カルチャー
2025.02.23
【前回までのあらすじ】小学校の本読み隊つながりのサツキさんと再会した千佳子。コロナ禍で途絶えた活動を再開させようとするが、保護者は煮え切らない。3歳になった優亜に初めての雪を見せた直美とイザオは、雪で作ったネズミが溶けて焦るが、「おめめわすれてる!」と言う子どもの発想に驚かされる。麻希とモリゾウは新宿三丁目のカフェで出会って4年。マスターが作る記念のシュークリームは、シュー皮止まり。そこにドアが開き、聞き覚えのある声が。重なり合うわたしたちの物語、30巡目。
連載:saita オリジナル連載小説『漂うわたし』
ドアを押し開けると、香ばしいにおいが立ち込めていた。「やってますか?」と声をかけると、カウンター席の先客ふたりが振り返り、千佳子も相手も「あっ」となった。
マキマキさんとパセリ先生、じゃなくてモリゾウさんだ。
「あ、マキマキらの家を世話してくれた人?」
カウンターの中に立つマスターが千佳子の顔を見て言った。存在感の薄さには自信がある千佳子だが、ちゃんと覚えられていたらしい。
「お世話してはないですけど、あのとき、いました」
アムステルダムから一時帰国中の野間さんに連れられて初めてこの店に来たとき、バイトで入っていたマキマキさんが引っ越し先を探していると聞き、「うちに住まない?」と野間さんが飛びついた。留守宅の管理を息子さんたちに託していたのだが、貴重な週末に横浜まで通うのが重荷だと訴えられ、代わりに家を見てくれる人を探していたのだった。
「今日は、たまたま?」とマスターが聞いた。
「たまたまです」と千佳子が言うと、マキマキさんとモリゾウさんの声も重なった。
ここに来ることになったのは、kirikabuに振られたからだった。店の前にのびる長い列を見て、「やめときます?」とサツキさんと顔を見合わせた。絵映えのするパンケーキがインスタで話題になるたび、行列がのびるのだが、しばらくすると落ち着く。モテ期みたいなもので、周期がある。
「こうなったら、遠出しちゃいます?」
サツキさんが言った。千佳子も近場のチェーン店で妥協したくない気持ちはあった。こっちにして正解だったと思える代案が欲しい。
「新宿御苑とか」
サツキさんの提案に「新宿御苑?」と思わず聞き返すと、「あ、遠い?」と言われた。
「いえ、ちょっとびっくりして。さっき話した人と去年、桜を見に行ったんです」と続けた。
さっき話した人というのは、野間さんのことだった。千佳子のチューリップバッグを見たサツキさんに「それ、どこの?」と聞かれ、パートの同僚だった人に贈られたオーダーメイド品だと話したのだった。
「新宿御苑の帰りに寄ったカフェで、バッグの作者さんがバイトしてて」
「じゃあ、そのお店に行ったら、作者さんに会えるの?」
「でも、今もバイトしているかどうか。あ、引っ越して、地元にいるので、良かったらつなぎます」
「じゃあ、そのカフェで何か食べてから新宿御苑に行きます?」
千佳子が「でも」と言っても、サツキさんは「じゃあ」とつなげる。
「でも、メニューがたしか気まぐれで。お店の場所もうろ覚えなんですけど」
「大丈夫。行ける気がします」
サツキさんは駅へ続く坂道をすたすたと歩き出した。サツキさんは、いつだって迷わない。自分は運がいいと信じられる人には幸運が寄ってくるというけれど、そういう人は運に見放されて痛い目に遭ったことがないのだと千佳子は思う。
新宿三丁目駅から新宿御苑のほうへ向かうと、見覚えのある「焙煎珈琲 然」の木の看板が目に留まった。やっているのかなとドアを開けてみたところ、いいにおいに迎えられ、地元ではなかなか会えないマキマキさんとモリゾウさんにまで会えた。
チューリップバッグに導かれたのか、サツキさんに導かれたのか。
隣にいるサツキさんを紹介すべきだろうか。でも、わたしだってここに来るのは2度目だし、と頭の中で足踏みをしていると、
「このにおい、シュークリームですね!」
答えを見つけたようにサツキさんが弾む声でマスターに話しかけた。体の前で控え目に指差した先、厨房の奥にシュー皮が並んでいる。
