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白金動物園は ISUCON 9 本選において優勝しました。言葉になりませんhttps://t.co/Zhy9tzsA2M
— Issei Naruta (@mirakui)October 5, 2019
感無量です。
やったことはGitHub 上ですべて公開されています。
いつものことですが、メンバーが何をしていたのか細かいことまでは知りません。
[10:23:27] 862fe59 : Fix initialize MySQL file[10:27:33] 2c68bf1 : Change database user[10:40:53] edd3254 : ええかげんにせえよマジで[10:56:43] 0787d83 : :tada: ローカルで bx rackup と localhost:9292 で楽しく開発![11:13:47] 98709c6 : Use our payment service[11:51:27] 8f05d4d : Static station master[11:53:45] 83aa96b : Fix stations[12:11:35] d15c54b : Dump master tables[12:22:22] 4a62d4b : Dump with marshal[12:48:50] a730657 : Ignore direnv and log file[13:16:41] f618e86 : Get by memory[13:24:19] edc16b8 : Get by mem 2[13:24:20] 203c941 : Get by mem 3[13:27:10] 8d1ea1d : Fix first seat[13:28:07] 3a4cf40 : Fix nil bug[13:44:02] 0b98982 : Get by mem 4[14:17:33] 3d467e5 : Allowed?[14:20:08] 307fb0a : Fix fake avail[14:38:01] 114c047 : Cache seat available[14:46:39] e57f0b9 : Long cache[14:47:07] 43d3ac4 : long avail days[14:51:11] d5d5898 : Back to days[15:28:22] e13716e : Good bye train master[15:42:25] c22d034 : Change avail seats query[15:56:41] d37fd2d : Seat resevation and date train info[15:58:05] 5302b53 : Add placeholder[16:10:07] bdb9986 : Unjoin resevertion[16:44:22] dac871d : Fix seat_reservations select[16:54:17] 92d3255 : Good bye seat master[17:09:25] dc767ed : Fix error[17:23:35] cbeff5f : Remove seat master他やったことは残りの二人のエントリに詳しいはずなので、二人のエントリを待つといいです。
正直、優勝できたことが嬉しすぎてよくわからない。コミットを見返してみると本当に飛び道具めいたことは全然してなくて、ただただ愚直に、効きそうなことをじわじわと進めていった。残席数全部固定で返そうとしたやつが少し飛び道具だったけど、当然のように失敗した。
白金動物園としてチームを組んで、もう6年になる。6年間、成長し続けてきたかと言われれば自信がない。正直、会社経営者としての成長の方が多くあり、エンジニアとして強くなっていったのかでいえば少し腕が落ちたんじゃないかという危惧すらある。ISUCON 5で準優勝した時、1時間で Go 製 HTTP プロキシを書かされたが、あれを今やれるかと問われればかなり難しい。
予選前にid:mirakui が出ないかもしれないと言い始めた時、強い落胆と失望。そして安心があった。落胆や失望は『そうやってこの戦いへ背を向けるのか』というリーダーへの恨み言であり、安心は『彼がそう言ってくれるなら、あの恐怖の戦場へ向かわずに済む』という安堵だった。ISUCON は怖い。あくまでゲームでありコンテストだとわかっていても、スコアが出て、かつ業務らしく見せかけてくるアプリケーションを高速化するという設定が、自分のエンジニアとしての性能を明確に測られている気持ちにさせる。ISUCON で負けることで『お前はもうエンジニアではない』と誰かに言われているような気持ちになってしまうのではないか。あるいは、負けたことを言い訳にして『エンジニアとしては引退ですかね〜』などと心にもない言い訳を披露するハメになるのではないかと怯えていた。
だが出たかった。勝ちたかった。このチームで勝つことに価値があった。
スコアが発表されていく時の気持ちをまだ覚えている。3位のスコアを見て上位陣は全員 FAIL したのか!と怯え、2位のスコアを見て FAIL を確信し、1位のスコアを見て自分たちの最終計測より高くて『あ、関係ないわ』となってヤケを起こしかけた。白金動物園と名を呼ばれた瞬間、会場の全員を無視してメンバーに抱きついた。冗談やギャグのように思えるかもしれないが、あの20秒の間、会場にいる全ての人間がどうでも良かった。目の前にいるid:mirakui とid:sora_h の2人にだけ用事があった。2人もまた、会場を無視して互いの方を向いて腕を広げていた。
終了後、いくつかのチームに『白金動物園に勝ちたかった』『打倒白金動物園でした』みたいなことを言われた。正直、自分たちに耳目が集まっているなんて一切考えていなかったし、ぶっちゃけ本戦出場率50%のチームに用事もないだろうと思っていた。いままで他の優勝者や入賞者へやっかみや憧れがあって、自分たちはまだまだ弱いチームだとしか思えていなかったから、本戦後2次会で、メンバーの2人や戦ってくれたみんなに対してありがとうの気持ちがめちゃくちゃあって、何言われても楽しくて誇らしくて、これが優勝チームの気持ちか……とリーダーと声を潜めて少し笑った。
自身のエンジニアとしての成長に自信が足りなくても、チームとしての成長ならば 100% 保証できる。俺たちは強くなった。焦りが減り、無謀さを捨て、勇気を得て、信頼を作り上げた。6年前、チームを組もうと声をかけてくれたことに感謝したいし、切磋琢磨の場をつくり続けてくれた id:941 さんや歴代出題者たち、始まりを立ち上げてくれた古き強豪たち、すべてのみなさんへの感謝しか無い。
毎年おこなわれているのを眺めながら『まぁでももうちょっと技術力付けてからチャレンジかな……』と思っているみんなにはぜひ参加して欲しい。できれば、3人で。人生で何よりも信頼できるチームメンバーを得られたことは、僕の誇りだし、憧れるしかなかった古強者たちと肩を並べられる場所にくるまで成長する必要を感じられたのも、ISUCON という大会のおかげだ。
今年の優勝チームはRuby だったらしいぞ、ってんでちょっと盛り上がってるけど、それすら僕個人にとってはフレーバーでしかない。ただ、使い慣れた言語で勝つ、という強いプライドとポリシーを保ちきれたことには、誇らしい気持ちがある。
次の ISUCON はめでたくも10年目ということで、大きな節目の年になる。来年どうなるかはまだわからないけれど、ぜひ参加したい。ウチは毎度奇数年しか本戦いけてないチームだから、もしかしたら予選落ちとかしてみんなから総ツッコミくらうかもしれないけど……w
なんだかまとまらないブログになってしまったけど、正直な気持ちをダンプしたらこうなったので、読みにくさは許して欲しい。
みんなありがとう。また相手をしてくれると嬉しい。
勝負だ!かかってこい!
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