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GoogleがAndroid 16 Beta 2をリリース!Pixel 6以降で利用可能に

Googleは13日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android 16(開発コード名:Baklava)」(https://developer.android.com/about/versions/16 )における一般向けベータ版「Android 16 Beta 2」を公開したとお知らせしています。

すでに同社が展開する「Pixel」ブランドの「Pixel 6」および「Pixel 6 Pro」以降のスマートフォン(スマホ)やタブレット「Pixel Tablet」にて「Android Beta Program」(https://g.co/androidbeta )からネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)で導入できるほか、ファクトリーイメージやOTAイメージも配信開始されています。

Android 16 Beta 2はビルド番号が「BP22.250124.009」、Androidセキュリティーパッチレベルが「February 2025」、Google Play servicesが「25.04.30」となっているほか、APIレベルもこれまでの「Baklava Beta 1 」から「Baklava Beta 2」となりました。またPixel製品以外でもAndroidエミュレーターでも試せ、エミュレーターではx86(64bit)およびARM(v8-A)がサポートされています。

なお、同社ではAndroid 16については今年は早めにリリースすると案内しており、正式版は2025年第2四半期(4〜6月)にリリース予定で、さらに今年後半の第4四半期(9〜12月)に新しいAPIを含むAndroid 16の正式版以降の機能更新や最適化、バグ修正が行わるマイナーリリースも予定されています。なお、Android 16 Betaについてはこれまで通りにPixelスマホ以外の他のメーカーの製品についても今後順次、各メーカーから提供される見込みとなっています。

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Android 16は現在の最新バージョンの「Android 15」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、Googleではこれまで基本的に新しいAPIとSDKを伴う1年に1回のペースでメジャーアップデートを実施してきましたが、すでに紹介しているように今後はSDKのリリースをより頻繁に行うことが明らかにされ、まずは来年の2025年に新しいAPIを備えたメジャーリリースとマイナーリリースの2つのリリースを計画していることが発表されていました。

このうちのメジャーリリースがAndroid 16の最初のバージョンとなり、すでにAndroid 16の開発者向けプレビュー版の最初のリリースとなるAndroid 16Developer Preview 1が昨年11月に公開されており、その後も昨年12月に開発者向けプレビュー版の第2弾となるAndroid 16Developer Preview 2がリリースされ、さらに先月にはAndroid 16の初のべータ版となるAndroid 16 Beta 1がリリースされていましたが、今回、当初のスケジュール通りに順調にAndroid 16 Beta 2がリリースされました。

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Android 16 Beta 2ではプロフェッショナルなカメラ体験やグラフィック効果に対する新しいサポートが追加され、パフォーマンスフレームワークが拡張され、プライバシーやセキュリティー、バックグラウンドタスクに関連する機能の進化が続いているとのことで、引き続いてさまざまな変更が行われているため、それらの影響を完全に把握するには多くの人からフィードバックが不可欠だとし、Googleでは試した人はフォードバックを送るように要望しています。

<メディアとカメラのアップデート>
Android 16ではプロカメラ機能のサポートが強化され、ハイブリッド自動露出に加え、正確な色温度と色合いの調整が可能になります。新しいインテントアクションによってモーションフォトの撮影がこれまで以上に簡単になり、HEICエンコードとISO 21496-1ドラフト標準の新しいパラメータのサポートにより、Ultra HDRに対応した画像の改善も継続しています。

⚪︎ハイブリッド自動露出
Android 16ではCamera 2 APIに新しいハイブリッド自動露出モードが追加され、露出の特定の側面を手動で制御しながら残りの処理を自動露出(AE)アルゴリズムに任せることができます。ISO+AEや露出時間+AEを制御できるため、完全な手動制御か自動露出に完全に依存している現在のアプローチに比べて柔軟性が向上します。

funsetISOPriority() {
// ...

val availablePriorityModes = mStaticInfo.characteristics.get(
CameraCharacteristics.CONTROL_AE_AVAILABLE_PRIORITY_MODES
)
// ...

// Turn on AE mode to set priority mode
reqBuilder[CaptureRequest.CONTROL_AE_MODE] = CameraMetadata.CONTROL_AE_MODE_ON
reqBuilder[CaptureRequest.CONTROL_AE_PRIORITY_MODE] = CameraMetadata.CONTROL_AE_PRIORITY_MODE_SENSOR_SENSITIVITY_PRIORITY
reqBuilder[CaptureRequest.SENSOR_SENSITIVITY] = TEST_SENSITIVITY_VALUE
val request: CaptureRequest = reqBuilder.build()

// ...

}

⚪︎正確な色温度と色合いの調整
Android 16ではプロ仕様の動画録画アプリケーションをより適切にサポートするために色温度と色合いの微調整のためのカメラサポートが追加されました。ホワイトバランス設定は現在、白熱灯や曇り、夕暮れなどのプリセットリストに限定されたオプションを含む「CONTROL_AWB_MODE」によって制御されます。また「COLOR_CORRECTION_MODE_CCT」によって相関色温度に基づいてホワイトバランスを正確に調整するために「COLOR_CORRECTION_COLOR_TEMPERATURE」と「COLOR_CORRECTION_COLOR_TINT」が使用できるようになります。

funsetCCT() {
// ... (Your existing code before this point) ...

val colorTemperatureRange: Range<Int> =
mStaticInfo.characteristics[CameraCharacteristics.COLOR_CORRECTION_COLOR_TEMPERATURE_RANGE]

// Set to manual mode to enable CCT mode
reqBuilder[CaptureRequest.CONTROL_AWB_MODE] = CameraMetadata.CONTROL_AWB_MODE_OFF
reqBuilder[CaptureRequest.COLOR_CORRECTION_MODE] = CameraMetadata.COLOR_CORRECTION_MODE_CCT
reqBuilder[CaptureRequest.COLOR_CORRECTION_COLOR_TEMPERATURE] =5000
reqBuilder[CaptureRequest.COLOR_CORRECTION_COLOR_TINT] =30

val request: CaptureRequest = reqBuilder.build()

// ... (Your existing code after this point) ...
}

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⚪︎モーションフォトキャプチャインテントアクション
Android 16ではカメラアプリにモーションフォトを撮影して返すよう要求する標準のインテントアクション(「ACTION_MOTION_PHOTO_CAPTURE」と「ACTION_MOTION_PHOTO_CAPTURE_SECURE」)が追加されました。画像が書き込まれる場所を制御するために追加の「EXTRA_OUTPUT」を渡すか、インテント「setClipData」を通じてUriを渡す必要があります。ClipDataを設定しない場合は「Context.startActivity」を呼び出すときにそこにコピーされます。

Moving image of a diverse group of friends playing a game of horseshoe

⚪︎Ultra HDR画像の強化
Android 16ではUltra HDR画像で素晴らしい画質を実現するための取り組みが継続されています。HEIC形式のUltra HDR画像のサポートが追加されました。これらの画像はImageFormatタイプ「HEIC_ULTRAHDR」を取得し、既存のJPEG形式のUltra HDR画像に似たゲインマップが埋め込まれます。またUltra HDRのAVIFサポートにも取り組んでいるので期待してください。さらにAndroid 16ではISO 21496-1ドラフト標準のUltra HDRに追加のパラメータが実装されており、ゲインマップ計算を適用する色空間を取得および設定する機能やSDRゲインマップを使用したHDRエンコードされたベースイメージのサポートなどが含まれます。

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⚪︎AGSLによるカスタムグラフィック効果
Android 16ではRuntimeColorFilterとRuntimeXfermodeが追加され、しきい値やセピア、色相彩度などの複雑な効果を作成して描画呼び出しに適用できるようになりました。Android 13以降ではAGSLを使用してShadersを拡張するカスタムRuntimeShadersを作成できるようになっていますが、新しいAPIはこれを反映してColorFiltersを拡張するAGSLを利用したRuntimeColorFilterと、ソースピクセルと宛先ピクセル間のAGSLベースのカスタム合成とブレンドを実装できるXfermode効果が追加されています。

privateval thresholdEffectString ="""
uniform half threshold;
half4main(half4 c) {
half luminosity = dot(c.rgb, half3(0.2126,0.7152,0.0722));
half bw = step(threshold, luminosity);
return bw.xxx1 * c.a;
}"""

funsetCustomColorFilter(paint: Paint) {
val filter = RuntimeColorFilter(thresholdEffectString)
filter.setFloatUniform(0.5)
paint.colorFilter = filter
}

<行動の変化>
Androidのリリースごとにアプリのニーズとハードウェアサポート、システムパフォーマンス、ユーザーのプライバシー、バッテリー寿命のバランスを取りながらプラットフォームの効率性やプライバシーへの配慮、国際化への対応、堅牢性を高めることをめざしています。これにより、互換性に影響を与える動作の変更が生じる可能性があります。

⚪︎エッジツーエッジのオプトアウトが廃止される
Android 15ではAndroid 15(SDK 35)をターゲットとするアプリにエッジツーエッジが適用されましたが、アプリはR.attr#windowOptOutEdgeToEdgeEnforcementをtrueに設定することでオプトアウトできます。アプリがAndroid 16(Baklava)をターゲットにすると、R.attr#windowOptOutEdgeToEdgeEnforcementは非推奨となり無効になり、アプリはエッジツーエッジをオプトアウトできなくなります。Android 16 Beta 2との互換性を保つにはアプリがエッジツーエッジをサポートしていることを確認し、R.attr#windowOptOutEdgeToEdgeEnforcementの使用をすべて削除してください。エッジツーエッジをサポートするには、ComposeとViews のガイダンスをご覧ください。フィードバック ページのトラッカーで懸念事項をお知らせください。

⚪︎ヘルスケアとフィットネスの許可
Android 16以降を対象とするアプリの場合にはBODY_SENSORS権限は「Health Connect」アプリでも使用されるandroid.permissions.healthの詳細な権限に移行します。これまでBODY_SENSORSまたはBODY_SENSORS_BACKGROUNDを必要としていたAPIは、対応するandroid.permissions.health権限が必要になります。これは次のデータタイプやAPI、フォアグラウンドサービスタイプに影響します。

・Wear Health ServicesのHEART_RATE_BPM
・AndroidセンサーマネージャーのSensor.TYPE_HEART_RATE
・Wear ProtoLayoutのheartRateAccuracyとheartRateBpm
・FOREGROUND_SERVICE_TYPE_HEALTHではBODY_SENSORSの代わりに対応するandroid.permission.health権限が必要です。

アプリがこれらのAPIを使用する場合はそれぞれの詳細権限を要求する必要があります。これらの権限はヘルスケアやフィットネス、ウェルネスデータのAndroidデータストアであるHealth Connectからのデータの読み取りアクセスを保護する権限と同じです。

・使用中の心拍数やSpO2、皮膚温度のモニタリングについてはBODY_SENSORSではなくREAD_HEART_RATEなどのandroid.permissions.healthの詳細な権限をリクエストしてください。
・バックグラウンド センサー アクセスの場合はBODY_SENSORS_BACKGROUNDではなくREAD_HEALTH_DATA_IN_BACKGROUNDを要求します。

⚪︎放置された空き職停止の理由
ジョブの放棄はジョブに関連付けられたJobParametersオブジェクトがガベージコレクションされましたが、ジョブの完了を通知するためにjobFinishedが呼び出されていない場合に発生します。これはジョブが実行中でアプリが認識しないまま再スケジュールされている可能性があることを示します。

Android 16のアプリでJobParametersオブジェクトへの強い参照を維持せずにJobSchedulerに依存するものにはタイムアウト時にSTOP_REASON_TIMEOUTではなく、新しいジョブ停止理由STOP_REASON_TIMEOUT_ABANDONED が付与されるようになりました。

新しい中止停止理由が頻繁に発生する場合、システムはジョブの頻度を減らすための緩和措置を講じます。中止されたジョブを検出して削減するには新しい中止理由を使用してください。なお、WorkManagerを使用している場合、この変更による影響はないと予想されます。これはAndroid Jetpackを使用して作業をスケジュールすることの1つの良い副作用です。

⚪︎インテントリダイレクトの変更
Android 16ではアプリのtargetSDKバージョンに関係なく、インテントリダイレクト攻撃に対するデフォルトのセキュリティー強化が導入されています。テストで問題が見つかった場合はremoveLaunchSecurityProtection APIを使用すると、この保護をオプトアウトできます。なお、セキュリティー保護のオプトアウトはセキュリティーの脆弱性のリスクを高める可能性があるため、慎重に絶対に必要な場合にのみ行う必要があります。

val iSublevel = intent.getParcelableExtra("sub_intent", Intent::class.java)
iSublevel?.let {
it.removeLaunchSecurityProtection()
startActivity(it)
}

⚪︎エレガントなフォントAPIは非推奨・無効化に
Android 15(API 35)をターゲットとするアプリではデフォルトでelegantTextHeight TextView属性がtrueに設定されており、コンパクトなフォントが読みやすいフォントに置き換えられます。elegantTextHeight属性をfalseに設定することによってこれをオーバーライドできます。

一方、Android 16 ではelegantTextHeight属性が非推奨となり、アプリがAndroid 16をターゲットにするとこの属性は無視されます。これらのAPIによって制御される「UIフォント」は廃止されるため、アラビア語、ラオ語、ミャンマー語、タミル語、グジャラート語、カンナダ語、マラヤーラム語、オディア語、テルグ語、タイ語で一貫性があり将来にわたって有効なテキストレンダリングが確実に行われるようにレイアウトを調整する必要があります。

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Android 14(API 34)以下をターゲットとするアプリのデフォルトのelegantTextHeight動作


09
Android 15(API 35)以降を対象とするアプリのデフォルトの elegantTextHeight 動作

⚪︎16KBページサイズ互換モード
Android 15ではプラットフォームのパフォーマンスを最適化するために16KBのメモリページのサポートが導入されました。Android 16では互換モードが追加され、4Kメモリページ用に構築された一部のアプリを16KBメモリページ用に構成されたデバイスで実行できるようになりました。Androidはアプリのメモリページが4KBに揃えられていることを検出すると、自動的に互換モードを使用して通知ダイアログを表示します。

AndroidManifest.xmlでandroid:pageSizeCompatプロパティを設定して下位互換性モードを有効にすると、アプリの起動時にダイアログが表示されなくなります。最高のパフォーマンス、信頼性、安定性を得るにはアプリを16KBに揃える必要があります。詳細についてはアプリを更新して16KBのメモリページをサポートする方法に関する最近のブログ記事『Android Developers Blog: Get your apps ready for 16 KB page size devices』をお読みください。

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⚪︎計測システムのカスタマイズ
利用者が設定内の地域設定で測定システムをカスタマイズできるようになりました。設定はロケールコードの一部として含まれているため、ACTION_LOCALE_CHANGEDにBroadcastReceiverを登録して地域設定が変更されたときにロケール構成の変更を処理できます。またフォーマッタを使用すると、ローカルエクスペリエンスに一致させることができます。例えば、英語(米国)の「0.5in」は英語(デンマーク)に設定している場合や測定システム設定としてメートル法を使用して英語(米国)で使用している場合にとっては「12.7mm」になります。Android 16 Beta 2でこれらの設定を見つけるには、設定アプリを開いて[システム]→[言語と地域]に移動します。

⚪︎ライブ壁紙のコンテンツ処理
Android 16ではライブ壁紙フレームワークに新しいコンテンツAPIが追加され、動的な利用者主導の壁紙の課題に対処します。現在、利用者が提供するコンテンツを組み込んだライブ壁紙には複雑でサービス固有の実装が必要です。Android 16ではWallpaperDescriptionとWallpaperInstance が導入されています。WallpaperDescriptionを使用すると、同じサービスからのライブ壁紙の個別のインスタンスを識別できます。例えば、ホーム画面とロック画面の両方にインスタンスがある壁紙は両方の場所に固有のコンテンツを持つことができます。壁紙ピッカーとWallpaperManagerはこのメタデータを使って壁紙をより適切に提示し、多様でパーソナライズされたライブ壁紙エクスペリエンスを作成するプロセスを効率化します。

⚪︎ADPFのヘッドルームAPI
SystemHealthManagerではゲームやリソースを大量に消費するアプリに利用可能なCPUおよびGPUリソースの推定値を提供するためのgetCpuHeadroomおよびgetGpuHeadroom API が導入されています。これらのメソッドは特にサーマル スロットリングを検出する他のAndroid Dynamic Performance Framework(ADPF)APIと組み合わせて使用することで、アプリやゲームがシステムの健全性をどのように最大限に改善できるかを測定する手段を提供します。サポートされているデバイスでCpuHeadroomParamsとGpuHeadroomParamsを使用すると、ヘッドルームを計算するために使用される時間枠をカスタマイズし、平均または最小のリソース可用性を選択できます。これにより、CPUまたはGPUのリソース使用量を適宜削減できるため、ユーザーエクスペリエンス(UX)が向上してバッテリー寿命が延びます。

⚪︎キー共有API
Android 16ではAndroid Keystoreキーへのアクセスを他のアプリと共有することをサポートするAPIが追加されました。新しいKeyStoreManagerクラスはアプリのuidによるキーへのアクセスの許可と取り消しをサポートし、アプリが共有キーにアクセスするためのAPIが含まれています。

⚪︎テレビの画質と音質の標準化フレームワーク
Android 16の新しいMediaQualityパッケージはオーディオプロファイルや画像プロファイル、ハードウェア関連の設定にアクセスするための標準化されたAPIセットを公開します。これにより、ストリーミング アプリはプロファイルを照会し、メディアに動的に適用できるようになります。より広いダイナミックレンジでマスタリングされたムービーでは影の中の微妙なディテールを捉え、周囲の光に適応するために、より高い色精度が求められるため、明るさよりも色精度を優先するプロファイルが適している場合があります。

ライブスポーツイベントはダイナミック レンジが狭い状態でマスタリングされることが多いですが、日光の下で視聴されることが多いため、色の正確さよりも明るさを優先するプロファイルを使用すると、より良い結果が得られます。完全にインタラクティブなコンテンツではレイテンシを減らすために最小限の処理と、より高いフレームレートが求められるため、多くのテレビにはゲームプロファイルが搭載されています。APIを使用すると、アプリはプロファイルを切り替えることができ、サポートされているテレビをコンテンツに最適なものに調整するメリットを享受できます。

<アクセシビリティー>
Android 16ではTalkBackなどのユーザー補助サービスに依存するユーザーの一貫性を向上させるUIセマンティクスを強化するためのAPIが追加されています。

⚪︎TtsSpanに期間を追加
Android 16ではTtsSpanがTYPE_DURATIONで拡張され、ARG_HOURS、ARG_MINUTES、ARG_SECONDSで構成されます。これにより、時間の長さを直接注釈付けできるようになり、TalkBackなどのサービスで正確で一貫性のあるテキスト読み上げ出力が保証されます。

⚪︎複数のラベルを持つ要素をサポート
Androidでは現在、UI要素が別のUI要素からアクセシビリティ ラベルを派生できるようになっていますが、Webコンテンツではよくあるシナリオである複数のラベルを関連付ける機能も提供されるようになりました。AccessibilityNodeInfo内にリストベースのAPIを導入することによってAndroidはこれらの複数ラベルの関係を直接サポートできます。この変更の一環としてAccessibilityNodeInfoのsetLabeledByとgetLabeledByは非推奨となり、代わりに addLabeledBy、removeLabeledBy、getLabeledByListが導入されました。

⚪︎拡張可能な要素のサポートの改善
Android 16ではメニューや展開可能なリストなどのインタラクティブ要素の展開状態や折りたたみ状態を伝えることができるユーザー補助APIが追加されました。setExpandedStateを使用して展開状態を設定し、CONTENT_CHANGE_TYPE_EXPANDEDコンテンツ変更タイプでTYPE_WINDOW_CONTENT_CHANGED AccessibilityEventsをディスパッチすることによってTalkBackなどのスクリーンリーダーが状態の変更を通知し、より直感的で包括的なUXを提供できるようになります。

⚪︎不確定なプログレスバー
Android 16ではRANGE_TYPE_INDETERMINATEが追加され、確定型と不確定型の両方のProgressBarウィジェットに対してRangeInfoを公開できるようになりました。これにより、TalkBackなどのサービスが進行状況インジケーターのフィードバックをより一貫して提供できるようになります。

⚪︎3ステートチェックボックス
Android 16の新しいAccessibilityNodeInfo getCheckedメソッドとsetChecked(int)メソッドは「チェック済み」と「チェックなし」に加えて「部分的にチェック済み」の状態をサポートするようになりました。これは非推奨のブール値isCheckedとsetChecked(boolean)に代わるものです。

Android 16 Beta 2 is here! 🚀

Pro camera features like hybrid auto-exposure and precise color adjustments, UltraHDR image updates, new AGSL effects, and more. Make sure to test against the latest behavior changes! →https://t.co/DnathOuqg2#Android16pic.twitter.com/C7YjKlcf26

— Android Developers (@AndroidDev)February 13, 2025


記事執筆:memn0ck


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