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Qiita社が実践するQiita Team活用術: ナレッジ共有から業務効率化までの実践テクニック

はじめに

Qiita株式会社(以下、Qiita社)は、自社サービスであるQiita Teamを活用し、ナレッジ共有やマニュアル、議事録、日報などさまざまな用途で利用しています。Qiita Teamを活用することで、記事が継続的に投稿され情報が蓄積し、その情報を活用して業務を円滑かつ効率的に進めることを目指しています。

本記事では、記事をスムーズに投稿するための方法から、情報を簡単に探し出すための仕組みまで、実践的なテクニックを紹介します。未完成の記事を怖がらずに公開する方法や、個人やチームでの効果的なコミュニケーションの取り方、さらには日々の業務に役立つテンプレートの活用法など、知っておくと便利な内容が満載です。情報発信をもっと手軽に、そして効果的に行いたい方々に向けて、役立つヒントをお届けします。

記事を投稿しやすくする方法

多くの情報が蓄積されることで、業務を円滑かつ効率的に進めることができます。例えば、属人化していた作業手順をマニュアルとして残すことで、特定の人しかできなかったことが誰でもできるようになります。また、過去に発生した問題の原因や解決方法などを記事に残しておくことで、同じような問題が再発した際に迅速に対処することができます。このような情報を蓄積するためには、記事を投稿しやすい環境が必要です。

記事を投稿しやすくするためには、投稿のハードルが低く、モチベーションが上がる環境が必要です。Qiita社では、以下のような方法で記事を投稿しやすい環境を整えています。

記事を未完成でも投稿する

Qiita社では、記事が未完成でも一旦投稿することを推奨しています。最初から完璧な記事を投稿しようとするとハードルが高くなりますが、未完成の記事を投稿しても良いルールにすることで、投稿のハードルが下がります。また、未完成の記事でも投稿することでフィードバックを受ける機会が生まれ、より良い記事に仕上げることもあります。

Qiita社では、未完成の記事のタイトルに「作業中」を表す「WIP(Work In Progress)」をつけるようにしています。組織で共通の理解が得られていれば、「作成中」などの表記でも問題ありません。

個人のグループを作成する

未完成のまま記事を投稿しても良いルールがあっても、メンバーの目が気になり記事を投稿しづらかったり、メモなど全体には共有しなくて良い内容を記事に残しておきたい場合もあります。そのような時は、個人のグループに投稿するようにしています。

Qiita Teamでは、記事を特定のグループに投稿することができます。グループに所属したり、アクセスすることで、そのグループに投稿された記事をタイムラインで確認できます。

参考:グループ機能とは

個人のグループを作成することで、メモなど全体に公開する必要のない情報を気軽に投稿できます。これにより、投稿の抵抗感を減らし、記事投稿に慣れることができます。

テンプレートを活用する

Qiita Teamには、記事のフォーマットを登録できるテンプレート機能があります。議事録や日報など、あらかじめフォーマットが決まっていた方が良いものは、テンプレートを用意しておくことで、記事の構成やフォーマットを考える手間が省け、投稿しやすくなります。また、テンプレートを使用することで記事のフォーマットが統一され、情報が見やすくなります。

参考:テンプレート機能とは

以下は、自己紹介のテンプレートの例です。Qiita Teamは、普通のテキストで書くことはもちろん、以下のようにMarkdownを使ってドキュメントを作成することが可能です。#- を使って、見出しやリストを簡単に表現できます。

自己紹介のテンプレート

<!– 載せていい写真があったらいれてください –>

# 職種(エンジニア、セールス…)

# プロフィール :busts_in_silhouette: :thought_balloon:

– 名前
– おなまえ(よみ)
– ニックネーム
– 呼んでほしいものがあれば
– 出身地
– 西とか東とかでも結構です
– 居住地
– 今住んでいる街など
– 生年月日
– だいたいでOKです!

# 趣味など :video_game: :books: :bicyclist: :soccer:
– 心血を注いでいる趣味を教えてください

# 最近気になっていること :star:

@all

参考:Markdown記法

コミュニケーション機能を活用する

Qiita Teamでは、記事にコメントしたり、絵文字でリアクションをつけることができます。絵文字は独自に追加することも可能です。また、@ を使うことで特定のユーザーやグループに通知することができるメンション機能を活用することで、コミュニケーションの幅を広げることができます。Qiita社では、コメントやリアクションを通じて、投稿者にフィードバックやコミュニケーションをしています。これにより、投稿者は自分の記事が読まれていると実感し、次の投稿へのモチベーション向上に繋がります。

