
「今日こそは勉強を頑張ろう」と決意するのに、なぜか続かない。スマートフォンを見たり、別のことを考えたりして、気がつくと時間だけが過ぎている...。
こんな悩みを抱えている高校生は決してあなただけではありません。実は、勉強が続かないのには明確な原因があり、それを理解すれば誰でも改善することができます。
この記事では、10年以上の受験指導経験から見えてきた「勉強が続かない本当の原因」と、今日からすぐに実践できる解決法をお伝えします。小手先のテクニックではなく、根本的な改善方法で、あなたの学習習慣を劇的に変えていきましょう。

勉強が続かない理由を「やる気がない」「意志が弱い」と片付けてしまうのは間違いです。実は、もっと具体的で改善可能な原因があります。
よくある目標設定の例:
これらの目標に共通するのは「具体性の欠如」です。脳科学の研究によると、人間の脳は具体的で明確な目標がないと、行動を継続するためのモチベーションを維持できません。
なぜ曖昧な目標だとダメなのか:
改善のための具体化:
完璧主義者の思考パターン:
このような思考は、実は勉強の継続を阻害する大きな要因です。心理学では「完璧主義の罠」と呼ばれ、多くの学生が陥りやすい問題として知られています。
完璧主義がダメな理由:
解決策:「80%主義」への転換
集中を妨げる環境要因:
人間の意志力には限界があり、誘惑に囲まれた環境では集中力を維持するのが困難です。これは個人の問題ではなく、環境設計の問題なのです。
習慣形成の阻害要因:
環境改善の重要性:
スタンフォード大学の研究によると、環境を整えることで学習効率は約40%向上することが分かっています。つまり、環境改善だけで同じ時間でも1.4倍の成果を得られるのです。

勉強が続かない原因が分かったところで、具体的な解決法を見ていきましょう。これらの方法は、心理学や脳科学の研究に基づいた実証済みの手法です。
SMART目標とは:
悪い目標設定例:「英語の成績を上げたい」
良い目標設定例:「2ヶ月後の定期テストで英語を80点以上取るために、毎日30分間英単語を20個ずつ覚え、週末に100個の復習テストを行う」
目標の階層化:
最小行動ルールとは:
「これだけは絶対にできる」という最小限の行動を毎日継続するルールです。
具体的な設定例:
なぜ効果的なのか:
実践のコツ:
物理的環境の整備
勉強机の「3秒ルール」:
勉強に必要なものは3秒以内に取れる場所に、不要なものは3秒では取れない場所に配置します。
整理すべきもの:
時間的環境の設計
勉強時間の固定化:
ルーティンの確立:
報酬の種類と設定方法:
即時報酬(その日のうちに):
短期報酬(週単位):
長期報酬(月・学期単位):
報酬システムの注意点:
勉強仲間の作り方:
クラスメートとの連携:
オンラインコミュニティの活用:
家族との協力体制:
効果的な仲間システムの特徴:

勉強の継続でよくある挫折パターンを知っておくことで、事前に対策を立てることができます。
典型的な流れ:
対策:
典型的な流れ:
対策:
典型的な流れ:
対策:

勉強を続けるための心理的なコツをいくつか紹介します。
何かを始める時は、まず2分間だけやってみるというルールです。人間の脳は「開始すること」に最も大きなエネルギーを使うため、一度始めてしまえば継続しやすくなります。
実践例:
「もし○○したら、△△する」という条件付きの行動計画を作ることで、意志力に頼らない自動的な行動を促します。
実践例:
結果(テストの点数、偏差値など)だけでなく、プロセス(勉強方法の改善、理解の深化など)に注目することで、勉強自体への興味と満足感を高めます。
実践例:

保護者の方にも、お子さんの勉強継続をサポートする方法をお伝えします。
物理的環境の整備:
時間的環境の調整:
適切な声かけ:
プレッシャーの調整:
勉強が続かないのは、意志力や性格の問題ではありません。正しい方法を知らないだけです。
今回紹介した5つの解決法を実践することで、必ず勉強を継続できるようになります:
最も大切なのは「小さく始めて、継続する」ことです。今日から、たった1つでも良いので実践してみてください。
あなたの努力は必ず報われます。継続は力なり。一歩ずつ着実に前進していきましょう!

