興味深かった。 「全領域異常解決室」 2024年10〜12月 フジテレビ水曜夜10時 脚本/黒岩勉 出演/藤原竜也 広瀬アリス 福本莉子 迫田孝也 ユースケ・サンタマリア 成海璃子 他 わぁ、なんというか、このドラマ、そういうドラマだったんだ、と半分ほどが過ぎ…
ほのぼのドラマの価値を再認識して堪能。 「団地のふたり」NHKBS 2024年9〜11月 日曜夜10時 原作/藤野千夜 脚本/吉田紀子 演出/松本佳奈 出演/小林聡美 小泉今日子 他 藤野千夜の小説のドラマ化。 演出が松本佳奈。 松本佳奈、小林聡美、小泉今日子とい…
これは……… 「人生後半の戦略書」 アーサー・C・ブルックス SB Creative この本を読む前に、千葉雅也の「センスの哲学」を読んでいた。千葉の指南に従って、「意味」を見出すのではなく「リズム」と「形(フォーム)」に焦点を合わせて読むことにした。 読む…
なんとなく勇気づけられた。 「センスの哲学」 千葉雅也 文藝春秋 著者の芸術論。 世の中では「センスが良い」「センスが悪い」「センスあるね」などと言う。「センスいいね」と言われれば嬉しい。じゃあ、センスとはなんぞや?という問い掛けもあるわけだが…
落ち着いた雰囲気。良質のドラマでした。 「舟を編む〜私、辞書つくります」NHK日曜夜10時 2024年2〜4月 原作/三浦しをん 脚本/蛭田直美(全話) 塩塚夢(第5話共同執筆) 出演/池田エライザ 野田洋次郎 矢本悠馬 前田旺志郎 渡辺真起子 美村里江 柴田恭…
やっぱり旅エッセイはいい。心にわくわくとまろやかがやって来る。 「ヤマザキマリの世界逍遥録Ⅱ」 ヤマザキマリ著 JAL BOOKS KADOKAWA 「世界逍遥録」の第二弾。 振り返ってみると、前作を読んでエッセイを書いたのはすでに3年以上前、2021年5月だった。そ…
これを読んで心が休まる…のか? 「人はどう悩むのか」 久坂部羊 講談社現代新書 この本では、ライフステージ(人生のそれぞれの時期)を逆に辿っていく。すなわち、老年期から乳幼児期まで。ライフステージごとの悩みが、これでもかと言わんばかりに書き出さ…
これは、教則本であると同時に警告本だ。 「行動経済学が最強の学問である」 相良奈美香 SBクリエイティブ 私はビジネスパーソンではない。ゆえに、そちらの視点から語ることはできない。 けれども、ここに記されている事々は、普通の生活のなかでとても役立…
どうして生きづらいのかよく分かる。 「勇気論」 内田樹 光文社 内田樹と編集者との書簡(Email)形式なので、すらすら読める。 「週刊金曜日」という週刊誌への連載エッセイで、内田が「勇気」について書いた。 「いまの日本人に一番足りないものは何ですか…
たいへん有意義な本でした。 「武器としての 土着思考」 青木真兵 東洋経済新報社 「土着思考」って何だ? この本のタイトルを見て、なんだかちょっとぎょっとした。 「土着」という言葉に、私はあまり良い印象を持ってこなかったから。なんとなく泥臭さを感…
ちょっと怖い。人間の心理をえぐっている。 「波紋」2023年日本 監督・脚本/荻上直子 出演/筒井真理子 光石研 磯村勇斗 木野花 他 荻上直子作品が好きだ。 「かもめ食堂」「めがね」「レンタネコ」などは、ほんわかした雰囲気がいっぱいの作品だった、と思…
誰にでも何かしらある、と言ってしまうと軽率なのかもしれないが… 「あらゆることは今起こる」 柴崎友香著 医学書院 シリーズケアをひらく 作家・柴崎友香は、一日にできることが少なかったり、一日中眠かったり、電車や道をよく間違えたり、いわゆる空気が…
とらつばロスにぜったいなってしまう… 「虎に翼」 《「韓非子」難勢から》ただでさえ強い力をもつ者にさらに強い力が加わることのたとえ。 (コトバンク) この言葉については、第1週ですでに触れた。聞き慣れない言い回しだった。世間では、同じことを表現…
図書館とか美術館とか博物館とかってコスパじゃない。 「図書館には人がいないほうがいい」 内田樹著 翻訳 朴東燮(バク・ドンソップ) アルテスパブリッシング この本は、内田樹研究家を名乗る朴東燮による、韓国オリジナル企画の日本語版。 最近、図書館が…
クライマックスへ向かって… 「女の知恵は後へまわる?」 女は知恵の回りが遅く、事が終わってからいろいろと考えつく。 (goo辞書) ここまでずっと、すなわち25個の「女」にまつわることわざが週のサブタイトルで取りあげられてきた。 よくもこんなに、女性…
