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検索 その他のジャンル ファン 記事ランキング ブログジャンル 画像一覧 | ●11-18(1121-0010)#C#デング熱/デング出血熱最新状況、2005年(37)# 目次: [1]インドネシア [2]インドネシア(Central Java) [3]中国(香港) [4]インド [5]インド(New Delhi) [6]フィリピン(Pangasinan) [7]マレーシア [8]シンガポール [1]インドネシア、情報源:The Jakarta Post, Indonesia、11月18日。 デング熱患者数が増加し、新たな死亡患者発生。 9歳の少女が11月17日、デング熱の診断で入院して2時間後に、ジャカルタ西部 にあるTarakan病院で死亡した。病院の広報担当Hendry Manik氏は、ジャカル タ北部Pademangan Utara地区に家族と住んでいた患児は、11月17日午後10時30 分に集中治療室に収容され、12時30分に死亡したと発表した。同氏は、2005年 11月だけで、患者2名がデング熱のために同院で死亡したと語った。また、同 院では11月17日に患者5名が入院したため、デング熱患者数は、小児患者15名 を含む49名となったとしている。 ジャカルタ保健局広報官Evy Zelvino氏は、雨期が近づいているため、デング 熱患者数は、過去数ヶ月に渡り増加を続けていると述べた。ジャカルタ保健局 の統計によれば、2005年1月~10月の間に、首都では、死亡患者74名を含むデ ング熱患者16840名が記録された[致命率:人口10万人当たり439例]。他方、同 市内の医療機関では、デング熱患者の入院が続いている。以下、市内各地の医 療機関での患者入院の状況、過去数年間の大ジャカルタ圏でのデング熱患者数 の推移。 [2]インドネシア(Central Java)、情報源:The Jakarta Post, Indonesia、11 月16日。 Semarangで、デング熱のために80名が死亡。 Central Java州でのデング熱の拡大は、警戒状態に達しており、2005年年初以 来の死亡患者80名が報告されたと、保健当局高官が11月15日に明らかにした。 同州保健当局責任者Budihardja氏は、同期の患者総数は3531名であり、致死率 は2.3%、人口10万人当たりでは2265名となると述べた。デング熱患者は Central Java州の全ての地区(regencies and municipalities)から発生してい るが、Semarang地区の患者数が最多で、死亡患者16名を含む1340名が記録され ている[致死率1.2%]。Budihardja氏は、デング熱発生の原因を衛生状態の悪 さと指摘した。 以下、上記の統計でも昨年同期比では患者数は減少しており、その背景には政 府の衛生状態改善の取り組みがあること、デング熱対策に政府が予算を計上し たことなど。 [3]中国(香港) 、情報源:News.gov.hk, Hong Kong、11月18日。 健康保護センターは、24歳女性の輸入デング熱患者を確認したが、これで、今 年のデング熱患者数は25名となった。全例が輸入患者である。患者は、10月24 日から11月7日までインドネシアを旅行した。11月8日に、発熱、咳および咽頭 痛で発病した。11月9日以来、United Christian病院で治療を受けており、現 在病態は安定している。患者の自宅での接触者は、発症していない。 以下、住民、海外渡航者へのデング熱感染予防の呼びかけ。 [4]インド、情報源:The Tribune, India、11月17日。 デング熱患者数は、[2004年以来?] 62%の増加を示している。当地ではすでに 数名がデング熱によって死亡した。マラリアの感染も拡大しており、今年は患 者数が53%増加した。保健局は、しかし、デング熱あるいはマラリアによる死 亡患者を診断確定できていない。 関係当局による公式統計によれば、2005年には、デング熱確定患者34名とマラ リア患者242名が確認されている。昨年には、デング熱患者21名とマラリア患 者158名が同局により確認されたのみであった。過去5年間では、最多のデング 熱患者数は2001年に報告されたが、最多のマラリア患者数は2003年に記録され た。2003年のデング熱感ジャスは32名であった。今年は、これまでの増加傾向 からして、大幅な患者数増加の可能性がある。 以下、インドの公式統計は実際のデング熱/マラリア患者発生を捕捉できてい ない実態 (詳細略、原文参照のこと。) [5]インド(New Delhi)、情報源:NewKerala.com, India、11月14日。 11月15日インドの首都[New Delhi]では、18名ものデング熱患者が報告され、 患者数の累計は、死亡患者9名を含め868名となった。今回の患者のうち4名は、 他の州からの患者であった。患者のうち、592名はニューデリー市民であり、 116名がUttar Pradesh州、59 名が Haryana、1名がRajasthan州出身で、100名 は別の州出身である。