中学3年生の皆さんへ
いよいよ明日は都立高校入試本番です。体調は万全ですか?
私は皆さんにいつも言ってきました。受験には合格よりも大切なものがあると。それは勉強に対して必死になること。何かに対して一生懸命になれない人間は社会に出てから苦しみます。受験に全力で取り組めなかった人間は、自分は頑張れない人間なんだということをこの先も背負って生きていかなければなりません。だからこそ最後まで全力を尽くしてください。
一生懸命やって合格は良し。
一生懸命やって不合格も良し。
けれど、合否にかかわらず一生懸命に取り組まないのはダメ。
目標を持つこと、自分と向き合うこと、努力すること、諦めないこと、人とともに頑張ること、皆さんこの受験勉強を通して多くの事を学んだはずです。これから皆さんの人生には辛い事や苦しい事が必ずやって来ます。そんな時はこの受験で学んだことを思い出してください。ただ合格する事が大事なのではありません。自分なりに全力で取り組んで合格する事に意味があります。皆さん1人1人それぞれに課題はあったと思いますが、それぞれが自分の課題に取り組めていたと思います。合格よりも価値がある事をもう皆さんは勝ち取っていることを忘れないでください。
緊張している人は社会の「日本一周」を思い出してください。自信というのはただ単に気持ちを強く持つという虫のいい心根ではありません。問題を目にする度に、考えて、間違えて、学んで、最後はそういう毎日コツコツ積み重ねたことが自分自身に宿ります。そして、それが本番で大きな自信となって自分を支えてくれます。皆さんにはもう自信はついてるはずです。
本番までにやるべきことは全てやり抜きました。全員合格のチャンスは十分にあります。あとは自分との勝負です。
そして最後に、今までいろんな面で協力してくれたご家族に感謝の気持ちを忘れないでください。ご家族は毎日皆さんの食事を作り、面談に足を運び、送迎をし、お金を工面し、高校を一緒に考え、励ましてくれたはずです。それでも明日は見守ることしかできません。明日はそんなご家族の気持ちも胸に精一杯戦ってください。そして、何があろうと最後まで戦い抜いて来てください。
それでは明日試験が終わったあとに教室で待っています。
健闘を祈ります。
以上
もう12月も1/3が終了いたしました。塾では中3生の入試対策講座が始まっており、みんなそれぞれの志望校に向かって頑張っています。ただ、厳しい事を言うようですが、まだまだ本気度が足りません。もっともっと本気にならなければ。この時期になると中3生に必ず話す事があります。
飛行機は離陸する際に、離陸決定速度を過ぎたら、いかなるトラブルが発生しようとも離陸しなくてはいけません。つまり、ある地点を通過すると後戻りはできないという事です。それを帰還不能点とうそうです。
私は、受験にもこの帰還不能点は存在すると思っています。もし、未来という世界の中で、すでに不合格が確定してたとしましょう。しかし、その未来の不合格はもう覆すことはできないのでしょうか。私は覆すことはできると確信しています。ただし、帰還不能地点を過ぎていなければです。もちろん、この帰還不能点は人によって違いますが、私は12月がこの地点であると考えています。というのも私は
「もう少し早く塾に通ってくれていれば合格したかも…」
「もう少し早くから本気になってくれていれば…」
「あと1か月あれば…」
そう思うことが何度もありました。そして、そのときに気づきました。受験というのは、本番の日までに自分自身の実力が間に合うかどうかが重要であると。そして、ある地点を過ぎると、合格か不合格が決まってしまう。だから、1日でも早く本気の自分にならなくてはいけないのだと。
ラストスパートをかけろ。取り返しがつかなくなる前にー。
もうすぐ文化の日ですね。今年は日曜日ですので4日が祝日です。学校での保護者面談も始まり、いよいよ塾でも中3の進路面談が始まります。本格的な受験の話になると熱が入ってしまうこともあります。また、初めてのお子様の場合や、保護者の方が東京出身ではなかったりすると不安に感じる事も多い様です。不安を感じるのも分かります。東京都出身の私でさえも昔とは大分変化していて戸惑うことも多いですから。そういった保護者の方々のためにも少しでも不安を取り除ければと思います。
変化と言えば、世の中では絶えず変化が起き続けています。人間が生きていくためには、その変化に上手く対応して生きていかなくてはいけません。変化といえばこういう言葉があります。
「change or die」
