もののけ姫の序盤で、アシタカが村を出ていく際にカヤから譲り受けた「黒曜石の小刀」ですが、物語終盤でそれをサンに託すという流れがあります。「許嫁からもらったものを他の女にあげるなんて!」という意見もよく聞かれますが、その流れについて考察してみた人がいました。

カヤはアシタカのことを「兄様」と呼んでますが兄妹なわけではなくて、この村では年上の人はみんな「兄様・姉様」と呼ぶんです。そしてカヤはアシタカの許婚で将来は結婚する予定でした。結婚する時はカヤが渡した玉の小刀を夫に渡すのが儀式なんですが、
2016-08-05 21:14:08
その結婚に用いる玉の小刀を、もう二度と帰ってこない許婚に渡したということは、カヤは一生アシタカに操を立てて独身を貫く決意を意味しています。
2016-08-05 21:15:09考察ここから↓

アシタカがカヤからもらった黒曜石をなぜサンにあげてしまうかというと、あの段階ではアシタカは呪いを解いてもらえず、サンやタタラ場のどちらにも明確に肩入れすることもできないから、せめて一番大事で清らかなものをサンに託して自分は呪いにまみれて死のうってところなんですね。
2016-08-05 21:21:57
元々穢れてしまった自分を見送るのも禁忌ですから、あんな風にカヤから大事なものを預かるのがアシタカの常識から言うと不自然な状態なのです。サンにあげてしまうのは恋愛感情というより綺麗なものを綺麗なものに残して、穢れた自分は穢れたまま死ぬっていう、言わばアシタカの諦観の現れなんですね。
2016-08-05 21:25:37
@mao_ming自分なりの解釈です!! 自分も見返すまでよくわかってなかったんですけど、あぁアシタカこのままだと死ぬじゃんって気付いてそういうことではないかと。
2016-08-05 21:30:32そう言われるとアシタカのイケメンぶりが益々目立つ…!

いままでずっとひっかかり続けてたんだけどこの解釈だととてもしっくりくるしそうなるとジブリ界でのアシタカのイケメン具合がヤバいことになる(語彙力)RT
2016-08-05 22:05:41
この方の解釈ということだけど、「あの時点でアシタカにはサンにあげられるものが黒曜石しかなく、『それほど己は何もできない』無力なアシタカを意味してる」と宮崎監督が語ってたと記憶してますtwitter.com/sasaki666/stat…
2016-08-05 22:10:54