以下、ニューデリー市内の地区別の患者数、2003 年、2004年のデング熱患者統計(詳細略、原文参照のこと。) [6]フィリピン(Pangasinan)、情報源:Sun Star news, Philippines、11月11 日。 これまでに実施された血液培養検査に基づいて、政府の医官は、Pangasinan州 のデング熱患者から、デングウイルス2亜型株が検出されたと確認した。地域1 医療センター(R1MC)の主任であるDr Jesus Cantoは、確認された2株は、主に 州西部の患者に認められる非病原株と住民を苦しめている病原性株であると指 摘した。 以下、地域1医療センター(R1MC)を受診・入院したデング熱患者の概況、血液 成分分離装置を用いた治療。 [7]マレーシア、情報源:Bernama.com News, Malaysia、11月15日。 Pahang州在住の11歳少年がデング熱により死亡。 Pahang州Kuala Lipis地区Kuala Medang在住であった11歳少年が、11月12日に デング熱により死亡した。この症例は、先週唯一の死亡患者であった。 保健省疾病対策局長官Dr Ramlee Rahmatは、2005年11月第2週に、デング熱疑 い患者数は、前週の542名から751名へと、208名増加したと発表した。内訳は、 712名が(通常の)デング熱患者であり、39名がデング出血熱患者であったとし ている。11月12日時点での今年のデング熱患者累計数は、死亡患者86名を含め 34485名[致死率:人口10万人当たり249例]であった。昨年同期のデング熱患者 累計数は、死亡患者84名を含む26870名[致死率:人口10万人当たり313例]であ った。地域別では、Selangor 州が最多の患者数を記録し [患者数11 367名、 死亡患者数24 名、致死率:人口10万人当たり211例], 以下 連邦地区 [患者数 5027名、死亡患者数名、致死率:人口10万人当たり279例] および Penang 州 [患者数3129名、死亡患者数 7 名、致死率:人口10万人当たり2224例]であっ た。 [8]シンガポール、情報源:People's Daily Online、11月15日。 11月14日付けChannel News Asia報道によれば、シンガポールでは今年これま でに、デング熱患者13425名が記録された。この統計は、患者9459名が記録さ れた2004年通年のそれより42%増となっている。11月12日までの1週間の患者 数は175名であり、その前週の222名よりも減少した。シンガポールでは2005年 9月に、デング熱患者数の急増が認められ、9月18日~24日の週には最高記録の 713名に達した。今年これまでに19名がデング熱のために死亡した[致死率:人 口10万人当たり142例]。 ●11-18(1121-0020)#C#炭疽、ヒト患者、ウシ-ジンバブエ(Masvingo)(04)# [1]情報源:AllAfrica.com。 過去数週間Masvingo 州内の大部分の地区で発生している炭疽流行により、住 民3名とウシ130頭が死亡した。死亡患者は、家畜14頭の死亡患者が報告された 被害の最も大きい地区であるBikitaで発生した。ヒトと家畜の両方で炭疽症例 が再発生したことから、獣医学局は警戒を強めている。同局は今回の流行が週 内の畜産業に与える被害に懸念を表明した。州獣医学局担当官Dr. Charity Sibandaは11月17日、Bikitaでの炭疽による死亡患者3名と死亡したウシ数十頭 を確認した。以下、Dr. Sibandaによる州内の炭疽流行被害の詳細。 [2]情報源:SW Radio Africa Zimbabwe news。 全土で問題となっている水飢饉が続いている。専門家は、緊急の解決が必要と 指摘している。動物は国立公園内で死亡しており、市民は数カ月間(十分な)水 無しで生活している。 以下、水不足により危機に瀕しているジンバブエ国内の野生動物の状況(詳細 略、原文参照のこと。) ●11-20(1121-0030)#Ea#鳥インフルエンザユーラシア(71):野鳥、ベトナム、 英国、クウェート# 目次: [1]ベトナム、ウ(鵜) [2]英国、輸入Mesias [3]クウェート、フラミンゴ、疑い [1]ベトナム、ウ(鵜)、投稿者:Nial Moores。 前の記事(#20051118.3355 [1]:ベトナム、ウ(鵜)-情報提供依頼)への応答。 2000年3,4月および11月にベトナムのメコンデルタ地方で、河口および後背地 の湿地調査を行ったBirds Korea代表からのこの地域で確認されるウ(鵜)に関 する情報提供記事 (訳省略、原文参照のこと。) [2]英国、輸入Mesias、情報源:BBC News、11月15日。 英国環境食糧地方省の疫学報告に対して、台湾政府は、「中国産の鳥類を英国 やその他の諸国に合法的に出荷するため、鳥インフルエンザ感染が発生してい ない台湾を利用しようとして、利益第一の業者が鳥類mesiasを中国から台湾へ と密輸した可能性は十分にある」と表明した。 以下、上記表明を裏付ける1998年に発生した同様の事例の紹介。(訳省略、原 文参照のこと。) [3]クウェート、フラミンゴ、疑い、情報源:Weekly OIE disease information、11月18日。 