ひどい時代に生かされているのだろうか。それとも恵まれた時代を生きさせていただいてるのだろうか。今さらながらだが。 東京赤坂の個室サウナで小火騒ぎがあり、利用客夫婦が亡くなった。軽い火傷を負ってはいたが死因ではなく、一酸化炭素中毒か気道熱傷だ…
へー、こんな色もあるのか。 神保町交差点脇にて待合せ。以前は岩波ホールの角と称んだが、今はなんと云うのか知らない。まずは地図を広げて一同北を向いて立ち、位置概略をお解り願う。彼方前方が水道橋駅に東京ドーム。左方向彼方が九段下。坂を登りつつ右…
酒屋や百貨店の酒売場であればともかく、スーパーの酒類コーナーなどで、一升瓶を眼にする機会はめっきり減った。どっしりと重量のある厚手ガラスの一升瓶! こういう景気好さは大好きだ。 英文学者の大島一彦さんから、ご郷里茨城県の蔵元謹製の酒を贈って…
初めての経験だ。 昨日は外出の用事があった。明日も外出の予定がある。今日は谷間の日だ。寒い。風も強い。休息日として籠城する。 かような日こそ、いただきものの食材を調理しよう。じゃが芋もさつま芋もあるし、ちょうど作り置き惣菜が切れたところだ。…
めったに仕事などない身に、珍しくお役目があった。そんな夜には、生ビールでもカルピスサワーでもなく、まずは二合徳利に熱燗だ。自分への「ご苦労さん」である。 約束は午後六時だが、二時過ぎには家を出た。ぬかりはないか、昨夜までにいく度も確認したが…
年に一度の贅沢をさせていただく。 従兄から、変り蒲鉾のご恵贈に与った。上越市の製造元による創作蒲鉾で、蒲鉾を芯にして焼鯖を巻いたもの、鮭を巻いたもの、焼き穴子を巻いたものの詰合せだ。私にとっては年に一度しかお眼にかかれぬ珍品である。 従兄弟…
めっちゃエモい。けっこうヤバくね? タモリ・たけし・さんまの三人ゴルフという番組があった。私がテレビを観ていたということは、十五年以上も前のことだったか。このお三かたがゴルフコースをプレーして周る。各ホールごとに、途方もない制限や約束事が設…
おそらくは本年最後の、花梨通信となる。 梢ちかくの細枝に、団子兄弟みたいな四果が密集結実したために、しなってフェンス越しに往来へと身を乗出していた枝があった。私所持の脚立と道具類とでは、とうてい手の届かぬ高さにあった。ご通行人か車輛にご迷惑…
この時期の日記はさながら、いだだきもの日記と化してしまったごとくだ。 当然ながらそのつど、礼状をしたためる。ように心がけてはいる。複数件重なってしまい、ひと仕事となる場合もある。明日こそまとめて、気合を入れて書こうなんぞと、日延べしてしまう…
俄然闘志が湧いてきた。 いただきものを、さっそく試してみようじゃないか。なん年も前に一度試したきりで、手順など思い出せない。失敗したって、どうって問題じゃない。 よく洗ったさつま芋をひと口大にカットして、水にさらしておく。ほかの作業を進行し…
西高東低の気圧配置が緩み、晴天に恵まれて風も弱まりました、とラジオではおっしゃるのですが、老人には寒くて寒くてでしてね――。 原因は私にある。せめても陽射しのよろしい午前中の数時間を、眠っている。昼さがりともなれば、太陽はお向うのマンションの…
久びさに、じつになんとも久びさに、魚大臣となった。 旧い仲間であるジャズバーのマスターからのご恵贈品だ。真空パックされた切身が、鯖三枚、鱈三枚、鰈二枚である。ひと塩されてあり、このまま焼けばいい世話なし商品らしい。 むろん魚大好き男である。…
いただいたチョコレートは、三色の小さな巾着包装の詰合せで、それぞれに木の葉型の粒チョコが七個づつ収められてある。 スカイ袋:ミルク3,ブルーベリー2,ヨーグルト2。 クリーム袋:ミルク3,ビター2,抹茶2。 ローズ袋:ミルク3,モカ2,ホワイ…
元気を出せ、ということだな。 卒業論文に宮武外骨論を出してくる男だった。そんな評論を面白がりそうな教員は、左右を視回しても他にはなさそうだったから、私のゼミに籍を置いていてよかった。その時分のご縁を多とされて、今では引きこもり老人を元気づけ…
性懲りもなく、麻婆茄子だ。一種の気晴らしである。 今日も池袋へ。ぐだぐだと眼移りするばかりでは先へ進めない。決断してしまえ。ピタッと気分にはまる品物が見つからなくとも、まァこのていどであればと我慢できる品があれば、妥協してしまえ。そう自分に…
駐輪スペースのコンクリ打ちと門扉との、角っこです。憶えてますか? 師走一日です。記録破りの暑い夏でしたが、あっという間に寒くなりました。一昨年までは、この場所には桜の落葉がマウンドを成すかのように、吹き溜ったものでした。昔からそうでしたよね…
多岐祐介1949年生れ無職半ボケ老人
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。