
さくらさんの初七日が過ぎ、その後も、友人や知人の来訪がちょこちょこ続く。
従姉も夕食の差し入れを持って、通ってきてくれる。
ありがたいことだ。
週が明け、やっと市役所の手続きへ向かった。
うちの市では、市役所には「おくやみコーナー」という窓口が開設されていて、
年金・健康保険・介護保険に関わる手続きが、ここで一通り完結する仕組みになっている。
事前予約制で、葬儀の翌日にすぐ予約を入れたものの、土日をはさみ、実際の手続きは6日後となった。
おくやみコーナーでは、担当課の職員さんが入れ替わりで席に来てくれる。
そのため、こちらはあちこちの課を回らなくてよく、待ち時間がない。
必要書類を記入し、
年金の手続き、健康保険資格確認書や介護保険証の返却を行った。
書類は、既に担当の方で入力済みだったり、最初に書いた申請用紙のコピーを、次の担当者が利用してくれたりで、記入は最小限で済んだ。
申請すれば受け取れる市からの葬祭費についても、必要書類はすでに担当者の方が用意してくれていた。
これが終わったら、銀行や不動産等の相続に必要な書類をもらうため、別の窓口に行くつもりでいたのだが、
おくやみコーナーの方がすべて対応してくださり、結局、私はイスから一歩も動かずに完了。
所要時間は約1時間。
ほんとうに、ありがたく、助かるシステムだ。
この日、受け取ったのは次の書類。
戸籍謄本(さくらさんの出生から亡くなるまで)
さくらさんの住民票の除票
(※おくやみコーナーの手続きですでに取得済み)
私の戸籍謄抄本
私の住民票
私の印鑑証明(複数枚)
手続きが早く終わったので、この勢いのまま、午後から法務局へ向かった。
目的は「法定相続情報一覧図の写し」の申請。
これは、戸籍などの公的証明書をもとに、法務局が発行してくれる「相続関係を証明するための公的書類」だ。
相続手続きの際、この一覧図の写し1枚を提出すれば、複雑な戸籍謄本の束を、毎回出さずに済み、負担がぐっと減る。
法務局では、一度に10枚まで無料で発行してもらえる。
必要であれば、追加発行も可能だ。
相続人は私一人。
正直、いらないかな?とも思った。
けれど、提出先が複数あるし、さくらさんの戸籍だけでもなんと14枚もあったので、やはり申請して正解だった。
実はこの一覧図と申請用紙のテンプレートは、法務局のHPからダウンロードし、さくらさんの余命宣告後、あらかじめ作成していた。
前もってできる事務作業を、淡々と進めることで、心の準備も、少しずつ整っていく気がしたからだ。
法務局のHPには「申請後、1~2週間かかることもある」と書いてあったが、翌日には完成し、受け取りに行くことができた。
法務局、仕事が早い!
ただ、一つだけ「しまった」と思ったことがある。
死亡届を提出すると、マイナンバーカードが使えなくなることを、うっかり忘れていた。
マイナポータルからは、医療費の一覧表をダウンロードできる。
領収書を保管し損ねている可能性がある場合でも、一覧表があれば、もれなく確認できて便利なのだ。去年と今年の分をダウンロードしていなかった。
医療費控除の準備も、医療費通知のはがきを待たずに進められる。
とはいえ、医療費の通知も届くはずなので、まあきっと大丈夫だろう。
ということで、ここまでは概ね順調。
翌日は、土地の相続に挑戦。
つづく。
市役所のおくやみコーナーは、移動なしで手続きできて本当に助かった
必要書類はその場でまとめて取得できる
法定相続情報一覧図は、相続人ひとりでも作る価値あり
できる準備は、元気なうち・気持ちが落ち着いているうちに
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