待ちに待った台湾への出発の日を迎え、空港へと向かいます。
函館からの出発便は12:20なので、11時ころにカウンターに向かったんですがすでに長蛇の列ができていたので、2時間前くらいに着いた方が良かったですねえ。
30分ほど並んで自転車を預けます。
聞き取りだけで中身はノーチェックなので、逆に自分でちゃんと注意書きを読んで準備しておく必要があります(汗
とりあえずライトやサイコンなど、リチウム電池系のものはリュックサックに入れて機内へ持ち込み。
Di2はディレイラーもサドルも外してあるので問題なし。
タイヤの空気は完全に抜いておけと書いてあるのですが、これはあえて無視して6.5気圧のままで行きました。
むかしの高圧な時代は気圧の変化でパンクすることがあったと思うんですが、飛行機輪行をしてパンクしたことが無いので、最近の空気圧なら気にしないで大丈夫だと思います。
ここで用意しておくのはパスポートと予約番号が書かれた行程表(タイガーエアはアプリで乗り込めない)、それと、オンラインで終えた入国カードを印刷したもの。
go-taiwan.net
手書きで書かなくていいから便利だな~、と思っていたら、実は日本の入国カードもオンラインで発行できるんですね。
services.digital.go.jp
そもそも帰国時にも入国カードがいることを100%忘れていて、税関申告で並びなおしてしまうというw
リュックサックにタイガーエアのマスコットキャラクターをぶら下げていたら、受付のお姉さんから褒められて幸先のいいスタートを切ることができました。
今回はアンバサダーということもあって、座席は最強にいい席、タイガーコンフォートを用意していただきました。
タイガーエアでは基本的に座席指定はできず、3種類のオプションを選ぶことになります。
足元が広いコンフォートが3,300円、機体の前の方にあってすぐに降りられるクイッカーが1,800円、仲間と一緒に座れるように座席指定ができるバディーが1,100円。
サービスランクもプロ(7,500円・座席指定自由)/スマート(4,500円・バディー付き)/ライト(追加料金なし・座席指定不可)の3種類に分かれています。
たとえば、行きは預け荷物が無いし、機内食もいらないからライトにしたけど、その分早く降りたいから座席はクイッカーを選べば、+1,800円で前の方の席を確保できたりといった具合に組み合わせることができます。
次に自腹でタイガーエアに乗ることを考えると、自分だったらタイガースマートで乗ることになりそうです。
ライトだと預入手荷物が別料金なうえに、15kgで4,300円、20kgで4,800円も取られるので、ライトとスマートの差額を超えてしまうんですね。
さらに自転車の場合は大型手荷物として別途2,800円の追加料金が必要なので、機内食と足元の広さを削ってプロとの差額を埋めていくという方法が賢そうに思えました。
というわけで次回は食べられないかもしれない機内食ですw
ガパオライスは台湾風に八角がギンギンに効いていて、気分が盛り上がります。
しかしまあなんというか、味はいいけど量的には物足りないかな。
これで320TWD、1,600円なので早めに空港について何か食べておいた方がいいですね。
ちなみにLCCなので、機内エンターテイメントの類は紙の雑誌(もちろん全て中国語)しかありません。
テレビも音楽もコンセントもなく、ついでにモバイルバッテリーの使用も禁止なので要注意。
今回はKindleのセールをやっていたおかげで、マスターキートンとパイナップルアーミーを全巻一気買いしていたので捗りました。
台湾に入国して、まずやることはeSIMのアクティベートです。
事前にAmazonで格安のSIMを買っておいたので楽勝だぜ!ちなみに輪行箱は例のグルグル回るやつじゃなくて、係の方が別口で持ってきてくれたので安心でした。
やはり輪行箱はいいぞ!
なにはともあれまずは桃園MRTから。
MRTはいわゆる地下鉄ですね。各都市ごとに台北MRTだとか、台中MRTなどがあります。
こちらはeasy cardでも、クレジットカードのタッチ決済でも乗れるので楽ちんです。
なんと自転車をそのまま積み込める車両まで!