千佳子も見て、シュー皮を焼くにおいだったのかと答え合わせをする。メニューはなく、マスターの気まぐれなのだが、野間さんと来たとき、シュークリームはなかったはずだ。あのとき食べた台湾式サンドイッチを時々思い出す。ピーナツバターの甘さとベーコンのしょっぱさが絶妙だった。
「クリーム待ちのシューです」
マスターがとぼけた口調で言った。皮だけということだろうか。
「クリーム待ちのシュー」
サツキさんが復唱してから、「ふふっ」といたずらっぽく笑った。マスターの言葉を引き取って繰り返しただけで、企みを分かち合っているような親しみが生まれる。
サツキさんのコートの襟元から、いつものスカーフの水玉模様がのぞいている。初めてのお店にも、スカーフみたいにふわりとなじんでしまう。千佳子より前からこの店に通って、ふふっと笑っている人みたいだ。
スカーフとストールの違いって何だったっけ。サツキさんが愛用しているのは、どっちなのだろう。日によってスカーフと思ったりストールと思ったりする。
「クリーム待ちのシュー」
モリゾウさんも重低音で繰り返す。声に出して言いたくなる言葉らしい。
千佳子は声に出さず、心の中でつぶやいてみる。マキマキさんもそんな顔をしている。今日を含めて顔を合わせたのは数えるほどしかないが、言葉を押し出すよりも飲み込むことのほうが多い人という印象がある。そこに勝手に親しみを感じている。
「私のシューは、たっぷりの生クリームとフルーツを待ってます。フルーツは、いちごとキウイがいいかな」
サツキさんが言った。kirikabuで食べたいと言っていたパンケーキのトッピングだと千佳子は気づく。
希望を伝えたら作ってくれるオーダーメイド・シューなのだろうか。そんなことはどこにも書いていないけど。
「佐藤さんは?」とサツキさんが千佳子を見た。
「わたしも生クリームとフルーツ、かな。フルーツは柑橘系」
「そっか。カスタードじゃなくてもありなんだ?」とマキマキさんが言った。
モリゾウさんなら、どんなクリームを詰めるだろう。パセリ先生のイメージでグリーンのクリームを想像する。ミント、ピスタチオ、メロン。アクセントにパセリを突き刺してみる。マスターはコーヒーのクリームだろうか。
「待ってるのはクリームとは限らんで。サラダ詰めてもええし」
マスターが言った。
「こう見えて、シューの皮じゃないかもしれない」
モリゾウさんが言った。
「実は貝殻だったりして」
サツキさんが言った。
「こういう貝、確かにあるな」
マスターが引き取った。
「カスタネットだったりして」
何を言っても受け入れられる空気が心地良くて千佳子が言うと、モリゾウさんが言った。
「それで言うと、エクレアって棺桶に似てますよね?」
「なんでカスタネットから棺桶? 木魚やったらわかるけど」
マスターに突っ込まれて、「上と下の色が違うから?」とマキマキさんが代わりに答えた。
自分の言葉が拾われて、思いがけない言葉につながるのが面白い。さいころの出た目で進んだり引き返したりが決まるすごろくに似た楽しさがある。
「なんか、演劇みたいですね」
「エチュードっぽいっすか?」
モリゾウさんが聞き返す。
「エチュード?」
今度は千佳子が聞き返す。さっきまでの弾むような会話にブレーキをかけてしまった気がして申し訳なくなる。
「与えられた設定で芝居をするんです。今の場合、何かを待っているシュー皮っていうのが設定で、そこに何を込めるかっていうセリフが引き出されているというわけです」
噛んで含めるようなモリゾウさんの口調に千佳子はなじみがある。オンライン学習講座で英語の構文を説明するときの口調だ。自分はよく知っていることを知らない人に理解してもらうために言葉を選び、ゆっくり話す。
「本の表紙にも似てますね」とサツキさんが言い、
「本やったら、何でも入るな」とマスターが言った。
そうだったと千佳子は思い出す。kirikabuのパンケーキにサツキさんを誘ったのは、お疲れさま会のつもりだった。
本読み隊再開は、サツキさんが思うようには進まなかった。いろいろ、あった。ゴタゴタも、あった。千佳子の前ではふわりふわりと受け流していたサツキさんだが、実は大変な思いをしていたのではないか、関わりたくないと思っているのではないかと心配だった。
