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[戯曲]ファウスト


Faust
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注意: これは文学版。その他メディアのページ: 漫画:ファウスト (手塚治虫版)
文学総合点=平均点x評価数315位5,650作品中総合点11 / 偏差値59.50
1808年文学総合点1位1作品中
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評価平均とても良い(1.57 pnt)
評価総合点10.99
文学順位(総合点)315位(5,650作品中)
偏差値(総合点)59.50
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評価数7評価
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作品紹介(あらすじ)

『ファウスト』(独: Faust)はドイツの文人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの代表作とされる長編の戯曲。全編を通して韻文で書かれている。『ファウスト』は二部構成で、第一部は1808年、第二部はゲーテの死の翌年1833年に発表された
※ このあらすじ部分にはWikipediaを参考/または引用した部分があり、GFDLのラインスが適用されます。
著者:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
翻訳:大山定一山下肇高橋義孝
海外 (ドイツ):開始日:1808
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最終変更日:2012/12/11 / 最終変更者:ソンプーGU / 提案者:カトル (更新履歴)
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2021/05/17普通(+0 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:1110(52%)普通:436(21%)悪い:570(27%)] / プロバイダ:20576 ホスト:20533 ブラウザ:5525
【良い点】
ファウスト博士と悪魔メフィストフェレスの関係。悪魔が利用して魂を狙うのが核心ではあるが、メフィストがバティ的だったり愛嬌があったりもする。現在に至るまでの創作にも影響を感じた。
【悪い点】
第一部の悲恋話は深くはないがシンプルな良さがあったのに、第二部に入ってからは長期に渡る難産作によくある複雑、冗長、宗教的などが色濃い。そのため元ネタ伝承からハッピーエンド改変には「おっ」と思ったのに心には来なかった。
【総合評価】
作者ゲーテの詩的表現力もあって、「他山の石にしなさい」に過ぎない元ネタ伝承が霞んでしまうほどの作品なのは確か。しかし、二部からは前述の部分で面白くないというのが正直な感想。評価は「普通」で。

2013/03/30とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:6771(33%)普通:7753(38%)悪い:6122(30%)] / プロバイダ:12259 ホスト:12112 ブラウザ:5682
【良い点】

格調高く、堂々ともしていた、ファウストと彼を誘惑していた悪魔・メフィスト
との関係及びやり取りでしたね。後者は前者を騙せたかと思いきや、終盤に
に登場した老夫婦の家に火を放った事を叱責されたり、皇帝にバーリスとへーレナ
を見せる事にこだわられたり等一筋縄ではいかなかった関係で、面白く描かれていた
のは流石だったでしょう。

あとは、メフィストの登場でますます暗愚になってしまったその皇帝がおさめていた
国の破綻の様子でしたね。実際ヴァイマル公国の宰相を務めていただけあって、
ゲーテなりの国家とか君主とかに対する風刺等鋭いものがありました。大司教も、
神という虎の威を借りた狐のようだった、たかり屋でしたけどね。

【悪い点】

強いて言えば、「業の深さ」という事だったのだろうけど、完全に後味が良かった
わけでもなかった事ですか。

【総合評価】

二部構成でしたが、一部よりは二部の方が完成度は上でしたよね。色々回り道して
いたファウストでしたが、手探りで探してきた「生きることの意味」等は現在でも
色褪せることのない、シンプルながらも重厚でもあったテーマだったでしょう。
評価は「とても良い」で。

2011/11/14良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:330(53%)普通:163(26%)悪い:125(20%)] / プロバイダ:27031 ホスト:27164 ブラウザ:10030
ゲーテの大作である「ファウスト」、この作品の特質はほぼ韻文で書かれ、様々な詩形が作中に取り込まれていること。どちらかというと「小説」というより「詩」といった作品の趣が自分には強かった。リョンロートの「カレワラ」もそういった作品だったが、詩形を物語の中に取り込む本作は色んな意味でより難しく感じた。