報告日:2005年11月10日。 病因:鳥インフルエンザウイルスH5N1型。 事例の初確認日:11月9日。 定期の鳥インフルエンザサーベイランス過程で、海岸近くの個人所有の施設で 飼育されていたフラミンゴ2羽中1羽が鳥インフルエンザウイルスH5N1型に対す る抗体陽性と確認された。 検査機関:動物衛生局、ウイルス学研究室。 検体の提出:11月2日。 以下、検査方法とその結果の詳細。 感染源:渡り鳥の排泄物の可能性。 以下、感染対策、その他の情報 (訳省略、原文参照のこと。) ●11-20(1121-0040)#Er#デング熱/デング出血熱-スーダン(Kordofan):否定、 情報提供依頼# 情報源:ProMED-mail。 11月12日付けProMED記事「デング熱/デング出血熱最新状況2005年(36)」 (#20051112.3309)に以下の情報が含まれていた。 「[1]スーダン(Kordofan). 10月に発生したスーダン中央部のKordofan地域南 部でのデング熱流行により、約75人が死亡し300人が発病したとWHOと保健省が 木曜に発表した。スーダンで最初の記録されたデング熱流行は、Red Sea州で 1980年代半ばに報告された。その際の致死率は25%であった。」 今回の報告での異常に高い致死率 (75/375 = 20%) にはコメントが必要である。 一般的に報告されているデング熱の致死率は5%以下であるが、15%以上の致 死率を示す流行もある。5年以下の間隔で、異なる血清型による流行が繰り返 される地区が存在する。スーダンでの前回報告されたデング熱流行は20年前で あるので(記事中の文献参照のこと)、デング出血熱患者のデング熱患者に対す る比率は、キューバでの2001年~2002年の流行(それ以前の流行は20年以上前) の際に認められたそれに近似すると予想される(デング出血熱患者数/デング熱 患者数= 81/12 889、死亡患者はほとんど発生しなかった。) フラビウイルス属は、血清学検査で交叉反応性を示すことで有名であり、デン グウイルスが実際に分離されたか、PCR法で同定されたか確認することが重要 である。Kordofan地域のNuba Mountains地区では数十年前に黄熱の流行が発生 した。それが除外されていることを望む。 以下、参考文献の表題と要旨。 # bysank100 |2005-11-21 13:39 |ProMed-mail ●11-19(1120-0010)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(177):インド ネシア、中国# [1]インドネシア、情報源:Bloomberg News Service、11月18日。 2005年11月前半に鳥インフルエンザにより死亡したインドネシア人女性2名は、 同ウイルスに感染した鳥類と接触していなかったと、患者の1人を治療した病 院(ジャカルタ市のSulianti Saroso病院)の医師が明らかにした。政府の調査 では、患者自宅近くでは、鳥インフルエンザウイルスに感染した家禽やその他 の鳥類を確認できなかった。 H5N1型株によるこれまでの患者・死亡患者発生状況(中略)。 香港にあるWHO委託研究所は11月16日、問題のインドネシア人女性2名がH5N1型 ウイルス感染で死亡したことを確認した。これにより、インドネシアでの確定 患者数は11名[そのうち7名が死亡]となった。以下、ジャカルタにいるWHO事務 所代表のコメント(中略)。 インドネシアでは、(鳥インフルエンザ感染)症状を呈したティーンエイジャー 2名が、H5N1型株に関する検査を受けている。両名とも、自宅ではH5N1型株に 感染したニワトリとは接触していないとされている。 [2]中国、情報源:Globe and Mail Update,Toronto、11月19日。 中国当局は、2004年春以来、中国国内で分離されたH5N1型鳥インフルエンザウ イルス株検体を国外の研究者に分与していない。このため、インフルエンザの 専門家は、同ウイルスの変異の全容が把握できないと困惑している。 以下、中国国内でH5N1型株感染患者が確認されたことを受けて、鳥インフルエ ンザ流行の評価に中国国内での同ウイルスの感染状況を正確に把握する必要性 が生じているが、それが実施されていない現状、関係者によるコメント。 (詳細省略、原文参照のこと。) ●11-19(1120-0020)#Ea#鳥インフルエンザユーラシア(70):ベトナム、中国# [1]情報源:VNA、11月18日。 北部のPhu Tho省は11月18日、Yen Lap地区のDong Thinh 村でアヒル100羽が死 亡したことが確認されたことを受けて、鳥インフルエンザ流行を宣言した。ベ トナム農業地方開発省下の獣医学局は11月18日、今回の流行発生により、流行 による被害が発生している地域(省および都市)が17カ所に達したと発表した。 Thai Binh省当局は、11月13日にHung Ha得でニワトリ49羽が死亡していること を確認した。死亡したニワトリは、検査でH5N1型鳥インフルエンザウイルス陽 性となった。 [2]情報源:Xinhua via CRI Online、11月19日。 