でも、良かった。今でもうれしそうに本の話をするサツキさんのままだ。
次回3月1日に佐藤千佳子(62)を公開予定です。
編集部note:https://note.com/saita_media
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著者
今井 雅子
脚本家。 テレビ作品に連続テレビ小説「てっぱん」、「昔話法廷」、「おじゃる丸」(以上NHK)。2022年「失恋めし」をamazon primeにて配信。「ミヤコが京都にやって来た!〜ふたりの夏〜」(ABCテレビ)を9月30日より3夜連続で、「束の間の一花」(日本テレビ)を10月期に放送。映画作品に「パコダテ人」、「子ぎつねヘレン」、「嘘八百」シリーズ(第3弾「嘘八百 なにわ夢の陣」2023年1月公開)。出版作品に「わにのだんす」、「ブレストガール!〜女子高生の戦略会議」、「産婆フジヤン〜明日を生きる力をくれる、93歳助産師一代記」、「来れば? ねこ占い屋」、「嘘八百」シリーズ。音声SNSのClubhouseで短編小説「膝枕」の朗読と二次創作をリレー中。故郷大阪府堺市の親善大使も務めている。
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
連載小説『漂うわたし』第163回 佐藤千佳子(55)「マルシェは一日で終わるけれど」
連載小説『漂うわたし』 第162回 多賀麻希(54)「不自由とダンスする」
連載小説『漂うわたし』 第161回 多賀麻希(53)「巻き込まれ上手になるには」
連載小説『漂うわたし』 第160回 伊澤直美(54)「プレゼンごっこだと思ってた」
連載小説『漂うわたし』 第159回 伊澤直美(53)「パンケーキ食べてる場合じゃない」
連載小説『漂うわたし』第158回 佐藤千佳子(54)「思い違いがくれたパワー」
連載小説『漂うわたし』第157回 佐藤千佳子(53)「推しが職場にやって来た」
連載小説『漂うわたし』 第156回 多賀麻希(52)「アドレスのないドレス」
連載小説『漂うわたし』 第155回 多賀麻希(51)「迷路の出口」
連載小説『漂うわたし』 第154回 伊澤直美(52)「配慮ってどうするんだっけ」
連載小説『漂うわたし』 第153回 伊澤直美(51)「思い出せそうで思い出せない人」
連載小説『漂うわたし』第152回 佐藤千佳子(52)「ウィンウィンの天才」
連載小説『漂うわたし』第151回 佐藤千佳子(51)「咲かない花と咲いた花」
連載小説『漂うわたし』第150回 多賀麻希(50)「ひとり・ふたり・ことり」
連載小説『漂うわたし』第149回 多賀麻希(49)「やがて住む部屋の前で」
連載小説『漂うわたし』 第148回 伊澤直美(50)「大人は子どもで子どもは大人で」
連載小説『漂うわたし』 第147回 伊澤直美(49)「大人が試されている」
連載小説『漂うわたし』第146回 佐藤千佳子(50)「ペディキュアがはみ出すほど恋してる」
連載小説『漂うわたし』第145回 佐藤千佳子(49)「みんな春を待っている」
連載小説『漂うわたし』第144回 多賀麻希(48)「わたしを納めるうつわ」
連載小説『漂うわたし』第143回 多賀麻希(47)「引っ越したくないのは幸せだから」
連載小説『漂うわたし』 第142回 伊澤直美(48)「今この瞬間がプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第141回 伊澤直美(47)「クリスマスはここ!」
連載小説『漂うわたし』第140回 佐藤千佳子(48)「わたしの賞味期限問題」
連載小説『漂うわたし』第139回 佐藤千佳子(47)「真夜中の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第138回 多賀麻希(46)「いつか誰かのねじを巻く」
