セルフマネジメントと一言で言ってもその対象は広く、多数の要素が関わっています。そこで、セルフマネジメントを発揮するために必要な要素を
の3つに分類し、さらにその中でそれぞれ必要となる要素についてまとめます。
セルフマネジメントを発揮するために必要な前提を会社、マネージャーが整備する必要があります。
セルフマネジントを発揮するには、対象領域に関する権限・裁量 が必要となります。
セルフマネジメントを発揮するには、対象業務を遂行するために必要なリソース が揃っている必要があります。
リソースは情報であったり、予算であったり、人員であったりします。
ただ、リソースは有限で貴重なため、リソースを求める側は必要性の説明が必要です。
個人が率先して自発的な取り組みをするためには挑戦が奨励され、健全な失敗を受け入れるカルチャー が必要です。
また、挑戦する余力が常に持てるように余力ある業務量の設計が必要となります。
セルフマネジメントをするためには対象領域を一定以上の質で実施できる必要 があります。
挑戦に対して失敗を受け入れる必要があるとはいえ、任せた仕事が常に70%以上失敗している、となると継続して任せにくくなり、単独ではなくサポートを付け仕事をしてもらわざるを得なくなります。
そのために
などを提供することで、仕事の質を上げ、一人で実施できるようにするための学習支援が必要です。
自走の度合いが高まるほど自己解決できる範囲が広がり、学習能力そのものが高まるため、この支援の必要比率は下がっていきます。
セルフマネジメントをしていくためには、いくつかの特性 が必要です。
特性は個人の性格、価値観に依存するため短期間では変化しにくいものです。
これらの特性は短期間で変えにくいものではありますが、後から身につけることも可能です。
思考や行動の積み重ねが性格を作るため、人と関わり、知識を蓄え、新たな経験をし、これらを積み重ねていくことで少しずつ身につけることができるものなのだと思います。実際のところ、私自身ももともとは主体性、積極性とは程遠い性格だったものの、今では率先して物事に取り組む人にななりました。
性質の変化に関しては信頼できる相手によるコーチングを通して変える必要性に気づかせてもらい、そこからアンラーニング を通して変化させていくのが一つの手です。
キャリアデザイン とは自分のキャリアを主体的に設計することです。
自分がどうなっていきたいか?
それを踏まえて業務でどのような経験を積んだり、どのような知識・スキルを身につければよいか?
これらを主体的にデザインします。
機会は待っていては訪れません。その意味で意図的に強みを作り、発信し、認知を形成することでパーソナルブランディングをしていくのもキャリアデザインの一部です。
例えば、あなたが社内で領域Aに最も詳しく、その認知を得ていて、領域Aに関する機会が訪れたときまず最初にあなたに声がかかる可能性が高くなります。
キャリアデザインについて、より詳細な内容を以下の記事にまとめました。
個人のキャリアだけではなく、個別の業務においても目的を元にしたゴール設定は重要です。
ゴールマネジメント は最終的なゴールである KGI や、中間ゴールである KPI を設定し、関係者と達成状況を共有しつつ物事をすすめるスキルです。
ゴールマネジメントについて、より詳細な内容を以下の記事にまとめました。
仕事において時間は有限です。限られた時間を有効に利用する必要があります。仕事における時間の有効活用をするのがタイムマネジメント です。
例えば、
のような要素があります。名前の付いた手法としてはポモドーロ・テクニックもあります。
タイムマネジメントについて、より詳細な内容を以下の記事にまとめました。
仕事において大小様々なタスクを実施することになります。タスクマネジメント はセルフマネジメントの基本です。
個人タスクに関しては
などの要素があります。
他者が関わるタスクに関しては
などがあります。
タスクマネジメントについて、より詳細な内容を以下の記事にまとめました。
tbpgr.hatenablog.comtbpgr.hatenablog.com
自身の仕事の進め方を継続して改善していくためのふりかえり を実施できると
を通した業務の質、効率の向上をし続けることができます。
ふりかえりについて、より詳細な内容を以下の記事にまとめました。
人の関わりには感情がつきものです。仕事においても感情を切り離し続けることはできません。
そのため、他者との関わりとそこにかかわる感情をコントロールできる必要があります。
成果に向けて感情をコントロールする能力をEQ = Emotional Intelligence (感情知能 ) と呼びます。
EQ を高めるためには、自己認識、つまりセルフアウェアネスが重要です。
仕事は一人だけでは成し遂げられません。そのため、他者との良好な関係を築き、連携できる「チームで働く力 」が必要です。
チームで働く力は社会人基礎力の1項目で、その要素は
の 6 項目からなります。
人は仕事のみで生きているわけではなく、仕事以外の私生活も含めて生きています。
仕事の状況や私生活の状況は相互に影響します。ワークライフマネジメント はこの公私のバランスを取るためのマネジメントです。
例えば、
などが関連するトピックでしょう。
セルフマネジメントを
の3つに分類し、それぞれについてまとめました。
実際はこの他に、セルフマネジメントの段階に関する考え方がありますが、それについては別途ソニックガーデンの倉貫さんのエントリをみていただくのがよさそうです。
自分の内からでるモチベーション「内発的動機づけ」を支援するためのブログを開設しました。
sp.8a【ゲスト: tbpgr】楽しくない7次受けSIer引用をストックしました
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