カルチャー
2024.02.24
【前回までのあらすじ】娘の優亜の「いらない!」という寝言に目を覚ます直美。クリスマスツリーを迎えた日の苦い出来事が蘇る。ミニトマトのサンタクロースをおもちゃにしたことを注意すると、「いらない!」と払いのけ、床に落とされた。大人げなく怒鳴りつけて泣かせてしまったが、善意を押しつける母のようになってしまったことに自己嫌悪が募った。あの日以来、優亜はわがままを言わなくなったが、我慢をしているのかもしれない。
連載:saita オリジナル連載小説『漂うわたし』
寝息を立てる優亜の顔をじっと見る。直美側にある左の耳の上に小さな出っ張りがある。
気づいたのは、産んだあくる朝だった。シャワーを浴びに行っている間に、まだ名前もつけていない赤ちゃんが消えていた。大騒ぎして探し回ったら、大人のベッドの下の隙間に入り込んでいた。
かかとで床を蹴って後ろ向きに進んだのだ。生後1日の赤ちゃんが。
無事を確かめ、抱き上げたとき、耳の上のイボのような出っ張りに気づいた。いなくなったらいなくなったで心配して、あればあったで心配になり、親というのは心配し続ける生き物なのだと自覚した。
産婦人科の先生に「これ何ですか?」と聞くと、「フクジです」と答えが返ってきた。音に漢字がついて来ず、「フクジ?」と聞き返すと、「副音声の副に耳」と先生は字解きし、珍しいものでも悪いものでもないと教えてくれた。
「取ることもできますが、この子が大きくなって気になるって言ったら、そのときにどうするか考えてもいいと思いますよ」
白髪を染めずにグレイヘアにしている先生らしい大らかな答えとともに「こんな小さな出っ張りの心配ができるのは、他に大きな心配がないってこと」と言われたのが懐かしい。
優亜を挟んだ向こう側、川の字の一画目の位置で眠っていたイザオが目を覚まし、寝ぼけ眼と目が合った。
「起きた?」と直美が言うのと、「起きてた?」とイザオが言うのが同時だった。
「優亜、息してる?」
「え? なんで?」
「ハラミ、よく夜中に確かめたから。手をこうやって」
イザオが体をこちら側にひねり、優亜の顔の上に右手をかざした。
「ああ。やってた」
息をしている。生きている。そのことを何度も確かめた。息をしているのが当たり前になって、確かめなくなった。
大きな病気をすることもなく、流行りのウイルスにつかまることもなく、手がかからないことに慣れていた。甘えていた。だから、トマトのサンタをおもちゃにされてあんなに動揺したのだ。
「みみっぽ、見てた」と直美が言うと、
「みみっぽ。久しぶりに聞いたな」と名づけ親のイザオは笑った。
副耳について調べたイザオは「耳ができるときの余りが残ってるのか」と理解し、「耳のしっぽだから、みみっぽだ」とあだ名をつけたのだった。「みみっぽ」と呼ぶと、出っ張りが可愛くなった。
耳っぽは大きくも小さくもならず、優亜にくっついている。髪を垂らしていると隠れるが、結ぶと露わになる。「それどうしたの?」と聞かれたら「耳っぽです」と答える用意をしているのだが、聞かれたことはない。
親にしか見えてなかったりして。
イザオとそう話したこともある。気づいているけれど気づかないふりをする配慮のヴェールのようなものがかけられているのを感じる。
トマトサンタ事件だって、そうだ。
あの日以来、夫婦でそのことを話題にしたことはない。イザオは触れないでおこうとしてくれたし、直美も蒸し返そうとはしなかった。イザオがいつの間にか跡形もなく片づけてくれたように、ミニトマトで作ったサンタクロースごと存在しないことになっている。
「……さっき、優亜の寝言で起きた」
「寝言なんか言うんだ? いっちょ前だな」
寝言の内容を知らないイザオは、無邪気だ。
「なんて言ってた?」
言おうかどうしようか、まばたき1回分ためらってから告げた。
「……『いらない』って」
まばたき2回の間を挟んで、イザオは「ふうん」と反応した。
「トマトのサンタのこと、思い出しちゃった」
別に気にしてないけど、というニュアンスで直美が明るく言うと、
「ああ。あったな」
イザオも明るく返した。たったいま思い出したような言い方だったけれど、余白がなさすぎて、とっくに思い出していたのがバレバレだ。床でバラバラになったトマトのサンタがイザオにも見えているのだろう。さっき「いらない」を聞いたときから。
