カルチャー
2021.03.27
【前回までのあらすじ】派遣切りを告げられた39歳独身の麻希は、東京に残るために再就職活動を始める。ハローワークの面接におじけづいて引き返し、向かった先は、20代の頃に働いていた映画製作会社があった雑居ビル。1階のカフェに立ち寄り、マスターとの話が弾み、その店でバイトすることに。さらに、出会ったばかりのバイトの男の子モリゾウを連れて帰る。
連載:saita オリジナル連載小説『漂うわたし』
独り暮らしの部屋の玄関を開け、モリゾウを招き入れた。築35年の賃貸アパート。室内はフルリフォームされていて、築浅のマンションのようにも見えるが、薄っぺらいサッシ窓に昭和感が漂う。
入ってすぐが6畳のキッチン。パイン材のフローリングに芝生調のラグを敷いて、そら豆みたいな形のちゃぶ台を置いている。スライドドアで仕切った奥が6畳の寝室。そのドアが開いたままで畳んだ布団が丸見えになっているのに気づいて、慌てて閉めた。
「マキマキさんの部屋、さっぱりしてますね」
スニーカーを脱ぎながら、モリゾウが言った。
「さっぱりしてる?」
「靴も鞄もおしゃれなんで、衣装部屋みたいになってるのかなって」
「昔はそんな感じだったけど、ここに引っ越して来たときにバッサリ捨てちゃった」
「捨てられるものっすか?」
「捨てるために引っ越したから」
物を減らすと、物を探す時間が減る。モリゾウが観たいと言った『魚卵パニックイクラ革命』もすんなり見つかると思ったのだが、しまったはずの引き出しには別な作品のディスクが入っていた。
「『それからのルーズソックス』。これもマキマキさんがいた会社の作品っすか?」
横からのぞき込んだモリゾウがラベルに油性マーカーで書かれたタイトルを読み上げ、聞いた。
咲良栞子というグラビアアイドルが主演のB級青春映画だった。25歳だった麻希は、その撮影現場で、のちにつき合うことになるツカサ君と知り合った。ツカサ君は麻希と同い年で、配送のバイトをしながら脚本コンクールに応募していた。飲み屋で知り合った社長に名刺をもらい、脚本読んでくださいと売り込んだら、「明日空いてる?」とエキストラに呼ばれたのだった。
麻希とツカサ君は恋人同士の役だった。ファミレスで待ちぼうけを食らう咲良栞子の隣のテーブルでパフェをつつき合った。
セリフはないが、ちゃんとピントが当たって大写しになるので、メイクもしてもらえた。社長に「下駄履かせてもろて」とからかわれた。「下駄を履く」の意味を知らず、大阪弁のニュアンスもよくわからず、「下駄履くんですか?」と聞いて笑われた。
「この映画もマキマキさん出てるんすか?」
「ううん、これ映像資料だね。なんで取ってあったんだろ」
咄嗟にはぐらかした自分に、まだツカサ君のこと引きずってるのかと動揺する。
「ごめん。せっかく来てもらったのに、『イクラ革命』ないみたい」
家について来た理由を失ったモリゾウは、残念がるでもなく、「じゃ、飲みますか」と言った。イクラと地ビール最高って言ってたくせに、調子がいい。
「グラスないけど、コーヒーカップでいい?」
「いらないっす。栓抜きあります?」
「栓抜きは……ある」
地ビールのボトルとボトルをコンと合わせ、瓶に口をつけて飲んだ。
「はぁー。瓶から直接飲むと、若返った気がする」
「生き返る、じゃなくて、若返るんすか?」
「うわ、歳バレるね」
年齢を聞かれる流れを作ってしまったかと身構えたが、モリゾウは聞いてこない。興味がないのか、遠慮しているのか。麻希からも聞かない。芝居をやっている人たちは年齢不詳で、不老不死の妖怪みたいな人もいる。モリゾウのほうが年上ということはないだろうけれど、案外近いのかもしれない。
地ビールは2本だけ買った。本数を買い込むと長居するのを見越しているようで、1本ずつ選ぶことにした。
