以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る広告システムの概要図を示す図である。第1実施形態に係る広告システムは、学校で利用する場合について説明をするが、学校だけでなく、学習塾やスポーツスクールなどの教育機関の他、教育以外の事業を行う機関においても利用することが可能である。
第1実施形態に係る広告システムは、例えば、印刷装置1002、学校端末1003、サーバ装置1004及び利用者末1005を備える。学校端末1003は、第1端末に相当するものであり、利用者端末1005は、第2端末に相当するものである。学校端末1003と利用者端末1005はいずれも、表示画面と入力部を有するコンピュータ装置であれば特に限定されないが、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン、デスクトップ型・ノート型のパーソナルコンピュータなどが該当する。
印刷装置1002と学校端末1003は、学校1001に備えられている。印刷装置1002と学校端末1003は、有線又は無線により通信接続が可能である。学校1001の教員は、学校端末1003を操作して、印刷データを作成する。教員が学校端末1003を操作して印刷指示をすると、学校端末1003から印刷装置1002へ印刷データが送信され、印刷装置1002にて印刷データに対応する内容が印刷される。第1実施形態に係る広告システムでは、印刷の対象となる内容に広告情報が追加されたうえで、印刷が実行される。印刷装置1002は、学校端末1003から、広告情報が追加された印刷データを受信する第2印刷データ受信部と、受信した広告情報が追加された印刷データに基づいて記録媒体への印刷を実行する印刷部とを備える。
学校端末1003とサーバ装置1004は、有線又は無線により通信ネットワークを介して通信接続が可能である。印刷の対象となる広告情報が追加された印刷データは、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信され、サーバ装置1004のストレージ部にて記憶される。なお、学校1001には、アプリケーションサーバが設けられており、学校端末1003は、アプリケーションサーバを介して、サーバ装置1004と通信接続をしてもよい。
印刷装置1002にて印刷された印刷物は、教員から学生を介して保護者へ、或いは、教員から直接的に保護者へ配布される。保護者は、印刷物に印刷された広告情報をもとに、保護者が有する利用者端末1005にて、当該広告情報に対応する広告ページへアクセスすることができる。ここで、広告情報としては、1次元コード又は2次元コードを用いることができる。
利用者端末1005にて、1次元コード又は2次元コードを読み取ると、第1実施形態に係る広告システムを利用するための専用アプリケーションにて閲覧可能な広告ページを表示するための情報を取得することができる。或いは、利用者端末1005にて、1次元コード又は2次元コードを読み取ると、広告を出稿している企業が独自で有する広告サイトへアクセスするためのURLを取得できる構成としてもよい。
サーバ装置1004と利用者端末1005は、有線又は無線により通信ネットワークを介して通信接続が可能である。保護者は、利用者端末1005にインストールされた専用アプリケーションを利用して、サーバ装置1004にアクセスし、サーバ装置1004にて記憶されている印刷データに対応する印刷内容(広告情報を含む)を閲覧することができる。
利用者端末1005の表示画面には、印刷装置1002にて印刷された印刷物に対応する印刷内容と広告情報を表示することが可能である。利用者端末1005の表示画面に表示された広告情報には、専用アプリケーションにて閲覧可能な広告ページへアクセスするための情報、或いは、広告を出稿している企業が独自で有する広告サイトへアクセスするための情報が含まれており、保護者の操作により、広告情報を選択すると、当該広告ページ又は当該広告サイトへアクセスすることができる。
つまり、保護者は、印刷物に印刷された広告情報を、利用者端末1005で読み取ることで広告を閲覧することができるだけでなく、専用アプリケーションを利用して印刷物の印刷履歴を閲覧する際に、印刷物に追加された広告を閲覧することも可能である。
図2は、第1実施形態に係る学校端末1003又は利用者端末1005の構成を示すブロック図である。学校端末1003又は利用者端末1005は、制御部1031、RAM1032、ストレージ部1033、グラフィックス処理部1034、通信インタフェース1035、インタフェース部1036からなり、それぞれ内部バスにより接続されている。
制御部1031は、CPUやROMから構成される。制御部1031は、ストレージ部1033に格納されたプログラムを実行し、学校端末1003又は利用者端末1005の制御を行なう。RAM1032は、制御部1031のワークエリアである。ストレージ部1033は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部1031は、プログラム及びデータをRAM1032から読み出して処理を行なう。制御部1031は、RAM1032にロードされたプログラム及びデータを処理することで、描画命令をグラフィックス処理部1034に出力する。学校端末1003の制御部1031が、印刷データ生成部、広告情報追加部、実行可能化情報生成部に相当する。利用者端末1005の制御部31が、プログラム実行部に相当する。
グラフィックス処理部1034は表示部1038に接続されている。表示部1038は表示画面1039を有している。制御部1031が描画命令をグラフィックス処理部1034に出力すると、グラフィックス処理部1034は、表示画面1039上に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。利用者端末1005の表示画面1039が、第1広告表示部、第2広告表示部、印刷内容表示部に相当する。ここで、表示部1038はタッチセンサを備えるタッチパネル(入力部)であってもよい。
通信インタフェース1035は、通信ネットワークを介して、有線又は無線により他のコンピュータ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース1035を介して受信したデータは、RAM1032にロードされ、制御部1031により演算処理が行われる。インタフェース部1036には外部メモリ1037(例えば、SDカード等)が接続されている。学校端末1003の通信インタフェース1035が、第1印刷データ送信部、第2印刷データ送信部に相当する。利用者端末1005の通信インタフェース1035が、第1広告受信部、第2広告表示要求部、第2広告受信部、プログラム受信部、所定情報送信部に相当する。
図3は、第1実施形態に係るサーバ装置1004の構成を示すブロック図である。サーバ装置1004は、制御部(特典付与部)1041、RAM1042、ストレージ部(特典記憶部、所定情報記憶部)1043及び通信インタフェース(第2印刷データ受信部、第3印刷データ送信部、所定情報受信部)1044を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
制御部1041は、CPUやROMから構成され、ストレージ部1043に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置1004の制御を行う。また、制御部1041は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM1042は、制御部1041のワークエリアである。ストレージ部1043は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。制御部1041は、プログラム及びデータをRAM1042から読み出し、学校端末1003又は利用者端末1005から受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。通信インタフェース1044は、通信ネットワークを介して、有線又は無線により他のコンピュータ装置とデータを送受信することが可能である。
次に、第1実施形態に係る広告システムにおける印刷処理について説明をする。図4は、第1実施形態に係る広告システムにおける印刷処理のフローチャートを示す図である。まず、学校の教員等の印刷者が、学校端末1003を操作することで印刷データが生成される(ステップS1001)。印刷者は、学校端末1003に予めインストールされたワープロソフトや表計算ソフト等の種々のソフトを利用して、印刷の対象となる印刷データを作成することができる。
印刷者は、学校端末1003を操作して、印刷物の配布対象となるグループを指定するとともに印刷指示を行う(ステップS1002)。印刷物の配布対象となるグループとは、例えば、学校に所属する全ての学生又はその保護者に配布する場合は「○○小学校」といったように学校全体を指定し、○○小学校の1年生又はその保護者に配布するものである場合は「○○小学校1年」といったように学年を指定する。○○小学校の1年A組の学生又はその保護者に配布するものである場合は「○○小学校1年A組」といったようにクラスを指定する。また、複数の学年や、複数のクラスを指定して、印刷指示をすることもできる。
ステップS1002にて印刷指示が行われると、学校端末1003からサーバ装置1004へ広告情報の送信要求が送信される(ステップS1003)。サーバ装置1004にて広告情報の送信要求を受信すると(ステップS1004)、サーバ装置1004にて予め登録された複数の広告情報のうち、任意の広告情報が、サーバ装置1004から学校端末1003に送信される(ステップS1005)。
学校端末1003にて広告情報を受信すると(ステップS1006)、ステップS1001にて生成された印刷データをもとに、受信した広告情報が追加された印刷データが生成される(ステップS1007)。生成された印刷データをもとに印刷を実行した場合に、ヘッダー又はフッターの部分に広告情報が印刷されるように、広告情報を追加することができる。広告情報として、広告を出稿している企業そのもの情報や、当該企業の商品やサービスに関する情報の他、広告をコンピュータ装置にて閲覧するために利用される一次元コード(バーコード)やQRコード(登録商標)などの二次元コードが含まれていてもよい。
広告情報が追加された印刷データは、学校端末1003から印刷装置1002へ送信される(ステップS1008)。印刷装置1002にて広告情報が追加された印刷データを受信し(ステップS1009)、受信した印刷データに基づいて印刷が実行されて(ステップS1010)、処理が終了する。得られる印刷物は、ステップS1001にて生成された印刷データに対応する内容が用紙の中央に印刷されており、ヘッダー又はフッター部分に広告情報が印刷される。得られた印刷物は、印刷者である教員から、学生を介して保護者へ、或いは、教員から保護者へ直接的に配布される。
なお、印刷の対象物となる記録媒体としては、A3、A4、B4、B5などの各種サイズの印刷用の用紙、はがき、封筒などを適宜選択することができる。
ところで、ステップS1008にて、広告情報が追加された印刷データは、学校端末1003から印刷装置1002へ送信されるとともに、ステップS1007にて広告情報が追加された印刷データは、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信される(ステップS1011)。
サーバ装置1004にて印刷データを受信すると(ステップS1012)、ステップS1002にて指定されたグループと、広告情報が追加された印刷データとを関連付けて、サーバ装置1004のストレージ部1043の印刷履歴データベースに記録され(ステップS1013)、処理が終了する。なお、印刷履歴データベースでは、ステップS1002にて指定されたグループ、印刷物の名称、広告情報が追加され印刷データ、印刷が実行された日時などが関連付けて記憶される。このように、ステップS1012にて指定されたグループと印刷データを関連付けて記憶することで、後述するように、保護者が、保護者の子供等である学生に配布された印刷物の印刷履歴を、利用者端末1005にて閲覧することが可能となる。
なお、図4では、ステップS1005にて、広告情報がサーバ装置1004から学校端末1003へ送信され、ステップS1006にて、学校端末1003が広告情報の追加された印刷データを生成する構成としたが、サーバ装置1004が広告情報の追加された印刷データを生成する構成としてもよい。この場合、ステップS1002にて印刷指示が行われると、ステップS1001にて生成された印刷データが学校端末1003からサーバ装置1004へ送信され、サーバ装置1004にて広告情報が追加された印刷データが生成される。広告情報が追加された印刷データは、学校端末1003へ送信されるとともに、サーバ装置1004にて印刷履歴データベースに登録される。
なお、ステップS1009にて印刷が実行される前に、印刷後の印刷物の状態をプレビューすることも可能である。プレビューは、ステップS1001にて生成された印刷データに対応する内容が中央に表示され、ヘッダー又はフッターに広告情報が挿入された状態で表示される。
印刷者は、学校端末1003を操作して、印刷される印刷物の数量を予め指定することができる。ステップS1009では、指定された数量の印刷物が印刷される。また、印刷物の配布対象となるグループを指定することで、自動的に印刷物の数量が特定されるような構成とすることができる。
図5は、第1実施形態に係る広告システムを利用することで印刷される印刷物の一例を示す図である。印刷物1050は、ステップS1001にて生成された印刷データに対応する内容1051が用紙の中央に印刷されており、下側のフッターに相当する箇所に、A社の広告情報1052aとB社の広告情報1052bが印刷されている。A社の広告情報1052aには2次元コード1053aが、B社の広告情報1052bには2次元コード1053bが印刷されている。
印刷物を配布された保護者が、利用者端末1005により2次元コード1053を読み取ると、後述する専用アプリケーションを起動して、サーバ装置1004へアクセスし、専用アプリケーションにて閲覧可能な広告ページを表示画面1039に表示させることができる。また、利用者端末1005により2次元コード1053を読み取ると、インターネットを利用するためのブラウザを起動して、サーバ装置1004とは異なる他のサーバ装置へアクセスし、広告を出稿している企業が独自で有する広告サイトを表示画面1039に表示させるような構成とすることもできる。
次に、第1実施形態に係る広告システム(情報配信システム)における印刷・配信処理について説明をする。図6は、第1実施形態に係る広告システムにおける印刷・配信処理のフローチャートを示す図である。
まず、上述した図4のステップS1001と同様に、学校の教員等の印刷者が、学校端末1003を操作することで印刷データが生成される(ステップS1021)。
印刷者は、学校端末1003を操作して、印刷物の配布および印刷データの配信対象となるグループを指定するとともに印刷・配信指示を行う(ステップS1022)。印刷物の配布および印刷データの配信対象となるグループは、前述した印刷物の配布対象となるグループと同様である。印刷・配信指示は、学校端末1003に対する1回の操作により実行することができる。例えば、印刷・配信指示は、学校端末1003の表示部1038に表示された印刷・配信指示ボタンを押下する1回の操作により実行することができる。
ステップS1023~S1027の処理は、上述した図4のS1003~S1007の処理と同様であるため説明を省略する。ステップS1027で広告情報が追加された印刷データは、学校端末3から印刷装置1002およびサーバ装置1004へ並行して送信される(ステップS1028)。具体的には、学校端末1003から印刷装置1002およびサーバ装置1004へ印刷データが同時に送信される。
印刷装置1002では、広告情報が追加された印刷データを受信し(ステップS1029)、受信した印刷データに基づいて印刷が実行されて(ステップS1030)、処理が終了する。このステップS1029,S1030の処理は、上述した図4のS1009,S1010の処理と同様である。得られた印刷物は、印刷者である教員から、学生を介して保護者へ、或いは、教員から保護者へ直接的に配布される。
なお、サーバ装置1004からデータ送信する場合、利用者端末1005のデータと印刷データとは、内容が一部同じものを含むが、データ形式は異なってもよい。その場合、利用者端末1005では、例えば画像データでお便りを確認することで、サーバ装置1004または利用者端末1005の容量を少なくする効果がある。
一方、サーバ装置1004にて印刷データを受信すると(ステップS1031)、ステップS1022にて指定されたグループと、広告情報が追加された印刷データとを関連付けて、サーバ装置1004のストレージ部1043の印刷履歴データベースに記録される(ステップS1032)。このステップS1031,S1032の処理は、上述した図4のS1012,S1013の処理と同様である。
また、サーバ装置1004は、ステップS1022にて指定されたグループにおける、後述する専用アプリケーションの利用登録をした保護者の利用者端末1005へ印刷データを送信する(ステップS1033)。
利用者端末1005で、印刷データを受信し(ステップS1034)、処理が終了する。利用者端末1005では、専用アプリケーションにより、図5で示すような実際の印刷物に対応する内容を表示画面1039に表示することができる。
上述のような印刷・配信処理により、保護者へ配布する印刷物を作成するとともに、印刷データを利用者端末1005に配信することで、学生等が保護者へ印刷物を渡すのを忘れても、印刷物に印刷されている情報を利用者端末1005への配信により保護者に伝達でき、また、学生等に印刷物が配布されたことを保護者が認識できるので、保護者が学生等から印刷物を受け取って印刷物から情報を得ることができる。このため、印刷物に印刷されている情報が保護者に伝達されないことを低減できる。
また、学校端末1003から印刷装置1002およびサーバ装置1004への印刷データの送信を並行して行うので、情報伝達の遅延を抑えることができる。
なお、サーバ装置1004がプッシュ通知により、利用者端末1005に印刷データを送信したことを通知してもよい。
また、上述した印刷・配信処理では、印刷・配信指示を1回の操作で実行したが、印刷指示と配信指示とが個別の操作で行われるものであってもよい。
また、上述した印刷・配信処理では、学校端末1003から印刷装置1002およびサーバ装置1004への送信を並行して(同時に)行ったが、異なるタイミングで行ってもよい。
また、サーバ装置1004へ送信されてサーバ装置1004のストレージ部1043の印刷履歴データベースに記録された印刷データは、上書き可能である。例えば、印刷物の書面の内容を修正したい場合、修正した印刷データを再度印刷、配信することで、印刷履歴データベースに記録されていた印刷データが修正後の印刷データに上書きされる。これにより、最新の印刷データをサーバ装置1004に保持できる。
また、上述した印刷・配信処理では、学校端末1003からサーバ装置1004へ印刷データを送信したが、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信するデータは、他の形式のデータであってもよい。また、上述した印刷・配信処理では、印刷データに広告情報を追加したが、印刷、配信する印刷データが広告情報を追加しないものであってもよい。また、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信するデータは、印刷データと同じ内容の書面に他の内容を追加したものであってもよい。例えば、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信するデータは、印刷データと同じ内容の書面のデータに、学校端末1003で入力したメッセージを付加したデータであってもよい。また、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信するデータは、印刷データの書面の一部のデータであってもよい。
すなわち、学校端末1003からサーバ装置1004へ送信され、印刷履歴データベースに記録されるデータは、印刷データと同じ内容の書面の少なくとも一部を含むデータであればよい。サーバ装置1004から利用者端末1005へ送信するデータも同様である。
また、利用者端末1005へ送信されたデータを利用者端末1005のストレージ部1033に記憶してもよい。すなわち、サーバ装置1004の印刷履歴データベースと同様のデータベースを利用者端末1005に設けてもよい。この利用者端末1005のデータベースも、サーバ装置1004の印刷履歴データベースと同様に、データの上書き可能である。
また、印刷・配信処理において、サーバ装置1004から利用者端末1005への送信を省略してもよい。この場合、後述する専用アプリケーションにおけるバックナンバーの閲覧機能により、利用者端末1005がサーバ装置1004へアクセスすることで印刷データと同じ内容の書面の少なくとも一部を含む書面を、表示画面1039に表示させて閲覧できる。学校端末1003からサーバ装置1004を経由せずに、印刷データと同じ内容の書面の少なくとも一部を含むデータを利用者端末1005へ送信するようにしてもよい。
また、保護者への情報の伝達を、書面のデータの配信で行うようにしてもよい。この場合、書面のデータが学校端末1003からサーバ装置1004へ送信され、サーバ装置1004から利用者端末1005へ送信される。書面のデータの配信を行うことで、スマートフォン等経由で容易に情報を伝達することが可能になる。
また、この場合において、サーバ装置1004へ送信された書面のデータは、サーバ装置1004のストレージ部1043に設けられる配信履歴データベースに記録される。配信履歴データベースに記録されたデータは、前述した印刷データと同じ内容の書面の少なくとも一部を含むデータを配信して印刷履歴データベースに記録する場合と同様に、上書き可能である。これにより、最新の書面のデータをサーバ装置1004に保持できる。配信履歴データベースと同様のデータベースを利用者端末1005のストレージ部1033に設けてもよい。このデータベースにおいても、データの上書き可能としてもよい。
次に、利用者端末1005にて利用する専用アプリケーションを実行可能化する処理について、説明をする。学校端末1003は、学生の保護者(利用者)に配布するための登録案内書を発行することができる。登録案内書は、通常の印刷用の用紙やはがき等の記録媒体に、専用アプリケーションの利用登録をするのに必要な1次元コード又は2次元コードが印刷されている。また、登録案内書には、1次元コード又は2次元コードの他に、専用アプリケーションのインストール方法や専用アプリケーションの機能を利用可能とするための手引き等が記載されていてもよい。
学校端末1003は、サーバ装置1004にアクセスし、第1実施形態に係る広告システム専用の管理画面にて、登録案内書の配布対象となるグループを指定したうえで、登録案内書の発行要求をサーバ装置1004へ送信する。登録案内書の配布の対象となるグループとは、例えば、学校に所属する全ての学生又はその保護者に配布する場合は「○○小学校」といったように学校全体を指定し、○○小学校の1年生又はその保護者に配布する場合は「○○小学校1年」といったように学年を指定する。○○小学校の1年A組の学生又はその保護者に配布する場合は「○○小学校1年A組」といったようにクラスを指定する。
サーバ装置1004は、指定された学校、学年又はクラスに所属する学生と同じ数の登録案内書を発行する。サーバ装置1004には、予め、学校、学年又はクラスなどのグループ毎の学生数が登録されており、サーバ装置1004は、学校端末1003から登録案内書の発行要求を受信すると、登録された学生数と同じ数の登録案内書を発行する。指定されたグループに所属する学生の数よりも多くの登録案内書を発行すると、専用アプリケーションの不正利用の原因となるためである。
複数の登録案内書に印刷された1次元コード又は2次元コードのそれぞれは、同じコードではなく、異なるコードであることが好ましい。1次元コード又は2次元コードを読み取ることにより得られる情報としては、専用アプリケーションの所定の機能を実行できるようにするためのパスコードと、学生が所属するグループを特定するための情報(グループID)が含まれている。例えば、学校端末1003にて、登録案内書の配布対象となるグループとして「○○小学校1年A組」を指定して登録案内書の発行要求をした場合は、発行された登録案内書の1次元コード又は2次元コードを読み取ることで得られる情報には、「○○小学校1年A組」に所属する学生又はその保護者が、配布対象であることが特定できる情報が含まれる。
印刷者である教員は、学校端末1003を操作して、サーバ装置1004にて発行された登録案内書を印刷装置1002により印刷することができる。図7は、第1実施形態に係る広告システムにおいて利用される登録案内書1060を示す図である。登録案内書1060の左枠には、2次元コード1061が印刷されている。また、右枠上段には学校名1062が、右枠中段にはクラス名1063が、右枠下段には、2次元コード1061の有効期限1064が印刷されている。有効期限1064を経過した後に利用登録を行うことはできない。
印刷された登録案内書1060は、配布の対象となる複数の学生又はその保護者へ配布される。学生が登録案内書1060を受け取った場合は、学生から保護者へ登録案内書1060が引き渡される。教員は、登録案内書1060に印刷された学校名1062やクラス名1063を確認することで、間違うことなく、配布対象の学生又はその保護者に、登録案内書1060を配布することができる。
なお、登録案内書1060を電子化し、得られる電子ファイルを、電子メールやメッセンジャーアプリ等を利用して、学校端末1003から利用者端末1005へ送信することで、学生の保護者へ登録案内書1060を配布することも可能である。
保護者は、登録案内書1060の手引き等を確認しながら、専用アプリケーションのインストール、利用登録を行うことができる。まず、利用者(保護者)は、利用者端末1005にてインターネット上で専用アプリケーションをダウンロードし、インストールする。しかし、専用アプリケーションをインストールしただけでは、利用者は、専用アプリケーションの実行可能化に関わる機能しか利用することができない。そこで、以下の実行可能化処理が必要となる。
図8は、第1実施形態に係る広告システムにおけるアプリケーションの機能の実行可能化処理のフローチャートを示す図である。利用者は、利用者端末1005を操作して、インストールをした専用アプリケーションを起動する(ステップS1041)。専用アプリケーションを起動すると、カメラ機能(実行可能化情報取得部)が起動する(ステップS1042)。利用者は、カメラ機能により、登録案内書1060に印刷された2次元コード1061を読み取る(ステップS1043)。2次元コード1061には、専用アプリケーションにおける所定の機能を実行できるようにするためのパスコードと、学生が所属するグループを特定するための情報が含まれている。