直訳すると「変革か死か」という意味になります。
ユニクロの柳井会長は「会社は変革していかなくては死んだも同然だ」とインタビューで答えていました。会社は常に新しいことに挑戦していかなくてはなりません。変わりゆく時代の中で、変革や挑戦することを恐れていては、会社は死に体になってしまうでしょう。
これは人間の人生でも言えることではないでしょうか。人間はできれば新しいことをやりたがらない生き物です。慣れたこと、知っていることを好みます。その理由は新しいことに挑戦すれば自分が傷つくリスクがあるからです。その結果多くの人は現状維持を選びます。もう現状維持はできないと分かっているのにすがる場合すらあります。そして変革を恐れじっとしていた結果待っているのはいわゆる「死」です。もちろん動かずに待った方が良い場面や、伝統を守り続けることも大切です。ただ、それでもあきないように少しずつ何かを変えていたり、変革を考えていかなくてはいけません。
鷲という鳥がいます。鷲は30年~40年生きると、くちばし、爪、羽など狩りに必要不可欠な部位が劣化してしまいます。そのときに鷲には2つの選択があります。黙って朽ち果てていくか、再生するかです。鷲は再生することができます。そのためには、古くなった爪やクチバシを石でたたき割り、羽をもぎ取り、約150日間痛みに耐えなければなりません。ただ、再生の道を選び、耐え抜いた鷲は新しい爪、くちばし、羽を手に入れあと30年生きられるそうです。
選択は常にやって来る。変革か死か。
どちらかだー。
中間テストが終わり、また2週間後には期末試験が行われます。テスト続きで大変だと思いますが、気を抜かず頑張って欲しいです。
ところで、中3生にはよく高校に入学してからの話をします。特に友人についてです。高校に入学すれば、中学とは違い自分を知らない人間の方が圧倒的に多いです。その中で、交友関係を一から作っていかなくてはいけません。これは大人でもとても大変な事なのです。実際に人間関係が上手くいかずに職場を辞める社会人はとても多いですから。よく「社会人としての基礎は高校生で身につける」と言いますが、それは主に人間関係の事を指しているのかもしれません。その他にも身につけるべき事はたくさんあるとは思うのですが。
人間関係作っていくというと難しく聞こえるかも知れませんが、要するに「友人」をどうやって作っていくかということです。もう少し具体的に言うと、友人を作る際にどんな基準を持つかということが大切です。
皆さんは友人を作る際にどんなことを基準にしますか?気が合う、話が合う、同じ趣味・思考が合うなど理由は数え切れないほどあるでしょう。
私の考える友人の条件は1つです。
なんかよくわからないけど、気がついたらいつも一緒にいる
「気がついたらなぜかいつも一緒にいた」なんてことは結構あったりしますよね。友人は作るのではなく、できているという認識が正しいのかもしれません。
「友達を作る」と「友達ができる」は違うのではないでしょうか。
縁というのは不思議なものだ。どんなに遠い関係でも、それが良縁ならば引き寄せられ、悪縁ならば親密であろうと必ず関係は切れていく。ただ身をまかせれば良いのかも知れないー。
小山中と鑓水中の定期テストが終わり、堺中は明日から中間テストが始まります。本日も自習に何人かの生徒が来てくれています。明日からしっかり頑張って欲しいですね。また、今日は英検とV模擬の日でもあります。皆それぞれ本番を迎えております。
さて、本番といえば本番に強い人と弱い人がいます。実力はあるのになぜか本番になると結果が出ないという人は結構多くいですよね。本番に弱い原因としてあげられるのが、やはりプレッシャーです。プレッシャーに強い人は本番に強く、プレッシャーに弱い人は本番に弱いというっても過言ではないのではないでしょうか。それではどうすればプレッシャーに強くなるのでしょうか。私は2つポイントがあると考えます。
①自分が本番で感じるプレッシャーよりも、もっと強いプレッシャーを感じたことがあるか。
②プレッシャーを逆にエネルギーに変える。
世の中には、追い込まれれば追い込まれるほど闘志を燃やす人がいます。とても素晴らしいメンタルですが、実際にできるのは限られた人ではないでしょうか。注目すべきは①です。
2008年の北京オリンピック、柔道男子100超級の日本代表の石井慧さんは、見事金メダルを獲得したあとインタビューでこう答えました。
「オリンピックのプレッシャーなんて、斉藤先生のプレッシャーに比べたら、屁の突っ張りにもなりません」