「たかがトマトに、なんであんな大声出しちゃったんだろね」
あのときはどうかしてたねと友だちに言うような軽さで自分のことを笑った。笑い話にしてしまったほうがラクだから。イザオにも一緒に笑ってもらいたかったが、イザオはつられなかった。
「たかがトマトじゃないよ。トマトのサンタだよ」
それはあの日わたしが言ったことだよと直美は心の中で反論する。「たかがトマト」とイザオに言われて、悔しくて言い返したのだ。
今さらオトナを後出しするなんてずるいよ、イザオ。
「あれは俺が悪かった。ハラミが頑張ってたの、わかってなかった」
イザオが後出しのオトナを続ける。
「頑張ってた」と言われて、甥っ子の幸太の絵に描かれた「がんばってる」を思い出す。
優亜がお腹に入るずっと前、子どもを欲しいイザオとそのことでぎくしゃくしていた頃。幸太を預かった休日、書斎にこもってパソコンに向かっていた。急ぎの仕事ではなかったのに、一人になりたくて。幸太が何度か呼びに来たが、背を向けたまま「後でね」と気のない返事をした。
幸太が描き残した絵に、《なおみちゃんおしごとがんばってる》とひらがなが添えられていた。
《がんばってね》だったら泣かなかったが、《がんばってる》に泣かされた。
がんばってるから邪魔しちゃいけないと我慢しているようにも、それ以上がんばらなくていいよと労ってくれているようにも読めた。どちらにしても幸太のほうがオトナだった。
トマトサンタ事件の日も書斎で自己嫌悪を募らせたが、つくづく成長していない自分がイヤになる。
「『ママなんて、いらない』って夢を見てたのかも」
「なんで?」
「今日、イザオに迎えに行ってもらったじゃない? 実は朝、送って行ったとき、『ママ、今日は来る?』って言われてた」
気を持たせることを避けて、「どっちかな」と答えたが、結局間に合わなかった。
「じゃあ『いらない』って俺のことじゃない? またパパのお迎えかーって」
そういえばとイザオが続けた。「こないだの日曜日、優亜連れて出かけたじゃない? 夕方になって、帰ろっかって言ったら、優亜が言ったんだ。『ママ、待ってないよ』って」
そんなこと言ったんだ。言わせてしまってたんだ。
「わたしがうちで仕事してるのわかってて、邪魔しちゃいけないって思ってたんだ?」
2歳になったばかりの子どもでも「がんばってる」をわかっている。わかっているから我慢している。やっぱり淋しい思いをさせているんだと反省する。
「あー、淋しがってるっていうのとは、ちょっと違って。親が子どもに言い聞かせるみたいな口ぶりだったんだ」
「どういうこと?」
「子どもって、大人が思っているより大人なのかも」
子どもは大人より大人で、大人は子どもより子どもだったりする。
「いらない!」はわたしの寝言だったかもしれない。子どもみたいにわがままを言って、誰かを困らせたくて、夢の中で叶えたのだろうか。
気持ちが軽くなると瞼が重くなった。イザオの声が遠ざかり、体がふわふわしてくる。
優亜の手を引いて向かった先は、保育園ではなく野原だった。
「はる!」
優亜が声を弾ませ、地平線まで絨毯のように続く花畑を指差した。
クリスマスを見つけると「ここ!」と知らせていたのが、ほんの数か月で「はる!」と季節の訪れを知らせるようになっている。
「春!」と直美も声を弾ませる。
「はる!」と優亜の声がもっと弾む。
手を取り合って飛び上がると、ふわりと体が舞い上がった。
「春!」
「はる!」
「春!」
「はる!」
「春!」と言ったら、「はる!」が返ってくるのがうれしくて、楽しくて、子どもみたいにいつまでも同じ言葉を言い合った。
優亜にママが足りなかったんじゃない。
わたしに優亜が足りなかったんだ。
はるか下でチューリップとひまわりが仲良く揺れていた。春の花と夏の花が一緒に咲いているここは夢の中だと思う冷静さは残っていて、子どもになりきれないくらいには大人だった。
次回3月9日に多賀麻希(49)を公開予定です。
編集部note:https://note.com/saita_media
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著者