連載小説『漂うわたし』第137回 多賀麻希(45)「祝福のサラダ」
連載小説『漂うわたし』 第136回 伊澤直美(46)「種が芽吹くとき」
連載小説『漂うわたし』 第135回 伊澤直美(45)「会える確率は1分の1」
連載小説『漂うわたし』第134回 佐藤千佳子(46)「たちまち色づいたモノクローム」
連載小説『漂うわたし』第133回 佐藤千佳子(45)「母親の旬は過ぎたのか」
連載小説『漂うわたし』第132回 多賀麻希(44)「オリジナルって言い切れる?」
連載小説『漂うわたし』第131回 多賀麻希(43)「棺に入る分だけ残しなさい」
連載小説『漂うわたし』 第130回 伊澤直美(44)「母娘の残像」
連載小説『漂うわたし』第129回 伊澤直美(43)「今がいちばん可愛い」
連載小説『漂うわたし』第128回 佐藤千佳子(44)「子ども服はタイムカプセル」
連載小説『漂うわたし』第127回 佐藤千佳子(43)「ハダカのひまわりとスキップ」
連載小説『漂うわたし』第126回 多賀麻希(42)「なんのお祝いだっていい」
連載小説『漂うわたし』第125回 多賀麻希(41)「父を待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第124回 伊澤直美(42)「近づきすぎると影が落ちるから」
連載小説『漂うわたし』第123回 伊澤直美(41)「ベランダ通勤の頭の中」
連載小説『漂うわたし』第122回 佐藤千佳子(42)「宝探しのパンケーキ」
連載小説『漂うわたし』第121回 佐藤千佳子(41)「日曜日と月曜日の手ざわり」
連載小説『漂うわたし』第120回 多賀麻希(40)「20年ぶりに咲いたドレス」
連載小説『漂うわたし』第119回 多賀麻希(39)「ドレスに蒔いた種」
連載小説『漂うわたし』第118回 伊澤直美(40)「あの日の花をもう一度」
連載小説『漂うわたし』第117回 伊澤直美(39)「その手をつなぐために空けておく」
連載小説『漂うわたし』第116回 佐藤千佳子(40)「チューリップの赤がしみる」
連載小説『漂うわたし』第115回 佐藤千佳子(39)「ペンネーム十文字パセリ」
連載小説『漂うわたし』第114回 多賀麻希(38)「ウェディングドレスを上書きする」
連載小説『漂うわたし』第113回 多賀麻希(37)「ウェディングドレスを着ない未来」
連載小説『漂うわたし』第112回 伊澤直美(38)「そこに答えはないってわかってるのに」
連載小説『漂うわたし』第111回 伊澤直美(37)「四つ葉のクローバーに胸がざわつく」
連載小説『漂うわたし』第110回 佐藤千佳子(38)「埋蔵主婦の値段」
連載小説『漂うわたし』第109回 佐藤千佳子(37)「埋蔵主婦を卒業します」
連載小説『漂うわたし』第108回 多賀麻希(36)「わたしの顔を見に来た彼女」
連載小説『漂うわたし』第107回 多賀麻希(35)「見知らぬ誰かを待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第106回 伊澤直美(36)「サレ妻の逆襲」
連載小説『漂うわたし』第105回 伊澤直美(35)「何を証明しようとしているの?」
連載小説『漂うわたし』第104回 佐藤千佳子(36)「せっかく生まれてきたんですから」
連載小説『漂うわたし』第103回 佐藤千佳子(35)「そのままのあなたでいいんです」
連載小説『漂うわたし』第102回 多賀麻希(34)「呪うより祝うほうがめでたいから」
連載小説『漂うわたし』第101回 多賀麻希(33)「エゴサしたって傷つくだけなのに」
連載小説『漂うわたし』第100回 伊澤直美(34)「自分の機嫌は自分で取る!」
連載小説『漂うわたし』第99回 伊澤直美(33)「めでたい日のおめでたい人」
連載小説『漂うわたし』第98回 佐藤千佳子(34)「ふたりで月日を重ねて」
連載小説『漂うわたし』第97回 佐藤千佳子(33)「あなたの物語を読みたい」
連載小説『漂うわたし』第96回 多賀麻希(32)「上書きされた過去」