とりあえず2部編成。1部の方が話としては妙があるが2部がなくては完成とはならない。それはファウストが真の「喜び」を得て、メフィストにその魂が奪われることなく、亡き最愛の妻マルガレーテの霊魂に導かれ天へと昇っていく結びが本作の要であるからである。そう考えると2部は何度か読んでもよいのだろうが、1部より難読だった。

偉大な詩人ゲーテ、作品を読めば彼の想像力の豊かさには驚嘆する。そしてこの「想像力」は彼の生きた時代における当時の社会への痛烈な批判に多くみられた。その批判は権力者を揶揄する「蚤の歌」に象徴されるように、読み手にとって痛快で飽きさせるものでなかったと思う。これは彼の文章表現の巧さを感じる心理描写の見事さでもあるだろう。

しかし、本作は著者の詩文の美しさをも称える人も多いとのことだが、私にはそれほどでもなかった事が唯一の心残り・・・。その辺はいずれ再挑戦して再評価したく思います。

2010/10/23最高(+3 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:670(88%)普通:60(8%)悪い:33(4%)] / プロバイダ:1740 ホスト:1857 ブラウザ:3876
思い入れの強い作品。

この作品は作品としてはちょっと落ちると思う。個人的思い入れが強くて、一回読んだだけではざっくりしたイメージだけで判断してる。

はっきり言えば分かりにくい。この作品の大枠が一番好き。ここのやる事は好みが別れると思う。そのすべてが好きなわけじゃない。

最高って瞬間のために生きる。これがすごく良い、そしてそれを実現するための僕メフィスト。ドラえもんのもっと質の高いもの。困ったことがあったから助けてもらうじゃない。能動的に思い切り生きてやろう命をかけてこの心構えとやる気に満ち溢れた態度がワクワクさせる。

スタート恋に生きてみよう。ここは面白かった。あんまり褒められた態度ではないけど、後に残る結婚とかはファウストに似つかわしくない。これゲーテが問題視して居れた話だけど確かに酷い。女の方が何も悪くないのに罪が有るなんて。かなりひどいけど、この人捨てて次なる人生。ここを乗り越えれないと楽しめない。快楽主義と言ってしまえば簡単だけど、善悪も最後の清算で片付けるとなってる。

後順番覚えてない。魔女とたちの夜会。ここが難しい。一度読んだだけでは理解できないけど、そういう会合が有るならやっぱり行って見たいだろ?とそういう遊び心に溢れている。すごく有名なホルムンクスの誕生。最初の設定で言い忘れたけど、主人公は有名な錬金術師。知的好奇心とバイタリティに溢れる魅力的人物。人生を楽しみ遊ぶことは実に上手い。

ギリシャローマの神話の神との戯れ、戦争、政治活動。様々な人間活動の体験を次々行い、ファンタジックな世界にも突入して遊んでくる。これが特に良い。人間の活動だけではなく幻想的な世界の事も現実として体験できるこれがメフィストとの契約の真骨頂。生命とは宇宙とは??人間の根源的知への欲求。

最終的に自分の理想郷を作る、そして魂の救い。グレーテルに抱えられて神に召されて物語りは終わりを告げる。

書いていて読んだ時のあの感動が有る。この作品の個々のやる事はその時代時代で変わると思う。この大枠さえあれば、皆がファウストを書く事が出来る。

2006/05/18とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:2204(50%)普通:877(20%)悪い:1366(31%)] / プロバイダ:20475 ホスト:20568 ブラウザ:5234
かなり印象深く、この手の作品にはハッピーエンドなどは有り得ないと思っていたのですが、やはり旧い文学故に後味が良いものではありませんでした。
水木しげるの「悪魔くん」でも有名になったメフィストフェレスの存在がこの作品をダークに、そして面白くしているし、人間の心の闇を悪魔という形で描いているのが興味深いといえます。

「ウルトラマンネクサス」でも敵の悪のウルトラマンにダークメフィストと、ファウストという敵が出てきたのだし、この作品が色々と多くの作品に影響を与えているし、悪魔に魂を売り渡す事が、人間の持っている心の闇と弱さ、脆さを印象深くしているし、実在しない悪魔という存在がどんな人間の中にも潜んでいるのだという意味では、本作がかなり強烈なイメージを放っていました。

