満員御礼のブルボン・ビーンズドームにイギリスを迎えた添田ジャパンのRubber-1は、西岡良仁とビリー・ハリス。サーブのよいハリス相手にうまくラリーに持ち込み、ウィナーを狙うのではなく相手のミスを誘う西岡。そのためにフォア側にボールを集めたり、い…
チェコ、ハンガリー、ウクライナという東欧3ヶ国にまたがる連続殺人事件を、それぞれキャラの立った刑事たちが捜査するストーリー。あまりなじみのない都市が舞台になるので、お国柄や登場する自動車や飲食店などのアイテムに旅情を感じられて、その意味では…
この作品はコメディにカテゴライズされてはいるが、哀愁に満ちた展開の中にコミカルな要素を散りばめていて、笑える要素より悲しみを覚える要素の方がはるかに多い。コメディとは本来そんなものだと言ってしまえばそれまでだが、笑わせることが目的なのでは…
率直に言って序盤はあまり興味が続かず、何となく流して見ているような状況だった。しかし、5話と6話で構成と見せ方が変わった気がして、スリリングな展開に一気に引き込まれることに。制作のクレジットをたどってみると、この2つのエピソードだけ同じ人物が…
ZEDDの創り出す音楽はある程度彼らしさが確立してしまっているので、このアルバムでその幅が広げられているのかどうかに注目して聴いてみた。彼の紡ぐメロディは1曲通しての完成度よりも、短いリフや対旋律が耳に残り、また聴きたくなる循環を呼び起こしてく…
アクション・コメディとしては王道とも言えるようなストーリーだが、それがために安心して楽しめるお気楽な作品に仕上がっている。主人公ダンは元殺し屋にしてはソフトな印象で、その妻ジェシカがかつて陸上の十種競技の選手だったという設定。これが何らか…
オーストラリアン・オープンの女子シングルス決勝は、準決勝でシフィオンテクを大激戦の末に下したマディソン・キーズが3連覇を狙うアリーナ・サバレンカに挑む注目の一戦。ファーストセットはキーズ、セカンドセットはサバレンカが取ってファイナルセットに…
テニスのオーストラリアン・オープンはいよいよ最終盤。この土曜日は車いす男女シングルスの決勝も楽しみだが、日本女子56年ぶりのグランドスラムジュニア制覇を狙う園部八奏(わかな)にも期待がかかる。 試合は、結果だけ見れば序盤から園部が一方的にリー…
7つのシーズン、全155話を一気に見進めるほどに面白く、キャラクターの特徴が明確に表現されているドラマだった。アーロン・ソーキンが脚本を書かなくなってからは評価が下がったと言う話もあるが、リアルに寄せすぎたからこそ、米国の視聴者が現実に体験し…
2024年の国際ブッカー賞を受賞したドイツ人ジェニー・エルペンベックの小説「カイロス」を英訳版で読了した。34歳という年齢差のある既婚男性ハンスとたまたまバスで乗り合わせたことから、カタリーナは恋愛関係に陥る。壁が厳然と存在する時代のベルリンを…
「西部劇」には先住民が出てくるものだが、所有の概念のない民族の土地を強奪して占拠してフロンティアを西に延ばしてきたのが米国の歴史だ。その戦いは兵士による陣取り合戦に留まらず、生身の人間による直接的な攻撃と防御も含まれる。こういう作品を見て…
裏社会を描くドラマや映画、小説、コミックなどは結構好きなので、Netflixの「地面師たち」も気になっていた。ただ、起用されたキャストがいかにも日本ドラマ、それもWOWOWのドラマに出てきそうなメンバーだったこともあり、似たような作りになってしまうの…
このブログをたどってみたところ、皇后杯でベレーザが新潟と対戦した準決勝の記事はこれで3回目。いずれも新潟が勝っている。試合内容も毎回似通っていて、ベレーザの攻撃パターンを読んで守備を固めた新潟が、結果的に勝ち切るというものだ。 その意味でも…
清澄白河の東京都現代美術館で開催されている坂本龍一の回顧展「音を視る 時を聴く」は、音楽と映像とインスタレーションを組み合わせた「共感覚」を刺激する展示。土曜日だったので来場者が多く、落ち着いて楽しめる環境ではなかったが、それでも教授の織り…
マーベルを冠した作品とはいえ、スパイダーマンのスピンオフなのでソニーの配給という微妙な位置づけだが、本家マーベルが展開している「ダイバーシティ&インクルージョン」路線を踏襲する設定が目についた。ベン・パーカーが若く、義理の妹のメアリーが出…
