」でテストするためのファクトリーイメージやSDKが含まれており、まずはこれらのPixelシリーズではファクトリーイメージからパソコン(PC)と接続して「Android Flash Tool」を使って導入するようになっています。
なお、ネットワーク経由によるソフトウェア更新(OTA)は現時点では用意されておらず、今後提供が開始される予定の一般向けベータ版「Android Beta Program」(
Android 16 Developer Preview 1のビルド番号は「BP21.241018.009」で、Androidセキュリティーパッチレベルは「November 2024」となっており、Google Play servicesは「24.40.35」となります。またエミュレーターではx86(64bit)とARM(v8-A)がサポートされ、APIレベルは「B DP1」となっているということで、何故かこれまでアルファベット順だった開発コード名と合わせてAPIレベルも一巡したことになったのか「B」で始まっています。
The first Developer Preview of#Android16 is available now to test with your apps! 🎉
Android will have more frequent releases going forward–with two SDK releases in 2025, as part of our effort to drive faster innovation in apps and devices. Learn more →https://t.co/cLl4K2alddpic.twitter.com/jJ98rvKBDG
— Android Developers (@AndroidDev)November 19, 2024
Android 16は現在の最新バージョンの「
Android 15」の次のメジャーアップデートとなる予定のバージョンで、Googleではこれまで基本的に新しいAPIとSDKを伴う1年に1回のペースでメジャーアップデートを実施してきましたが、すでに
紹介しているように今後はSDKのリリースをより頻繁に行うことが明らかにされ、まずは来年の2025年に新しいAPIを備えたメジャーリリースとマイナーリリースの2つのリリースを計画していることが発表されていました。
このうちのメジャーリリースがAndroid 16の最初のバージョンとなるとし、近くAndroid 16の開発者向けプレビュー版を提供開始すると案内していましたが、早くもそのAndroid 16の開発者向けプレビュー版の最初のリリースとなるAndroid 16 Developer Preview 1が公開されました。Android 16 Developer Preview 1ではAndroid 16向けのアプリでテストできるようになっており、APIやSDKをより頻繁にリリースすることによってアプリと製品の革新を加速させることができるとしています。
Android 16の正式版は2025年第2四半期(4〜6月)にリリース予定で、この正式版ではこれまでのメジャーアップデートと同様に多くの場合に「targetSdkVersionに関連付けられた計画的な動作変更が行われます。一方、第4四半期のマイナーリリースではメジャーリリース以降の機能更新や最適化、バグ修正が行わ、新しいAPIが含まれますが、アプリに影響を与える動作の変更は含まれず、さらにメジャーリリースとマイナーリリースを区別するため、マイナーリリースではAPIレベルは増加しないとのこと。
なお、代わりにメジャーリリースのAPIレベルとマイナーリリースのAPIレベルの両方を表す定数を通じて新しいマイナーリリースのAPIレベルが設定されます。また新しいマニフェスト属性を使うと、アプリに必要な最小SDKリリースとしてマイナーリリースのAPIレベルを指定でき、マイナーリリースのAPIレベルのサポートの初期バージョンは今後の開発者向けプレビュー版で提供される予定なため、SDKを使ってビルドしてみてどのように機能するかを確認して欲しいとしています。
Android 16 Developer Preview 1で追加される新機能は以下の通り。なお、Googleでは四半期ごとに新機能「Feature Drop」を追加しており、Android Beta Programでもプラットフォームリリース(QPR)を実施して年間を通じて拡張機能と新機能を提供し続けていますが、2025年にはこれらのメジャーリリースとマイナーリリース以外にも第1四半期と第3四半期にも継続的な品質の確保に役立つ増分アップデートとなるFeature Dropが提供されます。
<埋め込み写真ピッカー>
写真ピッカーは利用者がメディアライブラリー全体ではなく、ローカルストレージとクラウドストレージの両方から選択した画像や動画へのアクセスをアプリに許可するための安全な組み込みの方法を提供していますが、Google システム アップデートとGoogle Play 開発者サービスによるモジュラーシステムコンポーネントの組み合わせを使用することによってAndroid 4.4(APIレベル19)までサポートされています。統合するには関連するAndroid Jetpackライブラリーを使用した数行のコードのみが必要です。
新たにAndroid 16 Developer Preview 1ではアプリがビュー階層に写真ピッカーを埋め込むことを可能にする新しいAPIが含まれています。これにより、アプリに過度に広範な権限を必要とせずに利用者がメディアを選択できるプロセス分離を活用しながら写真ピッカーがアプリにより統合されているように感じられます。OSバージョン間の互換性を最大限に高め、統合を簡素化するには埋め込み写真ピッカーを統合する場合は近日リリース予定のAndroid Jetpackライブラリーを使用する必要があります。
<健康記録>
Android 16 Developer Preview 1では健康記録プラットフォーム「Health Connect」に新たに健康記録をサポートするAPIの初期バージョンが含まれています。これにより、アプリは利用者の明示的な同意を得てFHIR形式で医療記録を読み書きできます。このAPIは現在、早期アクセスプログラム(
https://forms.gle/43HJz4Fm2UQLWy5W8 )を実施中で、早期アクセスプログラムに参加するにはサインアップしてください。
<プライバシー サンドボックス>
Android 16にはAndroidのプライバシー サンドボックスの最新バージョンが組み込まれています。これは利用者のプライバシーが保護されていることを知らせる技術を開発するという継続的な取り組みの一環です。Androidのプライバシー サンドボックスの開発者向けベータプログラムの詳細についてはGoogleの公式Webページ(
https://developer.android.com/design-for-safety/privacy-sandbox/program-overview )をご覧ください。SDKランタイムでは提供先のアプリとは別の専用のランタイム環境でSDKを実行でき、利用者おnデータ収集と共有に関する保護が強化されます。
GoogleではこれらのAndroid Developer PreviewやAndroid Beta Programなどに関するフィードバックはAndroidの継続的な改善に重要な役割を果たすため、Androidをすべての人にとって有用なプラットフォームにするために協力して欲しいとしています。なお、2026年のターゲットを計画する際にはGoogle PlayにおけるアプリのターゲットAPIレベル要件と関連日付に変更はなく、計画では毎年1つの年間要件が設けられ、それは主要なAPIレベルにのみ関連付けられるということです。
またAndroid 16の正式版のリリースまでAndroid 16の開発者向けプレビューとベータプログラムは継続され、2024年12月に初のベータ版となる「Beta 1」が提供され、最初の安定版(Platform Stability)は2025年第1四半期後半(3月頃)にリリースすることを目標としており、この安定版では最終的なSDKおよびNDKとAPIが提供され、最終的な内部APIおよびアプリ向けのシステム動作を確認できるようになるということです。それ以降は正式版のリリースまでの数カ月に渡って最終テストを行うことが可能となる見込みです。
Android Developers: We just announced Android 16’s first Developer Preview!
This is the start of more frequent Android SDK releases, with 2 in '25. Start testing your apps and give us feedback ahead of the Q2 final release.
Check it out athttps://t.co/u2m5tywElx#androiddev
— Matthew J. McCullough (@matthewmccull)November 19, 2024
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