ステータ・コイルのコーティング作業編です。
まずはステータ・コイルのコネクター端子が邪魔なのでカット。これはどのみちカタナ用にギボシに付け替えるので不要なものです。端子をカットしたら三本のコードをまとめているチューブを引き抜きコードを小さくまとめます。


次に適当な長さの6mm径のボルト3本とナットをステータコイルに取り付け。これはコーティングするコイルの巻き部分を浮かすため。また摘まむ為の取っ手でもあります。


これで準備は整いました。


紙コップにエポキシの主剤と硬化剤を混ぜ、研磨剤も混ぜます。
因みに一般的なエポキシが主剤と硬化剤は1:1なのに対し、これは4:1です。
研磨剤も小麦粉のように細かくきれいに混ざりました。

これを小さな刷毛で塗っていきます。
ぼやぼやしているとエポキシが固まってしまうかもしれない、と作業に集中したので写真はあまりありません。
一通りたっぷりと塗ったら、ニトリのガラス容器に入れ真空含浸(モドキ)を行います。

ポンプで抜けるだけ空気を抜いていくと、塗ったエポキシが少し膨張し、何か所か気泡が出来ました。コイルの奥の空気がエポキシの外に出てきたということです。半分は冗談の乗りでやったのですが、それなりに効果が有ったようで良かったです。
ここで蓋のバルブを開いて容器内を大気圧に戻します。これを2~3回繰り返しました。
ちょっと意外だったのはエポキシの流動性が思いの外高い事。刷毛で塗るときはネバネバしているなと思ったけど、しばらくすると垂れてくる。
それでステータコイルをひっくり返して様子を見、反対側に垂れてきたらまたひっくり返し...を繰り返すことになりました。
またエポキシが硬化するのも思いの外時間がかかりました。
今まで使ってきたエポキシは数分で硬化を始めたのに、これはなかなか硬化しない。硬化剤の量がちょっと少なかったのかもしれないけど、このエポキシの説明には"3~5時間でべた付きが無くなる"と書いてあるので、元々硬化までは時間はかかるようです。
ステータ・コイルの巻き部分全てを塗るには数分は要したので、そういう意味では適したエポキシでした。
一晩おいた状態がこちら。

エポキシはちょっと塗り過ぎたかも。反面、エポキシの乗りが悪い感じで*1一部エナメル線が十分に覆われていないので、部分的に追加でエポキシを盛り直しました。
一度薄目に塗って硬化してから二度塗りした方が上手く仕上がったと思います。
最後にギボシ端子を取り付け。これも端子の圧着部分をハンダ処理しておきます。


これで出来上がりです。
これでまたステータ・コイルがダメになっても修理可能です。次にステータ・コイルがダメになるまでは相当先のはず。もしかすると交換する機会は無いかもしれないけど、それはそれで良し。予備部品は有ることに意義があります。
なお、ニトリの「真空にできる耐熱ガラス保存容器」のこれからの活用はまだ未定です。どう活用しようか....
* * * *
*1:もしかするとコイルに油分が付着していたかもしれません。アルコール等で脱脂しておけば良かったと思いました。
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