カルチャー
2021.02.06
【前回までのあらすじ】同期入社の夫・イザオとの共働き生活に満足していた直美だが、「子どもどうする?」問題が突如立ちはだかる。今じゃなくていい妻と早く欲しい夫の思惑はすれ違う。そんな折、イザオの姉の一人息子・幸太を休日に預かることに。家で仕事をするつもりだった直美は戸惑うが、イザオは「俺が面倒を見る」と請け負う。でも、仕事にならないのは目に見えていた。
連載:saita オリジナル連載小説『漂うわたし』
「なおみちゃん、いろえんぴつどこー?」
甥っ子の幸太が直美を呼ぶ。イザオのほうが近くにいるのに。
「コータ、直美ちゃんがいいかー。孝雄ちゃんじゃダメかー」
俺が面倒見ると言っていたこと、イザオはすっかり忘れている。あんたのお姉さんの子なんだけど。
幸太はイザオの4歳上の姉、亜子姉さんの一人息子で、春から小学生になる。こだわりの強い子で、イザオの両親より「直美ちゃんちがいい」らしい。
幸太を預かるときは、家で過ごす。ただでさえ子どもと一緒だとできることが限られるが、幸太の場合、さらに選択肢が狭くなる。音に敏感で、人通りの多い場所に行くと、「ウワンウワンする」と言って耳をふさぐのだ。
遠くの音も近くの音も同じように受け止めてしまい、処理しきれなくなる。聴覚過敏というらしい。幼稚園ではヘッドホンを着けて過ごしている。テレビは音声を消して字幕をオンにして見る。
絵を描くのが好きで、集中すると何時間でも色鉛筆を走らせる。だから、手はかからない。正確に言うと、だいぶかからなくなった。聴覚過敏の不快感と折り合いをつけるまでは、感情の浮き沈みが激しく、電車の中で急に叫び出したり、幼稚園のお友達の絵を塗りつぶしたり、手のつけられない子になっていた。
幼稚園を2回変わった。うちでは面倒見きれませんと匙を投げられ、次に受け入れてくれる園を探し、今度は大丈夫と思ったら、また居られなくなった。そんな幸太の他の子とは違うはみ出した部分を亜子姉さんは「超能力」と呼ぶ。
「また幸太が超能力を発揮しちゃって。今度のは破壊力抜群」
笑いごとでは済まされない悲劇が、直美やイザオに話すときには笑い話になる。
「アコネーも絵うまかったんだよ。いっつも賞状もらってきて」
幸太が色鉛筆を走らせる自由帳の両側から、直美とイザオがのぞき込む。幸太が描く絵は角張ったところがなくて、線がやわらかい。色遣いも優しい。48色の色鉛筆から中間色を選んで使う。
「これって俺とハラミかな」
「亜子姉さんとダンナさんじゃない?」
「でも、アコネーよりハラミに似てる」
女の人のおなかの中に、赤ちゃんらしき小さな人がベビーピンクの色鉛筆で描かれている。
「コータ、いとこが欲しいのかな」
直美は聞こえないふりをする。
「アコネーが母親になるとはなー。子どもなんか絶対いらないって言ってたんだから」
直美が何度も聞いた話をイザオがまた始める。
「タバコも酒もコーヒーもやめられないから産みたくないって。それがさ、妊娠がわかった途端、全部スパッとやめてさ。母性ってすごいよな」
直美は亜子姉さんから「ツワリで気持ち悪くなったから」と聞いたのだが、イザオの中では母性神話が出来上がっている。
「やっぱ母性だよな。顔つきも変わったもん。子どもを産んだら、ハラミも変わると思う」
「わたし、別に変わりたいって思ってないんだけど」
「アコネーは、子育ての才能があったんだよな。コータ、あんなに難しい子だったのに、すごくいい子に育ってるし」
直美は相槌を打つのも面倒になってくる。子どもを産んで、亜子姉さんがいい感じに変わったことは喜ばしい。亜子姉さんが上手に子育てしていることも、幸太がいい子に育っていることも、否定しない。だけど、姉の成功例をそのまま妻に当てはめるのは、おめでたすぎる。
「亜子姉さんは亜子姉さん、わたしはわたし。一緒にしないで欲しいんだけど」
「産まず嫌いは良くないって」
「産まず嫌いって何?」
「産んだことないのに、産んでもいいことないって決めつけてる」
「いいことないとは言ってない。それなりの覚悟が要るって言ってるの」
「だから考え過ぎなんだって。案ずるより産むが易しだよ」
「産むのはわたしなんだけど」
「ウワンウワンするー」と言って、幸太が色鉛筆を投げ出し、耳をふさいだ。
「ごめんね幸太。うるさかったね」
直美が謝り、言い合いは打ち切られた。子どもは夫婦喧嘩のブレーキにもなる。
イザオの言う通り、考え過ぎなのかもしれない。だけど、詐欺商法の押し売りみたいな強引さには、うんざりする。イザオにはメリットしか見えていない。直美が失うものの大きさも知らず、無責任にあおらないで欲しい。出産にはクーリングオフがないんだよ。
「あっちで仕事してくる」
頭を冷やしたくて、書斎に引っ込んだ。
「仕事進んだ?」
「うん。まぁ」
「これ、アコネーとダンナさんだったんだね」
亜子姉さんが幸太を迎えに来て帰った後、イザオは幸太が描いた絵を見ていた。
ついさっき、直美とイザオは亜子姉さんの2人目懐妊を知った。4か月ぶりに会った亜子姉さんのおなかの膨らみに直美が気づいて、「もしかして」と尋ねると、亜子姉さんは指を2本立てた。
「コータ、やったな。お兄ちゃんだぞ!」
イザオの興奮が直美には白々しいアピールに見えた。今までなら素直にイザオと喜びを分かち合えただろう。けれど、「子どもどうする?」問題に直面している今はフクザツで、「おめでとうございます」と月並みなことしか言えなかった。
「直美ちゃんの分も産むからって言われたんだよね」
「アコネーに?」
「うん。だから、仕事頑張って続けてねって」
「で?」
「直美ちゃんの分って、なんかさー。わたしが産まないって決めたわけじゃないのに」
「こっちはもう2人目なのに、そっちはまだってプレッシャーかけられるほうがいいわけ?」
「でもさ、出産ってノルマじゃないし、分担できるものじゃないし、わたしの分を亜子姉さんが産むって、おかしくない?」
「アコネーは純粋に応援してくれてるんだと思うよ。ハラミには自分の分も仕事続けて欲しいって思ってるんじゃない?」
「ほらまた『分』って言った」
「何が気に入らないわけ?」
イザオの声が苛立つ。何もかもだよと直美は心の中で毒づき、同時に傷つく。幸太がまわりの音に過剰反応するように、今の直美は「子どもどうする?」の話題に過敏になっている。普段なら聞き流せる些細なことにもいちいち引っかかって傷ついて歯向かってしまう。入社以来呼ばれている「ハラミ」の響きにさえ、心がささくれ立つ。
子どもを産んでもわたしはわたしでいたいし、だから踏み出せないでいるのに、待てないイザオは亜子姉さんと一緒にしたり、一般論で丸め込んだりしようとする。
わかって欲しくて、わかり合いたくて、言葉を継げば継ぐほど、どろっとした感情はかき回され、いっそう暗く濁って沈澱する。あーダメだ。どんどん会話が噛み合わなくなる。イザオが嫌いになる。自分のことも嫌いになる。
「ジム行って来る」
イザオも一人になりたかったのだろう。玄関のドアが冷たく閉まる音がして、しんとなったリビングに直美が残された。
幸太が描いた絵に目をやる。亜子姉さんのおなかに赤ちゃんを宿した絵。その下に、もう一枚。女の人の後ろ姿。パソコンを打っている直美の背中だ。
幸太がドアをそっと開けて「なおみちゃん」と声をかけたが、直美は「後でね」と気のない返事をした。2度か3度。幸太を振り返りもせず、パソコンに向かったまま。
絵に添えられたひらがなを解読する。
「なおみちゃんおしごとがんばってる」
「がんばってね」ではなく「がんばってる」となっていた。
がんばってる姿がかっこいいと思って、描いてくれたのかな。がんばってるから邪魔しちゃいけないと自分に言い聞かせてたのかな。それとも、十分がんばってるから、それ以上がんばらなくていいよってことなのかな。
幸太はどんな気持ちで、この絵を、この言葉を描いたのだろう。
「なおみちゃんおしごとがんばってる」
声に出して読み上げると、涙があふれた。今日、うちで仕事しなくても良かったのだ。幸太が帰ってからでも企画書は書けた。だけど、「子どもどうする?」で頭がいっぱいのイザオから離れたくて、仕事に逃げ込んだ。
ごめんね幸太。何度も呼びに来てくれたのに。
たまに会う甥っ子の相手すらできないわたしが、親になれるんだろうか。産んだら親になっていくんだろうか。愛しさと申し訳なさがせめぎ合うこんな気持ちを幸太が引き出してくれたように。
次の物語、連載小説『漂うわたし』第11回 多賀麻希(3)「昔のあだ名で呼ばれてみたら」へ。
イラスト:ジョンジー敦子
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著者
今井 雅子
脚本家。 テレビ作品に連続テレビ小説「てっぱん」、「昔話法廷」、「おじゃる丸」(以上NHK)。2022年「失恋めし」をamazon primeにて配信。「ミヤコが京都にやって来た!〜ふたりの夏〜」(ABCテレビ)を9月30日より3夜連続で、「束の間の一花」(日本テレビ)を10月期に放送。映画作品に「パコダテ人」、「子ぎつねヘレン」、「嘘八百」シリーズ(第3弾「嘘八百 なにわ夢の陣」2023年1月公開)。出版作品に「わにのだんす」、「ブレストガール!〜女子高生の戦略会議」、「産婆フジヤン〜明日を生きる力をくれる、93歳助産師一代記」、「来れば? ねこ占い屋」、「嘘八百」シリーズ。音声SNSのClubhouseで短編小説「膝枕」の朗読と二次創作をリレー中。故郷大阪府堺市の親善大使も務めている。
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
連載小説『漂うわたし』第181回 佐藤千佳子(61)「シュークリーム即興劇」
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
連載小説『漂うわたし』第163回 佐藤千佳子(55)「マルシェは一日で終わるけれど」
連載小説『漂うわたし』 第162回 多賀麻希(54)「不自由とダンスする」
連載小説『漂うわたし』 第161回 多賀麻希(53)「巻き込まれ上手になるには」
連載小説『漂うわたし』 第160回 伊澤直美(54)「プレゼンごっこだと思ってた」
連載小説『漂うわたし』 第159回 伊澤直美(53)「パンケーキ食べてる場合じゃない」
連載小説『漂うわたし』第158回 佐藤千佳子(54)「思い違いがくれたパワー」
連載小説『漂うわたし』第157回 佐藤千佳子(53)「推しが職場にやって来た」
連載小説『漂うわたし』 第156回 多賀麻希(52)「アドレスのないドレス」
連載小説『漂うわたし』 第155回 多賀麻希(51)「迷路の出口」
連載小説『漂うわたし』 第154回 伊澤直美(52)「配慮ってどうするんだっけ」
連載小説『漂うわたし』 第153回 伊澤直美(51)「思い出せそうで思い出せない人」
連載小説『漂うわたし』第152回 佐藤千佳子(52)「ウィンウィンの天才」
連載小説『漂うわたし』第151回 佐藤千佳子(51)「咲かない花と咲いた花」
連載小説『漂うわたし』第150回 多賀麻希(50)「ひとり・ふたり・ことり」
連載小説『漂うわたし』第149回 多賀麻希(49)「やがて住む部屋の前で」
連載小説『漂うわたし』 第148回 伊澤直美(50)「大人は子どもで子どもは大人で」
連載小説『漂うわたし』 第147回 伊澤直美(49)「大人が試されている」
連載小説『漂うわたし』第146回 佐藤千佳子(50)「ペディキュアがはみ出すほど恋してる」
連載小説『漂うわたし』第145回 佐藤千佳子(49)「みんな春を待っている」
連載小説『漂うわたし』第144回 多賀麻希(48)「わたしを納めるうつわ」
連載小説『漂うわたし』第143回 多賀麻希(47)「引っ越したくないのは幸せだから」
連載小説『漂うわたし』 第142回 伊澤直美(48)「今この瞬間がプレゼント」
連載小説『漂うわたし』第141回 伊澤直美(47)「クリスマスはここ!」
連載小説『漂うわたし』第140回 佐藤千佳子(48)「わたしの賞味期限問題」
連載小説『漂うわたし』第139回 佐藤千佳子(47)「真夜中の逢い引き」
連載小説『漂うわたし』第138回 多賀麻希(46)「いつか誰かのねじを巻く」
連載小説『漂うわたし』第137回 多賀麻希(45)「祝福のサラダ」
連載小説『漂うわたし』 第136回 伊澤直美(46)「種が芽吹くとき」
連載小説『漂うわたし』 第135回 伊澤直美(45)「会える確率は1分の1」
連載小説『漂うわたし』第134回 佐藤千佳子(46)「たちまち色づいたモノクローム」
連載小説『漂うわたし』第133回 佐藤千佳子(45)「母親の旬は過ぎたのか」
連載小説『漂うわたし』第132回 多賀麻希(44)「オリジナルって言い切れる?」
連載小説『漂うわたし』第131回 多賀麻希(43)「棺に入る分だけ残しなさい」
連載小説『漂うわたし』 第130回 伊澤直美(44)「母娘の残像」
連載小説『漂うわたし』第129回 伊澤直美(43)「今がいちばん可愛い」
連載小説『漂うわたし』第128回 佐藤千佳子(44)「子ども服はタイムカプセル」
連載小説『漂うわたし』第127回 佐藤千佳子(43)「ハダカのひまわりとスキップ」
連載小説『漂うわたし』第126回 多賀麻希(42)「なんのお祝いだっていい」
連載小説『漂うわたし』第125回 多賀麻希(41)「父を待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第124回 伊澤直美(42)「近づきすぎると影が落ちるから」
連載小説『漂うわたし』第123回 伊澤直美(41)「ベランダ通勤の頭の中」
連載小説『漂うわたし』第122回 佐藤千佳子(42)「宝探しのパンケーキ」
連載小説『漂うわたし』第121回 佐藤千佳子(41)「日曜日と月曜日の手ざわり」
連載小説『漂うわたし』第120回 多賀麻希(40)「20年ぶりに咲いたドレス」
連載小説『漂うわたし』第119回 多賀麻希(39)「ドレスに蒔いた種」
連載小説『漂うわたし』第118回 伊澤直美(40)「あの日の花をもう一度」
連載小説『漂うわたし』第117回 伊澤直美(39)「その手をつなぐために空けておく」
連載小説『漂うわたし』第116回 佐藤千佳子(40)「チューリップの赤がしみる」
連載小説『漂うわたし』第115回 佐藤千佳子(39)「ペンネーム十文字パセリ」
連載小説『漂うわたし』第114回 多賀麻希(38)「ウェディングドレスを上書きする」
連載小説『漂うわたし』第113回 多賀麻希(37)「ウェディングドレスを着ない未来」
連載小説『漂うわたし』第112回 伊澤直美(38)「そこに答えはないってわかってるのに」
連載小説『漂うわたし』第111回 伊澤直美(37)「四つ葉のクローバーに胸がざわつく」
連載小説『漂うわたし』第110回 佐藤千佳子(38)「埋蔵主婦の値段」
連載小説『漂うわたし』第109回 佐藤千佳子(37)「埋蔵主婦を卒業します」
連載小説『漂うわたし』第108回 多賀麻希(36)「わたしの顔を見に来た彼女」
連載小説『漂うわたし』第107回 多賀麻希(35)「見知らぬ誰かを待ちながら」
連載小説『漂うわたし』第106回 伊澤直美(36)「サレ妻の逆襲」
連載小説『漂うわたし』第105回 伊澤直美(35)「何を証明しようとしているの?」
連載小説『漂うわたし』第104回 佐藤千佳子(36)「せっかく生まれてきたんですから」
連載小説『漂うわたし』第103回 佐藤千佳子(35)「そのままのあなたでいいんです」
連載小説『漂うわたし』第102回 多賀麻希(34)「呪うより祝うほうがめでたいから」
連載小説『漂うわたし』第101回 多賀麻希(33)「エゴサしたって傷つくだけなのに」
連載小説『漂うわたし』第100回 伊澤直美(34)「自分の機嫌は自分で取る!」
連載小説『漂うわたし』第99回 伊澤直美(33)「めでたい日のおめでたい人」
連載小説『漂うわたし』第98回 佐藤千佳子(34)「ふたりで月日を重ねて」
連載小説『漂うわたし』第97回 佐藤千佳子(33)「あなたの物語を読みたい」
連載小説『漂うわたし』第96回 多賀麻希(32)「上書きされた過去」
連載小説『漂うわたし』第95回 多賀麻希(31)「これ以上わたしから何も盗らないで」
連載小説『漂うわたし』第93回 伊澤直美(31)「ひなたと日陰の間で」
連載小説『漂うわたし』第92回 佐藤千佳子(32)「焼きいもを分け合う誰かがいれば」
連載小説『漂うわたし』第91回 佐藤千佳子(31)「モブキャラに秋がしみる」
連載小説『漂うわたし』第90回 多賀麻希(30)「まわりまわってひまわりバッグ」
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連載小説『漂うわたし』第88回 伊澤直美(30)「母とわたしと犬とレモン」
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連載小説『漂うわたし』第85回 佐藤千佳子(29)「義母が転がり込んできた」
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2025.03.12
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2025.03.12
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家のこと
2025.03.13
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心と体
2025.03.14
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