次に、2次元コード1061から読み取った情報に含まれるパスコードが有効なものであるか否かの判定が行われる(ステップS1044)。利用者端末1005にインストールされた専用アプリケーションには、読み取ったパスコードが有効なものであるか否かを判定するためのプログラムが予め含まれている。有効期限の過ぎたパスコードを読み取った場合は、ステップS1024にて、有効なものとは判定されない。
なお、学生が所属するグループ毎に有効なパスコードを設定しておくことも可能であり、2次元コード1061を読み取ることで得られた、学生の所属するグループを特定するための情報とパスコードの組み合わせが、有効な組み合わせでない場合は、パスコードが有効なものではないと判定することもできる。
また、ステップS1044における、2次元コード1061から読み取った情報に含まれるパスコードが有効なものであるか否かの判定を、利用者端末1005ではなく、サーバ装置1004にて実行することも可能である。
2次元コード1061から読み取ったパスコードが有効なものでない場合は(ステップS1044にてNoの場合)、利用者端末1005の表示画面1039にエラー表示がされ(ステップS1045)、処理が終了する。
一方、2次元コード1061から読み取ったパスコードが有効なものである場合(ステップS1044にYesの場合)は、利用者に情報の入力を求めるメッセージが、表示画面1039に表示される(ステップS1046)。
利用者は、利用者端末1005を操作して、利用者の属性に関する情報を入力する(ステップS1047)。利用者の属性に関する情報としては、特に限定されないが、例えば、学生との関係を示す続柄、年代、性別などがあげられる。入力された利用者の属性に関する情報は、2次元コード1061から読み取った、学生の所属するグループを特定する識別情報と、利用者端末1005にて自動生成される端末ID(又は利用者ID)とともに、利用者端末1005からサーバ装置1004へ送信される(ステップS1048)。
サーバ装置1004では、入力された利用者の属性に関する情報と、学生の所属するグループを特定する識別情報と、利用者端末1005を特定する端末ID(又は利用者を特定する利用者ID)とを受信する(ステップS1049)。サーバ装置1004では、ストレージ部1043において、利用者の属性に関する情報と、学生の所属するグループとを特定する情報と、端末ID(又は利用者ID)とを関連付けて記憶し(ステップS1050)、処理は終了する。このような構成とすることで、インターネット上でダウンロードした専用アプリケーションの一部の機能を、特定の利用者だけが実行することが可能となる。また、利用者は、個人情報を具体的に入力することなく、専用アプリケーションの利用登録をすることができる。上のように、年代、性別を登録しておくことで、専用アプリケーションを利用して広告を閲覧した場合におけるマーケティング分析に利用することも可能となる。
なお、サーバ装置1004は、利用者端末1005が専用アプリケーションを起動した際に、利用者端末1005から送信される端末ID(又は利用者ID)をもとに、利用者端末1005(又は利用者)を特定することができる。
専用アプリケーションの利用登録が完了すると、制限されていた専用アプリケーションの機能を利用することが可能となる。
図9は、第1実施形態に係る広告システムにおける利用者端末1005の表示画面の一例を示す図である。利用登録が完了すると、図9で示すような表示画面1039が表示される。表示画面1039の中央よりやや上側には、ポイント獲得回数表示領域1071が設けられている。ポイント獲得回数表示領域1071には、利用者端末1005の利用者に対応する学生が所属するグループにおいて、過去にポイントを獲得した回数が表示される。ポイントについては後述する。
表示画面1039の中央左側には、通知一覧アイコン1072が表示されている。通知一覧アイコン1072を選択すると、新たに印刷物が学生に配布されたことの通知が表示される。通知アイコン1072の右肩には、利用者が未読の通知の件数が表示される。図9では、7件の通知が未読であることがわかる。利用者端末1005を操作することにより、通知アイコン1072を選択すると、通知の一覧が表示される。
表示画面1039の中央右側には、広告QRコード(登録商標)読み取りアイコン1073が表示されている。利用者端末1005を操作して、広告QRコード(登録商標)読み取りアイコン1073を選択すると、カメラ機能が起動し、印刷物1050の2次元コード1053を読み取ることが可能となる。
表示画面1039の左上隅には、メニューボタン1074が表示されている。メニューボタン1074を選択すると、専用アプリケーションの機能がメニュー表示される。メニュー表示される機能には、印刷物のバックナンバーを閲覧する機能が含まれている。
図10は、第1実施形態に係る広告システムにおけるバックナンバー閲覧処理のフローチャートを示す図である。図11は、第1実施形態に係る広告システムにおける利用者端末1005の表示画面の一例を示す図である。
まず、利用者による利用者端末1005の操作により、専用アプリケーションが起動される(ステップS1051)。上で述べたように、利用者端末1005を操作して、メニューボタン1074からメニュー表示を行い、印刷物のバックナンバーの閲覧機能の実行ボタンを選択することで、バックナンバー一覧の表示要求が、サーバ装置1004へ送信される(ステップS1052)。
サーバ装置1004にてバックナンバー一覧の表示要求を受信すると(ステップS1053)、印刷履歴データベースを参照して、利用者端末1005を操作する利用者に対応する学生の所属するグループを配布対象として過去に印刷された印刷物の履歴を特定する(ステップS1054)。印刷履歴データベースでは、印刷データと、当該印刷データに基づく印刷物の配布対象であるグループが関連付けて記憶されており、利用者端末1005の利用者の子供等である学生の所属するグループをもとに、印刷物の履歴を特定することができる。
特定された複数の印刷物の履歴に関する情報(印刷物の名称、利用者に読まれたか否か、印刷時の年月日、印刷物の内容を閲覧するためのアドレス等の情報)は、サーバ装置1004から利用者端末1005へ送信される(ステップS1055)。例えば、学生の所属するグループが「○○小学校1年A組」である場合は、「○○小学校」が配布対象となった印刷物、「○○小学校1年」が配布対象となった印刷物、及び、「○○小学校1年A組」が配布対象となった印刷物が、履歴として特定されることになる。
利用者端末1005にて、特定された印刷物の履歴に関する情報を受信すると(ステップS1056)、受信した印刷物の履歴に関する情報が、一覧で表示画面1039に表示される(ステップS1057)。図11は、ステップS1037にて表示される表示画面1039を示す図である。表示画面1039には、過去に印刷された印刷物の名称1075a~1075fの一覧が表示されている。また、表示画面1039には、印刷物の名称1075だけでなく、既読か未読であるか、印刷時の年月日が表示されている。
次に、利用者端末1005において、過去に印刷された印刷物の名称1075a~1075fのいずれかが選択される(ステップS1058)。選択された印刷物の名称1075に対応する印刷データの表示要求が、サーバ装置1004へ送信されると(ステップS1059)、サーバ装置1004にて、印刷データの表示要求を受信する(ステップS1060)。サーバ装置1004では、選択された印刷物の名称1075に対応する、広告情報が追加された印刷データを特定し、利用者端末1005へ送信する(ステップS1061)。利用者端末1005では、広告情報が追加された印刷データを受信し(ステップS1062)、図1005で示すような実際の印刷物に対応する内容が、表示画面1039に表示される(ステップS1063)。
表示画面1039には、図5で示すような実際の印刷物に対応する内容が表示されるが、その中には、追加された広告情報1052も表示されている。広告情報1052には広告ページを表示するためのリンクが貼られており、利用者が、利用者端末1005を操作することで広告情報1052を選択すると(ステップS1064)、専用アプリケーションにて閲覧できる広告ページの表示要求が、サーバ装置1004へ送信される(ステップS1065)。サーバ装置1004にて広告ページの表示要求を受信すると(ステップS1066)、広告ページに関する情報(広告ページを表示するためのソースコード)が利用者端末1005へ送信される(ステップS1067)。なお、サーバ装置1004のストレージ部1043では、ソースコードが広告ページのアドレスと関連付けて記憶されており、広告情報1052に貼られたリンク先のアドレスに対応するソースコードが、ステップS1067にて利用者端末1005へ送信される。
利用者端末1005にて、広告ページに関する情報を受信すると(ステップS1068)、広告ページが表示画面1039にて表示される(ステップS1069)。この広告ページは、専用アプリケーションにて閲覧が可能なものであり、広告を出稿している企業の紹介文、PR画像などが表示されている。また、この広告ページには、商品広告・イベント広告などへのリンクも貼られており、利用者端末1005への操作によりリンクが選択されると(ステップS1070)、広告を出稿している企業が独自に運営する広告サイトの表示要求が、サーバ装置1004とは異なる他のサーバ装置へ送信される(ステップS1071)。他のサーバ装置にて広告サイトの表示要求を受信すると(ステップS1072)、表示要求のあった広告サイトに関する情報が利用者端末1005へ送信される(ステップS1073)。
利用者端末1005にて、広告サイトに関する情報を受信すると(ステップS1074)、広告サイトが表示画面1039にて表示される(ステップS1075)。この広告サイトは、広告を出稿した企業が独自に運営するウェブサイトであり、ドメインも、サーバ装置1004において管理される広告ページとは異なるものである。この広告サイトの表示は、専用アプリケーションではなく、通常のウェブブラウザを介して表示されてもよい。
次に、利用者端末1005にて広告を表示したことを条件として、利用者端末1005の利用者に対応する学生が所属するグループにポイントが付与される(ステップS1076)。利用者端末1005にて広告が表示されることで、学生が所属するグループにポイントが付与されるが、ポイントが付与される条件としては、特に限定されない。利用者端末1005からサーバ装置1004又は他のサーバ装置へ広告の表示要求を送信したこと、利用者端末1005がサーバ装置1004又は他のサーバ装置から広告を受信したこと、利用者端末1005が受信した広告を表示したこと、及び/又は、利用者端末1005にて広告を表示した後に所定の条件(例えば、利用者が広告サイトにて商品を購入したこと)を満たしたこと等があげられる。
また、配布された印刷物に印刷された1次元コード又は2次元コードを読み取って、利用者端末1005にて広告を受信又は表示した場合にも、利用者端末1005の利用者に対応する学生が所属するグループにポイントが付与される。図12は、第1実施形態に係る広告システムにおける広告表示処理のフローチャートを示す図である。
まず、利用者による利用者端末1005の操作により、専用アプリケーションを起動し(ステップS1081)、メニューボタン1074からメニュー表示を行い、カメラ機能を起動する(ステップS1082)。起動されたカメラ機能により、例えば、印刷物に印刷された2次元コード1053aを読み取る(ステップS1083)。
2次元コード1053aを読み取ると、利用者端末1005は、専用アプリケーションにて閲覧可能な広告ページを特定するための情報(広告ページのアドレス)を取得する(ステップS1084)。次に、ステップS1084にて取得した情報をもとに、専用アプリケーションにて閲覧できる広告ページの表示要求が、サーバ装置1004へ送信される(ステップS1085)。サーバ装置1004にて広告ページの表示要求を受信すると(ステップS1086)、当該アドレスに対応する広告ページを表示するための情報(ソースコード)が利用者端末1005へ送信される(ステップS1087)。
利用者端末1005にて、広告ページを表示するための情報を受信すると(ステップS1088)、受信した情報に応じて広告ページが表示画面1039にて表示される(ステップS1089)。上で述べたように、この広告ページには、広告を出稿している企業の紹介文、PR画像が表示されており、更に、商品広告・イベント広告などへのリンクが貼られている。利用者端末1005への操作によりリンクが選択されると(ステップS1090)、広告を出稿している企業が独自に運営する広告サイトの表示要求が、サーバ装置1004とは異なる他のサーバ装置へ送信される(ステップS1091)。他のサーバ装置にて広告サイトの表示要求を受信すると(ステップS1092)、表示要求のあった広告サイトに関する情報が利用者端末1005へ送信される(ステップS1093)。
利用者端末1005にて、広告サイトに関する情報を受信すると(ステップS1094)、受信した情報に応じて、広告サイトが表示画面1039にて表示される(ステップS1095)。この広告サイトは、広告を出稿した企業が独自に運営するウェブサイトであり、ドメインも、サーバ装置1004において管理される広告ページとは異なるものである。
次に、利用者端末1005にて広告を表示したことを条件として、利用者端末1005の利用者に対応する学生が所属するグループにポイントが付与され(ステップS1096)、処理は終了する。利用者端末1005にて広告が表示されることで、学生が所属するグループにポイントが付与されるが、ポイントが付与される条件としては、ステップS1076にて例示したものと同様の条件を適用することができる。
ところで、サーバ装置1004のストレージ部1043には、閲覧履歴データベースを設けることができる。閲覧履歴データベースでは、端末ID(又は利用者ID)ごとに、ステップS1007にて印刷データに追加された広告情報の閲覧の有無が管理される。例えば、利用者端末1005において広告1000Aが表示されることで、ステップS1076又はステップS1096にてポイントが付与された場合に、未読状態であった広告1000Aが閲覧されたとして、既読フラグが設定される。専用アプリケーションにて表示される広告ページを利用者端末1005にて表示することで、既読フラグを設定してもよく、広告を出稿している企業が独自に運営する広告サイトを利用者端末1005にて表示することで、既読フラグを設定することとしてもよい。
なお、既読フラグが設定された広告が、同じ端末ID(又は利用者ID)の利用者端末1005にて、再度、表示された場合にも、ステップS1076又はステップS1096にてポイントを付与することとしてもよく、ポイントを付与しないこととしてもよい。
なお、学生が所属するグループに付与されるポイントは、すべての広告について一律に同じポイントが付与されるようにしてもよく、広告ごとに異なるポイントが付与されるようにしてもよい。
ポイントは、サーバ装置1004のストレージ部1043において、学生が所属するグループ毎に管理されている。ステップS1076又はステップS1096にてポイントが付与された場合や、後述するようにポイントが消費された場合は、学生が所属するグループ毎に所有するポイントが加算又は減算されて更新される。
学生が所属するグループ毎、例えば、「○○小学校」といったように学校単位、「○○小学校1年」といったように学年単位、「○○小学校1年A組」といったようにクラス単位で、ポイントを蓄積することができる。教員は、学校端末1003を操作して、蓄積されたポイントを消費することで、所定の商品やサービスと交換することができる。例えば、「○○小学校」でポイントを蓄積し、貯まったポイントを消費して、「○○小学校」で利用するための文具やスポーツ用具を獲得することができる。
ポイントを消費することで獲得できる商品やサービスの費用は、広告を出稿している企業から本広告システムの運営者に支払われる広告費の中から拠出される。学生の保護者である利用者は、多くの広告を閲覧することで、ポイントを蓄積して、自らの子供である学生が所属する学校やクラスに、勉学に役立つ商品等を提供することが可能となる。
なお、前述のように、保護者への情報の伝達を、書面のデータの配信で行う場合でも、専用アプリケーションにおけるバックナンバーの閲覧機能により、図11と同様の、配信された書面の一覧画面が利用者端末1005の表示画面1039(表示部)に表示される。この一覧画面には、図11と同様に、それぞれの書面が既読であるか未読であるか(表示画面1039がそれぞれの書面を表示したことがあるか否かを示す情報)が表示される。これにより、保護者が各書面を既読であるか未読であるかを容易に判断できる。
次に、第1実施形態に係る特典付与システムについて説明をする。図13は、第1実施形態及び後述の第2~4実施形態に係る特典付与システムの概要図を示す図である。
図13に示すように、特典付与システム1080は、認識部1081と、特典付与部1082と、特典記憶部1083とを備える。
認識部1081は、特典が発生する所定の行為の実行者1091による当該行為を認識する。
特典付与部1082は、認識部1081により行為が認識された場合に、少なくとも行為の実行者以外1092に特典を付与する。
特典記憶部1083は、特典付与部1082が少なくとも行為の実行者以外1092に付与した特典を記憶する。
特典付与システム1080では、実行者1091による所定の行為が認識部1081により認識され、当該行為が行われたことが通信ネットワークを介して認識部1081から特典付与部1082へ通知される。通知を受けた特典付与部1082は、少なくとも行為の実行者以外1092に特典を付与する。すなわち、特典付与部1082は、実行者1091には特典を付与せずに実行者以外1092に特典を付与してもよいし、実行者1091と実行者以外1092との両方に特典を付与してもよい。特典付与部1082が少なくとも行為の実行者以外1092に付与した特典は、特典記憶部1083に記憶される。
このような特典付与システム1080によれば、特典が付与される行為の実行者以外1092にも特典を付与することが可能となる。
特典付与システム1080の一例として、前述した図1の広告システムがある。前述したように、広告システムでは、利用者端末1005にて広告を表示したこと等の、ポイントが付与される条件が満たされると、利用者端末1005の利用者(保護者)に対応する学生が所属するグループ(学校、学年、クラス等)にポイントが付与される。
すなわち、前述した広告システムにおけるポイントが、特典付与システム1080における特典に相当する。前述した広告システムにおけるポイントが付与される条件を満たすための行為が、特典付与システム1080における所定の行為に相当する。前述した広告システムにおける利用者端末1005の利用者(保護者)が、特典付与システム1080における実行者1091に相当する。前述した広告システムにおけるグループが、特典付与システム1080における実行者以外1092に相当する。
前述した広告システムにおける、利用者端末1005にて広告を表示したこと等の、ポイントが付与される条件を満たすための行為は、利用者(保護者)による利用者端末1005の操作として行われるものである。利用者端末1005の制御部1031は、ポイントが付与される条件を満たすための操作(行為)が行われたことを認識する、特典付与システム1080の認識部1081としての機能を有する。
前述した広告システムにおける、サーバ装置1004の制御部1041は、利用者端末1005にてポイントが付与される条件を満たす行為が行われた場合に、利用者端末1005の利用者(保護者)に対応する学生が所属するグループにポイント(特典)を付与する、特典付与システム1080の特典付与部1082としての機能を有する。前述した広告システムにおいてグループに付与されたポイントは、グループに対応付けてストレージ部1043に記憶されるようになっており、ストレージ部1043は、特典付与システム1080の特典記憶部1083としての機能を有する。
このように、利用者端末1005(端末)とサーバ装置1004とを備えた図1の広告システムにおいて、特典付与システム1080を実現できる。
学校に所属する者(学生)の保護者が利用者端末1005にて広告を表示(閲覧)したことをポイントが付与される条件とし、ポイントが付与されるグループを学校(学校全体)とした場合には、ポイントを商品やサービスと交換すること等により、学校の財源を支援することが可能になる。
なお、前述した広告システムにおける専用アプリケーションを、アプリケーションの画面内にバナー広告を表示し、当該バナー広告をクリックする操作(行為)により当該バナー広告を出稿している企業が独自で有する広告サイトへアクセス可能なものとしてもよい。そして、このバナー広告から広告サイトへアクセスすることで利用者端末1005にて広告を表示したことを、ポイントが付与される条件としてもよい。
上述のように専用アプリケーションがバナー広告から広告サイトへアクセス可能なものである場合において、アプリケーションの画面が切り替わるたびにバナー広告も切り替わるようにしてもよい。また、1つの広告につき、1つの利用者端末1005で複数回のポイント獲得が可能としてもよい。この場合において、1つの利用者端末1005で1つの広告についてポイントの獲得が可能な回数の上限を設けてもよい。また、専用アプリケーションで広告一覧を表示可能とし、この広告一覧において、当該広告一覧を表示している利用者端末1005における広告ごとのポイント獲得状況(ポイントを獲得済みか否か)を表示してもよい。また、この広告一覧から広告サイトへアクセス可能としてもよい。
また、特典付与システム1080において特典が発生する所定の行為は、前述した広告システムにおけるポイントが付与される条件を満たすための行為に限らない。すなわち、広告の表示や広告サイトにおける商品の購入等の行為に限らない。また、広告サイトにおけるアンケートへの回答等の行為にも限らない。例えば、ウェブサイト等において商品やサービスを購入する行為や、電子マネーを使用する行為等により特典を付与するようにしてもよい。
第1実施形態では、専用アプリケーションにて、実行者を特定した上で、広告サイトやウェブサイトにおいて商品やサービスを購入することで、その行為によって、少なくとも実行者以外に付与される特典について説明したものである。
なお、第1実施形態に限られず、広告印刷にも限定されず、専用アプリケーションにも、限定されない方法でもよい。
すなわち、電子マネーや現金で購入などの行為を行った場合でも、電子マネーのIDや会員番号などで実行者を認識し、ポイントが付与されてもよい。この場合、専用アプリケーションによらずに、ポイント付与をすることができる。
ここで、電子マネーを使用する行為により特典を付与する構成の場合、電子マネーの読取端末が認識部1081として機能する。
また、実行者1091が電子マネーではなく現金で物品またはサービスを購入した場合であっても、会員番号等を入力または会員カードの検出によって、購入した行為と、実行者1091の認識を端末経由で行ってもよい。この場合、現金によっても、付与された特典を実行者以外1092に付与することができる効果がある。
また、特典付与システム1080における特典は、ポイントに限らず、電子マネー、暗号資産(仮想通貨)、物品、サービス、それらに限られない所定の報酬等であってもよい。
また、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムでは、特典付与システム1080における特典としてのポイントを、商品やサービスと交換できるものとしたが、これに限らず、例えば、特典としてのポイントを、他のポイントサービスにおけるポイントに置換可能としてもよい。これにより、特典としてのポイントの利便性を高めることができる。
また、実行者1091の行為により発生した特典が、実行者以外1092に支払う費用に交換可能としてもよい。例えば、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムにおいて、ある利用者(保護者)が広告を閲覧したことにより発生したポイントを、当該利用者が学校に支払う給食費や教材費等の、学生の学校生活に必要な費用に交換可能としてもよい。これにより、実行者1091の特典が発生する行為を行う意欲を高めることができる。
また、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムでは、図9に示した表示画面1039のポイント獲得回数表示領域1071に、利用者端末1005の利用者に対応する学生が所属するグループにおいて、過去にポイントを獲得した回数を表示したが、この表示画面1039に、これまでの獲得ポイント数も表示してもよい。また、利用者端末1005の利用者(実行者1091)の個人のこれまでの獲得ポイント数も表示してもよい。更に、あと何ポイントで何と交換可能なポイント数に到達するかを表示してもよい。これにより、広告の閲覧等によりポイントを獲得する利用者の意欲を高めることができる。
また、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムでは、実行者以外1092としてのグループは、学校、学年、クラス等であるとしたが、これに限らず、保育園、幼稚園、病院、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所等であってもよい。また、学校には、小学校、中学校、高校、大学等が含まれる。
第1実施形態について、実行者とグループの関係については、上述のように実行者が保護者、グループが学校として説明している。これに限らず、病院の場合には、グループが病院自体、診療科ごと、病棟ごと等であり、実行者が患者、その介助者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。保育園・幼稚園の場合には、グループが保育園・幼稚園自体、組等であり、実行者は園児または保護者、卒園生またはその保護者、それらの家族であってもよい。企業の場合には、グループが企業、部署単位等であり、実行者が従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族などが含まれてもよい。グループが公立消防署、保健所、消防団などの互助組織等の、地域に根差した自治体等である場合、実行者は、地域の住民、訪問客、またはそれらの家族であってもよい。
また、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムでは、実行者以外1092としてのグループ(学校、学年、クラス等)に特典(ポイント)が付与されるものとしたが、前述のように、特典付与システム1080では、実行者1091と実行者以外1092との両方に特典を付与してもよい。例えば、実行者1091としての個人と、実行者以外1092としての、個人が所属するグループ(組織)とに、特典としてのポイントを所定の割合で分配して付与してもよい。
また、特典付与システム1080において、特典付与部1082が、特典が発生する行為の内容に応じて特典を変えるようにしてもよい。例えば、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムにおいて、利用者端末1005にて広告サイトを閲覧したことで10ポイント、広告サイトでアンケートに回答したことで100ポイント、広告サイトで商品を購入したことで500ポイントを付与するようにしてもよい。これにより、実行者1091の、より多くの特典を得られる行為を行う意欲を高めることができる。
