(1)「民王」ってどんなドラマ作品?
テレビ朝日系の深夜ドラマ枠「金曜ナイトドラマ」で、2015年7月24日から9月18日まで全8回にわたり放送されたドラマ作品です。
池井戸潤さんの同名小説を原作に、主演は遠藤憲一さん(武藤泰山役)で、菅田将暉さん(息子・翔役)、高橋一生さん(秘書・貝原役)など豪華なキャストが集結しました。
政治を舞台にしたポリティカルコメディでありながら、コメディタッチと人間ドラマが絶妙にブレンドされており、ユーモアあふれる設定だけでなく、登場人物たちの成長や家族ドラマとしても見応えがあります。
(2)「民王」の簡単なあらすじ
物語は、日本の内閣総理大臣・武藤泰山と、その息子で大学生の翔の“心と体が突然入れ替わる”という衝撃的な展開から始まります。
政治には無関心な翔が総理として国会答弁に臨む姿や、傲慢な政治家・泰山が就職活動に挑む姿など、ギャップと混乱の連続です。
入れ替わりを周囲に隠しながら互いの生活を交代して過ごすうちに、翔の純粋さや正義感が政治の現場に新風を吹き込み、泰山の体験が翔に家族や社会との繋がりの大切さを気づかせていきます。
政治の裏側、秘書や官房長官、公安刑事の存在なども重要な要素。とりわけ、公安刑事・新田理が入れ替わりの黒幕捜しを進めるなど、ミステリー的な緊張感も加わって物語を引き締めます。
(3)「民王」を観た当時の視聴者の感想・反響など
放送当時、多くの視聴者がSNSやブログで「あり得ない設定なのにグッときた」「笑えるけど深い」といった反響を寄せ、大きな盛り上がりとなりました。
特に遠藤憲一さんと菅田将暉さん、高橋一生さんの演技については、「演技派俳優たちが実に自由に遊んでいる」「しっかり笑わせて、そして泣かせる」など好評の声が多数ありました。
視聴率的には深夜帯にもかかわらず安定した数字を残し、「金曜深夜なのにこの数字はすごい」と視聴者から驚きの声も上がりました。
(4)「民王」の出演者について、それぞれの略歴
【遠藤憲一(武藤泰山役)】
長年にわたり数々のドラマ・映画に出演してきた実力派俳優です。『湯けむりスナイパー』、『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』シリーズ、映画『その男、凶暴につき』『マークスの山』など、硬派な役柄からコミカルな役まで幅広くこなします。
【菅田将暉(武藤翔役)】
個性的な演技力に定評があり、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『ミステリと言う勿れ』、映画『そこのみにて光輝く』『花束みたいな恋をした』など、出演作多数。
【高橋一生(貝原茂平役)】
泰山の公設第一秘書、貝原を演じ、以降のスピンオフ先品では主演として活躍しました。幅広いジャンルで高い評価を得ていて、『岸辺露伴は動かない』シリーズ、『おんな城主 直虎』などに出演。声優として参加した『耳をすませば』の天沢聖司役でも知られています。
その他、金田明夫さん、峯村リエさん、本仮屋ユイカさんなどの脇役陣も個性豊かで印象的でした。
(5)「民王」の放送期間中にあった主なニュース
2015年7月〜9月は、日本社会にとっても政治的に注目が集まる時期でした。
安倍首相による憲法改正論議や安全保障関連法案の審議が国会で活発になっており、「政治家の言葉の意味」が問われる時代背景がドラマの風刺性と重なり、視聴者に強く響きました。
芸能・スポーツ面では、リオ五輪(2016年大会本選予選や出場決定)へ向けた選手代表選考が注目され、話題性のある競技や代表内定選手がニュースになりました。
以上、今回は「民王」について解説させていただきました。
【PR】
民王 Blu-ray BOX【Blu-ray】 [ 遠藤憲一 ]
次「リッチマン、プアウーマン」
→ https://seaneko22.hatenablog.com/entry/2025/08/16/175609
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。