今井 雅子
脚本家。 テレビ作品に連続テレビ小説「てっぱん」、「昔話法廷」、「おじゃる丸」(以上NHK)。2022年「失恋めし」をamazon primeにて配信。「ミヤコが京都にやって来た!〜ふたりの夏〜」(ABCテレビ)を9月30日より3夜連続で、「束の間の一花」(日本テレビ)を10月期に放送。映画作品に「パコダテ人」、「子ぎつねヘレン」、「嘘八百」シリーズ(第3弾「嘘八百 なにわ夢の陣」2023年1月公開)。出版作品に「わにのだんす」、「ブレストガール!〜女子高生の戦略会議」、「産婆フジヤン〜明日を生きる力をくれる、93歳助産師一代記」、「来れば? ねこ占い屋」、「嘘八百」シリーズ。音声SNSのClubhouseで短編小説「膝枕」の朗読と二次創作をリレー中。故郷大阪府堺市の親善大使も務めている。
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
連載小説『漂うわたし』第181回 佐藤千佳子(61)「シュークリーム即興劇」
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
連載小説『漂うわたし』第163回 佐藤千佳子(55)「マルシェは一日で終わるけれど」
連載小説『漂うわたし』 第162回 多賀麻希(54)「不自由とダンスする」
連載小説『漂うわたし』 第161回 多賀麻希(53)「巻き込まれ上手になるには」
連載小説『漂うわたし』 第160回 伊澤直美(54)「プレゼンごっこだと思ってた」
連載小説『漂うわたし』 第159回 伊澤直美(53)「パンケーキ食べてる場合じゃない」
連載小説『漂うわたし』第158回 佐藤千佳子(54)「思い違いがくれたパワー」
連載小説『漂うわたし』第157回 佐藤千佳子(53)「推しが職場にやって来た」
連載小説『漂うわたし』 第156回 多賀麻希(52)「アドレスのないドレス」
連載小説『漂うわたし』 第155回 多賀麻希(51)「迷路の出口」
連載小説『漂うわたし』 第154回 伊澤直美(52)「配慮ってどうするんだっけ」
連載小説『漂うわたし』 第153回 伊澤直美(51)「思い出せそうで思い出せない人」
連載小説『漂うわたし』第152回 佐藤千佳子(52)「ウィンウィンの天才」
連載小説『漂うわたし』第151回 佐藤千佳子(51)「咲かない花と咲いた花」
連載小説『漂うわたし』第150回 多賀麻希(50)「ひとり・ふたり・ことり」
連載小説『漂うわたし』第149回 多賀麻希(49)「やがて住む部屋の前で」
連載小説『漂うわたし』 第147回 伊澤直美(49)「大人が試されている」
連載小説『漂うわたし』第146回 佐藤千佳子(50)「ペディキュアがはみ出すほど恋してる」
連載小説『漂うわたし』第145回 佐藤千佳子(49)「みんな春を待っている」
連載小説『漂うわたし』第144回 多賀麻希(48)「わたしを納めるうつわ」
連載小説『漂うわたし』第143回 多賀麻希(47)「引っ越したくないのは幸せだから」
連載小説『漂うわたし』 第142回 伊澤直美(48)「今この瞬間がプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第141回 伊澤直美(47)「クリスマスはここ!」
連載小説『漂うわたし』第140回 佐藤千佳子(48)「わたしの賞味期限問題」
連載小説『漂うわたし』第139回 佐藤千佳子(47)「真夜中の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第138回 多賀麻希(46)「いつか誰かのねじを巻く」
連載小説『漂うわたし』第137回 多賀麻希(45)「祝福のサラダ」
連載小説『漂うわたし』 第136回 伊澤直美(46)「種が芽吹くとき」
連載小説『漂うわたし』 第135回 伊澤直美(45)「会える確率は1分の1」
連載小説『漂うわたし』第134回 佐藤千佳子(46)「たちまち色づいたモノクローム」
連載小説『漂うわたし』第133回 佐藤千佳子(45)「母親の旬は過ぎたのか」
連載小説『漂うわたし』第132回 多賀麻希(44)「オリジナルって言い切れる?」