また、上述した特典付与システム1080の一例としての広告システムでは、実行者以外1092としてのグループは、実行者1091である保護者に対応する学生が所属するグループ(学校、学年、クラス等)とした。このグループは、保護者と学生という関係により保護者が紐付けられたグループである。しかし、実行者以外1092としてのグループは、実行者1091が属するグループであってもよい。例えば、学生が端末で広告を閲覧する行為により、学生が所属するグループ(学校、学年、クラス等)に特典(ポイント)が付与されるようにしてもよい。すなわち、実行者以外1092としてのグループは、実行者1091が属するグループ、または実行者1091が紐付けられたグループとすることができる。これにより、実行者1091に関連を有するグループに特典を付与することができるので、実行者1091の特典が発生する行為を行う意欲を高めることができる。
また、実行者以外1092としてのグループが学校である場合において、学校に紐付けられた実行者1091となり得る者として、当該学校の卒業生を含めてもよい。これにより、実行者1091となり得る者を増加させ、学校が獲得する特典(ポイント)を増加させることが可能となる。
また、実行者以外1092としてのグループに対応する実行者1091となり得る者を複数の階層に分け、階層ごとに特典(ポイント)の大きさを変えるようにしてもよい。例えば、上述のように、学校の卒業生を、学校に紐付けられた実行者1091となり得る者とする場合において、現役の学生およびその保護者と、卒業生とを、異なる階層に属するものとしてもよい。そして、階層ごとに、実行者1091に応じたポイント付与率を可変してもよい。また、前述した専用アプリケーションにおいて、階層ごとに、アプリケーションの画面の表示色等を変えるようにしてもよい。
また、特典付与システム1080の認識部1081は、利用者端末1005での操作に基づく信号を利用者端末の制御部1031が認識する場合に限られず、特典付与につながる実行者1091の行為をカメラ等で、センシングした信号を認識するようにしてもよい。
また、特典付与システム1080における実行者以外1092は、グループに限らず、個人でもよい。
次に、上記第1実施形態に対する比較例について説明する。
学校や学習塾などでは、学習用やテスト用のプリントだけでなく、学生の保護者への連絡事項等を伝えるための配布物を印刷することがある。保護者は、学生からこれらの印刷物を受け取り、連絡事項を把握する。しかし、これらの配布物に印刷されている情報は、学校や学習塾からの連絡事項のみであり、保護者にとって有益な情報、例えば、広告等の情報を伝えることができるものではない。
広告情報をユーザに伝えることができるシステムとしては、例えば、ユーザの携帯電話から、広告情報を閲覧したことを示す出力があった場合に、ユーザにポイントを付与する広告システム(特開2002-259819号公報)や、ユーザの携帯端末にて、店舗から送信される広告情報を受信するとポイントが付与され、付与されたポイントを消費して、店舗において商品を購入できる広告システム(特開2005-115577号公報)が開示されている。しかしながら、これらの広告システムは、携帯端末にて広告情報を閲覧することが可能ではあるものの、印刷を行う際に印刷物に広告情報を挿入できるものではない。
近年、多くの人がスマートフォンを利用している。スマートフォンの利用者は、スマートフォンで利用するアプリケーションを、ダウンロードストアなどから、必要に応じてダウンロードをしている。通常、これらのアプリケーションのうち、無料のアプリケーションであれば、誰でもダウンロードをして利用することができる。また、有料のアプリケーションであっても料金を支払うことで誰でも利用することができる。しかし、従来のインターネットからアプリケーションをダウンロードする方式は、例えば、学校や学習塾など教育機関が、学生や学生の保護者などの特定の人のみにアプリケーションを利用してもらいたいような場合に、対応できるものではない。
上述したシステムは、広告情報を閲覧したユーザ等の、所定の行為の実行者にポイントが付与されるものであるが、それ以外の者(例えば、財源等が不足している個人や団体)に対してもポイントのような特典が付与されるものではない。
上述した学校などで配布される配布物は、保護者への渡し忘れ等により、必要な情報が伝達されないことがある。
また、学校などで配布される配布物に印刷されている情報を、スマートフォン等経由ですぐに確認することができない。
上記第1実施形態は、上記比較例を鑑みたものである。
上記第1実施形態は、特典が付与される行為の実行者以外にも特典を付与することが可能な特典付与システム及び特典付与方法を提供することを第一の目的とする。
上記第1実施形態は、情報が伝達されないことを低減できる情報配信システムを提供することを第二の目的とする。
上記第1実施形態は、スマートフォン等経由で容易に情報を伝達できる情報配信システムを提供することを第三の目的とする。
上記第1実施形態は、印刷者が、印刷をしようと意図した内容に加え、広告についても印刷することができる広告システム及び広告方法を提供することを第四の目的とする。
上記第1実施形態は、特定の利用者のみに一部の機能が実行可能なプログラムをダウンロードすることができ、且つ、当該一部の機能を実行可能とするための処理を実行する際に、利用者に関する所定の情報を登録することができるプログラム実行可能化システム及びプログラム実行可能化方法を提供することを第五の目的とする。
上記第1実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
所定の行為を認識する認識部と、
前記認識部により前記所定の行為が認識された場合に、少なくとも前記所定の行為の実行者以外の対象に特典を付与する特典付与部と、
前記特典付与部により少なくとも前記実行者以外の対象に付与された前記特典を記憶する特典記憶部と
を備えた特典付与システム。
(付記2)
前記実行者以外の対象は、前記実行者が属するグループまたは前記実行者が紐付けられたグループである
付記1に記載の特典付与システム。
(付記3)
前記所定の行為は、広告の閲覧であり、
前記実行者は、学校に所属する者の保護者であり、
前記グループは、学校である
付記2に記載の特典付与システム。
(付記4)
端末と、
前記端末と通信可能なサーバ装置と、
を更に備え、
前記端末は、前記認識部を備え、
前記サーバ装置は、前記特典付与部および前記特典記憶部を備える
付記1~3のいずれかに記載の特典付与システム。
(付記5)
前記特典付与部は、前記所定の行為の内容に応じて前記特典を変える
付記1~4のいずれかに記載の特典付与システム。
(付記6)
所定の行為を認識することと、
前記所定の行為を認識すると、少なくとも前記所定の行為の実行者以外の対象に特典を付与することと、
少なくとも前記実行者以外の対象に付与した前記特典を記憶することと、を備えた特典付与方法。
(付記7)
印刷装置と、
前記印刷装置と通信接続が可能な端末と、
前記端末と通信可能な装置と、
を備え、
前記端末は、
書面の印刷データを生成する印刷データ生成部と、
前記印刷データを前記印刷装置へ送信する第1送信部と、
前記印刷データと同じ内容の書面の少なくとも一部を含むデータを前記装置へ送信する第2送信部と、
を備えた
情報配信システム。
(付記8)
前記第1送信部による前記印刷データの送信と、前記第2送信部による前記データの送信とが並行して行われる
付記7に記載の情報配信システム。
(付記9)
第1端末と、
前記第1端末と通信可能な装置と、
を備え、
前記第1端末は、書面のデータを前記装置へ送信する送信部を備えた
情報配信システム。
(付記10)
前記第1端末または前記装置と通信可能な第2端末を更に備え、
前記第2端末は、前記第1端末により前記装置に送信された前記書面のデータの一覧画面、および書面を表示可能な表示部を備え、
前記表示部は、それぞれの書面を表示したことがあるか否かを示す情報を前記一覧画面に表示する
付記9に記載の情報配信システム。
(付記11)
前記装置は、受信した前記書面のデータを記憶する記憶部を備え、
前記記憶部は、記憶済みの前記書面のデータを上書き可能である
付記9または10に記載の情報配信システム。
(付記12)
印刷装置と、
前記印刷装置と通信接続が可能な第1端末と、
を備えた広告システムであって、
前記第1端末は、
印刷者の操作により印刷データを生成する印刷データ生成部と、
広告情報が追加された印刷データを前記印刷装置へ送信する第1印刷データ送信部と、
を備え、
前記広告システムは、印刷データに広告情報を追加する広告情報追加部を更に備え、
前記印刷装置は、
前記第1端末から、前記広告情報が追加された印刷データを受信する第2印刷データ受信部と、
受信した前記広告情報が追加された印刷データに基づいて、記録媒体への印刷を実行する印刷部と、
を備えた
広告システム。
(付記13)
利用者が操作する第2端末と、
前記第2端末と通信接続が可能な他の装置と、
を更に備え、
前記第2端末は、
印刷された前記記録媒体に表示された前記広告情報に基づいて、前記他の装置へ広告の表示要求を送信する第1広告表示要求送信部と、
前記他の装置から前記広告を受信する第1広告受信部と、
受信した前記広告を表示する第1広告表示部と、
を備えた
付記12に記載の広告システム。
(付記14)
利用者が操作する第2端末と、
前記第2端末と通信接続が可能なサーバ装置と、
を更に備え、
前記第1端末は、前記印刷データ生成部により生成された印刷データ又は前記広告情報追加部により広告情報が追加された印刷データを前記サーバ装置に送信する第2印刷データ送信部を備え、
前記サーバ装置は、
前記第1端末から、前記印刷データ生成部により生成された前記印刷データ又は前記広告情報追加部により前記広告情報が追加された前記印刷データを受信する第2印刷データ受信部と、
前記第2端末へ、受信した前記印刷データを前記広告情報と関連付けて送信する第3印刷データ送信部と、
を備え、
前記第2端末は、
受信した前記印刷データの内容を表示する印刷内容表示部と、
前記印刷データに対応する前記広告情報に基づいて、前記他の装置へ広告の表示要求を送信する第2広告表示要求部と、
前記他の装置から前記広告を受信する第2広告受信部と、
受信した前記広告を表示する第2広告表示部と、
を備えた
付記12又は13に記載の広告システム。
(付記15)
前記利用者は、グループに所属するものであり、
前記サーバ装置は、
前記第2端末が、前記他の装置へ前記広告の表示要求を送信したこと、前記他の装置から前記広告を受信したこと、受信した前記広告を表示したこと、及び/又は、前記広告を表示した後に所定の条件を満たしたことに応じて、前記第2端末に対応する前記利用者が所属するグループに特典を付与する特典付与部と、
前記利用者が所属するグループに付与された前記特典を記憶する特典記憶部と、
を備えた
付記13又は14に記載の広告システム。
(付記16)
前記特典は、ポイントであり、
前記ポイントを消費することで、前記利用者が所属するグループが商品及び/又は役務の提供を受けることを可能とさせる
付記15に記載の広告システム。
(付記17)
前記広告情報は、1次元コード又は2次元コードである
付記12~16のいずれかに記載の広告システム。
(付記18)
前記他の装置は、サーバ装置である
付記13~17のいずれかに記載の広告システム。
(付記19)
印刷装置と、前記印刷装置と通信接続が可能な第1端末とを備えた広告システムにおいて実行される広告方法であって、
前記第1端末により、印刷者の操作を受けて印刷データを生成することと、
前記第1端末により、広告情報が追加された印刷データを印刷装置へ送信することと、
前記広告システムにより、印刷データに広告情報を追加することと、
前記印刷装置により、前記第1端末から前記広告情報が追加された前記印刷データを受信することと、
前記印刷装置により、受信した、前記広告情報が追加された前記印刷データに基づいて記録媒体への印刷を実行することと、
を備えた広告方法。
(付記20)
第1端末と、
前記第1端末と通信接続が可能なサーバ装置と、
前記サーバ装置とは異なる他のサーバ装置と、
前記他のサーバ装置と通信接続が可能で、利用者が操作する第2端末と、
を備え、
前記第1端末は、前記利用者に関する利用者情報を含み、前記第2端末での所定のプログラムの一部又は全部の機能を実行可能とするための実行可能化情報を生成する実行可能化情報生成部を備え、
前記第2端末は、
前記他のサーバ装置から前記第2端末にて所定のプログラムを受信するプログラム受信部と、
受信した前記所定のプログラムを実行するプログラム実行部と、
前記第1端末にて生成された前記実行可能化情報を取得する実行可能化情報取得部と、
前記実行可能化情報に含まれた利用者情報と関連付けて、所定の情報を前記サーバ装置に送信する所定情報送信部と
を備え、
前記サーバ装置は、
前記第2端末から前記所定の情報を受信する所定情報受信部と、
受信した前記所定の情報と前記利用者情報とを関連付けて記憶する所定情報記憶部と、
を備え、
前記第2端末が前記実行可能化情報を取得すると、前記プログラム実行部による前記所定のプログラムの一部又は全部の機能の実行が可能となる
プログラム実行可能化システム。
(付記21)
前記第2端末は、前記利用者の操作により情報を入力する入力部を備え、
前記所定の情報は、前記入力部により入力された情報である
付記20に記載のプログラム実行可能化システム。
(付記22)
前記所定の情報は、前記第2端末又は前記第2端末を操作する前記利用者を一意に特定する識別情報である
付記20に記載のプログラム実行可能化システム。
(付記23)
前記実行可能化情報は、1次元コード又は2次元コードである
付記20に記載のプログラム実行可能化システム。
(付記24)
第1端末と、前記第1端末と通信接続が可能なサーバ装置と、前記サーバ装置とは異なる他のサーバ装置と、前記他のサーバ装置と通信接続が可能で、利用者が操作する第2端末とを備えるプログラム実行可能化システムにおいて実行されるプログラム実行可能化方法であって、
前記第1端末により、前記利用者に関する利用者情報を含み、前記第2端末での所定のプログラムの一部又は全部の機能を実行可能とするための実行可能化情報を生成することと、
前記第2端末により、前記他のサーバ装置から前記第2端末にて前記所定のプログラムを受信することと、
前記第2端末により、受信した前記所定のプログラムを実行することと、
前記第2端末により、前記第1端末にて生成された前記実行可能化情報を取得することと、
前記第2端末により、前記実行可能化情報に含まれた前記利用者情報と関連付けて、所定の情報を前記サーバ装置に送信することと、
前記サーバ装置により、前記第2端末から前記所定の情報を受信することと、
前記サーバ装置により、受信した前記所定の情報と前記利用者情報とを関連付けて記憶することと、
を備え、
前記第2端末が前記実行可能化情報を取得すると、前記第2端末における前記所定のプログラムの一部又は全部の機能の実行が可能となる
プログラム実行可能化方法。
上記構成によれば、特典が付与される行為の実行者以外にも特典を付与することが可能となる特典付与システム及び特典付与方法を提供することができる。
上記構成によれば、情報が伝達されないことを低減できる情報配信システムを提供することができる。
上記構成によれば、スマートフォン等経由で容易に情報を伝達できる情報配信システムを提供することができる。
上記構成によれば、印刷者が、印刷をしようと意図した内容に加え、広告についても印刷物に印刷することができる広告システム及び広告方法を提供することができる。
上記構成によれば、特定の利用者のみに一部の機能が実行可能なプログラムをダウンロードすることができ、且つ、当該一部の機能を実行可能とするための処理を実行する際に、利者に関する所定の情報を登録することができるプログラム実行可能化システム及びプログラム実行可能化方法を提供することができる。
[第2および第3実施形態におけるビジネスモデルの概要]
後述するポイント管理システムの第2および第3実施形態において実現されるビジネスモデルの概要について、図14を参照して説明する。
図14に示すサービス提供者1は、サービスを提供する団体や組織である。サービス提供者1が提供するサービスは、インターネット上のサービスではない、実空間における公共的なサービスである。例えば、サービス提供者1は、教育サービスを提供する学校、医療サービスを提供する病院等である。サービス提供者1は、公立に限らず、私立の学校、病院等であってもよい。
サービス利用者2は、サービス提供者1が提供するサービスを利用する者である。例えば、サービス利用者2は、学校の児童や生徒、病院の患者等である。
運用管理者3は、このビジネスモデルによる活動全体の運用、管理を行う事業者である。具体的には、運用管理者3は、物品と交換可能なポイントのサービス提供者1への付与、ポイントを物品に交換するための処理、後述する広告主5の広告の審査、広告料の管理等を行う。
協賛会社4は、ポイントと交換可能な物品(協賛品)をサービス提供者1に納品する企業である。協賛会社4は、このビジネスモデルによりサービス提供者1の財源を支援するという理念に賛同する企業である。
広告主5は、サービス提供者1がサービス利用者2向けに発行する配布物に広告を掲載する企業である。広告主5は、運用管理者3に広告料を支払う。広告料は、ポイントと交換される協賛会社4の物品の代金等に使用される。
図14に示すように、このビジネスモデルでは、サービス提供者1がサービス利用者2向けに発行する配布物に、広告主5の企業PRページを閲覧するためのQRコード(登録商標)である広告QRコードを挿入し、この配布物をサービス利用者2に配布する(ステップS1)。
この配布物の広告QRコードをサービス利用者2の世帯(家庭)の誰かがスマートフォン等の端末装置により読み取って広告主5の企業PRページを閲覧する(ステップS2)。広告主5の企業PRページが閲覧されると、運用管理者3が、物品と交換可能なポイントをサービス提供者1に付与する(ステップS3)。
サービス提供者1は、ポイントを物品に交換するために、運用管理者3に対し、ポイントを所望の物品に交換する要求を行う(ステップS4)。この要求を受けると、運用管理者3は、要求された物品を協賛会社4に発注する(ステップS5)。また、運用管理者3は、協賛会社4に物品の代金を支払う。協賛会社4は、サービス提供者1に物品を納品する(ステップS6)。
上述のように、このビジネスモデルによれば、サービス利用者2の世帯において広告主5の企業PRページが閲覧されると、物品と交換可能なポイントがサービス提供者1に付与される。これにより、サービスを提供するさまざまな団体等であるサービス提供者1に対してサービス利用者2側の行動によるポイントを付与できる。そして、ポイントを物品と交換することで、サービス提供者1の財源を支援することができる。
[第2実施形態]
次に、上述の図14で説明したビジネスモデルを実施する第2実施形態について説明する。第2実施形態では、図14のサービス提供者1が、教育サービスを提供する組織である学校である。
図15に示すように、第2実施形態に係るポイント管理システム(登録システム)11は、サーバ装置12と、運用管理者端末13と、コントローラ端末14と、印刷装置15と、操作端末16と、世帯端末17とを備える。運用管理者端末13、コントローラ端末14、および世帯端末17は、インターネット等のネットワーク18を介してサーバ装置12と接続可能になっている。
ここで、コントローラ端末14、印刷装置15、および操作端末16は、学校200に設けられている。コントローラ端末14、印刷装置15、および操作端末16が設けられた学校200は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、1つの学校200に設けられた操作端末16は、1つであってもよいし、複数であってもよい。学校200は、小学校、中学校等である。学校200は、公立でも私立でもよい。
また、世帯端末17は、学校200に通う児童や生徒の世帯210において所有されている端末装置である。具体的には、世帯端末17は、学校200に通う児童や生徒の保護者(親)や本人が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。1つの世帯210における世帯端末17は、1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、以下において、学校200に通う児童や生徒のことを単に「児童」と称する。児童は、学校200が提供する教育サービスを利用する者であり、図14のサービス利用者2に相当する。
サーバ装置12は、運用管理者3が物品と交換可能なポイントを学校200に付与するポイント付与サービスを提供するサーバである。サーバ装置12は、CPU、ROM,RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。なお、サーバ装置12は、クラウド上に設けられたクラウドサーバであってもよい。
図16に示すように、サーバ装置12は、制御部21と、データベース部(記憶部)22と、プログラム記憶部23と、企業PRページ保持部(広告主サイト保持部)24と、外部通信部25とを備える。
制御部21は、サーバ装置12全体の動作を制御する。制御部21は、CPU等を備えて構成されている。制御部21は、ユーザ管理部31と、ジョブ管理部32と、ポイント管理部33とを備える。制御部21の各部は、CPUがプログラム記憶部23に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
ユーザ管理部31は、サーバ装置12が提供するポイント付与サービスのユーザ登録のための処理を行う。ユーザ管理部31は、児童ID発行部36と、登録用QRコード発行部(コード発行部)37と、ユーザ登録部(登録部)38とを備える。ユーザ管理部31の各部は、CPUがプログラム記憶部23に記憶された登録プログラムを実行することにより構成される。
児童ID発行部36は、学校200から登録用QRコード発行指示を受信すると、登録用QRコード発行指示において指示された人数分の児童IDを発行する。児童IDは、各児童を一意に識別するための情報である。
登録用QRコード発行部37は、登録用QRコード発行指示において指示された児童(ユーザ)の人数分の登録用QRコード(コード)を発行(生成)する。登録用QRコードには、学校ID、クラスID、および児童ID発行部36が発行した児童IDが埋め込まれている。1つの登録用QRコードに1人の児童の児童IDが埋め込まれる。
ここで、学校IDは、ポイント付与サービスを利用する各学校200を一意に識別するための情報である。学校IDは、運用管理者3がポイント付与サービスを利用する各学校200に発行するものである。クラスIDは、学校200における各クラスを一意に識別するための情報である。学校IDおよびクラスIDは、学校200がサーバ装置12に送信する登録用QRコード発行指示に含まれている。
ユーザ登録部38は、登録用QRコードを読み取った世帯端末17から送信されたユーザ情報を受け取ると、ユーザ情報の登録を行う。具体的には、ユーザ登録部38は、世帯端末17から送信されたユーザ情報に含まれる児童IDと端末IDとを関連付けて、後述するユーザ管理テーブル54に記憶させる。ユーザ登録部38は、1人の児童の児童IDに対して複数の端末IDを関連付けてユーザ管理テーブル54に記憶させることが可能である。ここで、端末IDは、各世帯端末17を一意に識別するための情報である。端末IDとしては、世帯端末17が元々保持している固有の識別情報を使用してもよい。
ジョブ管理部32は、学校200が児童の世帯210に配布する配布物の一例である学校便りを印刷するための印刷ジョブに関する処理を行う。ジョブ管理部32は、ジョブID発行部41と、広告QRコード発行部42と、プッシュ通知管理部43とを備える。
ジョブID発行部41は、学校便りに挿入する広告画像および広告QRコードを要求するための広告画像取得要求を学校200から受信すると、当該学校便りを印刷するための印刷ジョブを一意に識別するためのジョブIDを発行する。
ここで、広告画像は、広告主5である企業の広告用の画像である。広告画像の画像データである広告画像データは、後述する広告管理テーブル51に記憶されている。広告QRコードは、前述のように、広告主5の広告を表示する企業PRページ(広告主サイト)を閲覧するためのQRコードである。
広告QRコード発行部42は、学校200から広告画像取得要求を受信すると、広告QRコードを発行(生成)する。広告QRコードには、企業PRページ情報および学校IDが埋め込まれている。ここで、企業PRページ情報は、広告主5の企業PRページのURLである。
プッシュ通知管理部43は、学校便りを配信したことを世帯端末17に通知するためのプッシュ通知を行う。ここで、後述するように、学校便りは、印刷物として児童を介して世帯210に配布されるとともに、データで世帯端末17に配信される。なお、世帯端末17にネットワーク18経由で通知を行えるものであれば、プッシュ通知に限らない。
ポイント管理部33は、学校200へのポイント付与等の処理を行う。ポイント管理部33は、閲覧履歴判定部46と、ポイント付与部47と、ポイント交換部48とを備える。ポイント管理部33の各部は、CPUがプログラム記憶部23に記憶されたポイント管理プログラムを実行することにより構成される。
閲覧履歴判定部46は、企業PRページを表示するための企業PRページ表示要求を世帯端末17から受信すると、その送信元の世帯端末17が関連付けられた児童に関連付けられた少なくとも1つの世帯端末17が、企業PRページ表示要求の対象の企業PRページを閲覧済みであるか否かを判定する。
ポイント付与部47は、世帯端末17が企業PRページを閲覧することにより発生するポイントを当該世帯端末17が関連付けられた児童が通う学校200に付与する。そして、ポイント付与部47は、付与したポイントを、当該学校200の学校IDと関連付けて後述するデータベース部22の学校管理テーブル53に記憶させる。
ポイント交換部48は、ポイントを所望の物品に交換するためのポイント交換要求を学校200から受信すると、ポイント交換処理および発注処理を行う。ポイント交換処理は、後述する学校管理テーブル53における学校200の保有ポイント数から、要求された物品に対応するポイントを減算する処理である。発注処理は、協賛会社4に物品を発注する処理である。
データベース部22は、広告管理テーブル51と、地域管理テーブル52と、学校管理テーブル53と、ユーザ管理テーブル54と、ジョブ管理テーブル55と、ポイント管理テーブル56と、物品テーブル57とを記憶している。データベース部22は、ハードディスク等により構成されている。
広告管理テーブル51は、図17に示すように、広告ID、広告画像データ、企業ID、配信地域、配信期間、企業PRページ情報、クリック単価、および広告ポイント情報を関連付けたテーブルである。
広告IDは、サーバ装置12に登録された各広告を一意に識別するための情報である。サーバ装置12に登録された広告は、運用管理者3により制限、審査、管理された広告である。1つの広告主5が複数種類の広告を登録する場合がある。広告画像データは、前述のように、広告画像の画像データである。
企業IDは、広告主5の企業を一意に識別するための情報である。配信地域は、各広告を配信する地域を示す。配信期間は、各広告の配信期間を示す。企業PRページ情報は、各広告を表示する企業PRページのURLである。