中国の胡錦濤国家主席は11月19日、鳥インフルエンザの予防・制圧に関して、 APEC加盟諸国と緊密に連携していく用意があると発表した。 (詳細省略、原文参照のこと。) ●11-18(1120-0030)#C-#インフルエンザウイルス、ヒト患者-東アジア(178): タミフル(02)# [1]情報源:New Scientist.com, news service、11月18日。 インフルエンザ治療薬タミフルを服用して死亡した日本の小児患者に関する安 全性情報が、11月18日に、米国食品医薬品局(FDA)によって検討されている。 ヨーロッパ医薬品評価機関(EMEA)の安全性委員会も、製薬会社ロッシュ社に対 して情報の提供を求めた。FDAは以下のように主張している、「現在入手して いる情報に基づけば、FDAは、タミフルと報告された小児の死亡との間に因果 関係があるとは結論できない。」 FDAとEMEAによるタミフルの調査は、東アジアでの現在の高病原性鳥インフル エンザ流行のため、衆目の関心を引いている。今回の事例は、タミフルが主要 な治療薬となるであろうヒトでの(鳥インフルエンザ)汎流行に対する恐怖を増 加させた。 以下、今回の安全性情報の概要とFDAの見解。 (詳細省略、原文参照のこと。) [2]情報源:The Yomiuri Shimbun、11月19日。 厚生労働省当局者は、タミフルを服用して死亡した複数の日本の小児患者を調 査している米国食品医薬品局報告にもかかわらず、同省は、医療機関にタミフ ル使用の危険性を警告する予定はないと語った。同省は、16歳以下の小児13名 が、タミフル服用後に死亡したことを確認した。8名については、患者がイン フルエンザとは無関係の疾患で死亡したため、死亡と服薬との間の因果関係は 否定されている。 [3]情報源:The Asahi Shimbun、11月19日。 政府は2005年11月18日、インフルエンザ治療薬タミフルに関する米国側の安全 性懸念を無視した。内閣官房長官は、専門家の意見を引用して、タミフルは、 適切に処方されれば、安全性上の問題はないと言明した。米国食品医薬品局 (FDA)は、タミフルと日本での小児患者12名の死亡との関連を調査することを 決定した。日本の厚生労働省は、これまでに、死亡症例の半数ではタミフルが 原因ではないと結論を下している。しかしFDAは、報告された死亡症例は、タ ミフルの安全性についてさらなる調査を行うのに十分な異常事態であるとして いる。 以下、FDAと厚生労働省担当部局のタミフルの安全性に関する調査の概要と見 解。 ●11-19(1120-0040)#Ea#鳥インフルエンザH5型株、家禽-カナダ(ブリティッシ ュコロンビア州)# [1]鳥インフルエンザ-最新状況、情報源:カナダ食品検査局、11月18日。 予防的対策として、農業国土省(Ministry of Agriculture and Lands)および カナダ食品検査局(CFIA)は、アヒル1羽が検査で鳥インフルエンザウイルス陽 性となった商業農場を隔離している。今回の事例は、ヒトの健康上の脅威を意 味しないことに特に言及しておきたい。陽性検体は11月18日に、Abbotsfordに ある州動物衛生研究所で診断確定された。検体は、更なる精査のため、 Winnipegにある国立外来性動物疾患センター(NCFAD)に送付される予定である。 [2]情報源:Alert net (Reuters)、11月18日。 鳥インフルエンザが、カナダ南西部のブリティッシュコロンビア州の農場で飼 育されていたアヒル1羽で確認されたが、この個体は公衆衛生上の脅威とはな らないと、当局が11月18日に発表した。 カナダ食品検査局(CFIA)のDr Jim Clarkは、当局が問題の個体について報告を 受けたのは11月17日で、検出されたのはH5型鳥インフルエンザであると予備的 な検査で示されたが、ウイルスの亜型を同定するためには、更なる検査が必要 であると指摘した。 以下、今回の症例が診断された経緯 (詳細省略、原文参照のこと。) ●11-18 (1120-0050)#Ea#スクレーピー、異型(atypical)、ヒツジ-フォークラ ンド諸島# 情報源:Wool Press。 フォークランド諸島で、初のスクレーピー症例が診断された。症例は、Cape Dolphin地区での7歳齢の自家放牧の雌である。常に自然放牧され、人工授精と は無縁な個体であった。また、この症例は、通常のスクレーピーとは臨床経過 が異なる異型スクレーピー(atypical scrapie)と呼ばれる病型と確認された。 古典的なスクレーピーは250年以上前から知られているが、異型スクレーピー の第1例は、1998年にノルウェーで診断された。スクレーピーに対する国際的 な関心が高まっているため、ヒツジは以前よりもより精密な調査に付されるよ うになっている。今回の症例の詳細はWool Press誌の12月号に公表される予定 である。 ●11-18(1120-0060)#Ea#慢性消耗病最新状況、2005年(03)# [1]情報源:Utah Division of Wildlife Resources。 今年のユタ州での先込め銃(muzzleloader)による狩猟で捕獲された雄シカ2頭 が検査で慢性消耗病(CWD)陽性と確認されたと、州野生生物資源課が11月17日 に発表した。 (以下省略、原文参照のこと。) [2]情報源:Utah Division of Wildlife Resources。 野生生物資源課(DWR)担当官は、ユタ州内の慢性消耗病の発生と流行を監視し ている。過去4年間に週内で捕獲されたシカのうち少数が、検査でCWD陽性と確 認されている。 以下、ユタ州での狩猟されたシカに対する慢性消耗病サーベイランスの概要。 (詳細省略、原文参照のこと。) [3]情報源:New Hampshire State Wildlife、11月9日。 ニューハンプシャー州Fish and Game Departmentは11月9日、ハンター2名が、 慢性消耗病(CWD)が確認されているニューヨーク州から違法にシカを持ち込ん だとして法廷に出頭を命じられたと発表した。問題のシカ2頭は、週内のシカ およびアメリカヘラジカをCWDの脅威から保護する対策の一環として、押収さ れ処分された。 以下、今回の事件の詳細。(詳細省略、原文参照のこと。) # bysank100 |2005-11-21 12:52 |ProMed-mail ●11-17(1118-0030)#Ea#原因不明の死、ウシ-インド (Tamil Nadu州):情報提 供の依頼# 情報源:NewIndPress.com、11月17日。 Usilampatti地区の農夫が原因不明のウシの死のために動揺している。同地区 では農業とともに乳牛を飼育が大規模に行われている。田畑の麦わらや草が飼 料として乳牛に与えられている。これらの牛乳を売ることによって、農夫らは 安定した収入を得ている。しかし最近、これらのウシが原因不明の死を遂げて いる。 Rengasamipatti村とAmmamuthu村に放牧されていた数頭のウシが死亡している のが見つかった。農夫らの話によれば、ウシは震えで始まり、数分後に死亡し た。外科獣医師が現地を訪れて予防ワクチンを接種したが、死因は特定できな かった。農夫らは死因の解明と予防法の模索を専門家に依頼した。[Moderator 注:感染症も否定できないが、飼料の変化による代謝性の原因も考慮に入れて おくべき。更なる情報を求む。] ●11-17(1118-0040)#Ea#鳥インフルエンザユーラシア(67):野鳥# 目次: [1]ベトナム、ウ(鵜)-情報提供依頼 [2]中国、予防対策 [3], [4]クウェート、フラミンゴ-対応 [1]ベトナム、ウ(鵜)-情報提供依頼、情報源:Xinhuanet、11月17日。 ベトナム南部のDong Thap省にある鳥類保護区で、ウ30羽が最近突然死亡した ため、現地当局は全ての野鳥生態系観光事業サイトを閉鎖したと、現地メディ アが11月15日報じた。メコンデルタで最も有名な生態系観光事業サイトの1つ であるGao Giongで、ウ(black cormorants)が死亡し、それらから採集された 検体で鳥インフルエンザウイルス検査が行われていると、Youth紙が、同省農 業地方開発局副長官の発言として伝えた。 以下、ベトナム国内での鳥インフルエンザ感染拡大を受けた各地の鳥類規制の 実態。(詳細省略、原文参照のこと。) [2]中国、予防対策、情報源:Xinhua via People's daily online、11月14日。 中国北東部の吉林省にある大規模な野鳥生息地であるXianghai国立自然保護区 は、観光客が、鳥が媒介する疾患に曝露するのを予防するため、観察スポット 全てを閉鎖した。鳥インフルエンザ感染が発生しているや内モンゴル自治区に 隣接する吉林省当局は、鳥インフルエンザの感染拡大を防止するため、検査と 検疫を強化している。Xianghaiの湿地保護区、吉林省のMomoge自然保護区、お よび吉林省に隣接する黒龍江省のZhalong自然保護区は、ツル類の3カ所の主要 な保護地区となっている。 [3]クウェート、フラミンゴ-対応、投稿者:David Melville (名誉研究者、 Kadoorie農業研究センター)。 中東の湿地帯録(Directory of Wetlands)は、グレーター・フラミンゴ (Greater Flamingos)が記録されているクウェート国内の沿岸地区2カ所を載 せている。以下、クウェートを含むユーラシアからアフリカにかけてのフラミ ンゴの渡りに関する背景情報。参考文献あり。(詳細省略、原文参照のこと。) [4]クウェート、フラミンゴ-対応、投稿者:Nial Moores (Birds Korea代表)。 Al-jazeera紙報道記事のフラミンゴ写真を見ると、少なくともフラミンゴの一 部は、クウェートあるいはより広域でペットして所有・取引がなされているよ うである。クウェートで同時に輸入されたハヤブサの死亡が確認されているこ とから、この話には一部報道とは異なる部分が存在していることが示唆される。 # bysank100 |2005-11-21 12:51 |ProMed-mail ●11-16 (1117-0020)#Ea#鳥インフルエンザ-ユーラシア(66)# 目次 [1] ベトナム [2] 中国 [3] インドネシア [4] ルーマニア [1] ベトナム。情報源:Reuters alertnet、11月16日。 