大学受験まであと数ヶ月…
焦りと不安で「まだ間に合う」「もっとやらなければ」と思い、かえって逆効果な勉強法に走ってしまう受験生が毎年後を絶ちません。
大学受験の直前期は、これまで積み上げてきた知識を整理し、本番で最大限の力を発揮するための準備期間です。しかし、焦るあまりに間違った勉強法を選択してしまうと、せっかくの実力を発揮できずに終わってしまいます。
この記事では、大学受験指導の現場で見てきた「直前期にやってはいけない勉強法」を3つ厳選し、科学的根拠と実際の失敗例を交えて解説します。最後には直前期にこそ実践すべき正しい勉強法もお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
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「推薦入試と一般入試、どちらを選ぶべき?」
「推薦入試に失敗したらどうしよう?」
大学受験を控えた高校生なら誰もが一度は悩む問題です。
近年、大学入試の多様化により推薦入試の枠が拡大しており、私立大学では入学者の約6割、国公立大学でも約3割が推薦入試等で入学しています。
また、東北大学においては2050年までに一般入試を廃止するという動きも出ています。
しかし、推薦入試と一般入試の違いを正しく理解せずに選択し、後悔する受験生も少なくありません。
この記事では、推薦入試と一般入試のメリット・デメリットを詳しく比較し、あなたに最適な受験戦略を見つけるためのガイドをお伝えします。併願の戦略や今すぐ始めるべき準備についても具体的に解説しますので、ぜひ参考にしてください。

まずは推薦入試の基本的な仕組みと種類を整理しましょう。一口に「推薦入試」といっても、その内容は大きく3つに分けられます。
仕組み:
私立大学のみですが特定の高校に対して推薦枠を与え、高校がその枠内で生徒を推薦する制度です。多くの場合、推薦されれば合格がほぼ確実とされていますが、ごく少数不合格になってしまう場合もあります。
選考基準:
選考方法:
仕組み:
大学が公募する推薦入試で、条件を満たせばどの高校からでも出願可能です。指定校推薦と比較して競争は激しくなります。国公立大学においては共通テストを課さない推薦Ⅰと共通テストを課す推薦Ⅱと分かれている大学もあります。
選考基準:
選考方法:
仕組み:
学力だけでなく、受験生の個性、意欲、適性を総合的に評価する入試制度です。各大学が独自の選考方法を設けています。
評価のポイント:
選考方法(大学により組み合わせが異なる):
| 項目 | 推薦入試 | 一般入試 |
|---|---|---|
| 出願時期 | 9月-11月 | 12月-2月 |
| 合格発表 | 11月-12月 | 2月-3月 |
| 併願 | 制限あり(指定校は専願) | 自由 |
| 必要書類 | 調査書、推薦書、志望理由書等 | 調査書のみ |
| 選考方法 | 面接、小論文、書類審査中心 | 学科試験中心 |
| 合格率 | 20-90%(種類により大差) | 10-30% |
私立大学:

✅ 早期合格による安心感
✅内申点重視で逆転の可能性
✅ 多面的な評価
✅ 受験費用の節約
❌ 併願制限による選択肢の狭まり
❌ 一般入試への準備不足
❌ 競争の激化
❌ 入学後の学力不安
特に最近問題となっているのが、指定校推薦者の退学者が増加していることです。
推薦入学者の退学者が増えている?|久留米・八女の高校生・保護者が知っておきたい現実
✅ 豊富な選択肢と柔軟性
✅ 純粋な学力勝負
✅ 入学後の学力安心感
✅ 準備期間が長い
❌ 精神的プレッシャー
❌ 高い競争率
❌ 費用負担の大きさ
❌内申点軽視

推薦入試と一般入試のどちらを選ぶべきかは、個人の状況や性格によって異なります。以下のチェックポイントで自分に合った戦略を見つけましょう。
✅ 学力面での特徴
✅ 性格面での特徴
✅ 現実的な判断
✅ 学力面での特徴
✅ 性格面での特徴
✅ 現実的な判断

推薦入試での合格を目指すなら、早めの準備が不可欠です。以下の5つのポイントを今すぐ実践しましょう。
現在の評定平均を正確に把握
定期テスト対策の徹底
実技科目も軽視しない
具体的な目標設定例
よく聞かれる質問への準備
基本的な質問
想定問答の作成方法
面接練習の実践法
小論文の基本構成
頻出テーマの対象準備
論述力向上の練習法
文章力アップのコツ
説得力のある志望理由の構成
導入部分
本文部分
結論部分
差別化のポイント
活動実績の体系的整理
部活動・クラブ活動
生徒会・委員会活動
ボランティア・社会活動
資格・検定・コンクール
エピソードの効果的な伝え方
推薦入試と一般入試の違いを理解することで、自分に最も適した受験戦略を選択することができます。