連載小説『漂うわたし』第95回 多賀麻希(31)「これ以上わたしから何も盗らないで」
連載小説『漂うわたし』第93回 伊澤直美(31)「ひなたと日陰の間で」
連載小説『漂うわたし』第92回 佐藤千佳子(32)「焼きいもを分け合う誰かがいれば」
連載小説『漂うわたし』第91回 佐藤千佳子(31)「モブキャラに秋がしみる」
連載小説『漂うわたし』第90回 多賀麻希(30)「まわりまわってひまわりバッグ」
連載小説『漂うわたし』第89回 多賀麻希(29)「世渡り上手の駆け引き構文」
連載小説『漂うわたし』第88回 伊澤直美(30)「母とわたしと犬とレモン」
連載小説『漂うわたし』第87回 伊澤直美(29)「記憶の地層から浮かび上がった母」
連載小説『漂うわたし』第86回 佐藤千佳子(30)勝ったり負けたり人生じゃんけん
連載小説『漂うわたし』第85回 佐藤千佳子(29)「義母が転がり込んできた」
連載小説『漂うわたし』第84回 多賀麻希(28)「『嫉妬してくれてるの?』の魔法」
連載小説『漂うわたし』第83回 多賀麻希(27)「彼と彼女の不完全燃焼」
連載小説『漂うわたし』第82回 伊澤直美(28)「本人に聞けばいいのに」
連載小説『漂うわたし』第81回 伊澤直美(27)「創作って埋め合わせだから」
連載小説『漂うわたし』第80回 佐藤千佳子(28)「振り上げたこぶしの下ろし方」
連載小説『漂うわたし』第79回 佐藤千佳子(27)「砂の入ったアイスクリーム」
連載小説『漂うわたし』第78回 多賀麻希(26)「17歳のわたしの続き」
連載小説『漂うわたし』第77回 多賀麻希(25)「閉じていなかった物語」
連載小説『漂うわたし』第76回 伊澤直美(26)「これは満たされてますアピールなのか」
連載小説『漂うわたし』第75回 伊澤直美(25)「スポットライトの当たる場所が変わっただけ」
連載小説『漂うわたし』第74回 佐藤千佳子(26)「正解も正義もひとつじゃない」
連載小説『漂うわたし』第73回 佐藤千佳子(25)「同じ景色を見ていると思っていたのに」
連載小説『漂うわたし』第72回 多賀麻希(24)「愛せないヒロイン」
連載小説『漂うわたし』第71回 多賀麻希(23)「それからのルーズソックスのそれから」
連載小説『漂うわたし』第70回 伊澤直美(24)「めぐるいのちを母乳にのせて」
連載小説『漂うわたし』第69回 伊澤直美(23)「母乳神話のスッタモンダ」
連載小説『漂うわたし』第68回 佐藤千佳子(24)「透明人間にされたわたしたち」
連載小説『漂うわたし』第67回 佐藤千佳子(23)「この国の損失」
連載小説『漂うわたし』第66回 多賀麻希(22)「制服のシンデレラ」
連載小説『漂うわたし』第65回 多賀麻希(21)「彼の指が見つけたエンダツ」
連載小説『漂うわたし』第64回 伊澤直美(22)「名前は人生で最初のプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第63回 伊澤直美(21)「消えた赤ちゃんと現れた母」
連載小説『漂うわたし』第62回 佐藤千佳子(22)「男女っていつから逆転するの?」
連載小説『漂うわたし』第61回 佐藤千佳子(21)「こぼれた大豆に哀しみを覚えた頃」
連載小説『漂うわたし』第60回 多賀麻希(20)「どこにも行かないでと彼が言った理由」
連載小説『漂うわたし』第59回 多賀麻希(19)「長い夜が明けるまで」
連載小説『漂うわたし』第58回 伊澤直美(20)「キスしてよ脳内モルヒネ出るから」
連載小説『漂うわたし』第57回 伊澤直美(19)「もうキスしないかもしれない」
連載小説『漂うわたし』第56回 佐藤千佳子(20)「ママ、娘よりも成長してない?」
連載小説『漂うわたし』第55回 佐藤千佳子(19)「母と娘のロウバイの季節」
連載小説『漂うわたし』第54回 多賀麻希(18)「回りくどい女が欲しかった一言」
連載小説『漂うわたし』第53回 多賀麻希(17)「彼を試す自己開示ギャンブル」
