カルチャー
2022.07.09
【前回までのあらすじ】前の恋人ツカサ君と出会った15年前の映画『それからのルーズソックス』の関係者試写用DVDをモリゾウと観た麻希。上京する前の熊本での消したい過去を題材にツカサ君が書いた脚本『制服のシンデレラ』をモリゾウに読んでもらう決意をする。原稿を見せると、「星屑蛍(ほしくずほたる)」というペンネームを知っているとモリゾウが言い出す。
連載:saita オリジナル連載小説『漂うわたし』
モリゾウが「星屑蛍」を知っていた?
どういうことだろうと麻希は頭が混乱する。
ツカサ君は脚本コンクールに出し続けていたが、結果を出す前に故郷の山形に帰って家業の旅館を継いだ。『制服のシンデレラ』は最終選考に残って真っ先に落とされた。それがツカサ君の応募作がたどり着けた一番高い場所だった。
だから、名前が売れていたわけではない。作品を発表する機会もなかったはずだ。脚本家になりたいと言いながら、映画や演劇を観に行くのは消極的だった。演劇をやっているモリゾウと接点がありそうでないように思える。
似たような名前の別人と勘違いしているのだろうか。
モリゾウに確かめると、「星屑蛍」で間違いないと言う。
「会ったことはないけど、こんな書き手がいるよってめろんに教えてもらって。10年、いや、もっと前かな」
「めろん」とモリゾウが呼ぶのは、一緒に演劇をやっていた「めろんぐらっせ」のことだ。もう一人、「古墳王子」の名前で古墳アイドルとして売り出し中の「高低差太郎」と3人で学生時代から活動してきたが、「めろんは抜けたっす」と以前モリゾウが言っていた。素っ気ない言い方だったから、たぶん円満な別れ方ではなかったのだろう。
「めろんぐらっせって人が星屑蛍とつながってたの?」
「バイト先で一緒になって、演劇やってるってめろんが言ったら、ホンを読んで欲しいって言われたらしくて」
なるほどそういうつながりかと麻希は納得する。と同時に、すごい確率だなと驚く。ツカサ君は、めったにバイトをしなかった。山形からの仕送りもあったし、「お金を払ってでも時間を買いたい」という人だったから。たまにバイトするのは、よっぽどお金に困っているときだった。ひと月に数日、日雇いのバイトを入れていた。足し上げても一年のうち数十日くらいだったかもしれない。
仕送りだけで足りていたとも思えないが、麻希の部屋に転がり込んで家賃を浮かせていた。ツカサ君も麻希から吸い上げた一人ということになるが、そんな風に考えたことはなかった。自分から喜んで差し出したのだ。当時、新宿三丁目の映画製作会社で働いていた麻希は、ツカサ君が脚本家になる夢を一緒に追いかけていた。書くのはツカサ君だけど、ツカサ君が書く時間はわたしが作っているのだという自負があった。
「モリゾウは星屑蛍の書いたものを読んだの?」
「マキマキと星屑蛍は、どういうつながり?」
麻希の質問に、モリゾウが質問で返した。
昔つき合っていた人だと正直に言うべきだろうか。それとも、ぼかすべきだろうか。先入観なしに『制服のシンデレラ』を読んでもらったほうがいい気もするが、先に伝えておいたほうが誠意があるように思う。
「勤めていた会社の社長の知り合い」という言い方もあるし、「『それからのルーズソックス』で共演したエキストラ」も本当のことだ。ただ、15年前の麻希とツカサ君の共演シーンを見たモリゾウは、ふたりがその日をきっかけに付き合うことになったのを察しているように思える。エキストラの共演相手が星屑蛍だと告げたら、交際の事実を告白するのと変わらない。
何と答えようかと麻希が迷っていると、
「ツカサ君って人?」
モリゾウがど真ん中の答えを投げてきた。
「ツカサ君のこと、話したことあったっけ」
「ないけど、呼ばれたことある」
「え?」
「マキマキが寝ぼけてるとき。何度か」
やってしまっていたのか。
「その人、『それからのルーズソックス』にマキマキと出てた?」