連載小説『漂うわたし』第131回 多賀麻希(43)「棺に入る分だけ残しなさい」
連載小説『漂うわたし』 第130回 伊澤直美(44)「母娘の残像」
連載小説『漂うわたし』第129回 伊澤直美(43)「今がいちばん可愛い」
連載小説『漂うわたし』第128回 佐藤千佳子(44)「子ども服はタイムカプセル」
連載小説『漂うわたし』第127回 佐藤千佳子(43)「ハダカのひまわりとスキップ」
連載小説『漂うわたし』第126回 多賀麻希(42)「なんのお祝いだっていい」
連載小説『漂うわたし』第125回 多賀麻希(41)「父を待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第124回 伊澤直美(42)「近づきすぎると影が落ちるから」
連載小説『漂うわたし』第123回 伊澤直美(41)「ベランダ通勤の頭の中」
連載小説『漂うわたし』第122回 佐藤千佳子(42)「宝探しのパンケーキ」
連載小説『漂うわたし』第121回 佐藤千佳子(41)「日曜日と月曜日の手ざわり」
連載小説『漂うわたし』第120回 多賀麻希(40)「20年ぶりに咲いたドレス」
連載小説『漂うわたし』第119回 多賀麻希(39)「ドレスに蒔いた種」
連載小説『漂うわたし』第118回 伊澤直美(40)「あの日の花をもう一度」
連載小説『漂うわたし』第117回 伊澤直美(39)「その手をつなぐために空けておく」
連載小説『漂うわたし』第116回 佐藤千佳子(40)「チューリップの赤がしみる」
連載小説『漂うわたし』第115回 佐藤千佳子(39)「ペンネーム十文字パセリ」
連載小説『漂うわたし』第114回 多賀麻希(38)「ウェディングドレスを上書きする」
連載小説『漂うわたし』第113回 多賀麻希(37)「ウェディングドレスを着ない未来」
連載小説『漂うわたし』第112回 伊澤直美(38)「そこに答えはないってわかってるのに」
連載小説『漂うわたし』第111回 伊澤直美(37)「四つ葉のクローバーに胸がざわつく」
連載小説『漂うわたし』第110回 佐藤千佳子(38)「埋蔵主婦の値段」
連載小説『漂うわたし』第109回 佐藤千佳子(37)「埋蔵主婦を卒業します」
連載小説『漂うわたし』第108回 多賀麻希(36)「わたしの顔を見に来た彼女」
連載小説『漂うわたし』第107回 多賀麻希(35)「見知らぬ誰かを待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第106回 伊澤直美(36)「サレ妻の逆襲」
連載小説『漂うわたし』第105回 伊澤直美(35)「何を証明しようとしているの?」
連載小説『漂うわたし』第104回 佐藤千佳子(36)「せっかく生まれてきたんですから」
連載小説『漂うわたし』第103回 佐藤千佳子(35)「そのままのあなたでいいんです」
連載小説『漂うわたし』第102回 多賀麻希(34)「呪うより祝うほうがめでたいから」
連載小説『漂うわたし』第101回 多賀麻希(33)「エゴサしたって傷つくだけなのに」
連載小説『漂うわたし』第100回 伊澤直美(34)「自分の機嫌は自分で取る!」
連載小説『漂うわたし』第99回 伊澤直美(33)「めでたい日のおめでたい人」
連載小説『漂うわたし』第98回 佐藤千佳子(34)「ふたりで月日を重ねて」
連載小説『漂うわたし』第97回 佐藤千佳子(33)「あなたの物語を読みたい」
連載小説『漂うわたし』第96回 多賀麻希(32)「上書きされた過去」
連載小説『漂うわたし』第95回 多賀麻希(31)「これ以上わたしから何も盗らないで」
連載小説『漂うわたし』第93回 伊澤直美(31)「ひなたと日陰の間で」
連載小説『漂うわたし』第92回 佐藤千佳子(32)「焼きいもを分け合う誰かがいれば」
連載小説『漂うわたし』第91回 佐藤千佳子(31)「モブキャラに秋がしみる」
連載小説『漂うわたし』第90回 多賀麻希(30)「まわりまわってひまわりバッグ」
連載小説『漂うわたし』第89回 多賀麻希(29)「世渡り上手の駆け引き構文」
連載小説『漂うわたし』第88回 伊澤直美(30)「母とわたしと犬とレモン」