文庫版を買いました。 「人生どこでもドア リヨンの14日間」 稲垣えみ子著 幻冬舎文庫 この本は図書館で借りて読み、すでにこちらに読書エッセイを書いている。 この本ほしいなぁ、読みたいときに読みたいな、と思っていたところ、この度文庫本となって出版…
今週はとくに大きなテーマが語られた。 「女三人あれば身代が潰れる?」 娘が三人いると、嫁入り支度で財産がなくなってしまうということ。 (ことわざ辞典オンライン) そういうこともかつてあったのかもしれない。いや、今でも豪華な嫁入りだったりが慣習…
幸せに生きるということは? 「シン・ファイヤー」 稲垣えみ子 大原扁理 百万年書房 「ファイヤー」とは、「FIRE」。 「Financial Independence, Retire Early」を略した造語で、直訳すると「経済的に自立して早期リタイア」となる。定年を待たずに引退し、…
またいろいろぶっこんきたけど、更年期 認知症 ヤングケアラー……今週は「原爆裁判」がやっぱりメインでしょうか。 「始めは処女の如く、後は脱兎の如し?」 《「孫子」九地から》初めはおとなしく弱々しく見せて敵を油断させ、のちには見違えるほどすばやく…
誰も老いたくはないけれど… 「人はどう老いるのか」 久坂部羊 講談社現代新書 久坂部羊は医師で作家。 どんな小説書いてるのかな、と思って検索したところ、「無痛〜診える眼」というドラマの原作者だった。西島秀俊主演の、ちょっとミステリアスでちょっと…
おやおや?なるほどなるほど。 「女房に惚れてお家繁盛?」 亭主が女房に惚れ込んでいると、外で浮気や道楽もせず家庭円満になるということ。 (ことわざ辞典オンライン) まあこれは、第22週に当てはめてみると、やはり寅子と航一のこと、すなわちステップ…
著者の最首悟(さいしゅさとる)と語らう中高生たちの思考力の深さ、高さに驚く。 「能力で人を分けなくなる日 いのちと価値のあいだ」 最首悟(さいしゅさとる) 創元社 シリーズ「あいだで考える」 最首悟さんの4番目の子どもの星子さんはダウン症と重度の…
どんどんぶっこんでくるすごさ。 「貞女は二夫に見えず?」(ていじょはじふにまみえず) 貞操堅固な女は二人の夫を持つことをしない。貞女は再婚しないことをいう。 貞婦は両夫に見えず。 (コトバンク) なるほど。第21週では、寅子の再婚について、さまざ…
東京オリンピックから実施された種目。 私自身は東京の時点では、実は全く知らなかった。 今回のパリで、たまたまテレビで目にしたところ、とても面白くてはまってしまいました。特に、森秋彩選手(秋彩と書いて「あい」)の健気さと力強さにぐぐっと惹き込…
さぁ、いよいよ東京へ帰ってきた。 ライアン(沢村一樹)、多岐川(滝藤賢一)の笑顔が懐かしい。 なんていうか、新潟ではホラーめいた出来事もあったので、この帰京はなんだか嬉しい。ライアンと多岐川の思いっきりの笑顔が安堵感を、視聴者にも、与えてく…
①から続く。 さて、ローラのスピーチである。 『「笑っていいとも!」とその時代』 太田省一著 集英社新書 ローラのタモリへ向けたメッセージが、なんだか良かった。ローラは大声で泣きながらメッセージを読みあげた。あのたどたどしい(?)日本語で。そし…
この週の大きなテーマは2つ。 スティーヴン・キングばりのホラーと、結婚・恋愛エピソード。 「悪女の賢者ぶり?」 悪女が、表面的に賢く善良な女を演じること。 「悪女の賢者ぶり」は、心に悪意を持つ女性が、表面的には賢者のような知識や態度を装うこと…
お陰様で、録画していた「笑っていいとも!」を観ることができた。 『「笑っていいとも!」とその時代』 太田省一著 集英社新書 著者は本の最後でこう訴えかける。 だから私には、単なる懐古気分からだけなく、『いいとも!』にもう一度きちんと目を向けるこ…
差別問題と戦争問題という、かなり厳しい内容の週だった。 すみません。今週も語ります。 「七人の子は生すとも女に心許すな?」 身内でも裏切ることがあり身を滅ぼすことがあるから、長年連れ添った妻でも気を許すなということ。 たとえ長い間一緒にいて、…
ものすごく真っ直ぐな本だった。 「コロナ禍と出会い直す」 磯野真穂 柏書房 前回の読書エッセイ「急に具合が悪くなる」(宮野真生子 磯野真穂/晶文社)でも書いたが、磯野真穂の著書はすでに「他者と生きる」(集英社新書)を読んでいた。ところが「急に具…
よりみちねこサリーと申しますタロティストです
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