「そう、だけど。なんでわかったの?」
「エンドロールでマキマキと並んでる名前がツカサだった」
そうだった。エキストラは出演順にクレジットされ、麻希とツカサ君の名前が並んだ。モリゾウは鋭い。刑事になれる。
映画製作会社の社長はケチだったが、クレジットは出し渋らなかった。名前を載せておけば、いつかパッケージ化されたときに記念に買ってくれるという下心もあったと思う。あの社長のことだから。
結局『それからのルーズソックス』はパッケージ化されなかったが、クレジットはモリゾウが麻希とツカサ君を結びつけるのに役に立った。
もうモリゾウに隠すことはなかった。
「別れてから10年あまり経つけど、脚本家になりたくてコンクールに出してた人で……でも、いつも一次も突破できなくて、それでわたしが裏庭燃やしちゃった話をしたの。そこから膨らませたのが、この話」
「『制服のシンデレラ』」
モリゾウがあらためてタイトルを読み上げる。何度言われてもドキドキする。過去の自分を呼ばれた気がして。
「どうして俺に見せようって思ったの?」
「モリゾウの感想を聞きたくなって」
モリゾウが『制服のシンデレラ』の表紙をめくり、登場人物表で手を止めた。
「あかね 17歳 高校生。燐(りん)太郎 25歳 カメラマン」
あかねのモデルは麻希だ。麻希の実体験では裏庭で教科書を燃やした火が広がるが、あかねは出来心から放火を繰り返す。その現場に毎回現れ、炎の写真を撮る青年が燐太郎だ。
「俺がめろんに渡されて読んだホン、これだ」
「ほんと?」
「でも、タイトルが違った。茜がついた気がする」
「もしかして、『茜色の空の下で』?」
「多分それ」
「最初そのタイトルだった」
『茜色の空の下で』から『制服のシンデレラ』に変えたのは、映画製作会社の社長の入れ知恵だった。
「企画はタイトルが9割。タイトルがつまらんもんは中身もつまらん」
社長にそう言われ、ツカサ君が出した代案が『制服のシンデレラ』だった。過去の自分を「シンデレラ」と呼んでもらえて、消したい過去が上書きされたように麻希は思った。
『制服のシンデレラ』が最終選考まで勝ち残ったのはタイトルのチカラも大きかったとツカサ君も認めていた。だが、最終選考でタイトルだけをほめられて真っ先に落とされると、「タイトル負けした」とツカサ君は悔しがった。
めろんぐらっせに原稿を渡したのはコンクールに出す前だったのだろうか。それとも敗退が決まった後にタイトルを元に戻したのだろうか。
「俺は『制服のシンデレラ』のほうがいいと思うけどな」
「わたしもそう思う」
欠席裁判みたいでツカサ君には悪いなと思いつつ、モリゾウのよく響く声で『制服のシンデレラ』と言われるたびに、過去の自分を肯定された気持ちになる。裏庭を燃やしてしまった自分も、ツカサ君を応援していた自分も。
「めろんは俺が書くわけのわからない話より、こういうストレートなのをやりたいって言ってたんだけど、俺は気乗りしなくて。でも、今読んだらまた違う感想を持つかも」
「読んだら感想聞かせて」
「今、一緒に読まない?」
「一緒に?」
「俺が燐太郎やるから、マキマキがあかねやってよ」
モリゾウが思いがけない提案をした。初見で読み合わせというやつだ。
「無理無理。わたし素人だよ」と麻希が渋ると、
「地でやってくれていいから」とモリゾウは言った。
「いやいや、地でやるったって、高校生と今じゃ、開きがありすぎるんだけど」
「大丈夫。マキマキは地続きだから」
地続き。たしかに、わたしは途切れていない。
10代の痛い体験を20代の頃の恋人が脚本にした。その物語を、30代の終わりに知り合った恋人と、40歳になった今、読み合わせする。七夕が運んできた天の計らいのような巡り合わせ。
ツカサ君が去ってツカサ君との物語は閉じたと思っていたのに、止まっていた時計の針が動き出した。『シンデレラ』も真夜中の12時の鐘が聞こえて舞踏会を去った後からドラマが動くのだ。
