Objective-Cの概要・特徴

Objective-Cは、C言語を拡張したオブジェクト指向プログラミング言語で、Brad CoxとTom Loveが1980年代初頭に開発し、その後NeXT社（後にAppleに買収）が採用しました。主にmacOSおよびiOSアプリケーションの開発に使用されており、AppleのCocoaフレームワークのコア言語として採用されます。Swiftの登場以前は、Appleの公式開発言語として広く使われていました。

主な特徴:

• オブジェクト指向: Smalltalkのスタイルを取り入れたオブジェクト指向の設計を持ち、クラスベースのプログラミングが可能。
• 動的ランタイム: Objective-Cは動的なメッセージングをサポートしており、ランタイムにクラスやメソッドを操作できる。
• 互換性: C言語との高い互換性を持ち、既存のCコードと容易に統合できる。
• ARC (Automatic Reference Counting): メモリ管理の効率を高めるために、ARCをサポート。

リファレンス

• Objective-C Programming Guide (Apple Developer): Objective-Cの基本から高度な使用方法までをカバーしたAppleの公式ガイド。
• Objective-Cリファレンス: Appleの公式ドキュメントサイトにあるObjective-Cリファレンス。

関連タグ

• Swift: 現在のAppleの公式開発言語で、Objective-Cの後継言語として位置づけられている。
• iOS: Objective-Cを用いたiOSアプリケーション開発に関連するタグ。
• macOS: Objective-CでmacOSアプリケーションを開発する際に使用されるタグ。
• Cocoa: Objective-Cで使用されるフレームワークで、macOSおよびiOSアプリケーションの開発に使用。
• Xcode: Objective-CとSwiftを使用したAppleプラットフォームの開発に必須の統合開発環境（IDE）。