クリック単価は、各企業PRページの1回の閲覧により発生するポイント数である。広告ポイント情報は、各広告の閲覧によって発生した通算のポイント数を示す情報である。
地域管理テーブル52は、図18に示すように、地域と、各地域に所在する各学校200の学校IDとを関連付けたテーブルである。
学校管理テーブル53は、図19に示すように、学校ID、クラスID、児童ID、および保有ポイント数を関連付けたテーブルである。保有ポイント数は、各学校200が現在保有しているポイント数である。
ユーザ管理テーブル54は、図20に示すように、児童IDと端末IDとを関連付けたテーブルである。ユーザ管理テーブル54は、1つの児童IDに対して複数の端末IDを関連付けて記憶することが可能である。
ジョブ管理テーブル55は、図21に示すように、ジョブID、学校ID、宛先クラス情報、文書名、原稿画像データ、および配信日時を関連付けたテーブルである。
宛先クラス情報は、各印刷ジョブに対応する学校便りの宛先(配布先)のクラスのクラスIDである。文書名は、学校便りの文書(原稿)に付された名称である。原稿画像データは、各学校便りの原稿の画像データである。配信日時は、学校便りの原稿画像データを世帯210(世帯端末17)に配信する日時である。配信日時は、学校200により設定されるものである。
ポイント管理テーブル56は、世帯端末17による企業PRページの閲覧履歴が登録されたものである。具体的には、ポイント管理テーブル56は、図22に示すように、企業PRページが世帯端末17により閲覧済みとなった日時である閲覧日時、当該企業PRページの企業PRページ情報、当該企業PRページを閲覧した世帯端末17の端末ID、当該端末IDが関連付けられた児童ID、および当該児童IDの児童が通う学校200の学校IDを関連付けたテーブルである。
物品テーブル57は、図23に示すように、物品名、物品画像データ、および必要ポイント数を関連付けたテーブルである。
物品名は、ポイント付与サービスにおいてポイントと交換可能な物品の名称である。物品画像データは、各物品の写真の画像データである。必要ポイント数は、各物品をポイントと交換するために必要なポイント数である。各物品の必要ポイント数は、各物品の価格等に応じて予め設定されているものである。
プログラム記憶部23は、サーバ装置12のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部23は、ハードディスク等により構成されている。
企業PRページ保持部24は、企業PRページのデータを記憶している。企業PRページ保持部24は、ハードディスク等により構成されている。
なお、データベース部22、プログラム記憶部23、および企業PRページ保持部24は、それぞれ異なるハードディスク等の記憶媒体により構成されていてもよいし、同一の記憶媒体に設けられていてもよい。
外部通信部25は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
運用管理者端末13は、運用管理者3がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。運用管理者端末13は、CPU、ROM,RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。運用管理者端末13には、サーバ装置12にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
コントローラ端末14は、学校200においてポイント付与サービスに関する処理を行う端末装置である。コントローラ端末14は、CPU、ROM,RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。
図24に示すように、コントローラ端末14は、制御部61と、記憶部62と、外部通信部63とを備える。
制御部61は、コントローラ端末14全体の動作を制御する。制御部61は、CPU等を備えて構成されている。制御部61は、印刷ウェブアプリ部66と、プロキシサーバ部67とを備える。制御部61の各部は、CPUが記憶部62に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
印刷ウェブアプリ部66は、学校便り等を印刷するための処理を行う。印刷ウェブアプリ部66は、広告画像合成部71と、配信予約部72と、印刷指示部73とを備える。
広告画像合成部71は、サーバ装置12から広告画像データおよび広告QRコードの画像データを取得し、学校便りの原稿画像データに広告画像データおよび広告QRコードの画像データを合成する画像合成処理を行う。
配信予約部72は、操作端末16に対する操作により入力された学校便りの配信日時を設定する。
印刷指示部73は、印刷装置15に対して学校便り等の印刷指示を行う。
プロキシサーバ部67は、サーバ装置12に対するプロキシサーバとして機能するものである。
記憶部62は、コントローラ端末14のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。記憶部62は、ハードディスク等により構成されている。
外部通信部63は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
印刷装置15は、学校便り等の印刷を実行する。
操作端末16は、学校200の教員がポイント付与サービスに関する操作等を行うための端末装置である。操作端末16は、CPU、ROM,RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。操作端末16は、イントラネット等を介してコントローラ端末14にアクセス可能であり、コントローラ端末14のプロキシサーバ部67を介してサーバ装置12にアクセス可能になっている。操作端末16には、コントローラ端末14およびサーバ装置12にアクセスするためのブラウザがインストールされている。なお、コントローラ端末14のプロキシサーバ部67を省略し、操作端末16がコントローラ端末14を介さずに、ネットワーク18を介してサーバ装置12にアクセス可能としてもよい。
図24に示すように、操作端末16は、制御部81と、記憶部82と、表示部83と、入力部84と、外部通信部85とを備える。
制御部81は、操作端末16全体の動作を制御する。制御部81は、CPU等により構成されている。
記憶部82は、操作端末16のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。記憶部82は、ハードディスク等により構成されている。
表示部83は、各種の画面を表示する。表示部83は、液晶表示パネル等により構成されている。
入力部84は、教員の入力操作を受け付ける。入力部84は、キーボード、マウス等を有する。
外部通信部85は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
世帯端末17は、世帯210において企業PRページを閲覧するための端末装置である。世帯端末17は、前述のように、学校200に通う児童の保護者(親)等が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。
図25に示すように、世帯端末17は、制御部91と、プログラム記憶部92と、アプリ情報記憶部93と、撮像部(読取部)94と、表示部95と、入力部96と、外部通信部(通信部)97とを備える。
制御部91は、世帯端末17全体の動作を制御する。制御部91は、CPU等を備えて構成されている。制御部91は、QRコード取得部101と、QRコード解析部102と、表示制御部103と、企業PRページ要求部104と、ポイント処理部105と、プッシュ通知処理部106とを備える。制御部91の各部は、CPUがプログラム記憶部92に記憶された、ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
QRコード取得部101は、撮像部94が撮像している映像から登録用QRコードおよび広告QRコードを取得する。
QRコード解析部102は、QRコード取得部101が取得したQRコードを解析し、QRコードに埋め込まれた情報を取得する。
表示制御部103は、各種の画面を表示部95に表示するよう制御する。
企業PRページ要求部104は、企業PRページの表示を要求するための企業PRページ表示要求をサーバ装置12へ送信する。
ポイント処理部105は、後述するポイント獲得要求をサーバ装置12に送信する処理、世帯端末17による企業PRページの閲覧により学校200が獲得したポイントを示す獲得ポイント情報をサーバ装置12から取得する処理等を行う。
プッシュ通知処理部106は、サーバ装置12からのプッシュ通知を受信すると、当該プッシュ通知を後述する通知一覧情報に追加する処理等を行う。
プログラム記憶部92は、ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部92は、フラッシュメモリ等により構成されている。ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク18を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。
アプリ情報記憶部93は、自世帯端末17の端末ID、自世帯端末17が関連付けられた児童の児童ID、当該児童が通う学校200の学校ID、端末ポイント情報、通知一覧情報等を記憶する。端末ポイント情報は、自世帯端末17における企業PRページの閲覧によるポイントの獲得履歴を示す情報である。通知一覧情報は、サーバ装置12からのプッシュ通知の一覧を示す情報である。通知一覧情報には、世帯端末17で受信した各プッシュ通知とともに送信された学校便りの印刷ジョブのジョブIDおよび学校便りの文書名が含まれている。アプリ情報記憶部93は、フラッシュメモリ等により構成されている。
なお、プログラム記憶部92およびアプリ情報記憶部93は、それぞれ異なるフラッシュメモリ等の記憶媒体により構成されていてもよいし、同一の記憶媒体に設けられていてもよい。
撮像部94は、被写体を撮像するカメラである。撮像部94は、世帯端末17で登録用QRコードおよび広告QRコードを読み取るために使用される。
表示部95は、各種の画面を表示する。表示部95は、液晶表示パネル等により構成されている。
入力部96は、世帯端末17の操作者による各種の入力操作を受け付ける。入力部96は、タッチパネル(図示せず)を含む。タッチパネルは、表示部95の上に重ねて配置されている。タッチパネルは、操作者による接触操作を検出する。
外部通信部97は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
次に、ポイント管理システム11におけるユーザ登録時の動作について説明する。
まず、図26のステップS11において、学校200の操作端末16が、登録用QRコード発行指示をサーバ装置12へ送信する。
具体的には、操作端末16の制御部81は、ブラウザにより、サーバ装置12が提供するポイント付与サービスのサイトに、コントローラ端末14のプロキシサーバ部67を介してアクセスする。そして、登録用QRコードを配布するクラスおよび当該クラスの児童の人数が入力され、登録用QRコードの発行を要求する操作が行われると、制御部81は、登録用QRコード発行指示をサーバ装置12へ送信する。登録用QRコード発行指示には、送信元の学校200の学校ID、登録用QRコードを配布するクラスのクラスID、および当該クラスの児童の人数(登録用QRコードの配布数)が含まれている。
サーバ装置12が登録用QRコード発行指示を受信すると、ステップS12において、児童ID発行部36は、登録用QRコード発行指示において指示された人数分(登録用QRコードの配布数分)の児童IDを発行する。児童ID発行部36は、発行した児童IDを、学校IDおよびクラスIDと関連付けて学校管理テーブル53に記憶させる。
次いで、ステップS13において、登録用QRコード発行部37は、登録用QRコード発行指示において指示された人数分の登録用QRコードを発行(生成)する。このように発行される登録用QRコードの発行数は、学校200に帰属する情報である児童数によって決まるものであり、世帯210側で決める数でもポイント管理システム11が決める数でもない。前述のように、登録用QRコードには、学校ID、クラスID、および児童IDが埋め込まれている。
次いで、ステップS14において、登録用QRコード発行部37は、登録用QRコード発行指示において指示された人数分の、登録用QRコードを含む登録案内書の画像データをコントローラ端末14へ送信する。
次いで、ステップS15において、コントローラ端末14の印刷指示部73は、登録案内書の画像データに基づき、登録案内書を印刷するよう印刷装置15に指示する。これにより、それぞれ異なる児童IDが埋め込まれた登録用QRコードを含む、クラスの児童の人数分の登録案内書が、用紙等の印刷媒体に印刷される。
登録案内書には、図27に示す登録用QRコード欄111が掲載されている。登録用QRコード欄111には、登録用QRコード112が掲載されている。また、登録用QRコード欄111には、学校名、クラス名、予め設定された登録用QRコードの有効期限が記載されている。
図26に戻り、ステップS16において、学校200が各児童の世帯210に登録案内書を配布する。例えば、学校200は、各児童に登録案内書を自宅に持ち帰らせることで、各児童の世帯210に登録案内書を配布する。
次いで、ステップS17において、世帯210の世帯端末17が、登録用QRコード欄111の登録用QRコード112を読み取る。
具体的には、世帯端末17の表示制御部103は、登録用QRコード112の読み取りを行うための操作が行われると、図28に示す登録用QRコード読取画面121を表示部95に表示させる。登録用QRコード読取画面121には、登録用QRコード読取領域122が設けられている。登録用QRコード読取画面121には、撮像部94により撮像されている映像が表示され、映像中の登録用QRコード112が登録用QRコード読取領域122内に入ると、QRコード取得部101が登録用QRコード112を取得する。
次いで、ステップS18において、QRコード解析部102は、QRコード取得部101が取得した登録用QRコード112を解析し、登録用QRコード112に埋め込まれた学校ID、クラスID、および児童IDを取得する。QRコード解析部102は、取得した学校IDおよび児童IDをアプリ情報記憶部93に記憶させる。
この後、所定の手順を経た後、図29に示す登録確認画面123が表示部95に表示される。登録確認画面123には、ユーザ登録を完了するための完了ボタン124が設けられている。
完了ボタン124が押下されると、図26のステップS19において、QRコード解析部102は、登録用QRコード112から取得した学校ID、クラスID、および児童IDと、自世帯端末17の端末IDとを含むユーザ情報を、サーバ装置12へ送信する。
次いで、ステップS20において、サーバ装置12のユーザ登録部38は、ユーザ情報を受信すると、ユーザ情報の登録を行う。具体的には、ユーザ登録部38は、ユーザ情報に含まれる、登録用QRコード112に対応する児童IDと、端末IDとを関連付けて、ユーザ管理テーブル54に記憶させる。これにより、ユーザ登録の動作が終了となる。
ここで、ポイント管理システム11では、1人の児童に対して複数の世帯端末17を登録することが可能である。例えば、1人の児童に対して、両親がそれぞれ所有する2つの世帯端末17を登録することができる。すなわち、サーバ装置12のユーザ登録部38は、1人の児童の児童IDに対して複数の端末IDを関連付けてユーザ管理テーブル54に記憶させることが可能である。
次に、ポイント管理システム11における配布物である学校便りへの広告QRコードの挿入および企業PRページの閲覧時の動作について説明する。
まず、図30のステップS21において、学校200の操作端末16が、広告画像取得要求をサーバ装置12へ送信する。
具体的には、操作端末16の制御部81は、ブラウザにより、サーバ装置12が提供するポイント付与サービスのサイトに、コントローラ端末14のプロキシサーバ部67を介してアクセスする。そして、配布される学校便りの原稿画像データが選択され、当該学校便りの文書名および宛先(配布先)のクラスが入力されると、制御部81は、原稿画像データをコントローラ端末14へ送信するとともに、広告画像取得要求をサーバ装置12へ送信する。広告画像取得要求には、送信元の学校200の学校IDおよび宛先のクラスのクラスIDが含まれている。学校便りの原稿画像データは、操作端末16において教員の作業により作成されたものである。
サーバ装置12が広告画像取得要求を受信すると、ステップS22において、ジョブID発行部41は、当該広告画像取得要求に対応する学校便りを印刷するための印刷ジョブに固有のジョブIDを発行する。そして、ジョブID発行部41は、ジョブID、学校ID、およびクラスIDを関連付けてジョブ管理テーブル55に記憶させる。
次いで、ステップS23において、広告QRコード発行部42は、学校便りに挿入する広告QRコードを発行(生成)する。
ここで、広告QRコード発行部42は、広告管理テーブル51を参照して、広告画像取得要求の送信元の学校200が所在する地域において現在配信中の広告の中から、学校便りに掲載する広告を選択する。そして、広告QRコード発行部42は、選択した広告に対応する企業PRページ情報と、広告画像取得要求の送信元の学校200の学校IDとを埋め込んだ広告QRコードを生成する。
学校便りに掲載する広告は、広告画像取得要求の送信元の学校200が所在する地域において現在配信中の広告の中から任意に選択してもよいし、例えば、学校200や学校便りの宛先のクラス(学年)に応じて選択してもよい。また、1つの学校便りに掲載する広告は、1つでも複数でもよい。
次いで、ステップS24において、広告QRコード発行部42は、学校便りに掲載する広告の広告画像データ、広告QRコードの画像データ、およびジョブID発行部41が発行したジョブIDを、学校200のコントローラ端末14へ送信する。
次いで、ステップS25において、コントローラ端末14の広告画像合成部71は、学校便りの原稿画像データに広告画像データおよび広告QRコードの画像データを合成する画像合成処理を行う。
この後、操作端末16に対する操作により、学校便りの配信日時(予約日時)が入力され、学校便りの印刷が指示される。これにより、学校便りの配信日時を示す情報、および印刷指示が操作端末16からコントローラ端末14へ送信される。
学校便りの配信日時を示す情報を受信すると、ステップS26において、コントローラ端末14の配信予約部72は、学校便りの配信日時を設定する。
次いで、ステップS27において、印刷指示部73は、画像合成処理後の学校便りの原稿画像データに基づく印刷を行うための印刷ジョブを印刷装置15へ送信し、学校便りの印刷を実行させる。
これにより、図32に示すような学校便り131が用紙等の印刷媒体に印刷される。学校便り131には、広告画像132と、当該広告画像132に対応する広告QRコード133とが印刷されている。
図30に戻り、ステップS28において、コントローラ端末14の配信予約部72は、世帯端末17にプッシュ通知を行うことを指示するためのプッシュ通知指示をサーバ装置12に送信する。この際、配信予約部72は、プッシュ通知指示とともに、学校便りの印刷ジョブのジョブID、画像合成処理後の当該学校便りの原稿画像データ、当該学校便りの文書名、および当該学校便りの配信日時を送信する。
ステップS29において、サーバ装置12のプッシュ通知管理部43は、配信日時において、宛先のクラスの各児童の世帯210の世帯端末17にプッシュ通知を送信する。具体的には、プッシュ通知管理部43は、宛先のクラスの各児童の児童IDに関連付けられた各端末IDの世帯端末17にプッシュ通知を送信する。この際、プッシュ通知管理部43は、プッシュ通知とともに、学校便りの印刷ジョブのジョブID、画像合成処理後の当該学校便りの原稿画像データ、および当該学校便りの文書名を送信する。これにより、プッシュ通知を受信した世帯端末17において、学校便りの画像を表示部95に表示可能となる。
また、プッシュ通知管理部43は、画像合成処理後の学校便りの原稿画像データ、当該学校便りの文書名、および当該学校便りの配信日時を、ジョブIDと関連付けてジョブ管理テーブル55に記憶させる。
プッシュ通知を受信した世帯端末17のプッシュ通知処理部106は、当該プッシュ通知とともに送信された学校便りの印刷ジョブのジョブIDおよび学校便りの文書名を、アプリ情報記憶部93の通知一覧情報に登録する。これにより、世帯端末17では、通知一覧情報に基づき、これまでに受信したプッシュ通知の一覧を表示部95に表示させ、そのプッシュ通知の一覧から、過去の学校便りも選択して閲覧することが可能になる。
次いで、ステップS30において、学校200が学校便りの宛先(配布先)のクラスの各児童の世帯210に、印刷媒体に印刷された学校便り131を配布する。例えば、学校200は、各児童に学校便り131を自宅に持ち帰らせることで、各児童の世帯210に学校便り131を配布する。なお、印刷媒体に印刷された学校便り131の配布が上述したプッシュ通知より先に行われてもよい。
次いで、ステップS31において、世帯210の世帯端末17が、学校便り131の広告QRコード133を読み取る。
具体的には、世帯端末17の表示制御部103は、広告QRコード133の読み取りを行うための操作が行われると、図33に示す広告QRコード読取画面136を表示部95に表示させる。広告QRコード読取画面136には、広告QRコード読取領域137が設けられている。広告QRコード読取画面136には、撮像部94により撮像されている映像が表示され、映像中の広告QRコード133が広告QRコード読取領域137内に入ると、QRコード取得部101が広告QRコード133を取得する。
次いで、ステップS32において、QRコード解析部102は、QRコード取得部101が取得した広告QRコード133を解析し、広告QRコード133に埋め込まれた学校IDおよび企業PRページ情報を取得する。
次いで、ステップS33において、企業PRページ要求部104は、企業PRページ表示要求をサーバ装置12へ送信する。企業PRページ表示要求には、送信元の世帯端末17の端末ID、当該端末IDが関連付けられた児童ID、当該児童IDの児童が通う学校200の学校ID、および広告QRコード133から取得された企業PRページ情報が含まれている。
次いで、ステップS34において、サーバ装置12の閲覧履歴判定部46は、企業PRページ表示要求により要求された企業PRページが、企業PRページ表示要求の送信元の世帯端末17が関連付けられた児童に関連付けられた少なくとも1つの世帯端末17により閲覧済みであるか否かを判定する。
具体的には、閲覧履歴判定部46は、ポイント管理テーブル56を参照して、企業PRページ表示要求に含まれている企業PRページ情報および学校IDを含み、かつ、企業PRページ表示要求に含まれている児童IDの少なくともいずれかを含む閲覧履歴があるか否かを判定する。そして、閲覧履歴判定部46は、企業PRページ表示要求に含まれている企業PRページ情報および学校IDを含み、かつ、企業PRページ表示要求に含まれている児童IDの少なくともいずれかを含む閲覧履歴があると判定した場合、企業PRページ表示要求により要求された企業PRページが、企業PRページ表示要求の送信元の世帯端末17が関連付けられた児童に関連付けられた少なくとも1つの世帯端末17により閲覧済みであると判定する。
閲覧済みであると判定した場合(ステップS34:YES)、ステップS35において、閲覧履歴判定部46は、ポイント獲得ボタン143(図35参照)が押下不可能な企業PRページのデータを世帯端末17へ送信する。具体的には、閲覧履歴判定部46は、企業PRページ表示要求により要求された企業PRページのポイント獲得ボタン143をグレーアウトしたデータを世帯端末17へ送信する。
閲覧済みではないと判定した場合(ステップS34:NO)、ステップS36において、閲覧履歴判定部46は、ポイント獲得ボタン143が押下可能な企業PRページのデータを世帯端末17へ送信する。具体的には、閲覧履歴判定部46は、企業PRページ表示要求により要求された企業PRページのポイント獲得ボタン143をグレーアウトしていないデータを世帯端末17へ送信する。
次いで、図31のステップS37において、世帯端末17の表示制御部103は、ステップS35またはステップS36でサーバ装置12から送信された企業PRページのデータに基づき、企業PRページを表示部95に表示させる。これにより、世帯端末17が外部通信部97により企業PRページに接続された状態となる。
この結果、図34に示すような企業PRページ141が表示部95に表示される。企業PRページ141には、外部サイトリンクボタン142が設けられている。外部サイトリンクボタン142は、企業PRページ141に対応する広告主5の企業のホームページ等の外部サイトに接続するためのボタンである。外部サイトリンクボタン142が押下されると、世帯端末17が外部サイトに接続し、表示部95に外部サイトが表示される。
また、図35に示すように、企業PRページ141には、ポイント獲得ボタン143が設けられている。ポイント獲得ボタン143は、企業PRページ141の最下部に設けられている。すなわち、企業PRページ141が最下部までスクロールされると、ポイント獲得ボタン143が表示される。これにより、世帯端末17の操作者がポイント獲得ボタン143を押下するために企業PRページ141をスクロールしている間に企業PRページ141の内容を見ることになるため、広告効果が高められる。
図31に戻り、ステップS38において、ポイント処理部105は、ポイント獲得ボタン143が押下されたか否かを判断する。
ポイント獲得ボタン143が押下されていないと判断した場合(ステップS38:NO)、ステップS39において、ポイント処理部105は、企業PRページ141の表示が終了したか否かを判断する。ここで、世帯端末17において企業PRページ141の表示を終了させるような操作が行われると、企業PRページ141の表示は終了となる。
企業PRページ141の表示が終了したとポイント処理部105が判断した場合(ステップS39:YES)、そのまま一連の動作が終了となる。
企業PRページ141の表示が終了していないと判断した場合(ステップS39:NO)、ポイント処理部105は、ステップS38に戻る。
ポイント獲得ボタン143が押下されたと判断した場合(ステップS38:YES)、ステップS40において、ポイント処理部105は、ポイントを獲得するためのポイント獲得要求をサーバ装置12に送信する。
次いで、ステップS41において、ポイント付与部47は、ポイント獲得要求を受信すると、ポイント獲得要求の送信元の世帯端末17が関連付けられた児童が通う学校200にポイントを付与する。
具体的には、ポイント付与部47は、ポイント獲得要求が行われた企業PRページのクリック単価(ポイント数)を広告管理テーブル51から取得する。次いで、ポイント付与部47は、取得したクリック単価分のポイント数を、学校管理テーブル53における、ポイントを付与する対象の学校200の学校IDに対応する保有ポイント数に加算する。
また、ポイント付与部47は、ポイント獲得要求が行われた企業PRページの、広告管理テーブル51における広告ポイント情報を、当該企業ページのクリック単価分のポイント数を加算した値に更新する。
次いで、ステップS42において、ポイント付与部47は、世帯端末17が今回閲覧した企業PRページの閲覧履歴を登録する。
