
夢→現実への流れが「メガネ=視力「というのがすごい。彼にとって「現実」は存在しない。すべてがガラスに浮かぶ虚像なのだ。
2015-02-20 21:08:22
美しいモノしか見えない二郎には、汚い言葉も聞こえない。先生から洋書を借りて、喧嘩をしても母に言い訳しない。徹底したエリートなのだよ
2015-02-20 21:10:09
「戦争が終わったら」というのは、「戦争で実績を作って」「戦争で儲けて」という意味。もちろん宮崎駿はぜんぶ、わかって作ってる!
2015-02-20 21:14:28
カプローニが「飛行機は美しい夢だ」と断言するときは、目に狂気が宿る作画。映画の最後まで「狂気=瞳の動き」として表現される
2015-02-20 21:16:48
帽子が飛んだときに、ナオコが帽子を受け取る。しかし危なかったナオコを救ったのは、実はお絹。二郎君は見ていただけ。ここにもヒーロー性の否定。
2015-02-20 21:19:10
ずっと見ていると、宮崎駿が主人公を「ヒーローでは無く、もっとリアルな存在」と描こうとしているのがわかる。ヒロインのピンチを救わない。カプローニの戦争論にも反対しない。
2015-02-20 21:20:31
地震で停車した汽車から逃げる人々。しかし二郎は彼らに冷たい。「機関車は爆発しない」というのを庶民には教えない。自分の感じた「美しいもの」を守ることしか考えない、ある意味エゴイスト。
2015-02-20 21:24:26
地震で火の手がどんどん拡がる。二郎の作る飛行機は、この何十倍、何百倍もの火災や被害者を生み出す。彼にはその幻想が見える。
2015-02-20 21:25:37