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Well-being2026わが社の挑戦

住友生命保険・高田幸徳社長「Well-beingの可視化で体験価値向上」

Well-beingを見える化し、質を高める「スミセイWX」を推進する。職員の相互推薦による「スミセイ for your well-beingアワード」で、社内のWell-being浸透を図る。

高田 幸徳(たかだ・ゆきのり)氏
高田 幸徳(たかだ・ゆきのり)氏
住友生命保険 取締役 代表執行役社長 / 京都大学経済学部卒、1988年住友生命保険入社、2007年秋田支社長、09年営業企画部次長兼営業企画室長、11年営業企画部長、17年執行役員兼企画部長、18年上席執行役員、執行役常務を経て、21年4月代表執行役社長就任、同年7月より現職(写真=村田 和聡)

「スミセイWX(ウェルビーイング・トランスフォーメーション)」に取り組んでいます。

■ 住友生命のWell-beingの取り組み
■ 住友生命のWell-beingの取り組み
「Vitality」アプリの健康スコア画面。自分の健康ランクが分かる(出所:住友生命保険)

高田 幸徳 氏(以下、敬称略) 2030年に在りたい姿として、「ウェルビーイングに貢献する『なくてはならない保険会社グループ』」を掲げています。ただ、Well-beingは抽象的で幅広い概念のため、伝えるには体験がカギになります。

 18年に発売した健康増進型保険「Vitality」は、お客様の健康増進活動に応じて保険料の割引や特典が得られる体験を提供してきました。25年からはお客様の体験価値を変革し、質を高める「スミセイWX」を推進しています。WXのXには「エクスペリエンス」の意味も持たせています。Well-beingの実感を高めるにはWell-being度が上がる体験が不可欠で、可視化も重要です。

 その取り組みの1つが、健康寿命延伸に向けた「スミセイ版健康寿命」です。一般に公表されている健康寿命は、3年ごとの統計調査を基に都道府県単位で算出されたデータであり、より小さな単位の健康寿命を知る機会はありません。当社がお客様から預かっているデータから健康寿命が算出できると考えています。過去には、給付金などの請求情報、健康診断結果や歩数を基に総合健康スコアを開発しました。

健康増進で受取額が増加

26年は社名変更して100周年です。新たなサービスなどはありますか。

高田 26年1月に、「Vitality」を貯蓄性商品に付加した「ドルつみ Vitality」を発売します。本商品は、日々の健康増進活動により受取額を増やせる機能が備わっており、フィジカルとファイナンシャルの双方に貢献できると期待しています。

 当社は30年までに「ウェルビーイング価値提供顧客数2000万人、Vitality会員数500万人」を掲げています。24年度末時点で前者は約1400万人、後者は約150万人と着実に裾野を広げています。「ドルつみ Vitality」により、このスピードを加速したいと考えています。

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