具体的には、ポイント付与部47は、世帯端末17による今回の企業PRページの閲覧日時、当該企業PRページの企業PRページ情報、当該企業PRページを今回閲覧した世帯端末17の端末ID、当該端末IDが関連付けられた児童ID、および当該児童IDの児童が通う学校200の学校IDを関連付けてポイント管理テーブル56に追加する。
ここで、閲覧日時は、ポイント獲得要求を受信した日時である。すなわち、企業PRページ141が表示部95に表示されただけでは閲覧済みとはならず、企業PRページ141のポイント獲得ボタン143が押下されることで、当該企業PRページ141が閲覧済みとなる。
次いで、ステップS43において、ポイント付与部47は、ステップS40で学校200に付与したポイント数を示す獲得ポイント情報を、ポイント獲得要求の送信元の世帯端末17に送信する。
次いで、ステップS44において、表示制御部103は、獲得ポイント情報が示すポイント数を、今回の企業PRページの閲覧による獲得ポイント数として表示部95に表示させる。
また、ポイント処理部105は、アプリ情報記憶部93の端末ポイント情報を更新する。具体的には、ポイント処理部105は、端末ポイント情報に、今回閲覧した企業PRページの企業PRページ情報と獲得ポイント数とを追加する。これにより、一連の動作が終了となる。
次に、上述した図30のステップS34で閲覧履歴判定部46が行う処理である閲覧判定処理について、具体例を用いて説明する。閲覧判定処理は、企業PRページ表示要求により表示が要求された企業PRページが、企業PRページ表示要求の送信元の世帯端末17が関連付けられた児童に関連付けられた少なくとも1つの世帯端末17により閲覧済みであるか否かを判定する処理である。
この例における世帯210には、図36に示すように、児童IDが「IDJ1」の児童と「IDJ100」の児童との兄弟がいる。この兄弟は同じ学校200に通っており、その学校200の学校IDを「IDG1」とする。また、この世帯210では、端末IDが「IDT1」の世帯端末17と「IDT2」の世帯端末17とが、兄弟の両親に所有されている。そして、IDJ1にはIDT1およびIDT2が関連付けられており、IDJ100にはIDT2のみが関連付けられている。
まず、図36の世帯210において、IDT1の世帯端末17がIDT2の世帯端末17より先に、広告IDが「IDK1」の広告に対応する広告QRコードを読み取る場合について説明する。
この場合、IDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取ったIDT1の世帯端末17が企業PRページ表示要求を送信した時点では、IDT1の世帯端末17およびIDT2の世帯端末17によるIDK1の広告に対応する企業PRページの閲覧履歴はない。したがって、閲覧履歴判定部46により、IDT1の世帯端末17およびIDT2の世帯端末17のいずれによっても、IDK1の広告に対応する企業PRページは閲覧済みではないと判定される。
そして、IDT1の世帯端末17でIDK1の広告に対応する企業PRページ141が表示され、ポイント獲得ボタン143が押下されると、IDG1の学校200へのポイントの付与が行われる。また、図37に示すような、IDT1の世帯端末17によるIDK1の広告に対応する企業PRページの閲覧履歴が、ポイント管理テーブル56に登録される。
この後、IDT2の世帯端末17がIDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取る。これによりIDT2の世帯端末17が送信する企業PRページ表示要求には、端末IDとしてIDT2、児童IDとしてIDJ1,IDJ100、学校IDとしてIDG1、およびIDK1の広告に対応する企業PRページ情報が含まれている。
IDT2の世帯端末17が企業PRページ表示要求を送信した時点で、図37に示すIDT1の世帯端末17による閲覧履歴があり、IDG1の学校200にポイントが付与済みである。図37の閲覧履歴には、児童IDとしてIDJ1,IDJ100のうちのIDJ1、学校IDとしてIDG1、およびIDK1の広告に対応する企業PRページ情報が含まれている。
したがって、閲覧履歴判定部46により、IDT2の世帯端末17が関連付けられたIDJ1の児童に関連付けられたIDT1の世帯端末17により、IDK1の広告に対応する企業PRページは閲覧済みであると判定される。
このため、IDT2の世帯端末17でIDK1の広告に対応する企業PRページ141が表示されるが、ポイント獲得ボタン143はグレーアウトされ、押下不可能とされている。したがって、IDG1の学校200へのポイントの付与は行われない。
なお、図37の閲覧履歴が登録された後に、再度、IDT1の世帯端末17がIDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取った場合でも、ポイント獲得ボタン143はグレーアウトされ、IDG1の学校200へのポイントの付与は行われない。
次に、図36の世帯210において、IDT2の世帯端末17がIDT1の世帯端末17より先に、IDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取る場合について説明する。
この場合、IDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取ったIDT2の世帯端末17が企業PRページ表示要求を送信した時点では、IDT1の世帯端末17およびIDT2の世帯端末17によるIDK1の広告に対応する企業PRページの閲覧履歴はない。したがって、閲覧履歴判定部46により、IDT1の世帯端末17およびIDT2の世帯端末17のいずれによっても、IDK1の広告に対応する企業PRページは閲覧済みではないと判定される。
そして、IDT2の世帯端末17でIDK1の広告に対応する企業PRページ141が表示され、ポイント獲得ボタン143が押下されると、IDG1の学校200へのポイントの付与が行われる。また、図38に示すような、IDT2の世帯端末17によるIDK1の広告に対応する企業PRページの閲覧履歴が、ポイント管理テーブル56に登録される。
この後、IDT1の世帯端末17がIDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取る。これによりIDT1の世帯端末17が送信する企業PRページ表示要求には、端末IDとしてIDT1、児童IDとしてIDJ1、学校IDとしてIDG1、およびIDK1の広告に対応する企業PRページ情報が含まれている。
IDT1の世帯端末17が企業PRページ表示要求を送信した時点で、図38に示すIDT2の世帯端末17による閲覧履歴があり、IDG1の学校200にポイントが付与済みである。図38の閲覧履歴には、児童IDとしてIDJ1、学校IDとしてIDG1、およびIDK1の広告に対応する企業PRページ情報が含まれている。
したがって、閲覧履歴判定部46により、IDT1の世帯端末17が関連付けられたIDJ1の児童に関連付けられたIDT2の世帯端末17により、IDK1の広告に対応する企業PRページは閲覧済みであると判定される。
このため、IDT1の世帯端末17でIDK1の広告に対応する企業PRページ141が表示されるが、ポイント獲得ボタン143はグレーアウトされ、押下不可能とされている。したがって、IDG1の学校200へのポイントの付与は行われない。
なお、図38の閲覧履歴が登録された後に、再度、IDT2の世帯端末17がIDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取った場合でも、ポイント獲得ボタン143はグレーアウトされ、IDG1の学校200へのポイントの付与は行われない。
上述のように、IDK1の広告に対応する広告QRコードを読み取るのがIDT1,IDT2のどちらの世帯端末17が先であっても、図36の世帯210におけるIDK1の広告に対応する企業PRページの閲覧によるIDG1の学校200へのポイントの付与は1回のみである。
したがって、上述のような閲覧判定処理により、1つの世帯210における企業PRページの閲覧による学校200へのポイントの付与が重複して行われることが抑えられる。
なお、上述の説明では、企業PRページ141のポイント獲得ボタン143が押下されることで、当該企業PRページ141が閲覧済みとなるものとした。しかし、ポイント獲得ボタン143を省略し、世帯端末17が企業PRページ141に接続した時点で当該企業PRページ141が当該世帯端末17により閲覧済みとなるようにしてもよい。
次に、ポイント管理システム11において学校200が保有するポイントを物品に交換する際の動作について説明する。
ポイント管理システム11では、例えば、広告の配信期間が終了すると、学校200における当該広告に対応する企業PRページの閲覧によるポイントが確定し、その分のポイントが使用可能(物品と交換可能)となる。なお、任意のタイミングで学校200が保有するポイントを使用可能としてもよい。
学校200がポイントを使用する際、操作端末16の制御部81は、教員の操作に応じて、ブラウザにより、サーバ装置12が提供するポイント付与サービスにおけるポイント使用ページに、コントローラ端末14のプロキシサーバ部67を介してアクセスする。
これにより、図39に示すようなポイント使用ページ151が操作端末16の表示部83に表示される。ポイント使用ページ151には、サーバ装置12の物品テーブル57に記憶されている物品のうちの少なくとも一部の物品の写真、物品名、および必要ポイント数が掲載されている。このポイント使用ページ151から、学校200の教員がポイントと交換したい物品を選択することができる。
所望の物品を選択し、ポイントをその物品に交換するための操作が行われると、図40のステップS51において、操作端末16の制御部81は、ポイントを選択された物品に交換するためのポイント交換要求をサーバ装置12に送信する。
次いで、ステップS52において、サーバ装置12のポイント交換部48は、ポイント交換要求を受信すると、ポイント交換処理を行う。具体的には、ポイント交換部48は、ポイント管理テーブル56における、ポイント交換要求の送信元の学校200の保有ポイント数から、要求された物品に対応するポイントを減算する。
次いで、ステップS53において、ポイント交換部48は、要求された物品の提供元の協賛会社4に対する当該物品の発注処理を行う。これにより、一連の動作が終了となる。
上述のポイント交換部48による発注処理が行われた後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
なお、学校200から電子メールや電話等により、物品を指定してポイントを物品に交換するよう運用管理者3に連絡するようにしてもよい。
この場合、学校200から連絡を受けた運用管理者3の職員による操作に応じて、運用管理者端末13がサーバ装置12にアクセスし、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200のポイントを指定された物品に交換する際の処理を行うよう指示する。
これに応じて、ポイント交換部48は、学校管理テーブル53における、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200の保有ポイント数から、指定された物品に対応するポイントを減算する。
また、運用管理者3が電子メールや電話等により、学校200に指定された物品を協賛会社4に発注する。この後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
以上説明したように、ポイント管理システム11では、ポイント付与部47は、世帯端末17が企業PRページを閲覧することにより発生するポイントを、当該世帯端末17が関連付けられた児童が通う学校200に付与する。そして、ポイント付与部47は、付与したポイントを、当該学校200の学校IDと関連付けてデータベース部22の学校管理テーブル53に記憶させる。これにより、既存のベルマーク運動とは異なる仕組みで、児童側の行動により発生するポイントを学校200に付与することができる。
ここで、後述するように、ポイント管理システム11による学校200にポイントを付与するシステムは、学校以外でも、さまざまなサービス提供者1に対して適用可能なシステムである。したがって、ポイント管理システム11によれば、さまざまなサービス提供者1に対して適用可能なシステムにより、児童側の行動により発生するポイントを学校200に付与することができる。
また、ポイント管理システム11では、ポイントは物品と交換可能であるので、学校200がポイントを備品の調達のために使うことができる。このため、ポイント管理システム11によれば、学校200の財源を支援することができる。
また、ポイント管理システム11では、ポイント付与部47は、世帯端末17が企業PRページに接続する際に、当該世帯端末17が関連付けられた児童に関連付けられた少なくとも1つの世帯端末17が当該企業PRページを閲覧して当該児童が通う学校200にポイントが付与済みの場合には、当該学校200へのポイントの付与を行わない。これにより、1つの世帯210における1つの企業PRページの閲覧による学校200へのポイントの付与が重複して行われることを抑えることができる。
また、ポイント管理システム11では、登録用QRコード発行部37は、児童の人数分の、児童IDを埋め込んだ登録用QRコードを発行する。ユーザ登録部38は、1つの児童IDに対して複数の世帯端末17の端末IDを関連付けてデータベース部22のユーザ管理テーブル54に記憶させることが可能である。
これにより、ポイント管理システム11が、児童の個人情報である世帯210の人数を管理することなく、1人の児童に関連付けられた各世帯端末17を同一世帯のものとして管理を行うことが可能になる。すなわち、ポイント管理システム11は、児童のプライバシーを保護しつつ、児童の世帯単位で管理を行うことが可能になる。
これにより、上述のような、1つの世帯210における1つの企業PRページの閲覧による学校200へのポイントの付与が重複して行われることを抑えるための管理が可能になる。
ここで、ポイント管理システム11は、ポイント数に応じた広告料が広告主5に発生するものである。
このため、企業PRページを閲覧することによるポイントが1つの世帯210の各世帯端末17の閲覧ごとに発生するとした場合、1つの世帯210が1つの企業PRページに対して複数回の閲覧分の広告料を発生させることがある。この場合、広告主5にとって、広告効果に対して広告料の負担が大きくなりすぎるおそれがある。
これに対し、ポイント管理システム11では、1つの世帯210における1つの企業PRページの閲覧による学校200へのポイントの付与が重複することが抑えられるので、広告主5にとって、広告効果を確保しつつ広告料の増大を抑制できるメリットがある。
なお、第2実施形態においては、世帯端末17が企業PRページを閲覧するために、印刷媒体に印刷された広告QRコードを読み取る場合について説明した。すなわち、第2実施形態においては、世帯端末17が企業PRページを閲覧するためのトリガ情報として、印刷媒体に印刷された情報を使用した。
これに対し、世帯端末17が企業PRページを閲覧するためのトリガ情報として、世帯端末17にインストールされたアプリケーション内の情報も使用可能としてもよい。すなわち、ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラムにより世帯端末17の表示部95に表示された学校便りにおける所定の位置、例えば、広告画像の表示位置を操作者により押下されると、企業PRページが表示部95に表示されるようにしてもよい。
これにより、印刷媒体およびアプリケーションの両方から企業PRページへのアクセスが可能になる。
ここで、上述のように、世帯端末17が企業PRページを閲覧するためのトリガ情報として印刷媒体に印刷された情報およびアプリケーション内の情報を使用可能とした場合において、印刷媒体に印刷された情報を使用した場合とアプリケーション内の情報を使用した場合とで、企業PRページの閲覧により発生するポイントを異ならせてもよい。
例えば、アプリケーション内の情報を使用した場合に、印刷媒体に印刷された情報を使用した場合よりもポイントが多くなるようにしてもよい。この場合、印刷媒体に印刷された配布物(学校便り)は不要と考える世帯210が増えるように導くことができ、印刷媒体の使用量を低減することが可能となる。
また、印刷媒体に印刷された情報を使用した場合に、アプリケーション内の情報を使用した場合よりもポイントが多くなるようにしてもよい。この場合、印刷媒体に印刷された配布物(学校便り)がより確実に世帯210に持ち帰られるように導くことが可能となる。
[第3実施形態]
次に、上述の図14で説明したビジネスモデルを実施する第3実施形態について説明する。第3実施形態では、図14のサービス提供者1が、医療サービスを提供する組織である病院である。
図41に示すように、第3実施形態に係るポイント管理システム11Aでは、コントローラ端末14、印刷装置15、および操作端末16は、病院300に設けられている。病院300は、公立でも私立でもよい。
ポイント管理システム11Aでは、操作端末16は、病院300の職員がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。
ポイント管理システム11Aでは、病院300の診察券を所有している患者が、病院300が提供する医療サービスを利用する者であり、図14のサービス利用者2に相当する。
ポイント管理システム11Aにおける世帯端末17は、病院300の患者の世帯210において所有されている端末装置である。具体的には、世帯端末17は、病院300の患者やその家族が所有するスマートフォン、タブレット端末等である。
ポイント管理システム11Aにおける各装置の構成および各種動作は、第2実施形態で説明したポイント管理システム11におけるものと同様である。ポイント管理システム11Aでは、第2実施形態で説明したポイント管理システム11の構成および各種動作における「学校」を「病院」、「クラス」を「診療科」、「教員」を「職員」、「児童」を「患者」、「学校便り」を「病院広報」にそれぞれ置き換えればよい。
[第4実施形態におけるビジネスモデルの概要]
次に、後述するポイント管理システムの第4実施形態において実現されるビジネスモデルの概要について、図42を参照して説明する。
図42におけるサービス提供者1、運用管理者3、協賛会社4、および広告主5は、それぞれ前述した図14におけるものと同様である。ただし、広告主5は、図42のビジネスモデルでは、後述するサービス利用側6のスマートフォン等の端末装置で使用されるアプリケーションに広告を掲載する企業である。
サービス利用側6は、図14に示したサービス利用者2またはその関係者である。サービス利用者2の関係者は、サービス利用者2の家族等である。
図42に示すように、このビジネスモデルでは、サービス利用側6の端末装置で使用されるアプリケーションに広告主5の広告が掲載される(ステップS61)。
サービス利用側6においてアプリケーションに掲載された広告から広告主5の企業のホームページ等の広告主サイトへアクセスして広告主サイトを閲覧する(ステップS62)。これにより、運用管理者3が、物品と交換可能なポイントをサービス提供者1に付与する(ステップS63)。
ステップS64~S66は、前述した図14のステップS4~S6と同様である。
上述のように、このビジネスモデルによれば、サービス利用側6の端末装置において広告主サイトが閲覧されると、物品と交換可能なポイントがサービス提供者1に付与される。これにより、図14で説明したビジネスモデルと同様に、サービスを提供するさまざまな団体等であるサービス提供者1に対してサービス利用者2側の行動によるポイントを付与できる。そして、ポイントを物品と交換することで、サービス提供者1の財源を支援することができる。
[第4実施形態]
次に、上述の図42で説明したビジネスモデルを実施する第4実施形態について説明する。第4実施形態では、図42のサービス提供者1が、第2実施形態と同様に、教育サービスを提供する組織である学校である。
図43に示すように、第4実施形態に係るポイント管理システム(登録システム)11Bは、サーバ装置401と、運用管理者端末402と、学校端末403と、印刷装置404と、保護者端末(端末装置)405とを備える。運用管理者端末402、学校端末403、および保護者端末405は、インターネット等のネットワーク18を介してサーバ装置401と接続可能になっている。
ここで、学校端末403および印刷装置404は、学校200に設けられている。学校端末403および印刷装置404が設けられた学校200は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、1つの学校200に設けられた学校端末403は、1つであってもよいし、複数であってもよい。学校200は、上述した第2実施形態と同様に、小学校、中学校等であり、公立でも私立でもよい。
また、保護者端末405は、学校200に通う通学者である児童や生徒の保護者(親)が所有するスマートフォン、タブレット端末等の端末装置である。保護者端末405は、通学者1人に対して1つであってもよいし、複数であってもよい。なお、第2実施形態と同様に、学校200に通う通学者である児童や生徒のことを単に「児童」と称する。児童は、学校200が提供する教育サービスを利用する者であり、図14のサービス利用者2に相当し、図42のサービス利用側6に含まれる。また、児童の保護者(親)は、サービス利用者2の関係者に相当し、サービス利用側6に含まれる。
サーバ装置401は、運用管理者3が物品と交換可能なポイントを学校200に付与するポイント付与サービスを提供するサーバである。サーバ装置401は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク等を備えたコンピュータにより構成される。なお、サーバ装置401は、クラウド上に設けられたクラウドサーバであってもよい。
図44に示すように、サーバ装置401は、制御部411と、データベース部(記憶部)412と、プログラム記憶部413と、外部通信部414とを備える。
制御部411は、サーバ装置401全体の動作を制御する。制御部411は、CPU等を備えて構成されている。制御部411は、ユーザ管理部421と、広告管理部422と、ポイント管理部423とを備える。制御部411の各部は、CPUがプログラム記憶部413に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
ユーザ管理部421は、サーバ装置401が提供するポイント付与サービスのユーザ登録のための処理を行う。ユーザ管理部421は、クラスコード発行部431と、招待用コード発行部(コード発行部)432と、ユーザ登録部(登録部)433とを備える。ユーザ管理部421の各部は、CPUがプログラム記憶部413に記憶された登録プログラムを実行することにより構成される。
クラスコード発行部431は、学校200からクラスコード発行指示を受信すると、クラスコード発行指示において指示された、学校200におけるクラス(後述の第5、6実施形態でのグループ)のクラスコードを発行する。また、クラスコード発行部431は、クラスコードを埋め込んだクラスQRコードを発行(生成)する。クラスコードは、クラスIDを含むコードである。クラスIDは、学校200における各クラスを一意に識別するための情報である。
招待用コード発行部432は、保護者端末405から招待用コード発行指示を受信すると、招待用コードを発行する。また、招待用コード発行部432は、招待用コードを埋め込んだ招待用QRコードを発行(生成)する。招待用コードは、サーバ装置401に登録済みの保護者端末405を介して他の保護者端末405を、登録済みの保護者端末405に関連付けてサーバ装置401に登録するために用いられるコードである。
ユーザ登録部433は、ユーザ登録のための処理を行う。具体的には、ユーザ登録部433は、クラスコードを取得した保護者端末405から送信された後述の端末送信情報を受け取ると、保護者IDおよび端末IDを発行する。そして、ユーザ登録部433は、保護者IDと、端末IDと、端末送信情報に含まれるクラスIDと、端末送信情報に含まれる児童IDとを関連付けて、後述する保護者管理テーブル446に記憶させる。なお、後述するように、保護者のニックネーム等の情報も保護者管理テーブル446に記憶される。
ここで、保護者IDは、各保護者を一意に識別するための情報である。また、端末IDは、各保護者端末405を一意に識別するための情報である。
また、第4実施形態では、児童IDは、児童が属するクラスにおける出席番号である。出席番号は、後述するように、クラスコードを取得した保護者端末405において入力される。
また、ユーザ登録部433は、サーバ装置401に登録済みのいずれかの保護者端末405(保護者ID)に関連付けられたクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDを端末送信情報により取得した場合には、端末送信情報の送信元の保護者端末405にエラー通知を送信する。
また、ユーザ登録部433は、登録済みの保護者端末405を介して招待用コードを取得した、登録済みの保護者端末405とは異なる他の保護者端末405から招待用コードが入力された場合において、当該他の保護者端末405の端末IDを、当該登録済みの保護者端末405の端末IDに関連付けられた児童IDおよびクラスIDと同じ児童IDおよびクラスIDと関連付けて保護者管理テーブル446に記憶させる。
具体的には、ユーザ登録部433は、招待された保護者端末405から招待用コードを含む後述の被招待端末送信情報を受信した後、後述の登録指示を受信すると、保護者IDおよび端末IDを発行する。そして、ユーザ登録部433は、当該招待用コードの発行をサーバ装置401から受けた登録済みの保護者端末405の端末IDに関連付けられた児童IDおよびクラスIDと同じ児童IDおよびクラスIDと、被招待端末送信情報の送信元の保護者端末405の保護者IDおよび端末IDとを関連付けて保護者管理テーブル446に記憶させる。なお、後述するように、保護者のニックネーム等の情報も保護者管理テーブル446に記憶される。
これにより、共通の児童IDおよびクラスIDにより、登録済みの保護者端末405と、当該登録済みの保護者端末405から招待用コードを取得した(招待された)保護者端末405とが関連付けられてサーバ装置401に登録される。また、これにより、登録済みの保護者端末405と招待された保護者端末405との間で、児童IDおよびクラスIDが同期される。また、後述するように、児童のニックネーム等の情報も同期される。
広告管理部422は、保護者端末405で使用される専用のアプリケーションに掲載される広告主5の広告の管理を行う。具体的には、広告管理部422は、保護者端末405への広告画像データの配信等を行う。
ポイント管理部423は、ポイント付与サービスにおける学校200へのポイント付与等の処理を行う。ポイント管理部423は、ポイント付与部436と、ポイント交換部437とを備える。
ポイント付与部436は、保護者端末405が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントを当該保護者端末405が関連付けられた児童が通う学校200に付与する。そして、ポイント付与部436は、付与したポイントを、当該学校200の学校IDと関連付けて後述するデータベース部412の学校管理テーブル443に記憶させる。