ベトナムで鳥インフルエンザウイルスの新型株を検知。 ベトナム人科学者が家禽における鳥インフルエンザウイルスの新型株を検知し、 感染循環が続けばヒトの健康を危険にさらす可能性があることを、11月16日保 健当局が発表した。 ホーチミン市動物保健センターの責任者Dong Manh Ha氏は、センターで行われ た調査の結果、家禽の鳥インフルエンザウイルスに新たにH3とH4亜型株が見つ かったことを、11月16日ロイター通信社に語った。 科学者によれば、H3亜型およびH4亜型株は鳥類の死亡原因にはなりうるが、ヒ トの汎流行が危惧されているH5亜型株に比べて、一般に毒性は低く、感染伝播 速度も遅い。中略。 「家禽の鳥インフルエンザウイルスにいくつかの亜型が存在することが、危険 性を高めている。さらに詳細な検査のためオーストラリアのOIE研究所に検体 を送付した」とHa氏が語った。国営メディアによれば新種のウイルス株はH3N4 とH4N5である。 以下、サーベイランスを強化すれば病原性の低いH3やH4など他の亜型株が検知 されても驚くにはあたらないとする、香港の感染症専門家のコメント。これら の亜型株とH5N1型株の間で遺伝物質の混合あるいは交換が起こる危険性があり、 それによってH3N4型株やH4N5型株の病原性が高まる可能性がることなど。 [2] 中国。情報源:China Daily、11月16日。 鳥インフルエンザに対し厳戒態勢。 新疆ウイグル自治区北西部の2郡で新たな集団発生が11月15日報告されたこと を受けて、中国政府は鳥インフルエンザに対する監視を強化した。 中国国立鳥インフルエンザ委託研究所は、新疆南部のZepu Countryとウルムチ 郡にある複数の自営農場から送られた死亡家禽からウイルスを検出した。検出 されたウイルスは致死的鳥インフルエンザH5N1型株であったと、農業省(MOA) が11月15日発表した。鳥インフルエンザの発生した2郡で、半径3km圏内の養鶏 総数322,500羽が処分され、10km以内の鶏肉市場が閉鎖されたことを当局が明 らかにした。[Moderator注:処理班により適用されたバイオセキュリティ対策 についての詳細参照] 「流行は基本的に制御された。2郡は感染の拡大を防止するため、大量のワク チン、防護服、消毒薬を購入した」と、新疆の副議長が述べた。 以下、新疆地方政府の取った迅速な対応。中国東部の安徽省、淮南市近郊でも 高病原性鳥インフルエンザが大量発生し、13万羽の家禽が処分されたとする MOAの発表。その他の省、自治区、地方自治体などでも養鶏場や渡り鳥に対す る監視を強めていること。広西壮族自治区(Guangxi)保健当局は、高齢者、小 児、医療従事者、養鶏業者などに対してワクチン接種を開始したこと [Moderator注:ワクチンの種類について情報を求む]など。後略。 [3] インドネシア。情報源:Pravda、11月16日。 インドネシア政府は鳥インフルエンザ対策を強化すべきと、EU幹部保健当局が 発表。 EU幹部保健当局は11月15日、インドネシア政府は鳥インフルエンザ対策を強化 すべきとして、約束を履行するよう通告した。政府当局が最近アジア(64名の 死者を出している)からヨーロッパへ感染拡大してきた鳥インフルエンザを制 御する政治的意思を持っているようだ、とEU衛生局長Markos Kyprianou氏が述 べている。 数億羽におよぶ裏庭養鶏の監視法から、処分やワクチン接種についての指針ま での詳細な計画の案出と、実行するための措置を講じる必要がある。広大に広 がる島々に人と鶏が密集しており、「容易ではないだろう」とKyprianou氏は 話している。「インドネシアは外国の支援を必要とするだろう...しかし残 念ながら、我々は援助することはできるが、彼らに成り代わってできることで はない。」 以下、数千名の軍隊に学生やボランティアが加わって戸別訪問調査を行ってい るとのインドネシア大統領のコメント。養鶏農家に対しての補償ができないこ とから、政府当局は汚染地域の全家禽を処分することを拒否していること。イ ンドネシア政府の置かれた状況を理解した上で、患畜の処分とワクチン接種の 併用を推奨するKyprianou氏のコメントなど。 [4] ルーマニア。情報源:Spotlightingnews、11月15日。 ルーマニア、Caraormanで鳥インフルエンザ発生。 ドナウ・デルタでの鳥インフルエンザが制圧されたと現地当局が確信した後で、 また、1ヶ月前の興奮状態から平常生活に戻り始めた後で、再びデルタ地域の 村に鳥インフルエンザが発生した。 11月14日朝、ルーマニア、Tulcea地区の獣医学研究所は、Caraorman村で数日 前に死亡した鳥に、鳥インフルエンザウイルスの存在を確認した。先週(11月 第2週)多数の家禽が死亡したCaraorman村は、ドナウ・デルタの中心部、 Sulina市から13マイルの距離に存在する。 今回の事象は最新流行地に現れた、デルタ地域の野鳥および家禽における高死 亡率に基づく、ウイルス進展の新たな局面である疑いがある。 Partizani、CaraormanやCrisanなどの村では、過日数百羽の鳥が死亡している。 Sulina市近郊では100羽の白鳥が死亡して見つかった。