次の物語、連載小説『漂うわたし』第78回 多賀麻希(26)「17歳のわたしの続き」へ。
イラスト:ジョンジー敦子
編集部note:https://note.com/saita_media
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著者
今井 雅子
脚本家。 テレビ作品に連続テレビ小説「てっぱん」、「昔話法廷」、「おじゃる丸」(以上NHK)。2022年「失恋めし」をamazon primeにて配信。「ミヤコが京都にやって来た!〜ふたりの夏〜」(ABCテレビ)を9月30日より3夜連続で、「束の間の一花」(日本テレビ)を10月期に放送。映画作品に「パコダテ人」、「子ぎつねヘレン」、「嘘八百」シリーズ(第3弾「嘘八百 なにわ夢の陣」2023年1月公開)。出版作品に「わにのだんす」、「ブレストガール!〜女子高生の戦略会議」、「産婆フジヤン〜明日を生きる力をくれる、93歳助産師一代記」、「来れば? ねこ占い屋」、「嘘八百」シリーズ。音声SNSのClubhouseで短編小説「膝枕」の朗読と二次創作をリレー中。故郷大阪府堺市の親善大使も務めている。
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
連載小説『漂うわたし』第181回 佐藤千佳子(61)「シュークリーム即興劇」
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
連載小説『漂うわたし』第163回 佐藤千佳子(55)「マルシェは一日で終わるけれど」
連載小説『漂うわたし』 第162回 多賀麻希(54)「不自由とダンスする」
連載小説『漂うわたし』 第161回 多賀麻希(53)「巻き込まれ上手になるには」
連載小説『漂うわたし』 第160回 伊澤直美(54)「プレゼンごっこだと思ってた」
連載小説『漂うわたし』 第159回 伊澤直美(53)「パンケーキ食べてる場合じゃない」
連載小説『漂うわたし』第158回 佐藤千佳子(54)「思い違いがくれたパワー」
連載小説『漂うわたし』第157回 佐藤千佳子(53)「推しが職場にやって来た」
連載小説『漂うわたし』 第156回 多賀麻希(52)「アドレスのないドレス」
連載小説『漂うわたし』 第155回 多賀麻希(51)「迷路の出口」
連載小説『漂うわたし』 第154回 伊澤直美(52)「配慮ってどうするんだっけ」
連載小説『漂うわたし』 第153回 伊澤直美(51)「思い出せそうで思い出せない人」
連載小説『漂うわたし』第152回 佐藤千佳子(52)「ウィンウィンの天才」
連載小説『漂うわたし』第151回 佐藤千佳子(51)「咲かない花と咲いた花」
連載小説『漂うわたし』第150回 多賀麻希(50)「ひとり・ふたり・ことり」
連載小説『漂うわたし』第149回 多賀麻希(49)「やがて住む部屋の前で」
連載小説『漂うわたし』 第148回 伊澤直美(50)「大人は子どもで子どもは大人で」
連載小説『漂うわたし』 第147回 伊澤直美(49)「大人が試されている」
連載小説『漂うわたし』第146回 佐藤千佳子(50)「ペディキュアがはみ出すほど恋してる」
連載小説『漂うわたし』第145回 佐藤千佳子(49)「みんな春を待っている」
連載小説『漂うわたし』第144回 多賀麻希(48)「わたしを納めるうつわ」
連載小説『漂うわたし』第143回 多賀麻希(47)「引っ越したくないのは幸せだから」
連載小説『漂うわたし』 第142回 伊澤直美(48)「今この瞬間がプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第141回 伊澤直美(47)「クリスマスはここ!」