人は智を求むものですが、その智が悪魔によってもたらされたなどという事もあるし、ゲームの「女神転生」などの悪魔達にもそういった色々な意味で考えさせられるキャラがいるのだし、そういった悪魔達を調べていくと、こういうものを生み出したのは他ならぬ人間自身・・・という点でも興味深いし、考えさせてくれます。

本作に限らず、こういった内容の作品が持つテーマは、人間の弱さと脆さ、そして、それに耐えるにはどうしていくべきなのかと考えさせてくれるし、ゲーテ特有の思考と想像力の奥深さに、大人になって知ってから脱帽させられた印象があります。

子供のうちには難しいのですが、大人になってから読めばとても考えさせられる内容だったし、実際の社会現状や、TVのRPGなどでこういった悪魔達の存在やイメージを考えていくと、本作の影響は大きいし、人の心はどうやったら悪魔に負けないで強くなれるだろうかというテーマを常に問いかけているように思われるし、そうでなければ、本作がこれほど印象深くなる事はなかったと思います。

2005/08/13とても良い(+2 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:47(59%)普通:13(16%)悪い:19(24%)] / プロバイダ:23439 ホスト:23373 ブラウザ:5234
わかりやすい1部にくらべ2部は抽象的です。1部から2部にかけ数十年の月日がすぎ
ゲーテ晩年のときに2部が完成したことを思えば納得がいきます。
ヨーロッパの知的伝統にのっとり、ゲーテもギリシャ神話や聖書からふんだんに題材をとりいれ
最後では、神と人間の関係、神にたいする人間の可能性存在を表現しており
それは、ゲーテ自身の生き様と重なり深い感銘を受けました。

2005/08/06良い(+1 pnt) [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:39(51%)普通:24(31%)悪い:14(18%)] / プロバイダ:41084 ホスト:41115 ブラウザ:5234
ファウスト博士として知られる人物は実在したようですね。
この作品ではファウスト博士が胡散臭いペテン師としてではなく、真理を求める学究の徒として老いたところから始まります。老いてなお探究心衰えぬ彼は悪魔メフィストフェレスの誘いにのり・・・という筋立て。
ファウスト→理想主義者、メフィスト→現実主義者という対比が作品に面白みを加えてます。
メフィストフェレスはドイツの娯楽本が初出と聞いてますが、今やずいぶん有名になってますね。この本の影響はかなり大きそうです。
とりあえず若返ったファウストはいろいろなことに挑戦していくわけですが・・・同転ぶかは実際読んでみることをお勧めします。

2005/06/11普通の立場コメント [編集・削除/削除・改善提案/これだけ表示or共感コメント投稿/]
by (表示スキップ)評価履歴[良い:6771(33%)普通:7753(38%)悪い:6122(30%)] / プロバイダ:9106 ホスト:9308 ブラウザ:5234
ゲーテの作品は「若きヴェルテルの悩み」を昔、地元の図書館で少し読んだ事ありますが、
農民の娘との間に生まれた息子は足利義量ばりの大酒飲みで私生児(ワイマールの宰相でも
あったゲーテは体裁のあまり、なかなか結婚せず、婚姻関係を結んだのはこのファウストを
発表した2年前の事でした)であったコンプレックスも相まって、それは止まる
事無く41歳で死んだ時は肝臓が普通の人の5倍の大きさまで膨れ上がっていたとか。
すっかり気落ちして、6代将軍を決めないまま直後に死んだ足利義持同様、ゲーテも2年後に
83年の生涯を終えたのですが、この倅がもうけた2人の孫息子(ゲーテにとっての)
もいずれも早世してしまい、ゲーテの家系は断絶してしまったらしいですね。
未読なので、コメントのみで。

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2021/05/17 普通の印象 by (表示スキップ)投票履歴 / プロバイダ:20576 ホスト:20533 ブラウザ:5525 [編集・削除/これだけ表示]
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