連載小説『漂うわたし』第52回 伊澤直美(18)「受精卵だった頃の名残」
連載小説『漂うわたし』第51回 伊澤直美(17)「男でも女でもない妊婦という性」
連載小説『漂うわたし』第50回 佐藤千佳子(18)「リボンを巻く人生と巻かない人生」
連載小説『漂うわたし』第49回 佐藤千佳子(17)「この出会いにリボンをかけたい」
連載小説『漂うわたし』第48回 多賀麻希(16)「30代最後の年に青春が始まった」
連載小説『漂うわたし』第47回 多賀麻希(15)「『鬱金香』って何の花?」
連載小説『漂うわたし』第46回 伊澤直美(16)「母親って『良かれ教』の教祖だから」
連載小説『漂うわたし』第45回 伊澤直美(15)「『良かれ教』の困った人たち」
連載小説『漂うわたし』第44回 佐藤千佳子(16)「においと音で描く地図」
連載小説『漂うわたし』第43回 佐藤千佳子(15)「自分の人生に振り落とされないようにしなくちゃ」
連載小説『漂うわたし』第42回 多賀麻希(14)「作家と呼んでくれた彼のシナリオ」
連載小説『漂うわたし』第41回 多賀麻希(13)「自分で自分に値段をつけるのって難しい」
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連載小説『漂うわたし』第37回 佐藤千佳子(13)「空っぽってわけじゃない夏」
連載小説『漂うわたし』第36回 多賀麻希(12)「あなたには嫌われたくない」
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連載小説『漂うわたし』第24回 多賀麻希(8)「いなくなっても同じなんて言わないで!」
連載小説『漂うわたし』第23回 多賀麻希(7)「最後の恋人によく似た彼」
連載小説『漂うわたし』第22回 伊澤直美(8)「子どもよりわたしを欲しがってよ」
連載小説『漂うわたし』第21回 伊澤直美(7)「先延ばしの呪いを解く方法」
連載小説『漂うわたし』第20回 佐藤千佳子(8)「真昼の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第19回 佐藤千佳子(7)「人妻だって恋をする」
連載小説『漂うわたし』第18回 多賀麻希(6)「幸せの合格ラインを下げる」
連載小説『漂うわたし』第17回 多賀麻希(5)「彼の寝息を聞きながら」
連載小説『漂うわたし』第16回 伊澤直美(6)「HAPPYが壊れた結婚4年目」
連載小説『漂うわたし』第15回 伊澤直美(5)「夫と恋人時代に戻って」
連載小説『漂うわたし』第14回 佐藤千佳子(6)「口紅のとびらを開けて」
連載小説『漂うわたし』第13回 佐藤千佳子(5)「ママと『きれい』は二択じゃない」
連載小説『漂うわたし』第12回 多賀麻希(4)「年下の男の子」
連載小説『漂うわたし』第11回 多賀麻希(3)「昔のあだ名で呼ばれてみたら」
連載小説『漂うわたし』第10回 伊澤直美(4)「産まないって決めたわけじゃないのに」
連載小説『漂うわたし』第9回 伊澤直美(3)「子育てより仕事のほうがラク!?」
連載小説『漂うわたし』第8回 佐藤千佳子(4)「パセリが主役になる日」
連載小説『漂うわたし』第7回 佐藤千佳子(3)「ママを引いたら何が残る?」
連載小説『漂うわたし』第6回 多賀麻希(2)「39歳の再就職活動」
連載小説『漂うわたし』第5回 多賀麻希(1)「派遣切りのたびに削られる」
連載小説『漂うわたし』第4回 伊澤直美(2)「どっちが産むか選べたらいいのに」
連載小説『漂うわたし』第3回 伊澤直美(1)「給料日にモヤモヤする理由」
連載小説『漂うわたし』第2回 佐藤千佳子(2)「このままじゃダメ?」
連載小説『漂うわたし』第1回 佐藤千佳子(1)「母になった記念日」
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2025.03.06
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