ポイント交換部437は、ポイントを所望の物品に交換するためのポイント交換要求を学校200から受信すると、ポイント交換処理および発注処理を行う。ポイント交換処理は、学校管理テーブル443における学校200の保有ポイント数から、要求された物品に対応するポイントを減算する処理である。発注処理は、協賛会社4に物品を発注する処理である。
データベース部412は、広告管理テーブル441と、地域管理テーブル442と、学校管理テーブル443と、クラス管理テーブル444と、児童管理テーブル445と、保護者管理テーブル446と、招待用コード管理テーブル447と、ポイント管理テーブル448と、物品テーブル449とを記憶している。データベース部412は、ハードディスク等により構成されている。
広告管理テーブル441は、図45に示すように、広告ID、広告画像データ、企業ID、配信地域、配信期間、広告主サイト情報、クリック単価、および広告ポイント情報を関連付けたテーブルである。
広告管理テーブル441における広告主サイト情報は、広告主5の企業のホームページ等である、外部の広告主サイトのURLである。広告管理テーブル441における広告ID、広告画像データ、企業ID、配信地域、配信期間、クリック単価、および広告ポイント情報は、それぞれ前述の図17に示した広告管理テーブル51におけるものと同様である。
ただし、広告管理テーブル441における広告画像データには、後述するバナー広告領域502(図62参照)に表示するための広告画像の画像データと、後述する広告一覧画面503における広告領域504(図63参照)に表示するための広告画像の画像データとが含まれる。また、広告管理テーブル441におけるクリック単価は、各広告主サイトの1回の閲覧により発生するポイント数である。
なお、広告主サイト情報として広告管理テーブル441に格納されるURLは、チラシ画像のURLでもよい。更に、チラシ画像は、サーバ装置401に格納されてもよい。
地域管理テーブル442は、図18に示した地域管理テーブル52と同様のものである。
学校管理テーブル443は、図46に示すように、学校ID、学校名、および保有ポイント数を関連付けたテーブルである。
クラス管理テーブル444は、図47に示すように、クラスID、クラス名、児童数、および学校IDを関連付けたテーブルである。児童数は、各クラスの児童数である。各クラスには、複数の児童が属している。
児童管理テーブル445は、図48に示すように、児童ID、児童のニックネーム、クラスIDを関連付けたテーブルである。
児童のニックネームは、保護者端末405のサーバ装置401への登録を行う際に保護者端末405において入力されたものである。児童のニックネームは、児童の氏名とは異なる。児童のニックネームは、保護者端末405で使用されるアプリケーションにおける児童の表示等に用いられる。
保護者管理テーブル446は、図49に示すように、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、児童との続柄、端末ID、端末名、児童ID、クラスID、招待用コードを関連付けたテーブルである。招待用コードについては、招待用コードが発行された保護者端末405のもののみが、保護者管理テーブル446に記憶されている。保護者のニックネーム、保護者の年代、および児童との続柄は、保護者端末405のサーバ装置401への登録を行う際に保護者端末405において入力されたものである。保護者のニックネームは、保護者の氏名とは異なる。保護者のニックネームは、保護者端末405で使用されるアプリケーションにおける保護者の表示等に用いられる。
招待用コード管理テーブル447は、図50に示すように、招待用コードと保護者IDとを関連付けたテーブルである。
ポイント管理テーブル448は、保護者端末405による広告主サイトの閲覧履歴が登録されたものである。ポイント管理テーブル448は、図51に示すように、広告主サイトが保護者端末405により閲覧された日時である閲覧日時、当該広告主サイトの広告主サイト情報、当該広告主サイトを閲覧した保護者端末405の端末ID、当該端末IDが関連付けられた児童ID、当該児童IDの児童が通う学校200の学校ID、当該保護者端末405による当該広告主サイトの閲覧回数、および当該保護者端末405が当該広告主サイトの閲覧したことによる獲得ポイント数を関連付けたテーブルである。
物品テーブル449は、図23に示した物品テーブル57と同様のものである。
プログラム記憶部413は、サーバ装置401のCPUが実行する各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部413は、ハードディスク等により構成されている。
外部通信部414は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
運用管理者端末402は、運用管理者3がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。運用管理者端末402は、CPU、ROM、RAM、ハードディスク、液晶表示パネル等から構成される表示部、およびキーボードやマウス等を有する入力部等を備えたコンピュータにより構成される。運用管理者端末402には、サーバ装置401にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
学校端末403は、学校200の教員がポイント付与サービスに関する操作等を行うための端末装置である。学校端末403は、運用管理者端末402と同様のコンピュータにより構成される。学校端末403には、サーバ装置401にアクセスするためのブラウザがインストールされている。
印刷装置404は、後述の登録案内書等の印刷を行う。
保護者端末405は、児童の保護者がポイント付与サービスに関する操作を行うための端末装置である。保護者端末405は、前述のように、スマートフォン、タブレット端末等からなる。
図52に示すように、保護者端末405は、制御部461と、プログラム記憶部462と、アプリ情報記憶部463と、撮像部464と、表示部465と、入力部466と、外部通信部(通信部)467とを備える。
制御部461は、保護者端末405全体の動作を制御する。制御部461は、CPU等を備えて構成されている。制御部461は、コード取得部(取得部)471と、表示制御部472と、広告処理部473と、ポイント処理部474とを備える。制御部461の各部は、CPUがプログラム記憶部462に記憶された、ポイント付与サービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
コード取得部471は、撮像部94がクラスQRコードを撮像している場合、クラスQRコードを取得し、これを解析してクラスコードを取得し、クラスコードからクラスIDを取得する。また、コード取得部471は、撮像部94が招待用QRコードを撮像している場合には、招待用QRコードを取得し、これを解析して招待用コードを取得する。
表示制御部472は、各種の画面を表示部465に表示するよう制御する。
広告処理部473は、広告主サイトを閲覧するために広告主サイト情報を要求するための広告主サイト情報要求をサーバ装置401へ送信する処理等を行う。
ポイント処理部474は、自保護者端末405における広告主サイトの閲覧により学校200がポイントを獲得すると、アプリ情報記憶部463の端末ポイント情報を更新する処理を行う。
プログラム記憶部462は、ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部462は、フラッシュメモリ等により構成されている。ポイント付与サービスを利用するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク18を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。
アプリ情報記憶部463は、自保護者端末405の端末ID、自保護者端末405が関連付けられた児童の児童ID、当該児童が通う学校200の学校ID、端末ポイント情報等を記憶する。端末ポイント情報は、自保護者端末405における広告主サイトの閲覧によるポイントの獲得履歴を示す情報である。
撮像部464は、被写体を撮像するカメラである。撮像部464は、保護者端末405でクラスQRコードおよび招待用QRコードを読み取るために使用される。
表示部465は、各種の画面を表示する。表示部465は、液晶表示パネル等により構成されている。
入力部466は、保護者端末405の操作者による各種の入力操作を受け付ける。入力部466は、タッチパネル(図示せず)を含む。タッチパネルは、表示部465の上に重ねて配置されている。タッチパネルは、操作者による接触操作を検出する。
外部通信部467は、ネットワーク18を介した外部の装置との通信処理を行う。
次に、第4実施形態のポイント管理システム11Bにおけるユーザ登録時の動作について説明する。
まず、図53のステップS71において、学校端末403が、クラスコード発行指示をサーバ装置401へ送信する。具体的には、クラスコードを発行するクラスが入力され、クラスコードの発行を要求する操作が行われると、学校端末403は、クラスコード発行指示をサーバ装置401へ送信する。クラスコード発行指示には、クラス名、クラスの児童数、およびクラスコード発行指示の送信元の学校200の学校IDが含まれている。
サーバ装置401がクラスコード発行指示を受信すると、ステップS72において、クラスコード発行部431は、クラスIDを含むクラスコードを発行する。クラスコードは、例えば、数字列からなる。スコード発行部431は、発行したクラスコードのクラスID、クラス名、クラスの児童数、および学校IDを関連付けてクラス管理テーブル444に記憶させる。
次いで、ステップS73において、クラスコード発行部431は、クラスコードを埋め込んだクラスQRコードを生成する。
次いで、ステップS74において、クラスコード発行部431は、クラスQRコードを含む登録案内書の画像データを、クラスコード発行指示の送信元の学校端末403へ送信する。
次いで、ステップS75において、学校端末403は、登録案内書の画像データに基づき、クラスの児童の人数分の登録案内書を用紙等の印刷媒体に印刷するよう印刷装置404に指示する。
登録案内書には、図54に示すクラスQRコード欄481が掲載されている。クラスQRコード欄481には、クラスQRコード482が掲載されている。また、クラスQRコード欄481には、出席番号記入欄483が設けられている。出席番号記入欄483には、クラスにおける各児童の出席番号が手書きで記入される。また、クラスQRコード欄481には、学校名、クラス名、予め設定されたクラスQRコードの有効期限、およびクラスコードが記載されている。
図53に戻り、ステップS76において、学校200が各児童の家庭に登録案内書を配布する。例えば、学校200は、各児童に登録案内書を自宅に持ち帰らせる。
次いで、ステップS77において、保護者端末405が、クラスQRコード欄481のクラスQRコード482を読み取る。
具体的には、コード取得部471は、前述した図28の登録用QRコード読取画面121と同様のクラスQRコード読取画面(図示せず)に表示された、撮像部464により撮像されている映像中のクラスQRコード482を取得する。
次いで、ステップS78において、コード取得部471は、クラスQRコード482を解析し、クラスQRコード482に埋め込まれたクラスコードを取得する。そして、コード取得部471は、クラスコードからクラスIDを取得する。コード取得部471は、取得したクラスIDをアプリ情報記憶部463に記憶させる。
なお、登録案内書に印刷されたクラスQRコード482を読み取ってクラスコードを取得するのではなく、登録用のURLをサーバ装置401から電子メール等で保護者端末405へ送信し、その登録用のURLからクラスコードを取得するようにしてもよい。
次いで、ステップS79において、保護者端末405は、保護者情報の入力を受け付ける。具体的には、表示制御部472が、図55に示す保護者情報画面491を表示部465に表示させる。保護者情報画面491に対して、保護者端末405を所有する保護者により、保護者情報を入力する操作が行われる。保護者情報には、保護者の年代、児童との続柄、保護者のニックネームが含まれる。コード取得部471は、入力された保護者情報をアプリ情報記憶部463に記憶させる。
保護者情報が入力されると、ステップS80において、保護者端末405は、児童情報の入力を受け付ける。具体的には、表示制御部472が、まず、図56に示す児童情報画面492を表示部465に表示させる。児童情報画面492に対して、保護者端末405を所有する保護者により、児童のクラスにおける出席番号および児童のニックネームを入力する操作が行われる。なお、児童情報画面492には、児童の学年およびクラスが表示される。この学年およびクラスは、クラスIDから判断される。
児童情報画面492に対する情報の入力が終了すると、児童情報の入力が終了となる。児童情報には、児童のクラスにおける出席番号および児童のニックネームが含まれる。コード取得部471は、入力された児童情報をアプリ情報記憶部463に記憶させる。
この後、図57に示す登録確認画面493が表示部465に表示される。登録確認画面493には、ユーザ登録を完了するための完了ボタン494が設けられている。
完了ボタン494が押下されると、図53のステップS81において、コード取得部471は、端末送信情報をサーバ装置401へ送信する。端末送信情報には、クラスID、児童ID(出席番号)、保護者端末405の端末名、保護者の年代、保護者の児童との続柄、保護者のニックネーム、および児童のニックネームが含まれる。ここで、保護者端末405の端末名としては、保護者端末405が保持している機種名等の情報を用いることができる。
サーバ装置401が外部通信部24により端末送信情報を受信することで、端末送信情報に含まれる児童IDが取得される。そして、ステップS82において、ユーザ登録部433は、端末送信情報に含まれる児童IDが示す児童に対応する登録済みの保護者端末405があるか否かを判断する。具体的には、ユーザ登録部433は、保護者管理テーブル446を参照して、端末送信情報に含まれるクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDが関連付けられた保護者端末405(保護者ID)が登録されているか否かを判断する。
端末送信情報に含まれるクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDが関連付けられた保護者端末405(保護者ID)が登録されている場合、ユーザ登録部433は、端末送信情報に含まれる児童IDが示す児童に対応する登録済みの保護者端末405があると判断する。換言すれば、ユーザ登録部433は、サーバ装置401に登録済みのいずれかの保護者端末405(保護者ID)に関連付けられたクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDを端末送信情報により取得した場合、端末送信情報に含まれる児童IDが示す児童に対応する登録済みの保護者端末405があると判断する。
登録済みの保護者端末405があると判断した場合(ステップS82:YES)、ステップS83において、ユーザ登録部433は、端末送信情報の送信元の保護者端末405にエラー通知を送信する。
保護者端末405がエラー通知を受信すると、ステップS84において、表示制御部472は、図58に示すエラー画面496を表示部465に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。図58に示すように、エラー画面496には、登録済みの保護者端末405から招待用コードを取得して登録する正規の手続きを通知するメッセージが表示される。
図53に戻り、ステップS82において、登録済みの保護者端末405はないと判断した場合(ステップS82:NO)、ステップS85において、ユーザ登録部433は、端末送信情報の送信元の保護者端末405に対する保護者IDおよび端末IDを発行する。
次いで、ステップS86において、ユーザ登録部433は、保護者ID、端末ID、および端末送信情報に含まれる情報を、児童管理テーブル445および護者管理テーブル446に登録する。具体的には、ユーザ登録部433は、児童ID、児童のニックネーム、クラスID、および配信グループを関連付けて、児童管理テーブル445に記憶させる。また、ユーザ登録部433は、保護者ID、保護者のニックネーム、保護者の年代、保護者の児童との続柄、端末ID、端末名、児童ID、およびクラスIDを関連付けて、保護者管理テーブル446に記憶させる。
次いで、ステップS87において、ユーザ登録部433は、保護者ID、端末ID、および学校IDを保護者端末405に送信する。
次いで、ステップS88において、保護者端末405のコード取得部471は、サーバ装置401から送信されてきた保護者ID、端末ID、および学校IDをアプリ情報記憶部463に記憶させる。これにより、一連の処理が終了となる。
次に、ポイント管理システム11Bにおける保護者端末405の追加登録(招待)時の動作について説明する。
保護者端末405の追加登録(招待)は、ある児童に対応する登録済みの保護者端末405がある場合に、当該児童に対応する他の保護者端末405を追加して登録することである。保護者端末405の追加登録は、例えば、ある児童の両親のうちの一方の親の保護者端末405の登録後に、他方の親の保護者端末405を登録するために行われる。
まず、図59のステップS91において、登録済みの保護者端末405Aが、招待用コード発行指示をサーバ装置401へ送信する。具体的には、招待用コード発行の発行を要求する操作が行われると、保護者端末405Aのコード取得部471は、招待用コード発行指示をサーバ装置401へ送信する。招待用コード発行指示には、保護者端末405Aが記憶している保護者IDが含まれている。
ここで、図59において、ある児童の保護者の登録済みの保護者端末405を保護者端末405Aとし、当該児童の保護者の保護者端末405として追加登録(招待)するものを保護者端末405Bとする。
サーバ装置401が招待用コード発行指示を受信すると、ステップS92において、招待用コード発行部432は、招待用コードを発行する。招待用コード発行部432は、発行した招待用コードを、保護者端末405Aの保護者IDに関連付けて保護者管理テーブル446および招待用コード管理テーブル447に記憶させる。
次いで、ステップS93において、招待用コード発行部432は、招待用コードを埋め込んだ招待用QRコードを生成する。
次いで、ステップS94において、招待用コード発行部432は、招待用QRコードの画像データを保護者端末405Aへ送信する。
次いで、ステップS95において、保護者端末405Aの表示制御部472は、招待用QRコードを表示部465に表示させる。具体的には、表示制御部472は、図60に示す招待用QRコード画面497において、招待用QRコード498を表示させる。
図59に戻り、ステップS96において、保護者端末405Aの操作者が、保護者端末405Aに表示された招待用QRコード498を保護者端末405Bに差し出す。
次いで、ステップS97において、保護者端末405Bが、招待用QRコード498を読み取る。
具体的には、保護者端末405Bのコード取得部471は、前述した図28の登録用QRコード読取画面121と同様の招待用QRコード読取画面(図示せず)に表示された、撮像部464により撮像されている映像中の招待用QRコード498を取得する。
次いで、ステップS98において、コード取得部471は、招待用QRコード498を解析し、招待用QRコード498に埋め込まれた招待用コードを取得する。
次いで、ステップS99において、保護者端末405Bは、保護者情報の入力を受け付ける。このステップS99の処理は、前述した図53のステップS79の処理と同様である。
次いで、ステップS100において、保護者端末405Bのコード取得部471は、被招待端末送信情報をサーバ装置401へ送信する。被招待端末送信情報には、招待用コード、保護者端末405Bの端末名、保護者の年代、保護者の児童との続柄、保護者のニックネームが含まれる。
サーバ装置401が被招待端末送信情報を受信すると、ステップS101において、ユーザ登録部433は、登録内容確認指示を保護者端末405Bへ送信する。登録内容確認指示には、保護者端末405Aの端末IDに関連付けられた児童IDが示す児童の学校名、クラス名、および児童のニックネームが含まれる。
保護者端末405Bが登録内容確認指示を受信すると、ステップS102において、表示制御部472は、図61に示す登録確認画面499を表示部465に表示させる。登録確認画面499には、保護者端末405Aに関連付けられた児童IDが示す児童の学校名、クラス名、およびニックネームが表示される。
また、登録確認画面499には、ユーザ登録を完了するための完了ボタン500が設けられている。完了ボタン500が押下されると、図59のステップS103において、保護者端末405Bのコード取得部471は、登録指示をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が登録指示を受信すると、ステップS104において、ユーザ登録部433は、保護者端末405Bに対する保護者IDおよび端末IDを発行する。
次いで、ステップS105において、ユーザ登録部433は、保護者端末405Bに対応する保護者ID、端末ID、端末名、保護者の年代、保護者の児童との続柄、および保護者のニックネームを保護者管理テーブル446に登録する。この際、ユーザ登録部433は、保護者端末405Aの端末IDに関連付けられた児童IDおよびクラスIDと同じ児童IDおよびクラスIDと、保護者端末405Bに対応する保護者ID、端末ID、端末名、保護者の年代、保護者の児童との続柄、および保護者のニックネームとを関連付けて保護者管理テーブル446に記憶させる。
これにより、共通の児童IDおよびクラスIDにより、保護者端末405Aと保護者端末405Bとが関連付けられてサーバ装置401に登録される。また、これにより、保護者端末405Aと保護者端末405Bとの間で、児童IDおよびクラスIDが同期される。この結果、児童のニックネームも同期される。
このため、保護者端末405Bは、保護者端末405Aの登録時に入力された児童情報(出席番号、児童のニックネーム)の入力を行うことなく登録できる。
次いで、ステップS106において、ユーザ登録部433は、保護者ID、端末ID、および学校IDを保護者端末405Bに送信する。
次いで、ステップS107において、保護者端末405Bのコード取得部471は、サーバ装置401から送信されてきた保護者ID、端末ID、および学校IDをアプリ情報記憶部463に記憶させる。これにより、一連の処理が終了となる。
次に、ポイント管理システム11Bにおけるポイント付与サービスによるポイント付与を受けるための広告主サイトの閲覧時の動作について説明する。
図62は、保護者端末405においてサポートサービスを使用するためのアプリケーションのホーム画面501を示す図である。ホーム画面501には、バナー広告領域502が設けられている。ホーム画面501に限らず、アプリケーションの表示画面にはバナー広告領域502が常時設けられている。
また、保護者端末405におけるアプリケーションでは、図63に示す広告一覧画面503を表示可能である。広告一覧画面503は、保護者端末405が関連付けられた児童が通う学校200が所在する地域において現在配信中の各広告を一覧表示するための画面である。広告一覧画面503には、広告領域504が表示されている。また、広告一覧画面503には、各広告におけるポイント獲得状況(ポイントを獲得済みか否か)が表示されている。
バナー広告領域502および広告領域504には、サーバ装置401の広告管理部422により配信された広告画像データに基づき、広告画像が表示される。広告管理部422は、各広告の広告画像データとともに、広告IDを保護者端末405に配信している。バナー広告領域502の広告画像は、アプリケーションの表示画面が切り替わるたびに、切り替わるようになっている。
図64のステップS111において、広告を閲覧する操作として、バナー広告領域502またはいずれかの広告領域504が押下する操作が行われると、ステップS112において、保護者端末405の広告処理部473は、広告主サイト情報要求をサーバ装置401へ送信する。広告主サイト情報要求には、押下されたバナー広告領域502または広告領域504に表示されていた広告の広告ID、および保護者端末405の端末IDが含まれる。
サーバ装置401が広告主サイト情報要求を受信すると、ステップS113において、広告管理部422は、広告管理テーブル441およびポイント管理テーブル448を参照して、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末405による要求対象の広告主サイトの閲覧回数がポイント獲得上限回数(所定回数)以上であるか否かを判断する。
ポイント獲得上限回数は、1つの保護者端末405において1つの広告主サイトでポイントを獲得できる閲覧回数の上限として予め設定されたものである。ポイント獲得上限回数は、1回でも複数回でもよい。
閲覧回数がポイント獲得上限回数以上であると判断した場合(ステップS113:YES)、ステップS114において、広告管理部422は、要求対象の広告主サイトの広告主サイト情報を保護者端末405へ送信する。
保護者端末405が広告主サイト情報を受信すると、ステップS115において、表示制御部472は、広告主サイト情報に基づき、広告主サイトを表示部465に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。
ステップS113において、閲覧回数がポイント獲得上限回数未満であると広告管理部422が判断した場合(ステップS113:NO)、ステップS116において、ポイント付与部436は、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末405が関連付けられた児童が通う学校200にポイントを付与する。
具体的には、ポイント付与部436は、広告主サイト情報要求による要求対象の広告主サイトのクリック単価(ポイント数)を広告管理テーブル441から取得する。次いで、ポイント付与部436は、取得したクリック単価分のポイント数を、学校管理テーブル443における、ポイントを付与する対象の学校200の学校IDに対応する保有ポイント数に加算する。
また、ポイント付与部436は、広告主サイト情報要求による要求対象の広告主サイトの、広告管理テーブル441における広告ポイント情報を、当該広告主サイトのクリック単価分のポイント数を加算した値に更新する。
次いで、ステップS117において、ポイント付与部436は、広告主サイト情報要求の送信元の保護者端末405による要求対象の広告主サイトの閲覧回数および獲得ポイント数を更新する。具体的には、ポイント付与部436は、閲覧回数に「1」を加算し、獲得ポイント数にクリック単価分のポイント数を加算する。
次いで、ステップS118において、広告管理部422は、要求対象の広告主サイトの広告主サイト情報、および今回の広告主サイトの閲覧により獲得できるポイント数を示す獲得ポイント情報を保護者端末405へ送信する。