モリゾウが選んだのは熊本の地ビールだった。わたしの地元だよと言おうとして、やめた。会ったばかりの年下の男の子になんでもしゃべるもんじゃない。この1本を飲み終えたら帰ってもらおう。江戸時代の遊女は、お客さんと遊ぶ時間を線香で計ったのだったっけ。
「『寝ぼけ眼のねじを巻け』ってどんな話?」
「おれも正直、何が起きてんのかよくわかんなかったんすよね。稽古でどんどん変な方向に走っちゃって」
「ねじ巻くの?」
「あー、ねじは巻きますね。互いに」
「互いに?」
「おれと高低差太郎とめろんぐらっせで」
「ねじ、どこについてるの?」
「そこはメタファーなんで」
実験演劇みたいな感じだろうか。説明を聞いてもよくわからなかったが、モリゾウの低い声が耳心地良いことはわかった。
思いのほか早く地ビールが空いた。冷蔵庫に缶ビールが2本あったはず。
「もう1本飲む?」
「いいっすね」
「なんかツマミ出そっか」
「マキマキさん、料理できるんすか!」
「レンチンするだけ。アイタス食品のラクチンシリーズ」
「レンジ使えるの、最高っすよね」
惣菜のスタンドパックの口を開けてレンチンし、そのまま出すと、「これ使います?」とモリゾウがリュックから紙皿と割り箸を出した。
「持ち歩いてるの?」
「たまたまっす」
「他に何入ってるの?」
「いろいろっす」
缶ビールを飲み干し、惣菜を平らげ、話題が途切れたが、モリゾウは帰る気配がなかった。
「終電は?」
「もう終わってるんじゃないっすか」
「うち、余ってる布団ないけど」
「電気があれば十分っす」
モリゾウはそう言うと、立てていた本が倒れるように、床に置いたリュック目がけてパタンと横になった。
「大丈夫?」
返事の代わりに寝息が聞こえてきた。モリゾウのくるくる巻いた髪を受け止めて、リュックは枕になった。
自分以外の誰かの息を聞くのは久しぶりだ。ぎりぎりまで物を減らした部屋で、モリゾウとリュックが異物みたいに存在感を放っていた。
玄関に並んだモリゾウのスニーカーと麻希の赤いパンプスが見える。
赤い靴はツカサ君からのプレゼントだった。「シンデレラへ」と手書きのメッセージカードが添えられていた。シンデレラは麻希とツカサ君の思い出のモチーフで、その5文字は今も麻希の薄い胸を締めつける。
モリゾウが古墳みたいと面白がった肩掛け鞄は、ツカサ君とつき合っていた頃に着ていた服をリメイクした。ツカサ君を失った空しさを食べもので埋めていたら入らなくなったジーンズと、ツカサ君が置いて行った派手なボタンがいっぱいついたシャツ。
ツカサ君。ツカサ君。ツカサ君ばっかり。
10年も前に終わった恋なのに、まだしがみついているのかと呆れる。上書きする恋をしていない。
麻希にシンデレラの靴をプレゼントして間もなく、ツカサ君は東京を離れた。お父さんが倒れて、実家の旅館を継ぐために。あのとき、なぜ「脚本家になる夢はどうするの?」なんて聞いてしまったのだろう。ツカサ君が待っていたのは、そんな言葉じゃなかったのに。
ツカサ君の寝息はどうだっただろうと思い出そうとしたけれど、思い出せなかった。ツカサ君はいつもわたしが眠りに落ちるまで待っていてくれたんだと気づいて、また胸が締め付けられた。
次の物語、連載小説『漂うわたし』第18回 多賀麻希(6)「幸せの合格ラインを下げる」へ。
イラスト:ジョンジー敦子
編集部note:https://note.com/saita_media
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著者
今井 雅子
脚本家。 テレビ作品に連続テレビ小説「てっぱん」、「昔話法廷」、「おじゃる丸」(以上NHK)。2022年「失恋めし」をamazon primeにて配信。「ミヤコが京都にやって来た!〜ふたりの夏〜」(ABCテレビ)を9月30日より3夜連続で、「束の間の一花」(日本テレビ)を10月期に放送。映画作品に「パコダテ人」、「子ぎつねヘレン」、「嘘八百」シリーズ(第3弾「嘘八百 なにわ夢の陣」2023年1月公開)。出版作品に「わにのだんす」、「ブレストガール!〜女子高生の戦略会議」、「産婆フジヤン〜明日を生きる力をくれる、93歳助産師一代記」、「来れば? ねこ占い屋」、「嘘八百」シリーズ。音声SNSのClubhouseで短編小説「膝枕」の朗読と二次創作をリレー中。故郷大阪府堺市の親善大使も務めている。
