当てにしていた中華ステータ・コイルの注文がキャンセルされたのは困りました。他のを新たに注文しましたが届くまで2週間くらいはかかります。
早く直してしまいたいので、ストックしていた中古のステータ・コイルを使う事にしました。
それにこのコイルが ”生きている”(本来の発電能力を発揮できる)のか気になってもいて、悶々としたままストックしているより使ってみてシロクロつけた方が気持ち的にもスッキリするので。
まず準備として、謎の?追加コードを外しました。
コードの途中の被覆を剥いて追加コードの線をからげているだけだろうと思ったのですが、巻かれているビニールテープは剝ぐとしっかり半田付けされていました。

半田を溶かせば外せるかなと思ったけど、導線をからげた上で半田付けしているようで簡単には外せそうにも無い。下手に熱を加えるのは止めニッパーでカットし、ヤスリで整えて済ませました。
この部分の絶縁は収縮チューブを3重で被せておきました。

レギュレート・レクチファイアとの接続端子も付け直します。端子は問題なさそうでしたが、ビニールの端子カバーが劣化、汚れていたもので。コードの長さはその分短くなるけれど、元々の長さは十分過ぎるくらい余裕があるので数mm短くなっても全然問題はありません。
新しいギボシ端子を圧着し、導線と端子の圧着部分に半田を流し込んでおきます。

これは端子が焼けるのを防ぐためです。
ステータ・コイルとレギュレート・レクチファイアの接続端子が焼けるのはよくあるトラブルで、750カタナでも何度も焼けていました。
この原因は端子にカシメている部分の導線の酸化にあると思います。ステータ・コイルのコードの銅線は極細の導線が何十本も束ねられて一本の導線として成り立っていますが、端子に圧着されている部分の導線が酸化すると端子に接している外側の導線だけに電流が集中して発熱してしまうのではないかと。
この半田処理を施してから端子の焼けは発生していないので効果はあると思います。(レギュレート・レクチファイア側の端子も半田処理を施しています。)
出来上がり。

このステータ・コイルのコードに分岐コードが追加されていたのはもしかすると端子の焼け対策だったのかもしれません。
(続く)
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