推薦入試を選ぶべき人
一般入試を選ぶべき人
1. 早めの情報収集と準備
推薦入試は出願が早いため、夏休み前には志望校の要項を確認し、必要な準備を始めましょう。
2. 両方の準備を並行する
推薦入試対策と一般入試の基礎学力向上は両立できます。どちらか一方に偏らずバランス良く進めましょう。
3. 自分の特性を活かす
他人と比較するのではなく、自分の強みを活かせる受験方法を選択することが合格への最短ルートです。
あなたの大学受験が成功することを心から願っています。自分に最適な戦略を選択し、計画的に準備を進めてください!

近年、大学入試では「推薦入学」が大幅に増加しています。文部科学省のデータによると、令和4年度の大学入学者62万8531人のうち、総合型選抜での入学者は9万2969人、学校推薦型選抜は28万8024人に上り、全体の約半数が推薦入学です(文部科学省発表)
このことから、高校生や保護者にとって、推薦入学はもはや「特別な選択肢」ではなく、身近な進学ルートになっていることがわかります。
また、旧帝国大学の1つである東北大学は2050年までに一般入試を廃止し、総合型選抜へ移行すると発表しました。
東北大学が2050年までに全入試を総合型選抜へ移行 「大学受験は偏差値からプレゼン能力へ」は本当? #エキスパートトピ(杉浦由美子) - エキスパート - Yahoo!ニュース
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「浪人せずに第一志望校に現役合格したい」
これは多くの高校生の願いですが、実際に現役合格を掴む生徒とそうでない生徒には、明確な違いがあります。
10年以上の大学受験指導を通じて見えてきたのは、現役合格する高校生には共通する特徴的な習慣があるということです。成績の良し悪しよりも、日々の「勉強の習慣」や「行動パターン」こそが合否を分ける最大の要因なのです。
この記事では、現役合格者に共通する5つの習慣を、指導現場の具体的なデータとともに詳しく解説します。これらの習慣は特別な才能を必要とするものではなく、誰でも今日から実践できるものばかりです。
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「共通テストの勉強って、いつから始めればいいの?」
「どんな対策をすれば点数が上がるの?」
そんな疑問を抱えている高校生は多いのではないでしょうか。
共通テストは大学受験の第一関門として、多くの受験生にとって避けて通れない重要な試験です。久留米や八女地域の受験生からも「共通テスト対策の進め方が分からない」という相談をよく受けます。
この記事では、共通テストの特徴から具体的な勉強法、効果的な学習計画まで、合格に向けた対策の全てを解説します。早めに始めることで確実に点数アップを目指しましょう。

共通テストを攻略するためには、まずその特徴を正しく理解することが重要です。センター試験から共通テストに変わって以降、出題傾向が大きく変化しています。
2026年度の試験時間と科目構成:
新課程での主な変更点: 2026年度から共通テストは7教科21科目に再編され、出願方法がWeb出願に変更され、現役生も個人でオンライン出願する必要があります。
2026年度共通テスト 試験日程:
Web出願の導入(2026年度から):
2026年度から共通テストの出願方法が大きく変更され、現役生も個人でWeb出願するようになります。主な変更点は以下の通りです:
出題傾向の特徴:
1.実用的な題材: 日常生活に関連した題材(契約書、広告、SNS投稿など)からの出題
2.複数資料の統合: グラフ、表、文章を組み合わせて情報を整理する問題
3.時間的制約: 従来より問題量が増え、時間管理がより重要に

基礎知識の確実な定着:
共通テストでは基礎的な知識を前提とした応用問題が出題されるため、教科書レベルの内容を確実に理解しておくことが必須です。例えば、数学では公式を覚えるだけでなく、「なぜその公式が成り立つのか」まで理解する必要があります。
読解力とスピード:
長文化した問題文を素早く正確に読み取る力が求められます。国語だけでなく、数学や理科でも問題文の理解に時間がかかる受験生が多く見られます。
情報処理能力:
複数の資料から必要な情報を抽出し、関連付けて考える能力が重要です。この力は日頃からニュースを読んだり、データを分析したりする習慣で養うことができます。
久留米・八女地域での大学受験指導を通じて見えてきた、受験生が共通テストでつまずきやすいポイントをご紹介します。
よくある失敗例:
対策のポイント:
各大問にかける時間を事前に決めて、模擬試験で練習することが重要です。例えば、数学ⅠAでは大問1つあたり15分を目安に、解けない問題は潔く飛ばす勇気も必要です。
具体例:
改善方法:
単純な暗記ではなく、「なぜそうなるのか」「他とどう関連するのか」を意識した学習が必要です。特に理系科目では、公式の導出過程を理解することで応用力が大幅に向上します。