連載小説『漂うわたし』第140回 佐藤千佳子(48)「わたしの賞味期限問題」
連載小説『漂うわたし』第139回 佐藤千佳子(47)「真夜中の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第138回 多賀麻希(46)「いつか誰かのねじを巻く」
連載小説『漂うわたし』第137回 多賀麻希(45)「祝福のサラダ」
連載小説『漂うわたし』 第136回 伊澤直美(46)「種が芽吹くとき」
連載小説『漂うわたし』 第135回 伊澤直美(45)「会える確率は1分の1」
連載小説『漂うわたし』第134回 佐藤千佳子(46)「たちまち色づいたモノクローム」
連載小説『漂うわたし』第133回 佐藤千佳子(45)「母親の旬は過ぎたのか」
連載小説『漂うわたし』第132回 多賀麻希(44)「オリジナルって言い切れる?」
連載小説『漂うわたし』第131回 多賀麻希(43)「棺に入る分だけ残しなさい」
連載小説『漂うわたし』 第130回 伊澤直美(44)「母娘の残像」
連載小説『漂うわたし』第129回 伊澤直美(43)「今がいちばん可愛い」
連載小説『漂うわたし』第128回 佐藤千佳子(44)「子ども服はタイムカプセル」
連載小説『漂うわたし』第127回 佐藤千佳子(43)「ハダカのひまわりとスキップ」
連載小説『漂うわたし』第126回 多賀麻希(42)「なんのお祝いだっていい」
連載小説『漂うわたし』第125回 多賀麻希(41)「父を待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第124回 伊澤直美(42)「近づきすぎると影が落ちるから」
連載小説『漂うわたし』第123回 伊澤直美(41)「ベランダ通勤の頭の中」
連載小説『漂うわたし』第122回 佐藤千佳子(42)「宝探しのパンケーキ」
連載小説『漂うわたし』第121回 佐藤千佳子(41)「日曜日と月曜日の手ざわり」
連載小説『漂うわたし』第120回 多賀麻希(40)「20年ぶりに咲いたドレス」
連載小説『漂うわたし』第119回 多賀麻希(39)「ドレスに蒔いた種」
連載小説『漂うわたし』第118回 伊澤直美(40)「あの日の花をもう一度」
連載小説『漂うわたし』第117回 伊澤直美(39)「その手をつなぐために空けておく」
連載小説『漂うわたし』第116回 佐藤千佳子(40)「チューリップの赤がしみる」
連載小説『漂うわたし』第115回 佐藤千佳子(39)「ペンネーム十文字パセリ」
連載小説『漂うわたし』第114回 多賀麻希(38)「ウェディングドレスを上書きする」
連載小説『漂うわたし』第113回 多賀麻希(37)「ウェディングドレスを着ない未来」
連載小説『漂うわたし』第112回 伊澤直美(38)「そこに答えはないってわかってるのに」
連載小説『漂うわたし』第111回 伊澤直美(37)「四つ葉のクローバーに胸がざわつく」
連載小説『漂うわたし』第110回 佐藤千佳子(38)「埋蔵主婦の値段」
連載小説『漂うわたし』第109回 佐藤千佳子(37)「埋蔵主婦を卒業します」
連載小説『漂うわたし』第108回 多賀麻希(36)「わたしの顔を見に来た彼女」
連載小説『漂うわたし』第107回 多賀麻希(35)「見知らぬ誰かを待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第106回 伊澤直美(36)「サレ妻の逆襲」
連載小説『漂うわたし』第105回 伊澤直美(35)「何を証明しようとしているの?」
連載小説『漂うわたし』第104回 佐藤千佳子(36)「せっかく生まれてきたんですから」
連載小説『漂うわたし』第103回 佐藤千佳子(35)「そのままのあなたでいいんです」
連載小説『漂うわたし』第102回 多賀麻希(34)「呪うより祝うほうがめでたいから」