保護者端末405が広告主サイト情報および獲得ポイント情報を受信すると、ステップS119において、表示制御部472は、図65に示すように、ポップアップ画面505により獲得ポイント数を表示部465に表示させる。また、ポイント処理部474は、アプリ情報記憶部463の端末ポイント情報を更新する。
図64に戻り、ステップS120において、表示制御部472は、広告主サイト情報に基づき、広告主サイトを表示部465に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。
次に、ポイント管理システム11Bにおいて学校200が保有するポイントを物品に交換する際の動作について説明する。
学校200が保有するポイントを物品に交換する際の動作は、第4実施形態のポイント管理システム11Bにおいても、上述した第2実施形態のポイント管理システム11における動作と同様である。
すなわち、学校200がポイントを使用する際、学校端末403は、教員の操作に応じて、ブラウザにより、サーバ装置401が提供するポイント付与サービスにおけるポイント使用ページにアクセスする。これにより、図39のポイント使用ページ151が学校端末403の表示部に表示される。
ポイント使用ページ151から所望の物品を選択し、ポイントをその物品に交換するための操作が行われると、学校端末403は、ポイントを選択された物品に交換するためのポイント交換要求をサーバ装置401に送信する。
次いで、サーバ装置401のポイント交換部437は、ポイント交換要求を受信すると、ポイント交換処理を行う。具体的には、ポイント交換部437は、学校管理テーブル443における、ポイント交換要求の送信元の学校200の保有ポイント数から、要求された物品に対応するポイントを減算する。
次いで、ポイント交換部437は、要求された物品の提供元の協賛会社4に対する当該物品の発注処理を行う。これにより、一連の動作が終了となる。
上述のポイント交換部437による発注処理が行われた後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
なお、学校200から電子メールや電話等により、物品を指定してポイントを物品に交換するよう運用管理者3に連絡するようにしてもよい。
この場合、学校200から連絡を受けた運用管理者3の職員による操作に応じて、運用管理者端末402がサーバ装置401にアクセスし、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200のポイントを指定された物品に交換する際の処理を行うよう指示する。
これに応じて、ポイント交換部437は、学校管理テーブル443における、ポイントを物品に交換するよう指示した学校200の保有ポイント数から、指定された物品に対応するポイントを減算する。
また、運用管理者3が電子メールや電話等により、学校200に指定された物品を協賛会社4に発注する。この後、協賛会社4が、受注した物品を学校200に納品する。
以上説明したように、ポイント管理システム11Bでは、ポイント付与部436は、保護者端末405が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントを、当該保護者端末405が関連付けられた児童が通う学校200に付与する。そして、ポイント付与部436は、付与したポイントを、当該学校200の学校IDと関連付けてデータベース部412の学校管理テーブル443に記憶させる。これにより、既存のベルマーク運動とは異なる仕組みで、児童側の行動により発生するポイントを学校200に付与することができる。
ここで、第2実施形態と同様に、ポイント管理システム11Bによる学校200にポイントを付与するシステムは、学校以外でも、さまざまなサービス提供者1に対して適用可能なシステムである。したがって、ポイント管理システム11によれば、さまざまなサービス提供者1に対して適用可能なシステムにより、児童側の行動により発生するポイントを学校200に付与することができる。
また、ポイント管理システム11Bでも、第2実施形態と同様に、ポイントは物品と交換可能であるので、学校200がポイントを備品の調達のために使うことができる。このため、ポイント管理システム11Bでも、第2実施形態と同様に、学校200の財源を支援することができる。
また、ポイント管理システム11Bでは、ポイント付与部436は、保護者端末405が広告主サイトに接続する際に、当該保護者端末405が当該広告主サイトをポイント獲得上限回数以上閲覧している場合には、学校200へのポイントの付与を行わない。これにより、1つの保護者端末405における1つの広告主サイトの閲覧による学校200へのポイントの付与が過度に重複して行われることを抑えることができる。
また、ポイント管理システム11Bでは、保護者端末405が広告主サイトを閲覧するためのトリガ情報として保護者端末405にインストールされたアプリケーション内の情報を使用している。すなわち、アプリケーションにおいてバナー広告領域502および広告領域504に表示された広告画像が押下されることにより、保護者端末405が広告主サイトを表示させる。これにより、保護者端末405で容易に広告主サイトを閲覧することができる。
[第2~第4実施形態に係る特典付与システム]
次に、第2~第4実施形態に係る特典付与システムについて説明する。
図13に示すように、特典付与システム600は、認識部601と、特典付与部602と、特典記憶部603とを備える。
認識部601は、特典が発生する所定の行為の実行者611による当該行為を認識する。
特典付与部602は、認識部601により行為が認識された場合に、少なくとも行為の実行者以外612に特典を付与する。
特典記憶部603は、特典付与部602が少なくとも行為の実行者以外612に付与した特典を記憶する。
特典付与システム600では、実行者611による所定の行為が認識部601により認識され、当該行為が行われたことが通信ネットワークを介して認識部601から特典付与部602へ通知される。通知を受けた特典付与部602は、少なくとも行為の実行者以外612に特典を付与する。すなわち、特典付与部602は、実行者611には特典を付与せずに実行者以外612に特典を付与してもよいし、実行者611と実行者以外612との両方に特典を付与してもよい。特典付与部602が少なくとも行為の実行者以外612に付与した特典は、特典記憶部603に記憶される。
このような特典付与システム600によれば、特典が付与される行為の実行者以外612にも特典を付与することが可能となる。
前述した図15のポイント管理システム11は、特典付与システム600の一例である。また、前述した図43のポイント管理システム11Bも、特典付与システム600の一例である。
前述したように、図15のポイント管理システム11では、世帯端末17にて企業PRページ(広告主サイト)を閲覧したという、ポイントが付与される条件が満たされると、世帯端末17の世帯210の児童が所属する学校200にポイントが付与される。
また、図43のポイント管理システム11Bでは、保護者端末405にて広告主サイトを閲覧したという、ポイントが付与される条件が満たされると、保護者端末405を所有する保護者の児童が所属する学校200にポイントが付与される。
すなわち、ポイント管理システム11,11Bにおけるポイントが、特典付与システム600における特典に相当する。ポイント管理システム11,11Bにおけるポイントが付与される条件を満たすための行為が、特典付与システム600における所定の行為に相当する。ポイント管理システム11における世帯端末17の操作者(保護者等)、およびポイント管理システム11Bにおける保護者端末405の操作者(保護者)が、特典付与システム600における実行者611に相当する。ポイント管理システム11,11Bにおける学校200が、特典付与システム600における実行者以外612に相当する。
ポイント管理システム11における、世帯端末17にて企業PRページ(広告主サイト)を表示したという、ポイントが付与される条件を満たすための行為は、世帯端末17の操作者による世帯端末17の操作として行われるものである。世帯端末17の制御部91は、ポイントが付与される条件を満たすための操作(行為)が行われたことを認識する、特典付与システム600の認識部601としての機能を有する。同様に、ポイント管理システム11Bの保護者端末405の制御部461は、特典付与システム600の認識部601としての機能を有する。
ポイント管理システム11におけるサーバ装置12の制御部21は、世帯端末17にて企業PRページ(広告主サイト)の表示が行われた場合に、世帯端末17の操作者(保護者等)の世帯210の児童が所属する学校200にポイント(特典)を付与する、特典付与システム600の特典付与部602としての機能を有する。ポイント管理システム11において学校200に付与されたポイントは、学校200に関連付けてデータベース部22に記憶されるようになっており、データベース部22は、特典付与システム600の特典記憶部603としての機能を有する。
同様に、ポイント管理システム11Bにおけるサーバ装置401の制御部411は、特典付与システム600の特典付与部602としての機能を有する。また、ポイント管理システム11Bのデータベース部412は、特典付与システム600の特典記憶部603としての機能を有する。
上記のように、世帯端末17(端末)とサーバ装置12とを備えた図15のポイント管理システム11において、特典付与システム600を実現できる。また、保護者端末405(端末)とサーバ装置401とを備えた図43のポイント管理システム11Bにおいて、特典付与システム600を実現できる。
また、ポイント管理システム11Bにおける保護者端末405の操作者(保護者)は、図42におけるサービス利用側6(図14におけるサービス利用者2またはサービス利用者2の関係者)に相当し、また、前述のように、特典付与システム600における実行者611に相当する。ポイント管理システム11における世帯端末17の操作者(保護者等)は、図14におけるサービス利用者2の世帯の者に相当するため、図42におけるサービス利用側6に相当するといえる。また、前述のように、ポイント管理システム11における世帯端末17の操作者(保護者等)は、特典付与システム600における実行者611に相当する。したがって、サービス利用者2またはサービス利用者2の関係者は、実行者611に相当し、サービス提供者1は、実行者以外612に相当する。実行者以外612がサービス提供者であり、実行者611が、サービス利用者2またはサービス利用者2の関係者である場合には、サービス利用者2またはサービス利用者2の行為により発生する特典を実行者以外612に付与できる。
また、学校200に所属する者(児童)の保護者が端末(世帯端末17、保護者端末405)にて広告主サイト(広告)を表示(閲覧)したことをポイントが付与される条件とし、ポイントがグループである学校200に付与されるものとした場合には、ポイントを物品と交換することにより、学校200の財源を支援することが可能になる。
また、特典付与システム600において特典が発生する所定の行為は、前述したポイント管理システム11,11Bにおけるポイントが付与される条件を満たすための行為である、広告主サイト(広告)を表示(閲覧)することに限らない。例えば、広告主サイトにおける商品やサービスの購入やアンケートへの回答、ウェブサイト等における商品やサービスの購入、電子マネーの使用等の行為により特典を付与するようにしてもよい。
ところで、前述したポイント管理システム11,11Bは、専用のアプリケーションにて、実行者を特定した上で、広告主サイト(広告)を表示(閲覧)することで、その行為によって、学校200にポイントが付与されることを説明したものである。
しかし、これに限られず、広告印刷にも限定されず、専用のアプリケーションにも、限定されない方法でもよい。
すなわち、電子マネーや現金で購入などの行為を行った場合でも、電子マネーのIDや会員番号などで実行者を認識し、ポイントが付与されてもよい。この場合、専用のアプリケーションによらずに、ポイント付与をすることができる。
ここで、電子マネーを使用する行為により特典を付与する構成の場合、電子マネーの読取端末が認識部601として機能する。
また、実行者611が電子マネーではなく現金で物品またはサービスを購入した場合であっても、会員番号等を入力または会員カードの検出によって、購入した行為と、実行者611の認識を端末経由で行ってもよい。この場合、現金によっても、付与された特典を実行者以外612に付与することができる効果がある。
また、特典付与システム600における特典は、ポイントに限らず、電子マネー、暗号資産(仮想通貨)、物品、サービス、他のポイントサービスにおけるポイント、それらに限られない所定の報酬等であってもよい。
また、前述したポイント管理システム11,11Bでは、特典付与システム600における特典としてのポイントを、物品と交換できるものとしたが、これに限らず、例えば、特典としてのポイントを、サービスや、他のポイントサービスにおけるポイントに置換可能としてもよい。これにより、特典としてのポイントの利便性を高めることができる。
また、実行者611の行為により発生した特典が、実行者以外612に支払う費用に交換可能としてもよい。例えば、前述したポイント管理システム11において、ある世帯210の保護者が広告を閲覧したことにより発生したポイントを、当該保護者が学校200に支払う給食費や教材費等の、児童の学校生活に必要な費用に交換可能としてもよい。これにより、実行者611の特典が発生する行為を行う意欲を高めることができる。
また、前述したポイント管理システム11,11Bでは、実行者以外612が学校200であるとしたが、これに限らず、実行者以外612は、学校における学年、クラス、保育園、幼稚園、病院、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所等のグループであってもよい。また、学校には、小学校、中学校、高校、大学等が含まれる。
また、実行者611と実行者以外612との関係については、上述のように実行者611が保護者等で実行者以外612が学校である関係に限らず、病院の場合には、実行者以外612が病院自体、診療科ごと、病棟ごと等であり、実行者が患者、その介助者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。保育園・幼稚園の場合には、実行者以外612が保育園・幼稚園自体、組等であり、実行者は園児または保護者、卒園生またはその保護者、それらの家族であってもよい。企業の場合には、実行者以外612が企業、部署単位等であり、実行者が従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族などが含まれてもよい。実行者以外612が公立消防署、保健所、消防団などの互助組織等の、地域に根差した自治体等である場合、実行者は、地域の住民、訪問客、またはそれらの家族であってもよい。
また、前述したポイント管理システム11,11Bでは、実行者以外612としての学校200にポイントが付与されるものとしたが、前述のように、特典付与システム600では、実行者611と実行者以外612との両方に特典を付与してもよい。例えば、実行者611としての個人と、実行者以外612としての、個人が所属するグループ(組織)とに、特典としてのポイントを所定の割合で分配して付与してもよい。
また、特典付与システム600において、特典付与部602が、特典が発生する行為の内容に応じて特典を変えるようにしてもよい。例えば、前述したポイント管理システム11において、世帯端末17での企業PRページ(広告主サイト)の閲覧に加え、企業PRページでのアンケートへの回答および商品の購入もポイントが付与される行為であるものとし、世帯端末17での企業PRページの閲覧で10ポイント、アンケートへの回答で100ポイント、商品の購入で500ポイントを付与するようにしてもよい。これにより、実行者611の、より多くの特典を得られる行為を行う意欲を高めることができる。
ここで、前述したポイント管理システム11では、実行者611である世帯端末17の所有者は、児童やその保護者であるとした。実行者611が保護者である場合には、実行者以外612である学校200は、保護者と児童という関係により保護者が紐付けられたものである。しかし、実行者以外612は、実行者611が属するグループであってもよい。例えば、児童が端末で広告を閲覧する行為により、学生が所属するグループ(学校、学年、クラス等)に特典(ポイント)が付与されるようにしてもよい。また、上述の学校200と保護者との関係のように、実行者以外612は実行者611が紐付けられたグループであってもよい。
すなわち、実行者以外612は、実行者611が属するグループ、または実行者611が紐付けられたグループとすることができる。これにより、実行者611に関連を有するグループに特典を付与することができるので、実行者611の特典が発生する行為を行う意欲を高めることができる。
また、実行者以外612が学校である場合において、学校に紐付けられた実行者611となり得る者として、当該学校の卒業生を含めてもよい。これにより、実行者611となり得る者を増加させ、学校が獲得する特典(ポイント)を増加させることが可能となる。
また、実行者以外612に対応する実行者611となり得る者を複数の階層に分け、階層ごとに特典(ポイント)の大きさを変えるようにしてもよい。例えば、上述のように、学校の卒業生を、学校に紐付けられた実行者611となり得る者とする場合において、現役の学生およびその保護者と、卒業生とを、異なる階層に属するものとしてもよい。そして、階層ごとに、実行者611に応じたポイント付与率を可変してもよい。また、前述した専用のアプリケーションにおいて、階層ごとに、アプリケーションの画面の表示色等を変えるようにしてもよい。
また、特典付与システム600の認識部601は、世帯端末17での操作に基づく信号を世帯端末17の制御部91が認識する場合、および保護者端末405での操作に基づく信号を保護者端末405の制御部461が認識する場合に限られず、特典付与につながる実行者611の行為をカメラ等で、センシングした信号を認識するようにしてもよい。
また、特典付与システム600における実行者以外612は、グループでも個人でもよい。
上述した第2および第4実施形態では、サービス提供者1が学校である場合について説明した。また、上述した第3実施形態では、サービス提供者1が病院である場合について説明した。しかし、これらに限らず、サービス提供者1が、例えば、介護サービスを提供する介護施設等であってもよい。サービス提供者1がサービスを提供するさまざまな団体等である場合でも本発明は適用可能である。
上述した第4実施形態では、保護者端末405が広告主サイトを閲覧することでポイントが発生する場合について説明したが、これに限らず、サービス利用者またはサービス利用者の関係者の端末装置が広告主サイトを閲覧することによりポイントが発生するものであればよい。
上述した第2および第3実施形態では、ユーザ登録のための情報を通知するために登録用QRコードを用いたが、バーコード等の他の種類のコードでもよい。広告QRコードについても同様である。また、第4実施形態におけるクラスQRコードおよび招待用QRコードについても同様である。
上述した第4実施形態では、サーバ装置401が端末IDを発行したが、保護者端末405で端末IDを生成してもよいし、保護者端末405が元々保持している固有の識別情報を端末IDとして使用してもよい。
次に、上記第2~第4実施形態に対する比較例について説明する。
サービスを提供するサービス提供者である団体や組織の財源不足を軽減する仕組みとして、例えば、教育サービスを提供する学校の財源を補うことができるベルマーク運動がある(ベルマーク教育助成財団、[online]、[2019年12月25日検索] 、インターネット〈URL:https://www.bellmark.or.jp/〉)。
ベルマーク運動は、学校の教育サービスを利用するサービス利用者である生徒等が、ベルマーク(登録商標)が付された商品を購入してベルマークのポイント(点数)を集め、そのポイントを物品に交換するものである。
また、ユーザの携帯電話から、広告情報を閲覧したことを示す出力があった場合に、ユーザにポイントを付与するシステムや、ユーザの携帯端末にて、店舗から送信される広告情報を受信するとポイントが付与され、付与されたポイントを消費して、店舗において商品を購入できるシステムが知られている。
上述のシステムは、広告情報を閲覧したユーザ等の、所定の行為の実行者にポイントが付与されるものであるが、それ以外の者(例えば、財源等が不足している個人や団体)に対してもポイントのような特典が付与されるものではない。
上述のベルマーク運動は、サービス提供者である学校にベルマークのポイントを付与するものであるが、他のサービスを提供するさまざまな団体等に対してもサービス利用者側の行動により発生するポイントを付与できるものではない。
上記第2~第4実施形態は、上記比較例を鑑みたものである。
上記第2~第4実施形態は、特典が付与される行為の実行者以外にも特典を付与することが可能な特典付与システムおよび特典付与方法を提供することを目的とする。
上記第2~第4実施形態は、サービスを提供するさまざまな団体等に対してサービス利用者側の行動により発生するポイントを付与できるポイント管理システム、サーバ装置、ポイント管理方法、およびポイント管理プログラムを提供することを目的とする。
上記第2~第4実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
所定の行為を認識する認識部と、
前記認識部により前記行為が認識された場合に、少なくとも前記所定の行為の実行者以外に特典を付与する特典付与部と、
前記特典付与部が少なくとも前記所定の行為の実行者以外に付与した前記特典を記憶する特典記憶部と、
を備えた特典付与システム。
(付記2)
前記所定の行為の実行者以外は、サービス提供者であり、
前記実行者は、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者である
付記1に記載の特典付与システム。
(付記3)
前記所定の行為の実行者以外は、前記実行者が属するグループ、または前記実行者が紐付けられたグループである
付記1に記載の特典付与システム。
(付記4)
前記所定の行為は、広告の閲覧であり、
前記実行者は、学校に所属する者の保護者であり、
前記グループは、学校である
付記3に記載の特典付与システム。
(付記5)
端末と、
前記端末と通信可能なサーバ装置と、
を更に備え、
前記端末は、前記認識部を備え、
前記サーバ装置は、前記特典付与部および前記特典記憶部を備えた
付記1乃至4のいずれかに記載の特典付与システム。
(付記6)
前記特典付与部は、前記所定の行為の内容に応じて前記特典を変える
付記1乃至5のいずれかに記載の特典付与システム。
(付記7)
所定の行為を認識することと、
前記所定の行為が認識された場合に、少なくとも前記所定の行為の実行者以外に特典を付与することと、
少なくとも前記所定の行為の実行者以外に付与した前記特典を記憶することと、
を備えた特典付与方法。
(付記8)
記憶部と、
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えたポイント管理システム。
(付記9)
前記端末装置が広告主サイトを閲覧するためのトリガ情報として、前記端末装置にインストールされたアプリケーション内の情報を使用する
付記8に記載のポイント管理システム。
(付記10)
前記ポイントは、物品と交換可能である
付記8または9に記載のポイント管理システム。
(付記11)
前記ポイント付与部は、前記端末装置が広告主サイトに接続する際に、前記端末装置が前記広告主サイトを所定回数以上閲覧している場合には、前記サービス提供者への前記ポイントの付与を行わない
付記8乃至10のいずれかに記載のポイント管理システム。
(付記12)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置と、
ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置と、
を備え、
前記端末装置は、広告主サイトに接続する通信部を備え、
前記サーバ装置は、
記憶部と、
前記広告主サイトを前記端末装置が閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えた
ポイント管理システム。
(付記13)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
記憶部と、
広告主サイトを前記端末装置が閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えたサーバ装置。
(付記14)
サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与することと、
前記サービス提供者に付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて記憶部に記憶させることと、
を備えたポイント管理方法。
(付記15)
ポイント付与部および記憶部を備えるポイント管理システムに、
前記ポイント付与部が、サービス利用者または前記サービス利用者の関係者の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与することと、
前記ポイント付与部が、前記サービス提供者に付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させることと、
を実行させるためのポイント管理プログラム。
(付記16)
記憶部と、
サービス利用者の世帯の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えたポイント管理システム。
(付記17)
前記端末装置が広告主サイトを閲覧するためのトリガ情報として、印刷媒体に印刷された情報、および前記端末装置にインストールされたアプリケーション内の情報が使用可能である
付記16に記載のポイント管理システム。
(付記18)
前記ポイントは、物品と交換可能である
付記16または17に記載のポイント管理システム。
(付記19)
前記端末装置は、前記サービス利用者に関連付けられており、
前記ポイント付与部は、前記端末装置が広告主サイトに接続する際に、前記端末装置が関連付けられた前記サービス利用者に関連付けられた少なくとも1つの前記端末装置が前記広告主サイトを閲覧して前記サービス提供者に前記ポイントが付与済みの場合には、前記サービス提供者への前記ポイントの付与を行わない
付記16乃至18のいずれかに記載のポイント管理システム。
(付記20)
サービス利用者の世帯の端末装置と、
ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置と、
を備え、
前記端末装置は、前記サーバ装置が保持する広告主サイトに接続する通信部を備え、
前記サーバ装置は、
前記広告主サイトを保持する広告主サイト保持部と、
記憶部と、
前記広告主サイト保持部が保持する前記広告主サイトを前記端末装置が閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えた
ポイント管理システム。