効果的な共通テスト対策は、以下の3つのステップで進めることをお勧めします。
まずは過去問分析から始める:
2026年度受験生は、2025年度から始まった新課程での過去問(2025年度本試験・追試験)を必ず解いて、新しい出題傾向を把握しましょう。特に新科目「情報Ⅰ」の試作問題や過去問は重点的に分析する必要があります。
分析すべきポイント:
科目別の傾向例:
国語:
数学:
英語:
情報Ⅰ(新科目):
共通テスト対策の土台となるのは、確実な基礎知識の定着です。
教科書レベルの完全理解:
まずは教科書の例題や基本問題を完璧に解けるようになりましょう。「簡単すぎる」と思うかもしれませんが、基礎が曖昧だと応用問題で必ず行き詰まります。
科目別の基礎固めポイント:
国語:
数学:
英語:
理科・社会:
情報Ⅰ(新科目):
基礎が固まったら、実戦的な演習に移ります。
段階的な演習方法:
第1段階(制限時間なし): 正解することに集中し、解法パターンを身につけます。分からない問題は解説を読んで理解してから次に進みましょう。
第2段階(制限時間1.5倍): 通常の1.5倍の時間で解いて、時間を意識した演習を始めます。例えば、数学ⅠAなら105分で解く練習をします。
第3段階(制限時間通り): 本番と同じ時間配分で解き、時間管理の技術を磨きます。解けない問題を見極めて飛ばす判断力も重要です。
演習で意識すべきポイント:

独学での対策に限界を感じた場合、塾やオンライン学習を活用することで効率的に学習を進められます。
個別指導の活用: 久留米や八女地域の個別指導塾では、一人ひとりの学力に応じた共通テスト対策カリキュラムを提供しています。特に苦手科目の克服や、時間配分の指導において個別指導の効果は絶大です。
集団授業での競争意識: 同じ目標を持つ仲間と一緒に学習することで、モチベーションの維持につながります。定期的な模試での成績比較も刺激になります。
講師の専門知識: 共通テストの出題傾向や最新の入試情報に精通した講師から、効率的な勉強法や受験戦略を学ぶことができます。
映像授業のメリット:
おすすめの活用法:
注意点: オンライン学習は自己管理が重要です。学習計画を立てて、定期的に進捗をチェックしましょう。
受験すべき模試の種類:
模試の結果活用法:
共通テスト対策は「早ければ早いほど良い」というのが、多くの合格者に共通する声です。久留米・八女地域の受験生の中でも、高校2年生の冬から本格的に対策を始めた生徒ほど、安定して高得点を取れる傾向にあります。
計画性のある学習:
「いつまでに何をやるか」を明確にし、定期的に進捗をチェックしています。例えば、「夏休みまでに英単語2000語完了」「10月末までに全科目の基礎完成」といった具合です。
継続的な演習:
週に1回は必ず時間を測って過去問演習を行い、本番の感覚を維持しています。特に本番3ヶ月前からは毎週末に全科目通しで解く練習をすることで、集中力と時間感覚を磨いています。
弱点の早期発見と対策:
模試の結果を詳細に分析し、苦手分野を放置せずにすぐに対策を講じています。「後でやろう」と先延ばしにしないことが重要です。
共通テストは確かに難しい試験ですが、正しい対策を継続すれば必ず点数は上がります。久留米・八女地域の多くの先輩たちも、最初は不安を抱えていましたが、計画的な学習と継続的な努力で志望校合格を勝ち取りました。
今すぐできること:
大学受験は人生の重要な分岐点です。共通テスト対策を通じて身につけた学習方法や計画性は、大学入学後も必ず役に立ちます。
一歩一歩着実に進めば、必ず目標達成できます。あなたの努力が実を結ぶ日を心から応援しています。頑張ってください!
id:Study_LABこんにちは!元塾講師で大学受験サポートをしているtanatakuです。
これまで10年以上、高校生や中高一貫校生の勉強を見てきました。
ブログでは、受験や勉強のコツを分かりやすく紹介しています。
希望があれば、オンラインでの学習サポートも行っていますので、気軽に相談してくださいね!
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