自己紹介を書く

Qiita社では、入社すると最初に自己紹介記事を書いてもらいます。その内容は、簡単なプロフィールや趣味、最近気になっていることなどです。自己紹介という比較的書きやすい内容の記事を投稿してもらうことで、Qiita Teamでの記事投稿を体験してもらい、今後の投稿へのハードルを下げる狙いがあります。また、自己紹介記事を通じて同僚とのコミュニケーションが促進され、業務が円滑に進むようになります。

日報を書く

Qiita社では、Qiita Teamを活用して日報を投稿・管理しています。日報は毎日書くものなので、継続的な記事投稿の習慣を身につけるのにも役立ちます。日報を書くことで業務を振り返り、自分の課題を見つけて改善に繋げることができるほか、業務の進捗を明確にすることができます。

Qiita Teamに日報を投稿すれば、上司だけでなく他のメンバーもその内容を確認できるため、単に進捗を共有するだけでなく、新しい視点や気づきを他のメンバーに提供することができます。さらに、コメントやリアクションを通じて意見交換が活発になり、コミュニケーションが一層活性化します。

まとめ

記事を投稿しやすくすることは、情報の蓄積を促進します。ルールや仕組みを活用して記事を投稿するハードルを下げたり、投稿のモチベーションを高めましょう。ここまで紹介した方法でもなかなか投稿しづらい人がいるかもしれません。そのような時は、他のメンバーがお手本を見せることで引っ張っていきましょう。

情報を探しやすくする仕組み

蓄積された情報を活用するためには、必要な情報を簡単に探し出せることが重要です。使いたいドキュメントが深い階層のフォルダに保存してあり、それにたどり着けなかったり時間がかかってしまっては活用することはできません。情報は、簡単に使えるような状況にあってこそ意味を持ちます。Qiita社では、以下の方法で情報を探しやすくしています。

部署や職種、記事の種類ごとにグループを作成する

Qiita社では、「Qiita Team」や「開発」、「日報」など、部署や職種、記事の種類ごとにグループを作成し、適した記事を投稿しています。これにより、必要な情報に簡単にアクセスできるようになります。グループは、誰でもアクセスできるパブリックグループと、所属しているユーザーのみアクセスできるプライベートグループの2種類があり、アクセスを制限したい内容を扱う部署のグループはプライベートグループにしています。

さらに、記事にはタグを設定することができます。議事録やマニュアルといったタグを設定しておくことで、同じグループの記事もさらに分類することができ、整理しやすくなります。

参考:タグ機能

検索を活用する

Qiita Teamでは、キーワードやユーザー、グループ、タグなどで詳細な検索が可能です。検索オプションを利用することで、必要な記事を迅速に見つけることができます。検索オプションを入力せずとも、検索結果ページの右サイドバーにある絞り込みから、グループやタグ、ユーザーを選択することで、簡単に複数の条件で検索することができます。

参考:検索機能とは

グループとタグ、ユーザーを絞って検索するために、検索オプションを指定したり、絞り込みから選択するのは手間がかかります。そのような時は、ブックマーク機能を使います。ブックマーク機能は検索条件を保存しておける機能で、保存しておくと簡単に記事にアクセスすることができます。

ストックを使う

たくさんの記事を読んでいく中で、マニュアルなど必要なときに読み返したい記事が出てくることもあると思います。そのような時は、ストック機能を使っています。 ストック機能は記事を手元に置いておけるようにするもので、読みたい記事をストックするとサイドバーから簡単にアクセスすることができます。ストックした記事が増えてきた場合でも、カテゴリを設定することが可能なため、記事を整理してアクセスしやすくできます。自身が所属する部署に関連したものや、後で読みたい記事などで、カテゴリを作成して利用しています。

参考:ストック機能

Slack(チャットツール)と連携する

Qiita社では、チャットツールとしてSlackを利用しています。SlackとQiita Teamを連携することで、記事の作成や更新、グループの作成などを通知することができます。これにより、情報のキャッチアップが容易になり、情報を見逃しにくくなります。

連携できるツールはSlackの他に、ChatworkとMicrosoft Teamsがあります。Webhookを利用すれば、他のツールとも連携が可能です。

参考:外部サービスとの連携

まとめ

情報を探しやすくするために、Qiita社ではグループやタグの設定、Slackとの連携など、様々な工夫を行っています。これらを進めていく中で、誤ったグループやタグを設定してしまうこともあるかもしれません。その際は、編集リクエストやタグの一括変更機能で修正することができます。このように、組織全体で情報を探しやすくする取り組みができると理想です。

さいごに

以上が、Qiita社でQiita Teamをどのように活用しているかの紹介でした。

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多くの方々にご利用いただいておりますので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。 

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他の記事でもQiita Teamの使い方を紹介しています。Qiita Teamの使い方をさらに知りたい方は、こちらの記事もチェックしてみてはいかがでしょうか。

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