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Google Agent Development Kit でLINE Botを作ってみた

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June 29, 2025

Google Agent Development Kit でLINE Botを作ってみた

2025/06/30(月) 開催
クラウド×AI 勉強会 〜プロバイダー別最新動向・LINE Bot・アーキテクチャ実装事例集〜 の登壇資料です。

https://linedevelopercommunity.connpass.com/event/357762/

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Transcript

  1. 1 Google Agent Development Kit で LINE Botを作ってみた クラウド×AI 勉強会

    〜プロバイダー別最新動向・LINE Bot・アーキテクチャ実装事例集〜
  2. 今日お伝えしたいこと • 自己紹介 • Google ADK(Agent Development Kit)とは • エージェントを作るにあたって必要な機能

    • ADKはどのようにしてエージェントを起動するか • Google Cloudの利用 • Google ADKを使ったLINE bot開発の流れ 2
  3. 山田顕人(Kento.Yamada) @ymd65536 自己紹介 3 仕事:MSP向け内製システムの開発 ロール:マルチクラウドエンジニア/デベロッパー 活動:.NETラボ勉強会、Azure AI Communityの運営 LINE

    API Expert(2024年〜) Google Cloud Partner Top Engineer 2025 DataAnalytics(2024年〜) Google Cloud Partner Tech Blog Challenge 2023 Cloud AI/ML 部門 LAPRAS OUTPUT AWARD 2024 01
  4. 要約:Google ADK(Agent Development Kit )とは何なのか 4 特徴まとめ • Googleが開発したSDK •

    A2Aを制御 • Microsoftもコミット
  5. でエージェントを作るには 5

  6. text-to-textのエージェントを作るにあたって必要な機能 6 SessionService Agent Runner name model description instruction Tool

    エージェントの情報 Toolの設定 チャットセッションの管理 ルートエージェント エージェントの起動 SubAgent SubAgentの設定 MemoryService チャット履歴の管理
  7. Agentの構成要素 7 model name description instruction エージェントに使うモデル名 エージェントの名前 エージェントの機能や得意分野を記述 エージェントへの指示

    tools エージェントが利用するTool ※厳密には他にもAgentタイプがあります。今回はLLMAgent/Agentの構成要素を紹介
  8. 重要:応答の良し悪しを決める設定 8 model name description instruction エージェントに使うモデル名 エージェントの名前 エージェントの機能や得意分野を記述 エージェントへの指示

    tools エージェントが利用するTool
  9. descriptionとinstructionについて 9 description instruction 他のエージェントに見せる役割 (外から見えるパーソナリティ) エージェント自身の役割 (エージェントのパーソナリティ)

  10. 例:description(d)について 10 d:文章を要約するエージェントです。 d:地域の天気を教えてくれるエージェントです。 d:今日のニュースを教えてくれるエージェントです。 質問:天気について教えてくれる人は誰だ? ルートエージェントはdescriptionでサブエージェントを判断する。 ルートエージェント

  11. Agentが持つツールセットを定義する 11 model name description instruction エージェントに使うモデル名 エージェントの名前 エージェントの機能や得意分野を記述 エージェントへの指示

    tools エージェントが利用するTool
  12. tools:エージェントが利用する主なツール 12 Function Tools Agent Tools Built-in Tools 自分で定義した機能を呼ぶ エージェントをツールとして呼ぶ

    ADKに実装されているツールを呼ぶ 上記以外 • OpenAPI Tools • Google Cloud Tools • MCP Tools
  13. Function Tools 13 def get_weather(): return “{“weather”:”Sunny”}” Tool 自分で定義したPythonの関数を呼び出すことができる。 定義済みの関数をエージェントに実装する時に利用する。

  14. Built-in Tools 14 Tool ADKに実装されているツールを呼び出すことができる。 例:Google検索はADKのツールで実行できる。

  15. Agent Tools 15 Tool エージェントをツールとして呼ぶことができる。 ※ツールではあるが、LLMがLLMを呼び出している状態

  16. 補足:Agent ToolsとSubAgentって何が違う? 16 Tool Agent Tools SubAgent • Agent Tools:制御はルートエージェントにある(そのまま)

    • SubAgent:制御がルートエージェントを離れる(移譲)
  17. はどのようにしてエージェントを構成するか 17

  18. 構成 18 SessionService Agent Runner name model description instruction Tool

    エージェントの情報 Toolの設定 チャットセッションの管理 ルートエージェント エージェントの起動 SubAgent SubAgentの設定 MemoryService チャット履歴の管理 ① ② ③
  19. Google Cloudでエージェントを開発 19

  20. どんな方法があるか 20 利用できる主なフレームワーク • Agent Development Kit(今説明) • LangChain •

    LangGraph • LlamaIndex • AG2 利用できる主なサービス • Cloud Run • Agent Engine(推奨)
  21. Cloud RunではなくAgent Engineが推奨される理由 21 Cloud Runは時間が経過するとリソースが消える。 👉チャットとセッションが管理ができない。エージェントの評価 も難しい。 AgentEngineの良いところ •

    コンテキスト管理 • エージェント管理 複数のエージェントをまとめて管理できる。可観測性の担保
  22. 22 Cloud Run Vertex AI Artifact Registry Secret Manager 例:Agent

    Engineを使わない場合の構成(従来) Cloud Runに直接アクセスしない場合はロードバランサーを入れる。 IP制限をかける場合はCloud ArmorなどのWAFを入れるのが定石 Cloud Load Balancing
  23. Agent Engine 23 Cloud Run Artifact Registry Secret Manager 例:Agent

    Engineを使った場合の構成 • Agentのリソースをマネージド • Vertex AIへのアクセスも隠ぺい ※Agent Engineにはエンドポイントが存在しない。 Cloud RunやCloud Run functionsでWebhookを作る。 Cloud Load Balancing Vertex AI
  24. を使ったLINE bot開発の流れ 24

  25. 全体の流れ(開発のループを回す) 25 評価 テスト 開発 デプロイ

  26. 全体の流れ(開発のループを回す) 26 評価 テスト 開発 デプロイ ADKの機能で可能 ADKの機能だけでできることが多い。 しかし、LINE APIを使うとなると課題もある。

    ※次のスライド
  27. Flex Messageを使いたい場合はどうする 27 Flex Message Simulatorを使おう!

  28. エージェントの動作確認はadk webで対応しよう ❌:エージェントを作成したらLINE Botで実行する ⭕:エージェントを作成したらadk webで実行する 28 エージェントの動作確認をしたい場合はどうするか

  29. 29

  30. まとめ • Google Agent Development Kit(ADK)は、Googleが開発したSDK • A2A(Agent to Agent)制御、Microsoftも開発コミット

    • 多様なエージェント構成要素と起動方法 • Google CloudでのAgent Engine推奨、LINE Bot開発への活用 30
  31. 31 2025/07/18(金)AOAI Dev Day 2025(Azure OpenAI Service Dev Day 2025)

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  32. おわり 32


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