連載小説『漂うわたし』第101回 多賀麻希(33)「エゴサしたって傷つくだけなのに」
連載小説『漂うわたし』第100回 伊澤直美(34)「自分の機嫌は自分で取る!」
連載小説『漂うわたし』第99回 伊澤直美(33)「めでたい日のおめでたい人」
連載小説『漂うわたし』第98回 佐藤千佳子(34)「ふたりで月日を重ねて」
連載小説『漂うわたし』第97回 佐藤千佳子(33)「あなたの物語を読みたい」
連載小説『漂うわたし』第96回 多賀麻希(32)「上書きされた過去」
連載小説『漂うわたし』第95回 多賀麻希(31)「これ以上わたしから何も盗らないで」
連載小説『漂うわたし』第93回 伊澤直美(31)「ひなたと日陰の間で」
連載小説『漂うわたし』第92回 佐藤千佳子(32)「焼きいもを分け合う誰かがいれば」
連載小説『漂うわたし』第91回 佐藤千佳子(31)「モブキャラに秋がしみる」
連載小説『漂うわたし』第90回 多賀麻希(30)「まわりまわってひまわりバッグ」
連載小説『漂うわたし』第89回 多賀麻希(29)「世渡り上手の駆け引き構文」
連載小説『漂うわたし』第88回 伊澤直美(30)「母とわたしと犬とレモン」
連載小説『漂うわたし』第87回 伊澤直美(29)「記憶の地層から浮かび上がった母」
連載小説『漂うわたし』第86回 佐藤千佳子(30)勝ったり負けたり人生じゃんけん
連載小説『漂うわたし』第85回 佐藤千佳子(29)「義母が転がり込んできた」
連載小説『漂うわたし』第84回 多賀麻希(28)「『嫉妬してくれてるの?』の魔法」
連載小説『漂うわたし』第83回 多賀麻希(27)「彼と彼女の不完全燃焼」
連載小説『漂うわたし』第82回 伊澤直美(28)「本人に聞けばいいのに」
連載小説『漂うわたし』第81回 伊澤直美(27)「創作って埋め合わせだから」
連載小説『漂うわたし』第80回 佐藤千佳子(28)「振り上げたこぶしの下ろし方」
連載小説『漂うわたし』第79回 佐藤千佳子(27)「砂の入ったアイスクリーム」
連載小説『漂うわたし』第78回 多賀麻希(26)「17歳のわたしの続き」
連載小説『漂うわたし』第76回 伊澤直美(26)「これは満たされてますアピールなのか」
連載小説『漂うわたし』第75回 伊澤直美(25)「スポットライトの当たる場所が変わっただけ」
連載小説『漂うわたし』第74回 佐藤千佳子(26)「正解も正義もひとつじゃない」
連載小説『漂うわたし』第73回 佐藤千佳子(25)「同じ景色を見ていると思っていたのに」
連載小説『漂うわたし』第72回 多賀麻希(24)「愛せないヒロイン」
連載小説『漂うわたし』第71回 多賀麻希(23)「それからのルーズソックスのそれから」
連載小説『漂うわたし』第70回 伊澤直美(24)「めぐるいのちを母乳にのせて」
連載小説『漂うわたし』第69回 伊澤直美(23)「母乳神話のスッタモンダ」
連載小説『漂うわたし』第68回 佐藤千佳子(24)「透明人間にされたわたしたち」
連載小説『漂うわたし』第67回 佐藤千佳子(23)「この国の損失」
連載小説『漂うわたし』第66回 多賀麻希(22)「制服のシンデレラ」
連載小説『漂うわたし』第65回 多賀麻希(21)「彼の指が見つけたエンダツ」
連載小説『漂うわたし』第64回 伊澤直美(22)「名前は人生で最初のプレゼント」
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連載小説『漂うわたし』第14回 佐藤千佳子(6)「口紅のとびらを開けて」
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2025.03.06
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