連載小説『漂うわたし』第87回 伊澤直美(29)「記憶の地層から浮かび上がった母」
連載小説『漂うわたし』第86回 佐藤千佳子(30)勝ったり負けたり人生じゃんけん
連載小説『漂うわたし』第85回 佐藤千佳子(29)「義母が転がり込んできた」
連載小説『漂うわたし』第84回 多賀麻希(28)「『嫉妬してくれてるの?』の魔法」
連載小説『漂うわたし』第83回 多賀麻希(27)「彼と彼女の不完全燃焼」
連載小説『漂うわたし』第82回 伊澤直美(28)「本人に聞けばいいのに」
連載小説『漂うわたし』第81回 伊澤直美(27)「創作って埋め合わせだから」
連載小説『漂うわたし』第80回 佐藤千佳子(28)「振り上げたこぶしの下ろし方」
連載小説『漂うわたし』第79回 佐藤千佳子(27)「砂の入ったアイスクリーム」
連載小説『漂うわたし』第78回 多賀麻希(26)「17歳のわたしの続き」
連載小説『漂うわたし』第77回 多賀麻希(25)「閉じていなかった物語」
連載小説『漂うわたし』第76回 伊澤直美(26)「これは満たされてますアピールなのか」
連載小説『漂うわたし』第75回 伊澤直美(25)「スポットライトの当たる場所が変わっただけ」
連載小説『漂うわたし』第74回 佐藤千佳子(26)「正解も正義もひとつじゃない」
連載小説『漂うわたし』第73回 佐藤千佳子(25)「同じ景色を見ていると思っていたのに」
連載小説『漂うわたし』第72回 多賀麻希(24)「愛せないヒロイン」
連載小説『漂うわたし』第71回 多賀麻希(23)「それからのルーズソックスのそれから」
連載小説『漂うわたし』第70回 伊澤直美(24)「めぐるいのちを母乳にのせて」
連載小説『漂うわたし』第69回 伊澤直美(23)「母乳神話のスッタモンダ」
連載小説『漂うわたし』第68回 佐藤千佳子(24)「透明人間にされたわたしたち」
連載小説『漂うわたし』第67回 佐藤千佳子(23)「この国の損失」
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連載小説『漂うわたし』第65回 多賀麻希(21)「彼の指が見つけたエンダツ」
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連載小説『漂うわたし』第35回 多賀麻希(11)「シュークリームが膨らむ予感」
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連載小説『漂うわたし』第25回 佐藤千佳子(9)「夫婦なのに『ご主人様』『お母様』の謎」
連載小説『漂うわたし』第24回 多賀麻希(8)「いなくなっても同じなんて言わないで!」
連載小説『漂うわたし』第23回 多賀麻希(7)「最後の恋人によく似た彼」
連載小説『漂うわたし』第22回 伊澤直美(8)「子どもよりわたしを欲しがってよ」
連載小説『漂うわたし』第21回 伊澤直美(7)「先延ばしの呪いを解く方法」
連載小説『漂うわたし』第20回 佐藤千佳子(8)「真昼の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第19回 佐藤千佳子(7)「人妻だって恋をする」
連載小説『漂うわたし』第18回 多賀麻希(6)「幸せの合格ラインを下げる」
連載小説『漂うわたし』第17回 多賀麻希(5)「彼の寝息を聞きながら」
連載小説『漂うわたし』第16回 伊澤直美(6)「HAPPYが壊れた結婚4年目」
連載小説『漂うわたし』第15回 伊澤直美(5)「夫と恋人時代に戻って」
連載小説『漂うわたし』第14回 佐藤千佳子(6)「口紅のとびらを開けて」
連載小説『漂うわたし』第13回 佐藤千佳子(5)「ママと『きれい』は二択じゃない」
連載小説『漂うわたし』第12回 多賀麻希(4)「年下の男の子」
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連載小説『漂うわたし』第8回 佐藤千佳子(4)「パセリが主役になる日」
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