:42:32
@yoshida_seiji と言うのも背景を描いててたまに50cm定規でも足りない時があったからでした。もっと遠く(50cm以上先)に点があれば自然に見えるけど、ここまで遠くに点を置くのは正しいんだろうか?と。ご多忙中度々質問をして申し訳ありませんがご教授頂けますと幸いです。
2015-03-05 21:55:34
@not_nom3 消失点は、水平線上であればどこでも大丈夫です(画面から遠いほど歪みは減りますが)。手順としてはまず大まかなアタリを取り、それを元に水平線の位置を決め、最後にアタリうち目立つ直線を水平線まで伸ばしていって消失点の位置を決めます。水平線の決め方は分かりますか?
2015-03-05 22:05:21
@not_nom3 追記を見逃していました。なるほど。ただものすごく遠くに消失点ができることもあります。コマの大きさにもよりますが、その程度なら僕は目見当で引いてしまいますね。
2015-03-05 22:09:19
@yoshida_seiji またご丁寧な助言有難うございます!読んでて水平線より消失点を先に決めてる事に気付きました…orz写メで見づらいですがいつもこの順番でやってました。水平線の決め方とはどのようなものなのでしょうか?pic.twitter.com/FjzUH0VgMp
2015-03-05 22:24:46

@not_nom3 そのやり方でも大丈夫なんですが、人物と合わせる場合とか、演出意図をはっきりさせたいときには、アイライン(=アイレベル)の設定を先にやった方がよりズレが少なくなります。カメラの高さが人物のどの辺りかで決められます。pic.twitter.com/yANOMK4xSC
2015-03-05 23:13:26

@not_nom3 間違えました「アイラインは、カメラの高さがどこにあるかで決められます」です。しかし指定やラフが既にある場合は、先に消失点を決めた方が早い場合もあるので、最終的にはお好みですかね……。
2015-03-05 23:19:59
@yoshida_seiji たぶん、目の高さだからアイレベルだと思います。ELのLはレベルでHLのLはライン(ホリゾンタルライン)かと。
2015-03-05 23:42:21
@yuassamakoto そこ訂正しようか迷ったんですが、最初からアイレベルと言ってしまえばよかったのかなとちょっと後悔しています。
2015-03-05 23:34:09
@yoshida_seiji またしても図解まで有難うございますこんな素人に本当有難うございます(ノД`)自分の手順は間違いではないと知り驚きましたが、場面によって臨機応変に手順を変えていく(いける判断力を持つ)のがいいんですね。前述の点が遠くなる件も間違いではない事、→
2015-03-05 23:36:20
アイレベルや消失点をどこに取るかについても解説したほうがいいかなあと思いつつ……マンガ、ゲーム背景、アニメ背景、とジャンルごとに背景の技法も微妙に異なるので、ピンポイントな解説は専門書でも難しいのよね。
2015-03-05 23:40:01
@yoshida_seiji →また最終的に好みで決めてしまっていいと言う言葉に大分気持ちが軽くなりました。今まで背景描写が苦手&不安でしたが吉田さんの助言のおかげで自信を持って描いていけそうです。今日は本当に有難うございました。教わった事を自分の原稿に生かしていきます。
2015-03-05 23:42:01
僕の専門であるゲーム背景は、長時間同じ絵が表示されるため双曲線遠近法的なパースはあまり好まれず、直線的かつ厳密なパースを要求されることが多いです。構図も決まっていることが多いので、オブジェクトの配置などを工夫するぐらいしかパースの不自然さを誤摩化す手段がないこともあります。
2015-03-05 23:47:11