Tulcea地区の衛生-獣医 学専門家Marian Avram主任は、現時点で研究所が鳥インフルエンザウイルスの 存在を確認しているのはCaraormanで死亡した鶏だけであるが、他に200検体を 分析中であり、数は増える可能性があると述べている。 Tulcea地区当局は、隔離措置のための人員配備が整ったことを明らかにした。 Caraorman村は比較的小さいため、隔離措置は容易である。世帯数は110で、 1800羽の鶏が存在する。当局によると、2時間ほどで鶏処分の準備ができてお り、同地への食糧配給の用意もあるとのことである。同様配給はCeamurlia de Jos、MaliucやVulturuなどの村に対する介入後にも用意されている。これら村 々は総額2万米ドルを、鳥処分の代価として受け取る予定である。 ●11-17 (1117-0030)#Ea#口蹄疫、ウシ-ロシア(極東)(10)# 情報源:FMD News、カリフォルニア大学デーヴィス校提供。 カムチャッカ地方獣医学サービス主任Vitali Sapunov氏によると、カムチャッ カ半島においてウシに対する集団ワクチン接種が行われている。口蹄疫ウイル ス(FMD)血清型A、Oとアジア-1型に対するワクチン25,000回接種分が同地区に 搬入された。カムチャッカ半島にFMD例は発生していないが、東アジア諸国を 旅行することによって、あるいは中国からの食肉の違法な輸入によって持ち込 まれる危険性はある。ロシア農業省によれば、サハリンとマガダン地区でも FMDに対するワクチン接種を行う予定である。[Moderator注:FMD、血清型アジ ア1型は、隣国である中国から持ち込まれた可能性が最も高いが、ロシア極東3 州-アムール、ハバロフスク、プリモルスク-で2005年6月から9月の間に流行が 見られた。感染牛の処分や発生地域での集団ワクチン接種などの対抗処置は、 現在近隣のカムチャッカ、サハリン、マガダン地区まで拡大している。] ●11-17(1118-0010)#Ec#PROMED-MAIL INTERNET-A-THON 2005 (05)# 募金に応じた寄付者とそのコメント。 ●11-17(1118-0020)#C#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア (174): 中国# [1] 情報源:Associated Press Report、11月17日。 WHOは11月17日、中国が鳥インフルエンザの最初のヒト患者を報告して以来、 ヒトからヒトへ感染伝播した徴候はないことを発表した。「これまでのところ、 ヒトへ伝播した形跡はない。もし伝播していれば、もっと多くの人が重症肺炎 で死亡した可能性がある」と、中国のWHO代表Henk Bekedam氏が述べている。 中国保健省は11月16日、中国での鳥インフルエンザの最初のヒト患者を報告し ている。それによると診断確定患者は2名で、24歳の女性は死亡、9歳の男児は 回復した。男児の12歳の姉は、死亡しているが、疑い患者である。 アジアでは2003年以降64名がH5N1型鳥インフルエンザで死亡しており、専門家 はヒト-ヒト間で容易に感染伝播する株への変異を懸念している。汎流行とな れば数百万人が死亡する可能性がある。中国がインフルエンザ流行に直面して いる徴候の有無について、Bekedam氏は「ヒト-ヒト感染伝播の徴候があったと しても、小集団に留まる可能性が高い。我々はその段階にはない」と答えた。 しかし彼は「ウイルスに対して厳重な監視が必要である」と注意を喚起した。 「重要なことは、変化が起こったその時期をすばやく捉え得るかどうかである。 つまり監視システムの強化と迅速な対応である。」「それは中国だけでなく、 全世界にとって重要な課題である」と、彼は加えた。膨大な家禽群を所有し、 2005年10月以来11の鳥インフルエンザ流行が発生している中国では、ヒト感染 は避けられないと、当局は警告している。 中国当局は当初、家禽での鳥インフルエンザの流行地である中部湖南省で死亡 した12歳の少女も、彼女の弟や同時期に発症した学校教師と同じように検査は 陰性であると話していた。しかし後に政府はWHOに再検査を依頼した。罹患し た鶏を調理中手に傷を負った教師は、入院中に回復したことを国営メディアが 報じた。WHOは彼がまだ観察下にあり、ウイルス感染の有無を調べる検査が続 いている事を明らかにした。WHOによれば、中国調査員は少女が鳥インフルエ ンザによって死亡したことを確信しているが、彼女の遺体はすでに火葬されて おり、検査のための適切な検体がないため、公式ガイドラインに基づいた診断 確定例とはみなされない。 死亡した24歳女性は、10月20日に集団発生の見られた東部安徽省の養鶏場従業 員である。Bekedam氏は、かの女性は養鶏場の近くに居住してはいないが、彼 女の住む村で死亡し、報告されていない鶏から感染した可能性があると述べて いる。 以下、遼寧省・広東省でも監視体制を強めたこと。上海のトリ卸売市場に影響 が出ていることなど。 [2] 情報源:WHO、CSR、Disease Outbreak News、11月17日。 中国&インドネシア:鳥インフルエンザ状況-WHO更新情報、第41報。 中国。 中国保健省は、最初のヒト症例2例がH5N1型鳥インフルエンザによる感染であ ることを確認した。