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スマホサイズだけどバッチリ撮れて使える!XREALのARコンピューティングデバイス「Beam Pro」を紹介

中国・北京を本拠地としているAR・VRグラスやその関連製品などを開発・販売している技術系スタートアップ企業のXREALがOSにAndroidを採用した3Dカメラ搭載ARコンピューティングデバイス「XREAL Beam Pro」シリーズを展開しています。すでにXREALの日本法人である日本Xrealが日本国内向けに携帯電話ネットワークができない無線LAN(Wi-Fi)のみに対応するWi-Fi版「XREAL Beam Pro(型番:X4000)」を2024年8月6日(火)から公式Webストアや大手ECサイト、家電量販店などで販売しています。

XREAL Beam Proは内蔵メモリー(RAM)と内蔵ストレージの違いによって2モデルあり、価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場想定価格および公式Webストアでは6GB RAM+128GBストレージモデルが32,980円、8GB RAM+256GBストレージモデルのが39,980円となっています。また日本Xrealではさらに5Gや4Gなどの携帯電話ネットワークに対応したCellular+Wi-Fi版「XREAL Beam Pro 5G(型番:X4100)」を2024年12月中旬に発売予定で、価格が市場想定価格および公式Webストアでは47,980円となっています。

XREAL Beam Proシリーズは一般的なストレートタイプのスマートフォン(スマホ)の筐体に立体視画像・映像の撮影が可能な特別な3D空間撮影カメラと、USBにて接続した同社の「XREAL Air」シリーズなどのAR・VRグラスに表示されたコンテンツの制御や視聴を楽しむことができる機能が収められたAR・VRのためのコンピューティングデバイスです。形状はスマホそのものではあるものの、3Dカメラ+ARコンピューティングデバイスという立ち位置の製品のため、実機を試したり外観や機能をチェックできる場所は多くなく、購入こそ難しくはないものの、なかなか手にする機会の少ない製品ではないでしょうか。

そんなXREAL Beam Proですが、今回、日本Xrelaのご厚意でWi-Fi版のXREAL Beam Proの本体とXREAL Beam Proに接続して使う3Dグラス「XREAL Air2 Pro」をお借りすることができましたので、XREAL Beam Proの外観や機能などを実際に使い、さらにXREAL Beam Proを使って立体視コンテンツを撮影したり視聴したりしてみましたので、その模様を写真や動画などを交えて紹介いたします。

【Beam Proの外観を写真でチェック】

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Beam Proの正面(画像左側)と背面(画像右側)

それでは早速Beam Proの外観を見てみましょう。本体正面側には約6.5インチ、2,400×1,080ドット(画面解像度FHD+相当)のパンチホールタイプのLCDディスプレイ、約800万画素のインカメラに近接センサーがあります。

背面側には撮影用フラッシュライトと、約5000万画素のリアカメラ(広角)が2つ配置されています。まったく同じ5,000万画素のカメラが2つ並んでいるのが本機のキモで、撮影時にこの2つのカメラを同時に稼働させて撮ることによって、3D立体視の写真や動画を撮影することが可能となっています。(片方だけのカメラを利用して、立体視ではない通常の撮影をすることも可能)
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本機の最大の特徴である2基のリアカメラ


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Beam Proの天面(画像左側)と底面(画像右側)

本体天面には外部スピーカーと撮影用マイクがあり、底面には撮影用マイクのとUSB Type-C端子が2基あります。

2つのUSB Type-C端子は本体充電用(稲妻マーク)と外部機器接続用(メガネマーク)で分かれており、外部機器接続用端子の方にUSB充電器を接続しても充電されず、逆に本体充電用端子の方に外部接続機器(XREAL airなどのVRグラスやゲームパッド、マウスやUSBストレージほか)を接続しても認識しないので注意しましょう。(端子の横にアイコンが描かれているので挿し間違えはそうないとは思いますが…)

左側面にはSIMピンで取り出すタイプのmicroSDメモリーカードスロット(最大1TB)、右側面には電源キー、音量キーのほかにモードボタン(音量キーの隣にある赤いキー)があります。
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Beam Proの左側面(画像左側)と右側面(画像右側)

モードボタンは単押しでカメラアプリのショートカットキーとなっているほか、長押しすることで、即座に直前まで起動していたカメラアプリの撮影モードにて即座に撮影を行います。(直前に起動していたカメラ機能が動画モードだった場合はすぐに録画を開始します。)

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カードスロットを取り出したところ。5GモデルはここにnanoSIM(4FF)カードを装着するようになります。

外形は約162.84mm(高さ)×75.55mm(横幅)×10mm(厚さ)の本体重量は208g(公称値)で、バッテリー容量は4,300mAh、コンテンツ再生においてはWidevine L1に対応し、IP54相当の防水防塵機能を備えています。

基本的なスペックとしてはSoC(System on Chip)にはQualcomm製の「空間コンパニオンプロセッサー」としてSnapdragon 6 Gen1を搭載し、動作メモリは上位・5Gモデルでは8GB RAMで本体ストレージは256GBとなります。(Wi-Fiの下位モデルでは動作メモリ6GB RAMに本体ストレージ128GB)

Beam Proは5G対応モデルでも音声通話は行うことはできませんが、SMSなどのメッセージアプリを利用することは可能です。
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アプリ「Device Info HW」で取得したBeam Pro(Wi-Fiモデル)の基本仕様



【ホーム画面とプリインストールアプリ解説】


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Beam Proのホーム画面

Beam Proのホーム画面はGoogle Discover+2面の全3面構成となっています。本機はあくまでも「AR・VR視聴・制御機+カメラ」のデバイスなので、XREAL Air(グラス端末)関連のメニュー呼び出し(マイグラスアプリ)、カメラアプリ起動用ショートカット、本体ストレージ残量表示ウィジェットがギッチリと並んでいます。その他はYouTubeやフォトアルバム、ChromeブラウザなどのGoogle製のアプリが下部に並べられています。

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Beam Proのプリインストールアプリ

プリインストールアプリは、前述のマイグラスアプリと本機専用のカメラアプリ以外はGoogle検索やGmail、ChromeブラウザなどのGMS(Google Mobile Service)アプリのみ非常にシンプルな構成です。

【Beam Proで3D立体視写真を撮ってみる】


せっかくですので、Beam Proのカメラアプリを使って3D立体視の画像を色々と撮ってみました。3D立体視画像はXREAL Airシリーズなどのグラス端末用に左右のカメラで撮った映像がそれぞれ表示されるものとなります。
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遠景や風景ならばそれほど気にする必要はありませんが、近い対象やオブジェクトなどを撮るときは左側のカメラから正面に撮るようにするといいでしょう。


以下の画像はXREAL Airシリーズやスマホ用の簡易VRゴーグル(過去に展開していたGoogle Cardboardのような簡易ゴーグル)でも(一応)見ることができますので、お手持ちに環境のある方は、是非見てみてください。画像はリサイズのみ行っています。
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Beam Proで撮影した立体視写真


Beam Proで撮影した立体視動画



【BEAM Pro以外にも色々接続可能なグラス端末「Air2 Pro」】

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「XREAL Air2 Pro」(公式ストアの税込販売価格:61,980円)

今回、Beam Proと一緒にXREAL製のVRグラス「Air2 Pro」もお借りしています。XREAL AirシリーズのVRグラスはUSB Type-CでBeam Proなどに接続して利用することが可能で、Beam Proなどで撮影した動画や画像のほか、YouTubeでXREAL Airシリーズ向けに作成された動画やXREALが提供している様々なコンテンツを楽しむことができます。

Beam Proと接続した場合は専用のXREAL Air用のUIが別途表示されるほか、Beam Proを手にもってカーソル操作+画面をタッチで決定といった操作をすることもできます。
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XREAL AirシリーズをBeam Proに接続した際のメニューUI。3Dカメラの画像などは「写真」のアプリから閲覧できます。


それ以外にもPCやタブレット、Beam Pro(およびBeam)以外のDisplayPort Altモードに対応したAndroidやiOSデバイスにも接続が可能で、その場合は外部ディスプレイ機器と認識され、大画面表示を行うゴーグルとして利用することができます。さらに、オプションのHDMI変換コネクタを利用することで、ゲーム機や動画プレイヤー機器などと接続するとHMD(ヘッドマウントディスプレイ)用が可能で、XREAL Beam Proおよび、Xreal Beamがなくとも、いろいろな使い道を試すことができるのも魅力でしょう。(筆者は特に大画面で遊ぶ疑似3Dのレールシューター系ゲームが格別に楽しく感じました。)
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XREAL Airシリーズのグラス端末はBeam Pro以外の端末に接続するとUSB Type-CのDisplayPort Altモードのモニターとして認識されるため、様々な機器に繋げられるのも魅力です。(機器によってはHDMI変換アダプタが必要)


こういったグラス端末は多くのメーカーからリリースされていますが、操作面においてはメーカーによってまちまちだったりもするのですが、XREAL Airシリーズ+Beam Proの組み合わせはかなり自然で飲み込みやすいように感じました。

特にグラス端末に専用の制御機でもあるBeam Proの組み合わせだと操作チュートリアルも実装されているので、お勧めしやすいです。

Beam ProはAndroid端末としてもアプリが一通り利用でき、ミドルレンジクラスのスマホ並みのゲームコンテンツなども遊べるため、XREAL専用のコンテンツや機能だけでなく、ゲームアプリや動画の視聴なども一通りこなせるため、XREAL Airシリーズのグラスとの組み合わせはAR・VRのコンテンツを楽しむための環境に初めてチャレンジする場合にも魅力的なものではないかと思います。

特に公式サイトで先行販売が開催されたばかりの5Gモデルとの組み合わせであれば、撮影から視聴・コンテンツ消費までを一通り実行できる環境をどこにでも持ち出せることになるのでお勧めです。

特に公式ストアではBeam ProとXREAL Airシリーズのセット販売もあり、ちょっぴりお得に導入もできますので、気になった方は是非是非チェックしてみましょう!




記事執筆:河童丸


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