「スケルトン・クルー」の主人公は子どもたちだが、「子どもじみている」感じはあまりなく、しっかり自立している様子が窺われる。ところどころ子供らしさを打ち出す演出もあるが、それも敢えてやっている印象があった。「グーニーズ」や「スタンド・バイ・…
屋外コートのために前の試合が雨でなかなか進行せず、試合開始が約5時間遅れたおかげで仕事の後に帰宅したところでちょうどウォークオン。強風が吹きすさび、気温も夏とは思えないほどの低温ということで、ギャンブルのような試合展開になってしまった。浦沢…
内戦に至る経緯はあまり描かれず、国内の大半が戦地となった米国で死がすぐそこにある恐怖が克明に描写される。設定としては、憲法を曲げて3期目の任期を勝ち取った大統領に対して、テキサスとカリフォルニアが反旗を翻したということだが、星が2つだけの星…
EXシアター六本木で上演されているミュージカル「SIX」来日版のマチネを鑑賞した。この劇場は初めてだったが、渋谷から新橋駅行きの都バスに乗れば目の前のバス停で下車でき、帰りは新橋に抜けたのでアクセスは快適だった。渋谷駅東口では、スクランブルスク…
いよいよ開幕したオーストラリアン・オープンの男子シングルス1回戦で、いきなり錦織圭が初日の日曜日に登場。モンテイロとの一戦となったが、2セッツダウンの厳しい展開に。錦織のテニスが悪いというよりも、とにかくモンテイロの出来が良すぎた結果であっ…
WOWOWで放送された「モーツァルト」のウィーン版ミュージカルを、オンデマンドの配信で視聴した。20年前に帝国劇場で日本版を見ているはずだが、ほとんど記憶にないので初見のような感覚だったものの、楽曲には聞き覚えがあり懐かしさすら感じられるほどだっ…
AppleTVの無料期間を利用して視聴してみた「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」は、ロジックを気にして「こんなのおかしいだろ」という目で見ていては楽しめない。純粋に笑うことだけを意識した方が良い作品になっている。 本来チャニング・テイタムといえば…
ガザをめぐるイスラエルとパレスチナの対立から、台湾問題を抱える中国政府との会談へとシリアスで現実にある問題にフォーカスを当てている。シーズン1の頃の本作は、もう少しフィクションの色が強く、その中に聞いたことのある話がスパイスのように散りばめ…
この数年、元日に視聴しているHISのオンラインツアーに今回も参加した。3時間15分とコンパクトな設計になり、初日の出にこだわらない編成になったことに対する興味もあったが、結果的には少し残念なものになってしまった。 朝7:45に中継が始まったのはパリの…
毎年テレビ東京が中継してくれるジルベスターコンサートだが、今年の年越しは、ヴェルディのオペラ「アイーダ」から凱旋行進曲。高関健の指揮で東京フィルによる演奏だった。実際のコンサートは22時開演で、テレビ放送は第2部から。オープニングアクトのよう…
ミクロの視点とマクロの視点で、まったく見え方が違うことがよくある。企業で言えば、足元の売上や利益を追求するか、将来的なゴーイング・コンサーンのために利益をゲラしても投資しておくかということになるし、国家なら目先の不況対策に走るか、環境問題…
ブリスベンとともにシーズン開幕戦となる香港大会の決勝。ファーストセットの錦織は完璧で、すべてが噛み合った余裕すら感じさせる展開だった。サーブが相変わらず好調の上に、これまでイマイチだったネットプレーもハマっていて、ミュレにつけ入る隙を与え…
選手の起用を見る限り、中大は3区までに主力を投入るす一方で青学は4~5区に賭けた。そうなれば、このような展開は必然だ。吉居がいきなり飛び出して独走したリードを山登りで若林が打ち破る。中大としては優勝を狙ったというよりも、序盤で作った貯金を食い…
香港で開催されているATP250大会の準々決勝で、錦織圭はノリーと対戦。序盤から激しく打ち合う展開になり、高速ラリーには実に見応えがあった。ファーストセットはイーブンの展開から第8ゲームで錦織がブレークポイントを握ると、ここでノリーが痛恨のダブル…
アーロン・ソーキンはクレジットされているものの、脚本からは手を引いている。その影響なのか、複数のプロットを素早く切り替えてテンポよく展開するスタイルから、個々のプロットをじっくり見せる形に移行したように感じた。また、大統領スタッフたちそれ…
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