1例目は南部湖南省の9歳の少年で、10月17日に呼吸器症状 で入院、その後完全に回復し退院した。2例目は24歳の女性で、南東部安徽省 の養鶏場で働いていた。彼女は11月1日に発病し、11月7日に重症肺炎で入院、 11月10日に死亡した。 北京の中国疾病管理予防センターで検査が行われた。湖南省でさらに2名の可 能性ある患者が調査されている。1例は少年の12歳の姉で、10月16日に入院し、 その後両側の重症肺炎および急性呼吸窮迫症候群で死亡している。少女からの 検体は検査に不十分で、確定診断にいたる可能性はない。H5N1型鳥インフルエ ンザ感染である証拠は十分であると中国筋専門家は見ているが、WHOは検査室 で確定された例のみを記録している。 湖南省で調査されているもう1例は36歳の学校教師で、10月24日に肺炎で入院 したが、確定的検査結果はまだ出ていない。WHOのウイルス学と検査診断の専 門家が中国の専門家と協力して、湖南省の症例について調査にあたっている。 家禽における高病原性H5N1型鳥インフルエンザ感染の再発を受けて、ここ1ヶ 月中国でのヒト症例に対するサーベイランスを強化してきた。2005年10月19日 以来、中国では6つの省、北東部遼寧省から遠く西部の新疆地区まで、で11の 新たな流行が報告されている。 インドネシア。 インドネシア保健省は本日H5N1型鳥インフルエンザウイルス感染のヒト患者2 名を確認した。両名とも死亡している。新たに確認された1例目はジャカルタ 在住の16歳の少女で、11月4日に発症し、11月6日に入院、11月8日に死亡して いる。2例目もジャカルタ在住の20歳の女性で、11月5日に発症し、11月9日に 入院、11月12日に死亡した。 両症例とも香港のWHO委託研究所で診断が確定した。現地調査が行われている。 これでインドネシアの患者総数は11名となり、このうち7名が死亡している。 [3] 情報源:Reuters Foundation AlertNet、11月17日。 インドネシアでH5N1型鳥インフルエンザ(香港の研究所で確定)により新たに 2名が死亡し、総死者数は7名となった。両名とも死亡した鶏に暴露していた。 以下、鳥インフルエンザ対策を国の最優先課題の一つに据えた、抗ウイルス薬 の製造認可、予算案の見直しなどの大統領指針。鶏の大量処分に難色を示す政 府当局の事情など。 # bysank100 |2005-11-18 19:16 |ProMed-mail ●11-16(1117-0010)#C+#鳥インフルエンザ、ヒト患者-東アジア(173):中国# [1]情報源:New York Times、11月16日。 中国:鳥インフルエンザ感染患者3名が確認される。 中国衛生省は11月16日、中央部の湖南省での2名東部の安徽省での1名を含む、 鳥インフルエンザ患者3名を確認した。この発表は、それ以上の詳細情報なし に、公式メディア新華社のウェブサイトに提示された。 以下、当局の発表した家禽での大規模ワクチン接種計画について、15日に発表 された衛生省疾病対策局長Dr Qi Xiaoqiu の湖南省の患者の鳥インフルエンザ 感染疑いに関する会見内容、中国での昨年の鳥インフルエンザ事例、中国での 偽ワクチンによる鳥インフルエンザ感染拡大の可能性についての報告、中国で の鳥インフルエンザのヒトでの流行時の対策、国連食糧農業機関本部の専門家 による中国国内の鳥インフルエンザ流行状況の評価、東南アジアの家禽での流 行対策が困難である理由、ワクチン接種の功罪。 [2]投稿者:Quanyi Wang (MD, MPH, 北京疾病予防対策センター)。 中国:鳥インフルエンザ感染患者確認。 中国本土で鳥インフルエンザ感染患者3名が、中国衛生省によって、11月16日 に確認された。その1人である安徽省在住の24歳女性は11月10日に死亡し、(湖 南省在住の)12歳の姉と9歳の弟の兄弟は、検査でH5N1型株陽性と確認された。 姉は11月10日に死亡した。今回は、中国本土で鳥インフルエンザ感染患者が確 認された初の事例である。 [3]情報源:ABC News International, Associated Press Report、11月16日。 中国:初の鳥インフルエンザ患者3名が報告される。 中国当局は11月16日、初の鳥インフルエンザ確定患者3名を報告し、一方で、 政府は、鳥インフルエンザの感染拡大を抑止するため、ニワトリ、アヒルその 他の家禽数十億羽にワクチン接種を急いでいる。WHOは、今回の患者らは病原 性の高い鳥インフルエンザH5N1型株に罹患し、うち2名が死亡したと発表した。 以下、今回の患者3名の概要、WHOのチームが調査のため現地入りしたこと、中 国当局は、10月20日にTiancheng市で鳥インフルエンザ感染により家禽550羽が 死亡した安徽省で、患者発生があったと報告していなかったこと、中国政府の 鳥インフルエンザ制圧対策、APEC会議での鳥インフルエンザ制圧のための地域 内、国際的な協力の必要性の訴え。 # bysank100 |2005-11-18 12:57 |ProMed-mail |
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