Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


人気ブログランキング |話題のタグを見る

気の向くままに


日々、思いついたことを綴っていけたら
by Solar18
カテゴリ
以前の記事
2025年 04月
2025年 03月
2025年 02月
2025年 01月
2024年 12月
2024年 11月
2024年 10月
2024年 09月
2024年 08月
2024年 07月
2024年 06月
2024年 05月
2024年 04月
2024年 03月
2024年 02月
2024年 01月
2023年 12月
2023年 11月
2023年 10月
2023年 09月
2023年 08月
2023年 07月
2023年 06月
2023年 05月
2023年 04月
2023年 03月
2023年 02月
2023年 01月
2022年 12月
2022年 11月
2022年 10月
2022年 09月
2022年 08月
2022年 07月
2022年 06月
2022年 05月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2022年 01月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 07月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2020年 02月
2020年 01月
2019年 12月
2019年 11月
2019年 10月
2019年 09月
2019年 08月
2019年 07月
2019年 06月
2019年 05月
2019年 04月
2019年 03月
2019年 02月
2019年 01月
2018年 12月
2018年 11月
2018年 10月
お気に入りブログ
最新のコメント
> love_dolly..
by Solar18 at 21:55
ダンスパーティで色々思い..
by love_dolly at 15:57
> ebloさんそう..
by Solar18 at 15:22
> akaiga-ber..
by Solar18 at 15:20
> ebloさん習え..
by Solar18 at 15:09
皆さん、私が必死に働いて..
by eblo at 11:00
おはようございます。同..
by akaiga-bera at 09:02
高校を卒業して暫く経った..
by eblo at 07:12
> saheizi-in..
by Solar18 at 21:49
大学のダンス部が主催した..
by saheizi-inokori at 18:32
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
(88)
(25)
(20)
(16)
(15)
(9)
(8)
(7)
(7)
(6)
(6)
(6)
(5)
(5)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(4)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(3)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(2)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
(1)
その他のジャンル
ブログパーツ
最新の記事
プリプリのお尻だからこそ
at 2025-04-06 16:56
カレー弁当
at 2025-04-04 20:21
ローマ鍋(Römertopf..
at 2025-04-02 23:19
新しい家族の形
at 2025-03-31 23:16
子供も大人もわかるように話す
at 2025-03-28 01:12
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
海外生活
つぶやき
画像一覧
エキサイト
2019年 05月 02日

黒豚、赤豚、白豚

今年も、卒業校(中高)の同窓会だよりが届いた。

毎回、たよりの最初には、過去一年間の逝去者の名前が出される。

今回は、逝去された教師のリスト(五人)の中に
私が習ったことのある先生が三人もいらしたので、驚いた。

私自身がいつ死んでもおかしくない年齢なのに、
私が生徒の頃にすでに先生であられた方が、ご存命だということが
奇跡に思えてしまう。
ちなみに、この学校の教師は、若干の例外を除いては、全て女性だ。

この御三方の一人、数学のH先生は、
私が教わった数十年前でも、すでに神に白髪が混じっていたから、
いったいどれほどのお年を達成されたのだろう。
夏でも冬でも、三つ編みを髪にぐるぐる巻きつけた古風な髪型、焦げ茶色のスーツ姿で、
笑顔を見せたことはなかった。人を寄せ付けず、人の落ち度を許さず、かといって、
大声で叱咤するわけではなく、ただただ冷たく見えた。
生徒の間では、「あの先生は昔、恋に破れて、一生乙女で通すことに決心したのだ」
という噂が信じられていた。

過去一年に亡くなった旧師のリストの次には、
亡くなった卒業生のリストが出されている。

この学校は明治時代に創設された、キリスト教主義の女子校だから、
亡くなった卒業生のリストも、毎回長い。

今回は、私の卒業年は出ていない。
同学年の人で、この一年に亡くなった方はなかったということ。
それでも私の前の年に卒業された方、翌年に卒業された方がそれぞれ
3人ずつ亡くなっている。

嫌だね、こうやって同年代の人の訃報に目がいく、
ということ自体がいやらしい。
これは、かつて祖父がやっていたことではないか。
彼は密かに、「おー、お前も逝ったか、俺はまだ生きているぞ」と
ニヤッとしたのではないか。

今回のリストで一番古い方は、なんと卒業年が1928年となっている。
この学校は中学と高校がつながっている6年間一貫教育の学校だから、
この方が生まれたのは、1910年あたり、つまりは大正時代だ。
100歳以上、生きられたわけだ(日本では珍しくないんでしょうけど、
私の想像の域を超える)。

この方の他にも、大正生まれと推算できる方が20人以上いる。
この方々は、大正、昭和、平成を生きてこられて、
新しい年号が始まる直前に亡くなられてしまったのだ。

この学校には、私の母もお世話になった。
私が通った頃にも、母が習った先生が三人もおられた。

かつて母が生徒だった頃には、この御三方が
黒豚、赤豚、白豚、と生徒たちから密かに呼ばれていたことを、
母は教えてくれた。

黒豚先生は、漢文の先生で、いかついた顔、がっしりした体格と
ちょっと男性のようだったが、いつも大島の着物を召していらした。
何かと言うと私に、「xxさん、あなたのお母さんはとても頭が良くて、
優秀な生徒だったのですよ。それなのに、あなたは、、、、」と諭した。

赤豚先生は、歴史の先生だった。まさに赤豚の名前にふさわしいお顔を
持たれていたけれど、話が退屈なので、私は寝入ってしまった。

手強かったのが、白豚先生だ。
生物の教師で、見るからに意地悪そうな顔をしていた。
母も苦手だったらしく、「あの先生には気をつけなさい」
とだけ、助言してくれた。
ある年には、白豚先生が担任をするクラスに配属されてしまった。
何かをお願いしに行くと嫌味をタラタラ言われてしまうので、
なるべく近寄らないようにしていた。

この方も当時の多くの先生方と同様に、一生独身を通され、
晩年になって、養子を取られた。

驚いたのは、同窓会会報(「たより」とは別に送られてくる
ニュースレターで会員の近況やエッセーや活動が載っている)で、
白豚先生が定年退職後に、本の点字翻訳など、
いくつかのボランティア活動をなさっている、と知った時だ。

他にも、私たち生徒がいつも忌み嫌い、バカにしていた、
オールドミス(こういう言葉、今はないだろうな)の
聖書の先生が、貧しい国の子供を助ける運動をなさっているなどの
便りを読むことが度々ある。

あの先生方は、キリスト教精神の良い面を(悪い面もキリスト教には多々あると
私は常々思っている)、自分の力が及ぶ範囲で、実行なさっていたのだと、
今更ながら、頭がさがる。

生徒だった当時は、こういう先生方を偏見の目で見て、出来るだけ避けていたけれど、
もっと深く知り合っていたなら、人生のいろいろを学ぶこともできたかもしれない。

私はこの学校に影響されて聖書をちぎれるほど読み、教会にも熱心に通ったけれど、
最終的には洗礼も受けず、無宗教だ。

それでも、信仰から力を得て、社会のために小さな貢献をなさっている人には、
尊敬を覚える。



Tweet
bySolar18 |2019-05-02 19:16 |Trackback |Comments(0)
<< ファン・ゴッホ 愛について、、、冷たい人間 >>

ファン申請

※ メッセージを入力してください

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp