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検索 その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル 画像一覧 | ●11-02(1103-0010)#Ea#鳥インフルエンザウイルス-ユーラシア(47):ハクチ ョウ、クロアチア、感染疑い# クロアチアで、ハクチョウが検査で鳥インフルエンザ陽性となる。 情報源:Pravda、11月2日。 隣国ハンガリーからクロアチアに飛来したハクチョウが、致死性のH5N1型株鳥 インフルエンザに感染していたと、農業省が11月2日発表した。以前ハクチョ ウ8羽が検査でH5N1型株陽性となった地区で先週射殺されたこのハクチョウは、 ハンガリーより飛来したが、かの地の鳥類学者は、マークを付けた際にはその 個体は健康であったと主張している。ハンガリー当局は、鳥インフルエンザ感 染症例を報告していない。 クロアチアの専門家は、ハンガリー当局に対して、今回の検査結果を通知した と、農業省後半感は明らかにした。ハンガリーの農業省は、鳥類での検査件数 を増やしたり、すでに実施されている対策以外の新たな予防対策を導入する予 定はないとしている。 10月21日にクロアチア東部のZdenci自然公園で死亡して発見されたハクチョウ 6羽と、その後隣接する池で死亡して発見された別の2羽が、検査でH5N1型株陽 性となった。 クロアチア当局は、検査で陽性となった個体はすべて、ハンガリーから飛来し た同一の群に属すると考えている。現地はすでに消毒され、付近で飼育されて いた家禽はすべて処分された。 以下、これまでのH5N1型株による被害とクロアチア当局の野鳥での鳥インフル エンザ検査状況。 ●11-02(1103-0020)#Ea#鳥インフルエンザウイルス-ユーラシア(46):マケド ニア:否定# マケドニアでの鳥インフルエンザ感染が疑われる鳥類に関する第1回目の検査 結果は陰性。 情報源:AFP via Todayonline.com、11月2日。 約2週間前にマケドニアで死亡した野鳥は、英国の検査機関での最初のスクリ ーニング検査では陰性であったと、マケドニア保健当局が発表した。 獣医学局責任者Cokrevski氏は、「今回の検査結果は最終的なものではなく、 100%確実ではないが、これまでのところ、2005年10月に診断検査のため英国 に送付された感染疑い鳥類からは、インフルエンザウイルスは確認されていな いと述べた。 今回検査された個体は、10月中旬に、首都Skopjeの南東約200kmにあるMogila およびGermijan村で死亡して発見されたニワトリおよびシチメンチョウ約1000 羽の一部であった。この事例に対応して、マケドニア保健当局は、致死的な鳥 インフルエンザによる被害が国内で発生したとする危惧される中、ニワトリお よびシチメンチョウ数千羽を処分した。Cokrevski氏によれば、「過去数日間 にも、新たな鳥類の大量死が確認されたが、疑いなく、鳥インフルエンザとは 関連がない。」としている。 ●11-02(1103-0030)#Ec#行事日程2005年(24):第12回国際感染症学会、リスボ ン大会、2006年6月# 情報源:ProMED-mail。 主題:第12回国際感染症学会 (ICID) 場所:ポルトガル、リスボン 日時:2006年6月15日~18日。 ●11-02 (1103-0040)#C#狂犬病、ヒト患者、吸血コウモリ-ブラジル(Maranhao 州)(03)# ブラジル:Maranhao州で、吸血コウモリによる狂犬病流行により23名が死亡。 情報源:Xinhua News Agency、11月2日。 ブラジル北東部で過去2カ月間に、小児およびティーンエイジャー18人を含む 住民23人が、狂犬病流行により死亡したと、保健省が11月1日に発表した。同 省によれば、狂犬病は吸血コウモリによってヒトに感染伝播されたとされる。 保健省は、患者全員が北東部にあるMaranhao州の辺地で発生したと発表した。 第1例は2005年8月に発生した。以下、現地の厩舎や家屋の物理的な遮蔽が不十 分なため、吸血コウモリの侵入が容易となっているとする保健省広報官の説明。 Maranhao州は、2004年に吸血コウモリによるヒトでの狂犬病流行が発生した Para州に隣接している。ワクチン接種チーム10組と吸血コウモリ捕獲チーム5 組が、感染拡大を防止するため、現地で活動している。保健省によれば、1986 年~2004年の間に、ブラジルでは703人が狂犬病で死亡したが、そのうちの84 名はMaranhao州で発生した。 以下、アマゾン地域の森林破壊が、ブラジル北部での狂犬病ウイルスを保有す る吸血コウモリの拡散の背景にあるという解説、狂犬病の解説。 [Moderator注:] ●11-02(1103-0050)#Ea#鳥インフルエンザウイルス-ユーラシア(48):タイ、 日本# 目次: [1]タイ:H5N1型株 [2]日本:H4型株 [1]タイ:H5N1型株、情報源:Dose news、11月2日。 タイで鳥インフルエンザ感染拡大、闘鶏が原因とされる。 当局は11月2日、鳥インフルエンザに感染した家禽、特に闘鶏の違法な移送が、 タイ国内7県への鳥インフルエンザウイルス感染拡大の背景となっていると指 摘した。畜産局はそのウェブサイト上で、タイ国民13名が死亡した最新のH5N1 型ウイルス流行で、診断検査によって中央部のAng Thong県のニワトリとハト から同ウイルスが確認されたと発表した。 鳥インフルエンザ感染が疑われている家禽の大量死が発生した他の40県での検 査は進行中であるが、畜産局局長はメディアに対し、(例年季節性に発生する 事例であって)懸念されるような事態ではないと語った。畜産当局では、鳥イ ンフルエンザ感染が確認された7県中6県がタイ中央部に集中し、残る1県は、 闘鶏が中央部から持ち込まれた個体より感染伝播された可能性がある北東部の Kalasin県であるとしている。畜産局局長は、農業従事者や裏庭で家禽飼育し ている農村部住民にH5N1型ウイルスについて教育し、感染が疑われる家禽の大 量死事例を当局に通知するボランティア100万人を含むモニタリングシステム が存在しているが、家禽の違法な移送を完全に防止するのは困難であると語っ た。しかし、これまでのところ、全国76地域(県)中44地域(県)で新規流行発生 が報告された昨年同期に比べ、今年の新規流行件数は大幅に減少している。 以下、政府が実施している鳥インフルエンザ流行対策、取り締まりが困難なタ イ国内の闘鶏の状況、H5N1型株によるアジアでの被害など。 [2]日本:H4型株、情報源:Viet Nam News Agency、11月2日。 日本の当局は、新たな鳥インフルエンザ事例を検知。 日本の当局は、大阪での新たな鳥インフルエンザ流行を確認した。日本の国立 獣医学研究所による検査で、飼育場のアヒル10羽がH4型株鳥インフルエンザウ イルスに感染していることが確認された。このウイルス株はまだヒトには感染 していない。予備検査で一部の個体が鳥インフルエンザに感染している可能性 が示されたため、専門からは同施設内の別のアヒル47羽についても検査を実施 している。もし検査でH5型あるいはH7型株が陽性となれば、施設内に残るアヒ ル780羽が処分される予定である。担当官は、同飼育場の他、近隣の飼育場8カ 所を調査している。 ●11-02(1103-0060)#Ep#Huanglongbing、柑橘類-米国(フロリダ州)(03)# 情報源:The Ledger、11月1日。 柑橘類の深刻な感染症Huanglongbing (citrus greening病)根絶の困難さを訴 える当局。 ●11-02(1103-0070)#Ea#鳥インフルエンザウイルス-カナダ(02):野生カモで の調査# カナダのBritish Columbia州で鳥インフルエンザウイルスが確認される。 情報源:The National Post。 British Columbia州主任獣医官Dr. Ron Lewisは、Quebec 州および Manitoba 州で36羽近くの野鳥が鳥インフルエンザに感染していたと報告された翌日であ る11月1日に、同州でもH5型鳥インフルエンザウイルスが野鳥から検出された と発表した。 Dr. Lewisは州都Victoriaの議会から召喚され、当局が、カナダ中央部の British Columbia州で採取されたカモ14羽からH5型ウイルス強陽性検体を回収 したと証言した。しかし、同氏は、更なる検査により、H5N1型ではないと証明 されるものと予想している。 以下、今回の検査結果に対する州保健当局者のコメント、同州で実施されてい る野生カモでの鳥インフルエンザ感染スクリーニング検査の概要と今回の検査 結果が判明するまでの経緯。 ●11-02(1103-0080)#C#黄熱-ギニア# 情報源:WHO、11月2日。 2005年10月30日現在、ギニア保健省は、黄熱が疑われる急性黄疸症候群患者9 名を報告している。Donka病院の国立委託検査室で、患者6名に関する予備的な 診断確定が行われた。患者9名かの検体は、最終確認のため、WHO黄熱協力セン ターであるセネガルのパスツール研究所に送付された。 患者は、2005年10月3日~23日の間に、Boke (3 名), Kankan (2 名), N'Zerekore (1名), Faranah (1名)地域およびConakry 市(2 名)で発生した。 WHOは、リスク評価と流行制圧対策実施について、保健省を支援している。欧 州委員会人道支援事務局(ECHO:European Commission's Humanitarian Aid Office)の助力を受け、WHOアフリカ地域事務局は、疫学、昆虫学およびウイ ルス学の各専門家からなる対策チームを派遣する予定である。 ●11-02(1103-0090)#C#鳥インフルエンザウイルス-東アジア(156):タイ# タイ:最新の鳥インフルエンザ患者の(感染した)鳥との接触が否定された。 情報源:The Nation (Bangkok)、11月2日。 感染症専門家は、最新の鳥インフルエンザ患者[注:前のProMED-mail記事 #20051101.3190で報じられた女性]は、「環境」からH5N1型ウイルスに罹患し たと指摘している。今回の女性患者は感染した鳥よりも環境からH5N1型ウイル スに感染したと、公衆衛生省が11月1日に発表した。 同省の疾病対策課責任者のDr. Thawat Suntharachanは、「問題の50歳女性は 10月31日に、2003年以来タイで20例目の鳥インフルエンザ感染患者と確認され た。この患者は、死亡したニワトリとの接触なしに、H5N1型ウイルスに感染し た8例目の患者である」と述べた。これまでの7名は、2004年に報告されていた。 疫学局の責任者Dr. Kumnuan Ungchusakは、7名中6名が小児で、感染したニワ トリの排泄物や体液近くで遊んでいるうちにH5N1型ウイルスに感染した可能性 があると語った。さらに、2004年に発病したニワトリに接触することなく同ウ イルス感染した成人患者は、今回の患者と同様の経路で感染したと指摘した。 以下、最新の患者の調査結果を説明するDr. Thawatのコメント(中略)。 その他に患者2名がH5N1型ウイルスに罹患していると疑われていたが、Phichit 在住の4歳少女は11月1日に、検査でヒトインフルエンザウイルスH3N2型陽性が 確認された。 [Mod.CP注:鳥インフルエンザ情報に興味を持ったProMED-mail投稿者が、2004 年12月に始まった流行の現状についてのデータ以下のように編集してくれた。 このデータからは、それぞれの国々でサーベイランス結果に大きな差異がある ことが分かる。 ベトナム (最終報告日:2005年10月29日) 鳥からの感染と報告された患者数:患者67 名、死者23名。 WHOが確認した患者数:患者64 名、死者 21 名。 注: ヒト・ヒト感染の可能性があると報告されている (WHO は過去の一部患 者についてはヒト・ヒト感染の可能性があるが、限定的であるとしている。 CDC は、ヒト・ヒト感染の可能性がある症例については、調査中と発表してい る。) インドネシア (最終報告日:2005年10月24日) 鳥からの感染と報告された患者数:患者85 名、死者9名。 WHOが確認した患者数:患者7名、死者4名。 注:ヒト・ヒト感染:1例も報告も確認もなされていない。10月6日現在、イン ドネシア保健省は、 未確定患者80名を報告している(2,3名については、その 後腸チフスと診断されたが、残りの患者の現状は不明である。). タイ (最終報告日:2005年10月24日) 鳥からの感染と報告された患者数:患者3名、死者1名。 WHOが確認した患者数:患者3名、死者1名。 注:ヒト・ヒト感染:患者1例および死者1名で疑われている。村人34人 (Kalasin地区)が詳細なサーベイランス下に置かれ、1369人が観察下に置かれ ているとの新聞報道がある(10月30日)。 カンボジア (最終報告日:2005年4月19日) 鳥からの感染と報告された患者数:患者4名、死者4名。 WHOが確認した患者数:患者4名、死者4名。 注:ヒト・ヒト感染:1例も報告されていない。 中国 (最終報告日:2005年10月27日) 患者は報告されていないが、H5N1型株感染患者ではない報じられた湖南省での 死亡患者2名について、更なる検査を求めている。2005年10月28日に、WHOは中 国政府に対して、 より詳細な検査結果の提出を要請した。 各国でのサーベイランス結果間の乖離は、ヒトでの鳥インフルエンザ感染の真 の発生率が評価できるよう、解決される必要がある。] # bysank100 |2005-11-04 19:02 |ProMed-mail ●10-31(1102-0010)#Ep#大豆さび病, アジア株 - 米国 (複数州)(09) # [1]情報源: StopSoybeanRust.com, 10月28日。 南カリフォルニア当局は、「新たに9郡でアジア株大豆さび病(ASR)の感染が本 日確認された。当局は半日常的にASRを確認している」と述べた [2]情報源: StopSoybeanRust.com, 10月28日 北カリフォルニアの5郡で、初めてアジア株大豆さび病が確認された。 [3]情報源: StopSoybeanRust.com, 10月31日。 2005年ルイジアナ州で初のアジア株大豆さび病事例が、10月28日にEast Baton Rouge 郡で発見された。 ●10-31(1102-0020)#C#鳥インフルエンザ、ヒト- 東アジア(155): タイ# [1]情報源: Reuters Health, 10月31日 健康省上級担当官は。「タイ人女性1名が鳥インフルエンザ陽性であることが わかった。2年前にこの致死性の疾患がタイを襲ってから20例目の感染者であ る。」と語った。医科学局のPaijit Warachit局長はロイターに対して、「3つの 検査項目が全て陽性となり、50歳女性の感染が確認された。彼女の状態は改善 してきており、間もなく快癒するものと思われる」と語った。Paijit氏は、 「2003年末にH5N1型ウイルスがタイを襲ってから、13人のタイ人が鳥インフル エンザのため死亡している。 50歳の女性患者は、今年の3人目の感染者である」 と語った。別の担当官は、「患者は『鳥インフルエンザウイルス検査陽性結果 を受けニワトリが処分された養鶏場を夫が清掃するのを手伝った』と医師に告 げた後に、バンコク市内の病院に土曜日(10月29日)に入院した」と明らかにし た。 「掃除をしている際に、新鮮な鳥の糞から感染したものと思われる」と疾 病対策局長のThawat Suntrajarn氏は語った。「問題の養鶏場は、バンコク郊外 のNonthaburiにあり、現地は、今年の新規流行が発生した6県中の1県である。 夫は現在のところ症状はないが、検査結果が出るまで隔離中である」とThawat 氏は語った。以前には、10月にタイ人男性が、感染したニワトリを屠殺し食べ た後に、鳥インフルエンザに感染し死亡している。男性患者の息子も感染した が、数日の入院の後に快復している。 [2]情報源: WHO, CSR, Disease Outbreak News、11月1日。 タイ: 鳥インフルエンザ流行状況 - WHO 更新 37。 タイ公衆衛生省は、新たなH5N1型鳥インフルエンザ感染患者1名を確認した。 患者は、バンコク在住の50歳の女性で、10月26日に発症し、29日に入院した。 現在も入院中であるが、状態は良好である。 10月23日に患者は、バンコクの北にあるNonthaburi県に住む夫のもとを訪ねた が、現地では、その数日前から裏庭で飼育していたニワトリの死亡が始まって いた。フィールド調査では、患者との密接な接触者中に、呼吸器疾患症状を呈 する個人は確認されなかった。 この女性患者は、過去1ヶ月間にタイで発生した3例目の確定患者となる。これ らの患者は、タイ中央部を中心とした6県の家禽でのH5型鳥インフルエンザ確 定事例の再発と同時に発生しており、家禽での流行を経験している全ての国で は、ヒト患者の発生に対して厳重な警戒の必要があることを示している。アジ アでの流行が始まってから、タイ当局は患者20名を確認したが、そのうち13名 が死亡した。 ●11-01(1102-0030)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア(45): フィンランド、 鳥類# 投稿者: Antti Oksanen (フィンランド国立獣医学食品研究所Oulu地域部責任 者)。 インフルエンザウイルスが確認された野鳥の種特定に関する要請について、お 伝えする。未分類カモメ科の鳥より採取された検体とされていたフィンランド の8月26日の検体は、実際にはるい痩をきたし、肺アスペルギルス症、腸管吸 虫症、および1羽はサルモネラ感染を合併し死亡したセグロカモメ(Larus argentatus) の若鳥3羽の内臓を合わせたものであったことが判明した。イン フルエンザウイルス (H13N6) がヘルシンキの国立獣医学食品研究所で分離さ れ、OIE委託研究所である英国Weybridgeの国立獣医学研究所(VLA)で型判定さ れた。セグロカモメは、Oulu地区に棲むカモメ6種中の1種である。夏季中Oulu 地区には、数百から数千羽の若いセグロカモメがいる。 # bysank100 |2005-11-02 21:41 |ProMed-mail ●10-31(1101-0010)#Ec# ProMED mail インターネット募金のお知らせ(02)# 情報源:Donald Kaye ProMED-mailは365日24時間体制で情報を提供しているが、現在のサービスを維 持し更に改善するために読者からの財政援助が必要である。50米ドルの募金で マウスパッドが、250米ドルでProMED-mail 10周年記念ロゴ入りカンバス地大 型バッグが購入できる。(1025-0010と同じ内容。ウェブサイト参照。 http://www.isid.org/netathon2005.shtml) [訳者注:ProMED-mailエディター Dr. Larry Madoffよりコメント。「日本か らの寄付を歓迎します。価格は米国内と同じなので宜しくお願いします」] ●10-31(1101-0020)#C#鳥インフルエンザ-ユーラシア(42):タイ、北東部 # 情報源:Bangkok Post タイ北東部であらたな流行か Kalasin州での鳥インフルエンザアウトブレイクは、2005年7月から始まった3 回目の流行の中で初めてタイ中央部以外で発生したものである。関係者はイン フルエンザの拡大を懸念しており、市民の協力が不充分であると警告した。 アウトブレイクはKalasinのYang TalatとHuai Mekで10月25日と27日に確認さ れた。半径5km以内の鶏小屋および関連施設は11月中旬まで隔離され、4ヵ月の 乳児を含む34人が厳重な監視を受けている。 「Kalasinでの流行は予測していなかったことだ。この1年間北東部では流行が なかったので、アウトブレイクの原因を調べ可及的早期に対策を講じなければ ならない」と家畜振興局長は語った。同局は家禽の移動をコントロールするた めにタイ国を5つの家禽 zone(北部、北東部、東部、中央部、南部)に分けて いる。国内に32ヵ所のチェックポイントを設けzone間の移動を監視しているが、 闘鶏業者は車の中に隠すなどして鶏を移動させている。「鳥インフルエンザ流 行に対する防衛手段は講じているが、現状では市民の協力が最も重要だ」 感染症管理局長は雄鶏はSuphan Buriの闘鶏場でウイルスに感染した、と結論 付けている。 ●10-30(1101-0030)#Ep# 小麦黄さび病-オーストラリア# 情報源:Ground Cover 東オーストラリアで小麦の黄さび病と赤さび病が流行。 ●10-31(1101-0040)#Ec#鳥インフルエンザ-ユーラシア(43):日本、H5N2 # 情報源:AP via CNN、Reuters newsalert、The Yomiuri Shimbun 共同ニュースは、既に隔離されていた茨城県の農場であらたに鳥インフルエン ザが発見された、と報じた。ウイルスは病原性の低いH5N2であった。当該農場 は82000羽を処分する予定である。茨城県関係者によれば、これまでに県内で 148万羽が処分されたという。農林水産省の感染経路究明チームは中間報告の 中で、移動式ミートプロセッサにより感染が拡大したかもしれない、としてい る。チーム関係者は無認可ワクチンによりウイルスが持ち込まれた可能性につ いても述べている。茨城と埼玉で分離されたウイルスは2000年から2002年にグ アテマラで分離された株と遺伝子が97%一致している。 ●10-29(1101-0050)#C#レジオネラ-米国(サウスダコタ)(02):噴水 # 情報源:Aberdeen News 保健局が感染源を同定 ラピッド市のレジオネラ流行の原因はレストランのウェイティングエリアの装 飾用噴水であると判明した。レストランから得た検体と患者検体のレジオネラ 菌株は一致した。保健局長官は更に2例の患者がいることがわかり、患者数は 計15例(うち死亡1例)となったことを明かした。レジオネラはヒト-ヒト感 染は起こさないが、菌を含むミストや蒸気などに曝露されることにより感染す る。 [モデレータよりレジオネラ菌が生育する水の条件など] ●10-30(1101-0060)#C#病原性大腸菌O157:H7、ひき肉-フランス# 情報源:INVS.sante.fr [仏語を編集] フランス南西部で病原性大腸菌O157:H7のアウトブレイクが発生した。2005年 10月に9例の患者が溶血性尿毒症症候群と血性下痢症のために入院した。健康 監視研究所は小児2例からO157:H7を同定した。どちらもスーパーマーケットで 買ったハンバーグを摂食しており、全ての肉は同じ食肉業者で製造されたもの だった。疫学的調査により冷凍ミンチされた3つの肉塊(batch)が原因とわか り、リコールされ、地域住民に注意が喚起された。 [モデレータは仏語の記事を送ってくれた医学生Yves-Marie Ducrot氏に感謝す る。ざっと訳してみたが、アウトブレイクが最初に確認されたのは健康監視研 究所に2人の小児科医が溶血性尿毒症症候群例の情報を提供した10月25日であ った] ●10-28(1101-0070)#C#エルシニア感染症-ロシア(Khakassia)# 情報源:News agency Radio Abakan Abakan市で13例のエルシニア感染症(うち小児10例)が確認された。公衆衛生 疫学担当者は、原因はげっ歯類であると述べている。 ●10-31(1101-0080)#Er#ヒトTリンパ球向性ウイルス1、2型-英国 # 情報源:Eurosurveillance monthly releases 2005, Volume 10/Issue 10 はじめに 英国では2002年8月以来ヒトTリンパ球向性ウイルス(HTLV)の検査結果およ び新規患者をルーチンに集計している。 背景 英国では健康管理局が新規HTLV陽性者サーベイランスを実施している。HTLV-I とIIは母乳、性交渉、輸血によって感染し、特にII型は薬物常用者に多い。 HTLV-Iはカリブ海、日本、南米、アフリカの一部に多いのに対し、HTLV-IIは アメリカ先住民の一部にみられる。感染しても発症することは少ない(5%未 満)。臨床的にはHTLV-Iは成人T細胞型白血病/リンパ腫やHTLV-I関連脊髄症 /熱帯性痙性対麻痺(HAM/TSP)を起こす。HTLV-IIは神経疾患やリンパ球増殖症 をもたらす。 方法 HTLV感染症のサーベイランスは1980年代の終わりに始まった。2002年から、臨 床報告スキームを通してより広範な疫学情報が集められるようになった。同じ 年の8月から全国で献血時に抗HTLV抗体を測定するようになった。献血時に判 明したHTLV感染例は全てルーチンのサーベイランスに組み込まれるようになっ た。臨床医が推定感染経路や推定感染場所を決定し、臨床情報として集められ た。経路として異性間性交渉が疑われた場合、パートナーの情報も集められた。 今回我々は2002年から2004年までのデータを示す。 結果 273例がHTLV陽性であり、各年88例(2002年)、101例(2003年)、84例(2004 年)であった。251例(93%)がHTLV-I、13例がHTLV-II、1例が両方陽性、8例 は判定保留であった。102例(37%)が男性(HTLV-IIが4例)、169例(62%) が女性(HTLV-IIが9例)、2例は性別不明であった。2002年は57%が女性であ ったが、 2004年にはその割合が69%に上昇していた。67%の感染者はロンド ンで診断されていた。現在までに212例(78%)の臨床情報が報告された。 人種について記載のある199例中、カリブ海の黒人が116例(58%)、白人が57 例(29%)(HTLV-IIが10例)、アフリカ黒人が15例(HTLV-IIが1例)、その 他が11例であった。その結果100人あたりのHTLV診断率はカリブ人で20.5、ア フリカ黒人3.1、白人0.1と計算された。147例で推定感染経路が記載されてお り、39例(27%)が異性間性交渉(HTLV-IIが4例)、40例(27%)が母子感染、 49例(33%)がそのどちらか、14例が輸血(HTLV-IIが2例)、5例が他の経路 (HTLV-IIが2例)と思われた。推定感染場所の記載された146例中、66例(45 %)がカリブ海(うちジャマイカが35例)、59例(40%)が英国、12例がアフ リカ(西アフリカが7例)、中東が4例、アジアが2例であった。 検査理由は208例で報告されており、81例(39%)が有症状者(HTLV-IIが1 例)、82例(39%)が献血ドナー(HTLV-IIが8例)、13例(6%)がパートナ ーがHTLV陽性であった。 192例で診断時臨床徴候が記載されており、93例(48%)は無症状(HTLV-IIが 7例)、45例(23%)は成人型T細胞型白血病/リンパ腫、14例(7%)が HTLV-I関連脊髄症/熱帯性痙性対麻痺、40例(21%)が他の症状を呈していた (HTLV-IIが3例)。36例で病型が記されており、19例(53%)がリンパ腫、11 例(31%)が急性白血病、4例が慢性白血病、2例がくすぶり型白血病であった。 2002年から2004年までに診断された全HTLV陽性者のうち14例が死亡(HTLV-II が1例)した。 考察 毎年多くのHTLV陽性者が診断されている。献血時の抗HTLV抗体検査により、 2002年と2003年には数多くの新規陽性者が発見されたが、2004年には陽性者が 減少した。多くの陽性者は既に検査を受けて専門医のところに紹介されたから だ。HTLV陽性率は新規ドナーで献血100人あたり5.1、繰り返し献血者の中では 0.9であった。 HTLV陽性者の多くはカリブ海の黒人で、彼らにおける陽性率は極めて高い。感 染経路はカリブ人でも英国人でも異性間性交渉および/または母子感染と考え られた。従ってHTLVは汚染地域由来であるとしても、感染は英国内で成立して いると考えられた。HTLV感染者の地理的分布はカリブ黒人の居住分布を反映し ていた。 2004年に診断されたうち21例(25%)の臨床情報がまだ到着していない。数ヶ 月以内に詳しい臨床報告ができるだろう。臨床情報が記載された感染者の多く で感染経路が不明であった(約30%)。通常の臨床では性交渉に関する情報を ルーチンに集めることはないので、だいぶ以前に感染したかもしれない患者の 感染経路を特定することは困難である。このようなデータの不完全さにより、 サーベイランスデータから導かれる結論にバイアスがかかるかもしれない。症 状があったり検査理由が記載されていない例では、献血者やHTLV陽性者のパー トナーと比較すると推定感染経路が同定される確率が低くなるだろう。最後に、 英国内のHTLV陽性者の全員が診断されるわけではない。例えばHTLV感染者の家 族やパートナーは他の人たちに比べてより検査を受けるだろう。患者数は1987 年以来の傾向を考慮すると2003年がピークと思われる。 ●10-31(1101-0090)#C#鳥インフルエンザ-ユーラシア(44) :ヨーロッパ# [1]ロシア、家禽 情報源:Ria novosti ロシア農林省は31日、国内の10ヵ所で鳥インフルエンザが確認され、他の19ヵ 所でも確認を続けている、と発表した。 [2]ルーマニア、野鳥 情報源:ITN, ガンとハクチョウがH5陽性であったが、検体をH5N1の確認のために英国に送る かどうかは考慮中。 [3]野鳥の種の情報を求む From: Thijs kuiken ●10-31(1101-0100)#C#鳥インフルエンザ-カナダ:野生のアヒルの調査 # 情報源:Bloomberg.com 今夏カナダで野生のアヒルのサーベイランスで33羽が鳥インフルエンザに感染 していたことがわかった。感染したアヒルは健康で、鳥インフルエンザウイル スH5N1を運んではいないだろう、と食物監視局担当者は述べた。詳しい検査結 果は来週になる模様だ。 # bysank100 |2005-11-02 13:28 |ProMed-mail ●10-28(1030-0090)#Er#エボラウイルスザイール株-アフリカ:波状の感染拡 大# 情報源:PLoS Biolog, Vol 3, Issue 11、2005年11月。 Peter Walshらが、新たな研究結果に基づき提唱しているエボラウイルスザイ ール株の感染拡大様式に関する仮説の解説と、それによる世界で最多の大型類 人猿個体数が確認されているOdzala国立公園でエボラ出血熱が流行する時期予 測、そうした予測される流行を予防するための戦略。 ●10-22(1031-0010)#C#ウエストナイルウイルス最新状況、2005年-西半球 (17)# [1]へルスカナダ、サーベイランスデータ2005年プログラム、情報源:ウエス トナイルウイルス監視、カナダ公衆衛生局、10月22日。 2005年10月16日~10月22日(疫学第42週)。 ヒト: 2005年疫学第42週の期間中、新たなウエストナイルウイルスWNV感染患者4名が [Ontario (2)、Quebec (2)から]報告された。 2005年10月22日時点で、WNV感染患者227名と無症候感染者13名がカナダ公衆衛 生局(PHAC)に報告されている。患者 227名中、51名(22%)がWNV神経学症候群 と、167名(74%)がWNV非神経学症候群と、9名(5%)が分類不明と分類されてい る。これまでに、WNV感染による死亡患者12名[Saskatchewan (2), Manitoba (1), Ontario (6) and Quebec (1)]が報告されている。 鳥類: 疫学第42週の期間中、死亡したトリ9羽が検査され、そのうちの0羽(0%)がWNV 陽性であった。2005年5月2日以来、累計で鳥類3969羽が検査されたが、そのう ちの447羽(11 %)がWNV陽性であった。 家畜: 疫学第42週の期間中、WNV陽性のウマ21頭がOntario (5), Manitoba (4), Saskatchewan (10) and Alberta (2)の各州から報告された。 蚊族: 第42週時点で、WNV陽性蚊族695プールが、Alberta (1), Saskatchewan (110), Manitoba (193), Ontario (291) およびQuebec (100)の各州から報告された。 全国のWNVサーベイランスデータおよびWNV地図は、カナダ公衆衛生局(PHAC)の ウェブサイトで閲覧可能。詳細は [2]米国、情報源:CDC、ベクター媒介性感染症、ウエストナイルウイルス、10 月25日。(記事内容を要約して記す。詳細は原文を参照のこと。) ヒト: 2005年10月25日時点で、米国で総計2435名のWNV感染患者が以下の州から報告 された。 [Alabama, Arizona, Arkansas, California, Colorado, Connecticut, Delaware, Florida, Georgia, Idaho, Illinois, Indiana, Iowa, Kansas, Kentucky, Louisiana, Maryland, Massachusetts, Michigan, Minnesota, Mississippi, Missouri, Montana, Nebraska, Nevada, New Jersey, New Mexico, New York, North Carolina, North Dakota, Ohio, Oklahoma, Oregon, Pennsylvania, Rhode Island, South Carolina, South Dakota, Tennessee, Texas, Utah, Wisconsin,および Wyoming.] 以下、州別の患者数の詳細、 患者2435名中、976名(40%)がウエストナイル脳炎・髄膜炎(神経侵襲性)で、 1289名(53%)がウエストナイル熱(非神経侵襲性)、170名(7%)が詳細不明と報 告された。死亡患者数累計は73名となった。 ●10-28(1031-0020)#C#デング熱/デング出血熱最新状況、2005年(34) # 目次: [1]ブルネイ(Borneo) [2]米国 (Texas) [3]インド(Ludhiana) [4]インド(New Delhi) [5]インド(Mumbai) [6]シンガポール [7]マレーシア(Kuala Lumpur) [8]コスタリカ [1]ブルネイ(Borneo)、情報源:Borneo Bulletin, Borneo、10月28日。 RTB [Radio Television Brunei]は10月27日、2005年10月中にブルネイ全域で、 デング熱患者18名が発生したが、そのうち6名はTemburong地区での発生であっ たと報じた。10月27日に、保健局のデング熱に関する啓発・感染予防キャンペ ーンの一環として、TemburongのBangarにあるMuafakatホールで会議が行われ た。 [2]米国 (Texas)、情報源:KRGV, Texas, USA、10月27日。 テキサス州の2郡で、12名を越えるデング熱患者が報告されている。市当局は 10月26日午後、感染拡大を抑止するための対策を講じるようValley地区各市の 行政責任者に要請するため、緊急会議を開催した。保健当局は、デング熱は国 境を越えてテキサス州内へと侵入していると確信している。 [3]インド(Ludhiana)、情報源:Ludhiana Newsline, India、10月27日。 100名以上のデング熱疑い・確定患者が、Ludhiana市内の各病院から報告され ている。これらの患者発生は限局されておらず、散在している。10月中に週内 各地区で発生した患者5名が、デング熱のためDayanand医科大学病院(DMC)で死 亡した。10月のみで、DMCは、デング熱患者90名を収容した。そのうち、53名 はLudhiana出身で、 29 名は Jalandhar出身, 各1名がFerozepur, Moga, Muktsar および Fatehgarh Sahib の出身で、各2名はKapurthala および Kangra.出身であった。患者49名はすでに退院したが、36名は入院中である。 死亡患者5名が発生した。 一方、Guru Teg Bahadur慈善病院では、患者10名が入院している。医科、医療 部門責任者のコメント(略)。同様に、CMCでも、患者16名が10月28日に入院し た。そのうち2名は夕方までに退院した。患者のうち1名は小児で、Jalandhar 出身であった。Dewan病院では、確定患者2名と、血小板減少を呈する患者3名 が確認されている。 地域疫学者は、Ludhianaでは、患者は限局されておらず、散在的に発生してい ると語った。保健局はこれまでに、患者34名の自宅を訪問し、各地で殺虫剤噴 霧を行い、デング熱に関する文書を配布している。 [4]インド(New Delhi)、情報源:Times of India、10月25日。 ニューデリー市では10月24日にデング熱患者数累計が463名に増加し、感染の 勢いが増している。MCD(デリー市)議会で開催された会議で、市議会議員らは、 デング熱拡大とその対策を議論した。 MCD保健局によるデータによれば、患者463名中131名はデリー市外での発生で ある。市内では、最多の患者が報告されているのは西部地区で、患者数59名の 中央地区がそれに次いでいる。Najafgarh 地区は患者 55名であり、 Rohinizone 地区は患者 31 名を報告し、南部地区では患者数は20名となって いる。 Paharganj 地区では、患者2名のみを報告している。市街地区では患者 6名が発生し、Narela地区では患者7名が発生している。 [5]インド(Mumbai)、情報源:Times of India、10月26日。 デング熱が、再び流行の兆しを見せている。10月第3週には、南ムンバイ病院 から、死亡患者2名が報告された。一方、Kandiviliでは、43歳の主婦が2、3日 前にデング熱のために死亡した。ムンバイ市南部の高級住宅地から郊外のスプ ロール(無秩序に拡大した市街地区)まで、時に重症となる合併症を伴ったデン グ熱/デング出血熱患者が発生している。以下、デング熱の感染拡大の現状に 対する関係者のコメントなど(詳細略、原文参照のこと。) [6]シンガポール、情報源:ABC Asia Pacific、10月28日。 シンガポール史上最悪となったデング熱流行による公式統計では、今年これま での死者数は19名に達し、患者数は13000名に近づいている。保健省は、60代3 名と49歳の計4名が10月中にデング熱により死亡したと発表した。シンガポー ルでは毎日数十名がデング熱に感染している。(しかし、)保健省広報官は、流 行の極期には100名以上であった1日当たりの患者数が、次第に減少しているこ とから、政府は「見通しは明るい」としている。Straits Times紙によれば、1 日当たりの新規患者数は56名に減少した。以下、確認された死亡患者の概略と シンガポール国内の流行対策。 [7]マレーシア(Kuala Lumpur)、情報源:Malay Mail, Malaysia、10月26日。 他の地域(State)ではデング熱患者数の減少が伝えられているにもかかわらず、 マレーシアの首都では患者数が増加中である。保健省疾病対策課責任者Dr. Ramlee Rahmatは、クアラルンプールでのデング熱疑い患者数は、過去1ヶ月間 に(2005年10月)、114名から128名へと増加したと述べた。しかし、大部分の地 域では患者減少が記録されている、すなわち、Selangor (319名から289名に減 少), Penang (223名から190名に減少), Johor (99名から88名に減少) and Perak (93名から85名に減少)となっている。患者数増加が認められた地域は、 Sabah (45名から52名), Malacca (25名から29名), Perlis (7名から9名) and Putrajaya (6名から8名)であった。Dr. Ramleeは、10月第3週にデング熱によ る死亡患者2名が発生し、もう1名は数週間前に発生したと述べ、これにより死 亡患者総数は81名となった。以下、死亡患者の詳細(略)。 Dr. Ramleeはまた、10月第3週には疑い患者1064名が報告されたが、その前の 週の報告患者数は1172名だったため、9.2%の減少であったとしている。10月 22日時点のマレーシア国内のデング熱患者数は32126名である。そのうち、 9381名が確定患者であり、その他に1634名がデング出血熱患者である。 以下、各州当局によるデング熱流行対策の概要。 [8]コスタリカ、情報源:Yahoo Noticias, Mico、10月25日。 コスタリカでは、依然としてデング熱患者数の増加が続く。 コスタリカ当局は、今年これまでに、デング熱患者31000名以上とデング出血 熱患者46名を報告したと、保健副大臣Dr. Francisco Cubilloが10月18日に発 表した。今回の統計は、患者数は27369名としていた2005年9月の統計よりも、 患者数約3000名の増加を示した。以下、Dr. Cubilloのコメント(略)。患者の 80%以上が、中央太平洋地区と大西洋沿岸地区で発生している。以下、政府に よるデング熱流行対策(略)。 デング熱による死者数は2名である。当局は、29歳女性と24歳男性のデング出 血熱による死を確認した。同国では、1999年以来デング熱による死者は報告さ れていなかった。 # bysank100 |2005-10-31 22:05 |ProMed-mail ●10-27(1029-0010)#Ep#グレープフルーツウイルス病 - イラン イランのVineyardでのウイルス感染発生と分布について ●10-20(1029-0020)#C#コレラ、下痢症、赤痢 更新2005 (42) [1] コレラ - 中国(上海) 情報源:Eastday.com 上海のスポークスマンによると、今年これまでに7人の患者が報告された。 2005年の流行状況は軽微で、過去で最も少ない部類に属する。 [2] コレラ - ナイジェリア(Borno 州) Borno州Biu行政区で、コレラ流行により、少なくとも26人が死亡した。 流行はまずBiu行政区のMarama町とFulani村で始まり、Biu町に拡大した。流 行が最も激しいのはGaltimari村とBiu Senior Science Secondary School で ある。MSFが流行対策を行っている。 [3] コレラ - ナイジェリア (Borno州) ナイジェリア北部の州Bornoで、250人の新規患者のうち12名がさらに死亡し たと10月22日に現地紙が伝えた。流行は州都のMaiduguriから、南へ約185km離 れたBiuまで拡大した。死亡した患者は主に小児とBiuの公立中学校の生徒で、 手彫りの井戸の汚染された水で感染した。 流行対策が取られている。死亡した患者の半数は15歳以下の小児であり、 158人の患者がBiu総合病院で治療を受け、退院した。 これにより、2005年のBiu州のコレラによる死亡患者数は32人になった。 [4] コレラ - ナイジェリア(Bauchi州) Bayaraでのコレラ流行によりBayara総合病院で3人の確認患者が死亡し、数 人が重症である。 [5] コレラ - WHO報告 ●10-27(1029-0030)#C#結核、学校 - スウェーデン(ストックホルム) 情報源:ユーロサーベイランス 10月27日 ストックホルムの裕福な郊外にある介護施設の女性介護スタッフが、2005年 8月に、スメア陽性の進行した肺結核と診断された。この患者は診断前に、体 重減少と数ヶ月間持続する咳の症状があった。胸部レントゲン写真で両肺野の 病変がみられた。培養により、イソニアジド耐性結核菌が確認された。 以下二次感染対策について。 ●10-28(1029-0040)#C#クリプトスポリジウム, サラダバー - デンマーク 情報源:ユーロサーベイランス 10月27日 2005年8月末に、デンマークの大企業の職員間でクリプトスポリジウム流行 が発生した。この流行は、第35週に多数の社員が下痢で発病したことに基づき、 食品衛生当局に9月2日に報告された。下痢の原因を調査するために、患者から の検体が採取され、またケースコントロールスタディが実施された。便検体か ら病原性のウイルスや細菌は検出されず、17件対中13検体からクリプトスポリ ジウムが検出された。 病原体は、PCRによりクリプトスポリジウム hominis と判明した。ケースコ ントロールスタディの結果、第34週の第1部の大食堂と関連があった。またそ の食堂のサラダバーと関連がみられた。 以下調査の詳細 ●10-28(1029-0050)#C#サルモネラ症、血清型 Goldcoast, 旅行者 - スペイ ンからの輸出:警報 情報源:ユーロサーベイランス 10月27日 2005年10月27日までに、サルモネラ _S.Enterica_ Goldcoast型が、2005年9 月から10月にかけて、スペインのMajorcaに滞在した複数の旅行者から検出さ れた。 スコットランド保健予防局はスコットランド人旅行者24人がサルモネラおよ びVTEC O157に感染したとEnter-Netに報告した。10月26日現在、アイルランド 保健予防サーベイランスセンターでは2名の血清型ゴールドコースト型のサル モネラに感染した旅行者を報告した。また、スウェーデン人旅行者3名、デン マーク人2人、ノルウェー人1名が報告された。 イングランドとウェールズの保健予防機関の腸管病原体研究所は、10月1~ 25日に血清型ゴールドコースト型サルモネラ感染患者を68人報告した。なお昨 年同時期の患者数はわずか3人であった。患者の大部分は、Majorcaへの渡航歴 があった。ファージ型は同定された菌で同一であった。 以下詳細。 ●10-27(1029-0060)#C#破傷風、地震関連 - パキスタン 情報源:Yahoo.com, 10/27 破傷風により22人が死亡し、冬がくる前に大規模な支援を行わなければ、食 料や家屋の欠乏のためパキスタン大地震の生存者数千人の生命の危機であると、 国連当局者が10月27日に述べた。 ●10-28(1029-0070)#C#狂犬病、ネコ、ヒト - ロシア(Mordovia) [1]情報源:Info-rm 10/27 Mordovia共和国の首都Saranskで新たに2名の狂犬病が報告された。Saransk の住人3人が現在高狂犬病ワクチンを受けている。2件の2匹のネコが死亡し、 飼い主が死体を動物病院へ連れて行き、狂犬病の診断が確認された。 [2] Info-rm 10/28 2005年にはMordovia共和国では43人が狂犬病に暴露された。2004年には35人 であった。 3000人以上が毎年狂犬病暴露後接種を受けている。 疫学者によると、狂犬病暴露のリスクは増大しており、狂犬病の動物との接 触が疑われる場合には速やかに医療機関を受診するようアドバイスしている。 ●10-28(1029-0080)#C#鳥インフルエンザ, ヒト - 東アジア(153) : 中国、情 報提供依頼 情報源:New York Times 10月28日 WHOは本日中国に対し、鳥インフルエンザで死亡した12才の少女に対する詳 細な検査を実施することを要請し、省保健当局者が、この患者の死は鳥インフ ルエンザと関連はないと時期尚早な発表を行ったことに対し警告した。 以下、中国が行った検査は不十分で、除外するためには十分な検査を行う必 要があるとのWHOの要請について。 ●10-28(1029-0090)#Ea#炭疽、ウシ - ロシア (Bashkortostan) 情報源:Rosbalt Information Service, 10/27 ロシア(Bashkortostan)で、一頭の炭疽感染ウシが新たに報告された。 ●10-28(1029-0100)#C#鳥インフルエンザ - ユーラシア(36) : ヨーロッパ、 中国 [1]EUでの野鳥の鳥インフルエンザウイルスサーベイランス強化のためのガイ ドライン 情報源:10/28 EU Press release MEMO/05/304 [2] レバノン、渡り鳥、死亡、疑い 数十羽の渡り鳥がここ数日に原因不明の死亡し、レバノンでは鳥インフルエ ンザの恐れが増大している。 [3] ルーマニア、Heron, 確認 1週間前にモルドバ国境近くの非居住区域でアオサギが死体で発見され、 H5N1陽性が確認された。 今月初旬に、ルーマニアはヨーロッパ本土ではじめて、Danubeデルタの2つ の村の鳥からH5N1を検出した。 [4] 政府は、鳥インフルエンザの汎流行がホンコンに及んだ場合、ホンコンと の口痛を封鎖するとの衛生部の発表を取り消した。 [5] 中国 中国は、過去数週間に家禽の鳥インフルエンザ流行が3件発生したが、ヒト の患者は発生していないと発表した。 北京の発表によると、内モンゴル北部地域、阜南(フーナン、安徽(あんき) 省)、安福県(あんふく、江西省西部)で3県の流行が報告された。 WHOは10月28日に、メディアで報道された2例のヒト感染例の調査を行うよう 要請した。 [6] ロシア ロシア農業省によると、新たな鳥インフルエンザ流行がロシアの3地域で発 生していると発表した。 流行は、モスクワから400km南東部に位置するTambov地域、西シベリアの Omsdk, ウラル南部のKurganである。ウイルスの株は同定されていなく、詳細 は不明である。 ロシアでは、鳥インフルエンザと7月中旬以来対策を行ってきており、60万 羽以上の国内の家禽を処分してきている。 農業大臣は現地新聞に28日に述べたところによると、ロシアでは2週間以内 に、ほとんどの渡り鳥が国を離れ、鳥インフルエンザは消失する見込みである と述べた。 ●10-28(1029-0110)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア(37) : OIE, 多国 [1]クロアチアでの高病原性鳥インフルエンザ 情報源:OIE報告 10/28 クロアチアでの発の感染報告。 最初の感染確認:10月21日。 流行開始日:10月19日。 臨床症状:あり。 約1500羽の白鳥がZdenci村のGrudnjak養殖場に10月19日に到着した。15羽の 白鳥が死亡したが、そのうち6羽のみ検査が行われ、H5鳥インフルエンザウイ ルスが分離された。 [2] トルコでの高病原性鳥インフルエンザ、続報2。 情報源:OIE報告 10/28 予備検査の結果を受け、10月6日に獣医部は検疫を開始した。現時点で1800 羽のうち1700羽が死亡した。残りの100羽の処分がすみやかに決定された。全 ての死体は当日埋められた。 [3]ルーマニアでの鳥インフルエンザ、続報4 人里離れたPrut川から700mの位置で発見されたアオサギの死体から、鳥イン フルエンザH5ウイルスが分離された。 [4]タイでの鳥インフルエンザ、続報74 NakhonPathomの養鶏場で新たな流行発生。 [5]英国輸入検疫部での高病原性鳥インフルエンザ 英国Essexの検疫でH5N1鳥インフルエンザが検出された。 スリナムから来たオウムとタイペイからのトリから鳥インフルエンザが検出 されたが、タイペイのトリからスリナムのオウムに感染した可能性があるとの 議論。 ●10-28(1030-0010)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア(38) : イラク、疑い、 情報提供依頼 イラクが初の鳥インフルエンザ症例を報告。 情報源:UPI 10/29 イラキ医学情報が10月29日発表したところによると、初の鳥インフルエンザ 感染ニワトリが、北イラキのクルド人の町Erbilで発生した。 ●10-29(1030-0020)#Ea#ニューカッスル病、家禽 - イスラエル : OIE (02) 情報源:OIE [1] イスラエルでのニューカッスル病の更新情報1 [2] イスラエルでのニューカッスル病の更新報告2 ●10-28(1030-0030)#C#鳥インフルエンザ、ヒト - 東アジア (154) : ベトナ ム [1]情報源:ロイター 鳥インフルエンザ症状を示した2人が先週ベトナムで死亡した。ベトナムで はこれまでに40人以上が死亡している。 Quang Binh州の病院が新聞に述べたところによると、14才の少女と26才の男 性が、アヒルとニワトリの卵を、約1週間前に食した。 3人目の患者は、27才の男性で、ベトナムの中央部のHue死の病院に移送さ れた。 鳥インフルエンザに感染したと疑われるが、症状はより軽い。 この病院では、薬品や器具類が不足しており、タミフルやインフルエンザワ クチンなどの補給を求めている。 ●10-28(1030-0040)#Ea#鳥インフルエンザ - ユーラシア(39): 日本(茨城), 家禽、H5N2 情報源:読売新聞 日本政府は、茨城県での鳥インフルエンザに関する中間報告をまとめた。 このウイルスは、食肉加工工場の車が持ち込んだと推測される。 このウイルスは、2000~2002年のグアテマラ株に97%の相同性をしめした。 公的に認められた商用の鳥インフルエンザワクチンはまだ存在しない。日本 で違法に使用されている鳥インフルエンザワクチンは、海外で生産され日本に 密輸されたものの可能性がある。 ●10-29(1030-0050)#B#原因不明の死、小児、ナイジェリア:情報提供依頼 情報源:Saturday Independent 10/29 Jigawa州Kazaire Local Government Areaで、原因不明の疾患により54人以 上の死亡が報告された。 この原因不明な疾患は、高熱で始まり、2~5才の小児が感染する。調査の 結果、最初発疹があらわれ、まもなく死亡する。 死亡した小児の父親によると、息子は感染後数時間後に高熱を発し、受診す る前に死亡した。この病気は西洋医学が無効なため、現在10人が現地の薬草医 のもとで手当を受けている。 現地の医療当局は流行の調査を開始した。疾患は数カ所の村で発生しており、 親は恐怖におびえている。 ●10-29(1030-0060)#Ea#口蹄疫、家畜 - ブラジル(Mato Grosso Do Sul, Parana) : OIE報告 [1]ブラジルのMato Grosso do Sul州のMundo Novo 地方と、Japora地方で、4 件の流行が10月22日に報告され、臨床症状から口蹄疫が疑われている。 [2]ブラジルのParana州での、口蹄疫発生報告。 [3]ブラジルのMato Grosso do Sul州のEldorado村での口蹄疫発生報告。 ●10-29(1030-0070)#Ea#水疱性口内炎 - 米国(西部) コロラド、アイダホ、モンタナ、ユタ、ワイオミングでのウマ、ウシ、ovi, capでの水疱性口内炎発生報告。 ●10-29(1030-0080)#Ea#鳥インフルエンザ、ヒト - ユーラシア (40) イラク、 ギリシャ - 否定 [1] ギリシャ 鳥インフルエンザが疑われたギリシャの七面鳥は、イギリスとギリシャの検 査により、陰性と判明した。 これによりギリシャは輸出停止を解除した。 [2] イラク クルド人居住区での2羽のトリから鳥インフルエンザが検出されたが、いず れもH5N1型ではなかった。 # bysank100 |2005-10-31 13:59 |ProMed-mail |
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