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
連載小説『漂うわたし』第181回 佐藤千佳子(61)「シュークリーム即興劇」
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
連載小説『漂うわたし』第163回 佐藤千佳子(55)「マルシェは一日で終わるけれど」
連載小説『漂うわたし』 第162回 多賀麻希(54)「不自由とダンスする」
連載小説『漂うわたし』 第161回 多賀麻希(53)「巻き込まれ上手になるには」
連載小説『漂うわたし』 第160回 伊澤直美(54)「プレゼンごっこだと思ってた」
連載小説『漂うわたし』 第159回 伊澤直美(53)「パンケーキ食べてる場合じゃない」
連載小説『漂うわたし』第158回 佐藤千佳子(54)「思い違いがくれたパワー」
連載小説『漂うわたし』第157回 佐藤千佳子(53)「推しが職場にやって来た」
連載小説『漂うわたし』 第156回 多賀麻希(52)「アドレスのないドレス」
連載小説『漂うわたし』 第155回 多賀麻希(51)「迷路の出口」
連載小説『漂うわたし』 第154回 伊澤直美(52)「配慮ってどうするんだっけ」
連載小説『漂うわたし』 第153回 伊澤直美(51)「思い出せそうで思い出せない人」
連載小説『漂うわたし』第152回 佐藤千佳子(52)「ウィンウィンの天才」
連載小説『漂うわたし』第151回 佐藤千佳子(51)「咲かない花と咲いた花」
連載小説『漂うわたし』第150回 多賀麻希(50)「ひとり・ふたり・ことり」
連載小説『漂うわたし』第149回 多賀麻希(49)「やがて住む部屋の前で」
連載小説『漂うわたし』 第148回 伊澤直美(50)「大人は子どもで子どもは大人で」
連載小説『漂うわたし』 第147回 伊澤直美(49)「大人が試されている」
連載小説『漂うわたし』第146回 佐藤千佳子(50)「ペディキュアがはみ出すほど恋してる」
連載小説『漂うわたし』第145回 佐藤千佳子(49)「みんな春を待っている」
連載小説『漂うわたし』第144回 多賀麻希(48)「わたしを納めるうつわ」
連載小説『漂うわたし』第143回 多賀麻希(47)「引っ越したくないのは幸せだから」
連載小説『漂うわたし』 第142回 伊澤直美(48)「今この瞬間がプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第141回 伊澤直美(47)「クリスマスはここ!」
連載小説『漂うわたし』第140回 佐藤千佳子(48)「わたしの賞味期限問題」
連載小説『漂うわたし』第139回 佐藤千佳子(47)「真夜中の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第138回 多賀麻希(46)「いつか誰かのねじを巻く」
連載小説『漂うわたし』第137回 多賀麻希(45)「祝福のサラダ」
連載小説『漂うわたし』 第136回 伊澤直美(46)「種が芽吹くとき」
連載小説『漂うわたし』 第135回 伊澤直美(45)「会える確率は1分の1」
連載小説『漂うわたし』第134回 佐藤千佳子(46)「たちまち色づいたモノクローム」
連載小説『漂うわたし』第133回 佐藤千佳子(45)「母親の旬は過ぎたのか」
連載小説『漂うわたし』第132回 多賀麻希(44)「オリジナルって言い切れる?」
