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🌵セレンディピティを求めて💃

人生にいろんな化学反応を起こしていきたい

偶然現れた「ビジネスクラスで世界一周」の扉

今朝、キューバのダンススクールから、プライベートレッスンの予約完了の返信があった。

(あぁ、これで私は本当に、キューバサルサダンスのレッスンを受けるんだなぁ)

と、来月出発する世界一周旅行がさらに現実味を帯びてきた。

世界一周旅行は、これまですでに3回失敗していた。

1回目は、出発の1か月前くらいに祖母が亡くなったため、旅は取り消しになった。2023年10月のことだった。

2回目は、2024年2月。世界一周旅行の出発の前日に、青い顔をして帰ってきた旦那に「イタリア赴任になった」と突然告げられたことで、頭の中が真っ白になり、世界一周旅行どころではなくなった。翌日、とりあえず、シンガポールへ旅立ったが、今後の生活が不安で世界一周など楽しめる心境ではなくなり、結局、日本へ引き返した。

3回目は、2024年9月。日本→トルコ→ハンガリー→イタリアまで行ったものの、41歳の私は思っていたよりも体力がなく、体調を崩してしまった。おまけに、イタリアのビザが下り、翌月引っ越すことに。もはや世界一周どころではなくなり、また日本へ引き返したのだった。

(世界一周はもういいや・・・・・・)

もともと20代の頃に、旅のバイブル『深夜特急』を読んだことがきっかけで、世界一周をして、本を書きたいとずっと思っていた。しかし、私は来月でもう43歳。20代の頃にしたかった、貧乏旅行をするには遅すぎたのだ。

世界一周のことは忘れて、イタリア赴任の旦那と別居を選んだ私は、ずっとやってみたかったサルサダンスを習い始めるなど、日本で気ままに一人暮らしを楽しんでいた。

が、チャンスは、突然やってきた。

ある日、サルサダンスの練習中に肋軟骨を損傷。おかげでレッスンはしばらく休むことになった。このことが、私の生活に余白を生んだ。

怪我が回復してきたので、美容院へ行った。担当の美容師さんはヨーロッパが好きで、フランス、スペイン、フィンランド、モロッコ、イタリアなど、いろんな国を訪れていた。そんな話を聞いているうちに「あぁ、私も世界一周中にいくはずだったのにな・・・」となんだか悲しくなった。

証券口座をチェックしていると、今年から始めた投資は、好調な株式市場の波に乗って、利益が200万円を超えていた。

(ちょっと待てよ。貧乏旅行はもう体力的にできないけど、棚ぼた的に株で儲けた金でビジネスクラスの世界一周チケットを買って、ホテルもケチらずにいいところに滞在すれば、体調を崩さずに世界一周できるんじゃないか?)

それに、今、旦那はイタリアに住んでいて、私の部屋もある。世界一周の途中でイタリアに寄って、休憩すれば、より楽に世界一周できそう。

さっそく、スターアライアンスの公式ウェブサイトで世界一周ルートをシミュレーションしてみる。大阪→成田→メキシコシティ→ミラノ→大阪。国内線以外はすべてビジネスクラスで、税込み約83万円。ANAで成田とミラノ往復のビジネスクラスを買うと、約100万円することを思えば、かなりお得じゃないか。

他にも行ってみたいキューバやパリ、モロッコ行きのチケットは別途買うようにして、世界一周ルートを限りなくシンプルにした。このことが、世界一周に出る難易度を一気に下げた気がした。

それでも、過去に何回も失敗していることを思うと、躊躇している自分がいる。

(行ける時に行っとけよ!いつ何時、何かが起こって、行けなくなるかわからないぞ!1月の誕生日を出発日にして、自分へのプレゼントにすればいいじゃないか)

そんな声がどこかから聞こえてきて、私はもう一度、世界一周チケットを買ったのだった。

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