空港内で輪行解除し、輪行箱を空港で預けてからサイクルトレインで台北まで行くというのも楽で良さそうですね。
桃園高鐵駅で降りて次は新幹線に乗り換えですが、その前にコンビニで腹ごしらえ。
台湾のコンビニはファミマもセブンイレブンも品ぞろえが素晴らしくて、コンビニ飯だけでも相当に台湾を満喫できてしまいます。
この半分でも台湾ご飯を日本で取り扱うようにならないかなあ……。
安定の金牌ビールと香腸(ソーセージ)、そして台湾のおにぎり飯糰(ファントゥアン)で夕食とします。
(台北MRTは車内で飲食禁止なので要注意)
大体新幹線なので快適な鉄道の旅なんですが、荷物置き場は日本の特急よりも少ない印象。
今回は輪行箱がジャストフィットでよかったんですが、指定席は旅行帰りの人が多く利用するため荷物置き場が埋まっていることも多いし、事前に指定席券を買わずに、自由席を買って車両連結部分で見張っていたほうが良いかもしれません。
高鐵台中駅は市内中心部から離れたところにあるため、ここから台鉄に乗り換える必要があります。
が、新烏日駅とは建物がつながっているうえ、斜行エレベータがあったりして乗り換えが楽勝でした。
鉄道の路線は台中市を取り囲むようになっていて、ここから山線で台中駅を目指します。
3つも乗り換えがあるなんでしんどい印象があったんですが、高鐵以外は便数が多くて接続がいいし、どこも建物内でつながっているのでストレスレスで移動できました。
そしてキャスター付きの輪行箱で来たのが大正解ですね。
駅間移動は楽勝なんですが、駅から宿までの移動がけっこうしんどい。
というのも台湾の歩道は(特に都心部は)壊滅的なまでにボコボコだからです。
多分ですが、店の前の歩道までが店の持ち物なのでしょう。
なのでそれぞれの店の間口ごとに違った材質、違った高さの歩道になっているので段差だらけなうえに、その店が無くなると車道レベルまで掘り下げられたり、店が工事中だと歩道がシャッターで閉ざされたりと、まさに中華的カオス空間。
まず地面レベルで大変なことになっていることに加え、歩道の上にはバイクが駐車されていたりテーブルが並べられて客がご飯を食べていたり、あまつさえ出店の厨房になっていたりして混沌としかいいようがない状況でした。
(これは謎のド派手電飾な焼肉屋さん)
なので輪行箱のキャスターは、あったほうが100%便利なのですが街の中では頻繁に持ち上げないとならないので結構しんどかったですね。
車道はわりとフラットなのですが、地獄の黙示録並みにバイクの群れが通るのではみ出すのは危険。
なるべく駅から近いホテルを選んでおくのが吉でしょう。
そんな感じでほうほうのていのままどうにか本日の宿にたどり着きました。
www.aacehotel.com.tw
自動チェックイン機が備えられており、きちんとした個室でシャワーも完備していてかなり良いホテルでした。
最初Booking.comで予約したんですが、「17時以降は無人になるからそちらをキャンセルして宿のHPから直接予約せよ!」という指示を受けたものの、20時過ぎに到着すると普通に無人だったのは謎です。
ただし台湾だとBooking.comで予約した後でホテルに着いてからキャンセルさせられることが多く(前回の環島の時もあったし、日月潭のホステルでもそうだった)、手数料をちょろまかすためにいろいろやってんだろーなー、と予想w
スタッフの人たちはフレンドリーで、清掃のおばちゃんからは「サイクリスト?」と聞かれて「日本から来て日月潭まで行ったんだよ」と話したらペットボトルの水を余計に渡してきたり、カウンターのお姉さんも延泊を頼んだ際に快く(そしてめちゃくちゃ頑張って)手続きをしてくれたのでなかなか良かったです。
軽食しか食べておらず、小腹が減っているところですがまずやらなければならないのが輪行解除。
20時10分に部屋に入って、完了が40分だったので輪行準備と同じく30分くらいですね。
リアディレイラーへのチェーンのルーティングを間違って(脱落防止ピンの外側を通してしまう)やり直したりしなければ、もうちょい早く完了してました。
チェーンを切ったり繋いだりするときは、先にクランクの内側に落としてやると楽だということに気づきました。
PBPの時はテンションがかかったままミッシングリンクを繋ごうとして、飛ばしてベッドの下に這いつくばって探すハメになりました(汗
使い捨てのニトリル手袋を持ってきていると手の汚れを気にせずチェーンを触れて楽でした。
ホテルの周りの飲食店は20時くらいに閉まってしまう店が多く、かといって夜市に繰り出すにはちょっと遠い。
Googleマップで調べてみると、クラフトビールを出すスポーツバー的なお店があったので行ってみることにしました。
しかし、こーゆーこじゃれたお店は普通に高い……。
ハッピーアワーでビールがどれも300TWDとのことでしたが、普通に一杯1,500円ですからねえ。
日本で飲むのと変わらない。
しかし料理は相当美味しくて、九龍ジェネリックロマンスを見てからずっと食べたかった本場のレモンチキンはレモンの酸味がしつこくなくさわやかに絡んでいて、さすがという感じ。


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