こんにちは!ミツカリでジュニアエンジニアをしています。tt(髙橋)です。
この記事では私がエンジニアになってから読んだエンジニア向け書籍を、新人の視点でレビューします。今回は具体的な技術について書かれた書籍をレビューいたします。
これから勉強を始める方、新人教育をされる方の参考になれば幸いです。
30代半ばでジュニアエンジニア?と思われる方もいると思い、過去のブログで簡単に自己紹介させていただいています。
それでは本題の書籍レビューです。
人や環境によって感じることは変わると思いますので、あくまで私個人の感想としてお伝えします。
Web技術の初学者向けに広く浅い学びを提供してくれる書籍です。「Web技術とは」に始まり、「ネットワーク」「HTTP」「データ形式」「Webアプリケーション」「セキュリティと認証」「構築と運用」を章ごとに解説しています。
★★★★☆
表紙にも書いてありますが、知識ゼロからでも全体像がつかめるという点で非常に優れた書籍だったと思います。
技術書をいくつか読んできて実感したことですが、業務に役立たせるレベルの学習書籍は難解なものが少なくないです。少なくともある程度のエンジニアとしての前提知識がないと頭に入ってきづらいというものが大多数でしょう。
その点、この書籍は「知識ゼロからでも」Web技術に関する知識を幅広く得ることができる書籍でした。Web技術の基本と言われて知識レベルに自信がないのであれば、読んでおいて損がないという感想です。
初学者向けの広く浅い知識なので、業務に活かされた実感があるかと言われると正直あまりありません。ただ、実践的にするとそれはそれで読みやすさや手のつけやすさが失われると思います。結論としてはしょうがないとは思いつつもそれが正直な感想です。
この書籍で得た知識があったからこそ、後の学習が捗ったと言える部分も大いにありますので、それを踏まえて初学者の土台作りと捉えて読むのが正解なのかもしれません。
Amazon Web Services(AWS)には多くのサービスがあります。その中で主要なサービスについて、どういう概念のサービスなのか、どういう用途で使われるのかなどを図解を多く用いて解説をしている書籍です。
★★★★☆
Webに関しては私はマーケティング時代からある程度触れていましたが、インフラに関しては全くもって未知の領域に近かったです。そんな状態の私でもこの書籍の内容はすんなり入ってきました。
AWS(+インフラ)の知識がほぼない状態でも、AWSが提供しているサービスの概要が理解でき、主要機能がどのような用途で使われているかを学ぶことが出来ました。EC2、S3、VPC、RDSを中心に解説されていて、業務においてそれらのサービスに触れる際の役に立っていると感じます。
現代の開発環境ではかなりの割合でAWSを利用していると思いますので、先ほどの書籍に続きこちらの書籍も初学者エンジニアが読んでおいて損がないと思います。
先ほどのWeb技術の書籍とほぼ一緒ですが、読んだからと言って使える訳ではないということは間違いないです。
業務上で必要な知識を得た感覚はありますし、この書籍を読んだからこそ理解できる会話があると感じます。
それでもあくまでベースの知識を得る書籍であり、活用にはより深い学習や実践が必要でしょう。
Web APIを開発する際に、どのように設計をしたらよいのか、気を付ける点などをまとめた書籍です。「設計の美しいAPIは、使いやすい、変更しやすい、頑強である、恥ずかしくない」という考えのもとに設計ノウハウを提供する、実践よりの内容になっています。
★★★★☆
非常に勉強になった書籍で、業務上でも役に立っている実感があります。
開発に携わって期間が短いエンジニアからするとWeb APIの設計といっても基本的にちんぷんかんぷんですので、正解を示してもらえるのは非常にありがたかったです。
また、自分の設計以外でも、他人のAPI設計を見た際にもこういう意図で設計しているんだなというのが読み取りやすくなるというメリットがあると感じます。
この書籍を読んでおくことで、レビューや質問で先輩エンジニアの手を煩わせる時間を減らせるのではないでしょうか。
実践寄りであるが故に、経験の浅いエンジニアには実感しづらい点が多かった記憶があります。
知識として「そうなんだぁ」という吸収のしかたは可能です。しかし、ノウハウというのはやはり何か課題があってそれに対する解決策なのでしょう。課題に直面したことが少ないエンジニアにとっては、その解決策であるこの書籍のノウハウは学習効率がよいとは言えない内容かもしれません。
ネットワークに関する基礎知識を学習するための書籍です。ブラウザにURLを入力してからWebページが表示されるまでの道筋をたどりながら、ネットワークにおいて使われている技術をある程度深掘りして解説していきます。
★★★★★
読み終わった状態で日々の業務をしていると、先輩エンジニアの会話などで理解できる範囲が明確に広がったことを実感しました。過去に読んだエンジニアとしての学習書籍では一番役に立ったと言ってもよいかもしれません。
ネットワークに関する技術はエンジニア業務の端々に関連していると思います。アプリケーションでエラーが出た時、AWSに関して会話している時、アプリケーションのパフォーマンス計測の時など、さまざまな場面でこの書籍の知識が活きていることを感じます。Webアプリケーションのベースにはネットワークが存在していて、そのベースの上で日々仕事をしていることを実感します。
コードを書くだけの仕事ならば不要かもしれませんが、AIが高いレベルでコードを書けるようになってきている今こそ、こういう書籍の知識をエンジニアは身につけていくべきなのかもと思いました。
これまで読んだ書籍の中で圧倒的に読む労力かかる書籍でした。
日常生活をする上では触れないような内容で、初学者エンジニアにとっては集中して読まないと頭に入ってこないような難しい内容が400ページ以上あります。「なんでこんなに分かりづらいんだ!」と読んでいる途中で何度も不機嫌になりました。笑
しかし、前述の通り読むべき書籍ですので、読む機会がある方が投げださずに済むよう応援したい気持ちです。
今回の書籍レビューは以上です。
余談に近いのですが、ミツカリではエンジニアチームの勉強会を行なっています。勉強会では書籍の内容などをまとめてチームメンバーに向けて発表をしています。
今回の紹介した書籍ではAWSの書籍のみ発表をしていないのですが、明らかに知識の定着量が少なかったです。嫌になる程に聞いたことがある話ですが、やはりインプットはアウトプットによって定着しますね。
個人的には勉強は楽しんでやることが重要だと思っていて全部アウトプットするのは義務感が出て好きではないです。しかし、モチベーションが下がらない範囲ならばアウトプットを積極的にしていく方がやはりいいです。
今まさに努力しているジュニアエンジニアの方が持つ課題とその解決のための学習に対して、このブログが何かしらの一助になれば幸いです。
現在、ミツカリではITエンジニアを募集しています。興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!herp.careers
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