連載小説『漂うわたし』第131回 多賀麻希(43)「棺に入る分だけ残しなさい」
連載小説『漂うわたし』 第130回 伊澤直美(44)「母娘の残像」
連載小説『漂うわたし』第129回 伊澤直美(43)「今がいちばん可愛い」
連載小説『漂うわたし』第128回 佐藤千佳子(44)「子ども服はタイムカプセル」
連載小説『漂うわたし』第127回 佐藤千佳子(43)「ハダカのひまわりとスキップ」
連載小説『漂うわたし』第126回 多賀麻希(42)「なんのお祝いだっていい」
連載小説『漂うわたし』第125回 多賀麻希(41)「父を待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第124回 伊澤直美(42)「近づきすぎると影が落ちるから」
連載小説『漂うわたし』第123回 伊澤直美(41)「ベランダ通勤の頭の中」
連載小説『漂うわたし』第122回 佐藤千佳子(42)「宝探しのパンケーキ」
連載小説『漂うわたし』第121回 佐藤千佳子(41)「日曜日と月曜日の手ざわり」
連載小説『漂うわたし』第120回 多賀麻希(40)「20年ぶりに咲いたドレス」
連載小説『漂うわたし』第119回 多賀麻希(39)「ドレスに蒔いた種」
連載小説『漂うわたし』第118回 伊澤直美(40)「あの日の花をもう一度」
連載小説『漂うわたし』第117回 伊澤直美(39)「その手をつなぐために空けておく」
連載小説『漂うわたし』第116回 佐藤千佳子(40)「チューリップの赤がしみる」
連載小説『漂うわたし』第115回 佐藤千佳子(39)「ペンネーム十文字パセリ」
連載小説『漂うわたし』第114回 多賀麻希(38)「ウェディングドレスを上書きする」
連載小説『漂うわたし』第113回 多賀麻希(37)「ウェディングドレスを着ない未来」
連載小説『漂うわたし』第112回 伊澤直美(38)「そこに答えはないってわかってるのに」
連載小説『漂うわたし』第111回 伊澤直美(37)「四つ葉のクローバーに胸がざわつく」
連載小説『漂うわたし』第110回 佐藤千佳子(38)「埋蔵主婦の値段」
連載小説『漂うわたし』第109回 佐藤千佳子(37)「埋蔵主婦を卒業します」
連載小説『漂うわたし』第108回 多賀麻希(36)「わたしの顔を見に来た彼女」
連載小説『漂うわたし』第107回 多賀麻希(35)「見知らぬ誰かを待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第106回 伊澤直美(36)「サレ妻の逆襲」
連載小説『漂うわたし』第105回 伊澤直美(35)「何を証明しようとしているの?」
連載小説『漂うわたし』第104回 佐藤千佳子(36)「せっかく生まれてきたんですから」
連載小説『漂うわたし』第103回 佐藤千佳子(35)「そのままのあなたでいいんです」
連載小説『漂うわたし』第102回 多賀麻希(34)「呪うより祝うほうがめでたいから」
連載小説『漂うわたし』第101回 多賀麻希(33)「エゴサしたって傷つくだけなのに」
連載小説『漂うわたし』第100回 伊澤直美(34)「自分の機嫌は自分で取る!」
連載小説『漂うわたし』第99回 伊澤直美(33)「めでたい日のおめでたい人」
連載小説『漂うわたし』第98回 佐藤千佳子(34)「ふたりで月日を重ねて」
連載小説『漂うわたし』第97回 佐藤千佳子(33)「あなたの物語を読みたい」
連載小説『漂うわたし』第96回 多賀麻希(32)「上書きされた過去」
連載小説『漂うわたし』第95回 多賀麻希(31)「これ以上わたしから何も盗らないで」
連載小説『漂うわたし』第93回 伊澤直美(31)「ひなたと日陰の間で」
連載小説『漂うわたし』第92回 佐藤千佳子(32)「焼きいもを分け合う誰かがいれば」
連載小説『漂うわたし』第91回 佐藤千佳子(31)「モブキャラに秋がしみる」
連載小説『漂うわたし』第90回 多賀麻希(30)「まわりまわってひまわりバッグ」
連載小説『漂うわたし』第89回 多賀麻希(29)「世渡り上手の駆け引き構文」
連載小説『漂うわたし』第88回 伊澤直美(30)「母とわたしと犬とレモン」
連載小説『漂うわたし』第87回 伊澤直美(29)「記憶の地層から浮かび上がった母」
連載小説『漂うわたし』第86回 佐藤千佳子(30)勝ったり負けたり人生じゃんけん
連載小説『漂うわたし』第85回 佐藤千佳子(29)「義母が転がり込んできた」
連載小説『漂うわたし』第84回 多賀麻希(28)「『嫉妬してくれてるの?』の魔法」
連載小説『漂うわたし』第83回 多賀麻希(27)「彼と彼女の不完全燃焼」
連載小説『漂うわたし』第82回 伊澤直美(28)「本人に聞けばいいのに」
連載小説『漂うわたし』第81回 伊澤直美(27)「創作って埋め合わせだから」
連載小説『漂うわたし』第80回 佐藤千佳子(28)「振り上げたこぶしの下ろし方」
連載小説『漂うわたし』第79回 佐藤千佳子(27)「砂の入ったアイスクリーム」
連載小説『漂うわたし』第78回 多賀麻希(26)「17歳のわたしの続き」
連載小説『漂うわたし』第77回 多賀麻希(25)「閉じていなかった物語」
連載小説『漂うわたし』第76回 伊澤直美(26)「これは満たされてますアピールなのか」
連載小説『漂うわたし』第75回 伊澤直美(25)「スポットライトの当たる場所が変わっただけ」
連載小説『漂うわたし』第74回 佐藤千佳子(26)「正解も正義もひとつじゃない」
連載小説『漂うわたし』第73回 佐藤千佳子(25)「同じ景色を見ていると思っていたのに」
連載小説『漂うわたし』第72回 多賀麻希(24)「愛せないヒロイン」
連載小説『漂うわたし』第71回 多賀麻希(23)「それからのルーズソックスのそれから」
連載小説『漂うわたし』第70回 伊澤直美(24)「めぐるいのちを母乳にのせて」
連載小説『漂うわたし』第69回 伊澤直美(23)「母乳神話のスッタモンダ」
連載小説『漂うわたし』第68回 佐藤千佳子(24)「透明人間にされたわたしたち」
連載小説『漂うわたし』第67回 佐藤千佳子(23)「この国の損失」
連載小説『漂うわたし』第66回 多賀麻希(22)「制服のシンデレラ」
連載小説『漂うわたし』第65回 多賀麻希(21)「彼の指が見つけたエンダツ」
連載小説『漂うわたし』第64回 伊澤直美(22)「名前は人生で最初のプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第63回 伊澤直美(21)「消えた赤ちゃんと現れた母」
連載小説『漂うわたし』第62回 佐藤千佳子(22)「男女っていつから逆転するの?」
連載小説『漂うわたし』第61回 佐藤千佳子(21)「こぼれた大豆に哀しみを覚えた頃」
連載小説『漂うわたし』第60回 多賀麻希(20)「どこにも行かないでと彼が言った理由」
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連載小説『漂うわたし』第55回 佐藤千佳子(19)「母と娘のロウバイの季節」
連載小説『漂うわたし』第54回 多賀麻希(18)「回りくどい女が欲しかった一言」
連載小説『漂うわたし』第53回 多賀麻希(17)「彼を試す自己開示ギャンブル」
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連載小説『漂うわたし』第51回 伊澤直美(17)「男でも女でもない妊婦という性」
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