斉藤先生というのは故・斉藤仁さん(ロサンゼルス・ソウルオリンピック柔道金メダリスト)を指しており、柔道の鬼といわれるほどの人物です。現役を引退したあとは、後継者の指導に当たり、世界で活躍する選手を何人も育てました。斉藤さんは愛弟子の石井選手に、「お前が負けたら、日本の柔道が負けたことになる」と、プレッシャーを与え続けたそうです。そんな鬼のプレッシャーを経験した石井さんだからこそ、本番で余計なプレッシャーを感じずに最後まで戦えたのかも知れません。
自分の積み重ねたものや経験したことが自信となるのだろうー。
台風も一段落しましたが、大きな被害がない事を心から祈っております。塾では長かった夏期講習も終り、新学期が始まっています。皆新たな気持ちで2学期を迎えましょうと言いたいところですが、すぐに中間テストが始まります。気を抜かずこのままテストを乗り切って欲しいです。また、今回新たに夏期講習から入塾してくれた生徒も数名おります。塾を探す理由で最も多い理由は、勉強のやり方が分からない、勉強習慣がついてないです。自分では何とかしたいと思っていても、どうにもできない事はありますよね。
「人間このままではダメだ」と思いつつも、なかなか行動できなかったりします。おそらくそれは、人間はそう簡単に変わることはできないからでしょう。人は簡単には変わらない。ではそんな時はどうする事が正解なのでしょうか。方法はひとつしかありません。それは…
「誰かの力を借りること」です。
そもそも誰かの力を借りずに、自分で何とかできるならみんな自分で何とかするでしょう。ところが、人間には「甘え」や「自我」というもがあり、それらが変化しようと試みる自分を邪魔してきます。皆さんも1度は経験があるとは思いますが、やらなくてはいけないと心の中では分かっていても、行動になかなか繋がらないのはこの為です。自分の中の天使と悪魔が戦い、結局悪魔が勝つことになります。
だからこそそんな時は人の力を借りるんです。そして、自分自身もその甘えや自我ととことん向き合う努力が大切です。
底なし沼と呼ばれる沼がありますが、底なし沼にはまった際に絶対にやってはいけない事があります。それは、パニックに陥り、脱出しよう必死にもがくこと。もがけばもがくほど沼にハマっていき、助かりにくくなるからです。無理に自力で脱出しようとせず、他者の力を借りることも大切です。
慌てることはない。どんなに深い沼でも底はあるー。
現在台風が日本に接近中ですね。災害というものは人間の力ではどうにもできないことではありますが、大きな被害がないことを祈るばかりです。塾でも生徒の安全第一で行動したいと思います。この優先順位は何があっても変わりません。他人の子供をお預かりしている以上、安全確保が最優先でなくてはいけません。
さて、今週末は中3の初の会場模擬テストが予定されています。会場で受けるのは皆初めてですので、いろいろとアドバイスをしたのですが、その中でももっとも強調したのが…平常心です。最初から最後まで平常心で解くこと。これはかなり重要なことです。
人間は焦ってしまうと自分のベストパフォーマンスが出せません。ベストパフォーマンスとはベストな精神状態から生まれます。稀に追い込まれた状態になると、自分の本来持つ能力以上のパフォーマンスが発揮されることがありますが、それは覚醒の領域であり、皆無に等しいと言えるでしょう。
ポーカーフェイスという言葉があります。トランプゲームのポーカーのプレイ中に、相手に自分の手を読まれないために感情を顔に出さないことを意味しています。苦しいときに苦しい顔をしない、焦っているときに焦っている顔をしない。こういう感情を表に出さない努力というのが必要なのではないでしょうか。私は人間のメンタルは鍛えることはできないと思っています。ただ、コントロールすることは可能だと思います。そして、自分のメンタルをコントロールすることは、勝負に勝つには重要な要素のひとつです。
かつて、イチロー選手がWBCの韓国戦であの歴史に残るヒットを打ったあとベンチを意識的に見ませんでした。その理由は喜んでいる皆の顔を見てしまうと、自分も喜んでしまうと瞬間的に思ったそうです。「コイツはこの場面でヒットを打っても喜ばないのかっ!?」と思わせたかったのだとか。
ポーカーフェイスとは、他人から見れば冷静沈着で無表情といった印象が強いかも知れない。しかし、心の中では揺らぎ、動揺する自分自身の心と遮二無二戦っているに違いないー。
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