(付記21)
サービス利用者の世帯の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
広告主サイトを保持する広告主サイト保持部と、
記憶部と、
前記広告主サイト保持部が保持する広告主サイトを前記端末装置が閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与し、付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させるポイント付与部と、
を備えたサーバ装置。
(付記22)
サービス利用者の世帯の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与することと、
前記サービス提供者に付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて記憶部に記憶させることと、
を備えたポイント管理方法。
(付記23)
ポイント付与部および記憶部を備えるポイント管理システムに、
前記ポイント付与部が、サービス利用者の世帯の端末装置が広告主サイトを閲覧することにより発生するポイントをサービス提供者に付与することと、
前記ポイント付与部が、前記サービス提供者に付与した前記ポイントを、前記サービス提供者を示す情報と関連付けて前記記憶部に記憶させることと、
を実行させるためのポイント管理プログラム。
上記構成によれば、サービスを提供するさまざまな団体等に対してサービス利用者側の行動により発生するポイントを付与できる。
以下、本発明の第5実施形態について、第4実施形態と異なる点のみ説明する。以下で述べる内容以外は第4実施形態と同様である。
第5実施形態において実現されるビジネスモデルの概要は、第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。
サーバ装置401は、運用管理者3が物品と交換可能なポイントを学校200に付与するポイント付与サービスを含むサポートサービスを提供するサーバである。サポートサービスには、ポイント付与サービスの他に、学校便りの配布、配信を行うお便りサービスと、学校と児童の家庭との間での各種の連絡を行う連絡サービスとが含まれる。学校200は、サポートサービスに含まれる上述の3つのサービスの一部のみを契約して使用することが可能である。
なお、第5実施形態では、サポートサービスに含まれる3つのサービスを1つの運用管理者3が運営するものとして説明するが、3つのサービスのうちの一部が、他の運用管理者3が運営するものであってもよい。また、3つのサービスがそれぞれ異なる運用管理者3に運営されるものであってもよい。
図66に示すように、第5実施形態に係る制御部411は、学校便り管理部424と、連絡情報管理部425とを更に備える。
ユーザ管理部421は、上述したサポートサービスのユーザ登録のための処理を行う。
学校便り管理部424は、お便りサービスにおいて配布、配信される学校便りの管理を行う。具体的には、学校便り管理部424は、学校便りの画像データである学校便りデータを後述する学校便りテーブル450へ記憶させる処理、学校便りデータを保護者端末405へ送信する処理等を行う。
ここで、第5実施形態のお便りサービスにおける学校便りは、図32に示した第2実施形態の学校便り131における広告画像132および広告QRコード133は含まないものである。
連絡情報管理部425は、連絡サービスにおける連絡情報を後述する連絡情報テーブル451へ記憶させる処理等を行う。
図66に示すように、第5実施形態に係るデータベース部412は、学校便りテーブル450と、連絡情報テーブル451とを更に記憶している。
図67に示すように、第5実施形態に係る児童管理テーブル445は、児童ID、児童のニックネーム、クラスID、および配信グループを関連付けたテーブルである。
配信グループは、お便りサービスにおける学校便りの配信対象として選択可能なグループである。配信グループは、例えば、学校におけるクラブである。配信グループは、保護者端末405のサーバ装置401への登録を行う際に保護者端末405において選択入力される。
学校便りテーブル450は、お便りサービスにおける学校便りデータを、配信対象(クラス、グループ等)を示す配信対象情報および既読情報と関連付けて記憶するテーブルである。既読情報は、配信対象の各保護者端末405において学校便りが閲覧されたか否か(未読か既読か)を示す情報である。
連絡情報テーブル451は、連絡サービスにおける連絡情報を児童IDと関連付けて記憶するテーブルである。連絡情報には、健康観察情報、出欠確認情報、個別連絡情報、および個別連絡に対する返信情報が含まれる。
健康観察情報は、保護者から学校200へ連絡する、児童の体温、健康状態等の健康に関する情報である。出欠確認情報は、保護者から学校200へ連絡する、児童の欠席、遅刻、早退等の出欠に関する情報である。個別連絡情報は、学校200から保護者へ個別に連絡する情報である。個別連絡情報は、例えば、個別面談の日程変更を連絡する情報等である。個別連絡に対する返信情報は、学校200からの個別連絡情報に対して保護者が返信する情報である。
運用管理者端末402は、運用管理者3がサポートサービスに関する操作を行うための端末装置である。
学校端末403は、学校200の教員がサポートサービスに関する操作等を行うための端末装置である。
保護者端末405は、児童の保護者がサポートサービスに関する操作を行うための端末装置である。
図68に示すように、第5実施形態に係る制御部461は、学校便り処理部475と、連絡情報処理部476とを更に備える。制御部461の各部は、CPUがプログラム記憶部462に記憶された、サポートサービスを利用するための専用のアプリケーションプログラムを実行することにより構成される。
学校便り処理部475は、学校便りデータを取得するための学校便り取得要求をサーバ装置401へ送信する処理等を行う。
連絡情報処理部476は、健康観察情報、出欠確認情報、および個別連絡に対する返信情報をサーバ装置401へ送信する処理等を行う。
プログラム記憶部462は、サポートサービスを利用するためのアプリケーションプログラム等の各種のプログラムを記憶している。サポートサービスを利用するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク18を介して任意のアプリストアサーバから取得することができる。
アプリ情報記憶部463は、通知一覧情報を更に記憶する。通知一覧情報は、サーバ装置401からのプッシュ通知の一覧を示す情報である。通知一覧情報には、保護者端末405で受信した各プッシュ通知とともに送信された学校便りの文書名等が含まれている。
第5実施形態では、児童情報画面492に対する情報の入力が終了すると、図69に示すグループ設定画面700が表示部465に表示される。グループ設定画面700に対して、お便りサービスにおける学校便りの配信グループを選択する操作が行われる。これにより、児童情報の入力が終了となる。児童情報には、配信グループが更に含まれる。
この後、図70に示す登録確認画面701が表示部465に表示される。登録確認画面701には、ユーザ登録を完了するための完了ボタン494が設けられている。
端末送信情報には、配信グループが更に含まれる。
登録内容確認指示には、配信グループが更に含まれる。
第5実施形態では、保護者端末405Bが登録内容確認指示を受信すると、ステップS102において、表示制御部472は、図71に示す登録確認画面702を表示部465に表示させる。登録確認画面702には、保護者端末405Aに関連付けられた児童IDが示す児童の学校名、クラス名、ニックネーム、および配信グループが表示される。
また、登録確認画面702には、ユーザ登録を完了するための完了ボタン500が設けられている。
第5実施形態では、保護者端末405Aと保護者端末405Bとの間で、児童IDおよびクラスIDが同期された結果、児童のニックネームおよび配信グループも同期される。
このため、保護者端末405Bは、保護者端末405Aの登録時に入力された児童情報(出席番号、児童のニックネーム、配信グループ)の入力を行うことなく登録できる。
次に、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bにおけるお便りサービスにおいて学校便りの印刷、配信を行う動作について説明する。
まず、学校端末403に対する操作に応じて、学校端末403は、学校便りの画像データである学校便りデータをサーバ装置401へアップロードする。
次いで、学校端末403に対する操作により、学校便りの配信対象となるクラス、グループ等が指定される。
この後、学校端末403に対する操作により、学校便りの印刷指示および配信指示が行われる。これに応じて、学校端末403は、学校便りデータを印刷装置404へ送信し、配信対象の人数分の枚数の印刷を行うよう印刷装置404に指示する。また、学校端末403は、学校便りデータを配信対象に配信するよう配信指示をサーバ装置401へ送信する。
なお、印刷指示と配信指示とを、学校端末403に対する1回の操作により実行するようにしてもよい。例えば、印刷指示と配信指示とを、学校端末403の表示部に表示された印刷・配信指示ボタンを押下する1回の操作により実行するようにしてもよい。
印刷を指示された印刷装置404は、学校便りデータに基づき、用紙等の印刷媒体への印刷を行う。印刷された学校便りは、配信対象に含まれる児童の家庭に配布される。
配信指示を受信したサーバ装置401の学校便り管理部424は、配信指示された学校便りデータを、配信対象情報および既読情報と関連付けて学校便りテーブル450に記憶させる。この段階では、配信対象におけるすべての保護者端末405において、未読の状態である。
次いで、学校便り管理部424は、配信対象における各保護者端末405にプッシュ通知を送信する。この際、プッシュ通知とともに学校便りの文書名等も送信される。プッシュ通知を受信すると、保護者端末405の学校便り処理部475は、受信したプッシュ通知をアプリ情報記憶部463の通知一覧情報に追加する。
ここで、保護者端末405では、アプリ情報記憶部463の通知一覧情報に基づき、図72に示す通知一覧画面511を表示可能である。通知一覧画面511には、プッシュ通知で通知された学校便りが一覧表示される。通知一覧画面511から、表示する学校便りを選択できる。通知一覧画面511では、各学校便りの文書名に対応させて、当該通知一覧画面511を表示させている保護者端末405で学校便りが未読であることを示す未読マーク512、または既読であることを示す既読マーク513が表示される。
通知一覧画面511からいずれかの学校便りを選択する操作が行われると、学校便り処理部475は、選択された学校便りの学校便りデータを要求するための学校便り取得要求をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が学校便り取得要求を受信すると、学校便り管理部424は、要求された学校便りデータを保護者端末405へ送信する。
保護者端末405が学校便りデータを受信すると、表示制御部472は、学校便りデータに基づき、学校便りの画像を表示部465に表示させる。
未読であった学校便りを表示させた場合には、学校便り処理部475は、当該保護者端末405で当該学校便りが既読になったことを示す既読状態通知をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が既読状態通知を受信すると、学校便り管理部424は、学校便りテーブル450における、既読状態通知で通知された学校便りデータの、既読状態通知の送信元の保護者端末405における既読状態を未読から既読に変更する。
上述のように、お便りサービスでは、保護者へ配布する学校便りの印刷物を作成するとともに、学校便りデータを保護者端末405に配信する。これにより、児童が保護者へ印刷物を渡すのを忘れても、印刷物に印刷されている情報を保護者端末405への配信により保護者に伝達できる。また、児童に印刷物が配布されたことを保護者が認識できるので、保護者が児童から印刷物を受け取って印刷物から情報を得ることができる。このため、印刷物に印刷されている情報が保護者に伝達されないことを低減できる。
次に、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bにおける連絡サービスを使用する際の動作について説明する。
まず、保護者が学校200に児童の健康観察情報の報告をする場合について説明する。
保護者が学校200に児童の健康観察情報の報告をする場合、図73に示す健康観察画面521を保護者端末405の表示部465に表示させる。健康観察画面521では、児童の体温、健康状態等を入力可能になっている。
健康観察画面521において児童の体温、健康状態等が入力されると、連絡情報処理部476は、入力された体温、健康状態等を含む健康観察情報を、児童IDとともにサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が健康観察情報および児童IDを受信すると、連絡情報管理部425は、健康観察情報を児童IDおよび当日の日付と関連付けて連絡情報テーブル451に記憶させる。
また、連絡情報管理部425は、健康観察情報を児童IDとともに学校端末403へ送信する。これにより、学校200に児童の健康観察情報が報告される。
ここで、保護者端末405では、報告した健康観察情報の履歴を表示することができる。健康観察情報の履歴を表示する場合、保護者端末405は、健康観察履歴要求をサーバ装置401へ送信する。健康観察履歴要求には、送信元の保護者端末405で健康観察情報の履歴を表示したい児童の児童IDが含まれている。
サーバ装置401が健康観察履歴要求を受信すると、連絡情報管理部425は、連絡情報テーブル451における、健康観察履歴要求に含まれる児童IDに関連付けられた健康観察情報を、健康観察履歴要求の送信元の保護者端末405へ送信する。これにより、保護者端末405で健康観察情報の履歴を表示可能となる。
1つの児童IDに関連付けてサーバ装置401に登録された複数の保護者端末405がある場合、それらのどの保護者端末405からの当該児童IDを含む健康観察履歴要求に対しても、連絡情報管理部425は、同じ健康観察情報を送信する。すなわち、連絡情報管理部425は、1つの児童IDに関連付けてサーバ装置401に登録された複数の保護者端末405の間で、当該児童IDに対応する児童の健康観察情報を同期させている。
次に、第5実施形態において、保護者が学校200に児童の出欠に関する連絡をする場合について説明する。
保護者が学校200に児童の出欠に関する連絡をする場合、図74に示す欠席・遅刻連絡画面522を保護者端末405の表示部465に表示させる。欠席・遅刻連絡画面522では、児童の欠席、遅刻、早退、およびそれらの期間等を入力可能になっている。
欠席・遅刻連絡画面522において児童の欠席、遅刻、早退、およびそれらの期間等が入力されると、連絡情報処理部476は、入力された欠席、遅刻、早退、およびそれらの期間等を含む出欠確認情報を、児童IDとともにサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が出欠確認情報および児童IDを受信すると、連絡情報管理部425は、出欠確認情報を児童IDと関連付けて連絡情報テーブル451に記憶させる。
また、連絡情報管理部425は、出欠確認情報を児童IDとともに学校端末403へ送信する。これにより、学校200に児童の出欠に関する連絡が行われる。
ここで、上述した健康観察情報と同様に、出欠確認情報についても、保護者端末405において履歴を表示することができる。また、上述した健康観察情報と同様に、出欠確認情報も、1つの児童IDに関連付けてサーバ装置401に登録された複数の保護者端末405の間で同期される。
次に、第5実施形態において、学校200が保護者に個別に連絡をする場合について説明する。
学校200が保護者に個別に連絡をする場合、教員の操作に応じて学校端末403の表示部に個別連絡用の入力画面が表示され、連絡の内容が入力される。そして、入力された連絡の内容を含む個別連絡情報が、連絡の対象となる児童の児童IDとともにサーバ装置401へ送信される。
サーバ装置401が個別連絡情報および児童IDを受信すると、連絡情報管理部425は、個別連絡情報を児童IDと関連付けて連絡情報テーブル451に記憶させる。
次いで、連絡情報管理部425は、学校200から個別連絡情報が送信されたことを示す連絡通知を、個別連絡情報とともに送信されてきた児童IDに関連付けられた保護者端末405へ送信する。
保護者端末405では、図75に示す個別連絡画面523において、連絡通知を受けた個別連絡情報の存在を確認できる。個別連絡画面523において個別連絡情報の表示領域が押下されると、連絡情報処理部476は、当該個別連絡情報を要求するための個別連絡情報取得要求をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が個別連絡情報取得要求を受信すると、連絡情報管理部425は、要求された個別連絡情報を、個別連絡情報取得要求の送信元の保護者端末405へ送信する。
保護者端末405が個別連絡情報を受信すると、表示制御部472は、個別連絡情報を表示部465に表示させる。これにより、保護者が保護者端末405において学校200からの個別連絡の内容を確認できる。
個別連絡情報に返信する場合は、返信情報が保護者端末405からサーバ装置401へ送信され、連絡情報テーブル451に記憶された後、学校端末403へ送信される。
以上説明したように、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、クラスコード発行部431は、クラスIDを含むクラスコードを発行する。ユーザ登録部433は、クラスコードを取得した保護者端末405の端末IDと、クラスコードに含まれるクラスIDと、児童のクラスにおける出席番号(児童ID)とを関連付けてデータベース部412の保護者管理テーブル446に記憶させる。これにより、保護者端末405に関連付けて児童を登録する際に、児童の氏名や住所等の個人情報を登録する必要がない。したがって、児童のプライバシーを保護しつつ、児童の管理を行うことが可能である。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、児童を識別するための識別情報として、個人情報を含まない情報である出席番号(児童ID)をデータベース部412に登録するので、児童のプライバシーを保護しつつ、児童の管理を行うことが可能である。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、児童のクラスにおける出席番号(児童ID)を用いることで、学校200の通学者である児童の管理を、児童のプライバシーを保護しつつ実現できる。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、児童のニックネームをデータベース部412に登録するので、個人情報である児童の氏名を登録しなくても、その代わりにニックネームを利用することができる。例えば、児童のニックネームをアプリケーションにおける児童の表示等に用いることが可能になる。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、ユーザ登録部433は、登録済みの保護者端末405に関連付けて登録する他の保護者端末405の登録時において、これらの保護者端末405の間で、児童IDおよびクラスIDを同期させる。このため、他の保護者端末405は、登録済みの保護者端末405の登録時に入力された児童情報の入力を行うことなく登録できるので、登録時の操作を簡略化できる。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、1つの児童IDに関連付けて登録された複数の保護者端末405の間で、健康観察情報および出欠確認情報が同期される。このため、1つの児童IDに関連付けて登録された複数の保護者端末405の間で、健康観察情報および出欠確認情報を共有できる。
また、第5実施形態に係るポイント管理システム11Bでは、ユーザ登録部433は、登録済みの保護者端末405を介して招待用コードを取得した、登録済みの保護者端末405とは異なる他の保護者端末405から招待用コードが入力された場合において、当該他の保護者端末405の端末IDを、当該登録済みの保護者端末405の端末IDに関連付けられた児童IDおよびクラスIDと同じ児童IDおよびクラスIDと関連付けてデータベース部412の保護者管理テーブル446に記憶させる。また、ユーザ登録部433は、サーバ装置401に登録済みのいずれかの保護者端末405(保護者ID)に関連付けられたクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDを端末送信情報により他の保護者端末405から取得した場合には、当該他の保護者端末405にエラー通知を送信する。
これにより、正規の保護者端末405(児童の保護者の端末)が登録済みの場合において、非正規の保護者端末405(児童の保護者ではない者の端末)がクラスコードを取得して登録しようとした場合に、当該非正規の保護者端末405の登録を防止できる。また、非正規の保護者端末405が登録されている場合には、正規の保護者端末405がクラスコードを取得して登録しようとするとエラーが通知されることで、児童の保護者が非正規の保護者端末405が登録されていることに気付くことができる。この結果、非正規の保護者端末405の登録を排除することが可能になる。
[第6実施形態]
次に、上述した第5実施形態におけるユーザ登録時の動作を変更した第6実施形態について説明する。
第6実施形態において実現されるビジネスモデルの概要は、第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第6実施形態では、まず、図76のステップS131において、前述した図53のステップS77と同様に、保護者端末405が、登録案内書のクラスQRコード欄481のクラスQRコード482を読み取る。
この後、ステップS132~S136の処理も、図53のステップS78~S82の処理と同様である。
ステップS136において、登録済みの保護者端末405があると判断した場合(ステップS136:YES)、ステップS137において、ユーザ登録部433は、端末送信情報の送信元の保護者端末405に登録済み端末通知を送信する。
ここで、図76において、保護者端末405Cは、登録済みの保護者端末405である。
登録済み端末通知には、登録済みの保護者端末405Cの端末IDに関連付けられた端末名、保護者のニックネーム、保護者の年代、児童との続柄、児童ID、クラスID、当該クラスIDに対応するクラス名等が含まれている。
登録済み端末通知を保護者端末405が受信すると、ステップS138において、表示制御部472は、図78に示す登録済み端末表示画面531を表示部465に表示させる。
登録済み端末表示画面531には、登録済みの保護者端末405Cが関連付けられた児童ID(出席番号)、当該児童IDが示す児童のクラス名、保護者端末405Cの端末名等が表示される。また、登録済み端末表示画面531には、登録済みの保護者端末405Cに登録を申請することを選択するための申請ボタン532と、登録を申請しないことを選択するための中止ボタン533とが表示される。
次いで、ステップS139において、保護者端末405のコード取得部471は、登録を申請することが選択されたか否かを判断する。ここで、コード取得部471は、登録済み端末表示画面531において申請ボタン532が押下された場合、登録を申請することが選択されたと判断し、中止ボタン533が押下された場合、登録を申請しないことが選択されたと判断する。
登録を申請しないことが選択されたとコード取得部471が判断した場合(ステップS139:NO)、一連の処理が終了となる。
登録を申請することが選択されたと判断した場合(ステップS139:YES)、ステップS140において、コード取得部471は、登録申請通知を登録済みの保護者端末405Cへ送信する。登録申請通知には、ステップS132で取得されたクラスID、ステップS133で入力された保護者のニックネーム、ステップS134で入力された出席番号(児童ID)が含まれる。
保護者端末405Cが登録申請通知を受信すると、ステップS141において、表示制御部472は、図79に示す登録許可画面536を表示部465に表示させる。
登録許可画面536には、保護者端末405Cが関連付けられた児童IDと同じ児童IDに関連付けて登録しようとする保護者端末405が存在することを通知するメッセージが表示される。また、登録許可画面536には、登録を拒否することを選択するための拒否ボタン537と、登録を許可することを選択するための許可ボタン538とが表示される。
次いで、ステップS142において、保護者端末405Cのコード取得部471は、登録を許可することが選択されたか否かを判断する。ここで、コード取得部471は、登録許可画面536において許可ボタン538が押下された場合、登録を許可することが選択されたと判断し、拒否ボタン537が押下された場合、登録を拒否することが選択されたと判断する。
登録を許可することが選択されたと判断した場合(ステップS142:YES)、ステップS143において、コード取得部471は、登録許可通知をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が登録許可通知を受信すると、ステップS144へ処理が進む。ステップS144~S147の処理は、前述した図53のステップS85~S88の処理と同様である。
ステップS136において、登録済みの保護者端末405があるとユーザ登録部433が判断した場合(ステップS136:NO)、ステップS144へ処理が進む。
ステップS142において、登録を拒否することが選択されたと判断した場合(ステップS142:NO)、図77のステップS148において、コード取得部471は、登録拒否通知をサーバ装置401へ送信する。
サーバ装置401が登録拒否通知を受信すると、ステップS149において、ユーザ登録部433は、登録拒否通知を保護者端末405へ送信する。
保護者端末405が登録拒否通知を受信すると、ステップS150において、表示制御部472は、図80に示す登録拒否通知画面541を表示部465に表示させる。これにより、一連の処理が終了となる。
以上説明したように、第6実施形態では、ユーザ登録部433は、登録済みの保護者端末405とは異なる他の保護者端末405から、登録済みの保護者端末405が関連付けられたクラスIDおよび児童IDと同じクラスIDおよび児童IDを取得した場合において、他の保護者端末405から登録済みの保護者端末405へ登録を申請させ、登録済みの保護者端末405が他の保護者端末405の登録を許可した場合、他の保護者端末405の端末IDとクラスIDと児童IDとを関連付けて保護者管理テーブル446に記憶させる。
これにより、登録済みの保護者端末405において、非正規の保護者端末405の登録を拒否することができるので、非正規の保護者端末405の登録を排除することが可能になる。
上述した第2、第5および第6実施形態では、サービス提供者1が学校である場合について説明した。また、上述した第3実施形態では、サービス提供者1が病院である場合について説明した。しかし、これらに限らず、サービス提供者1が、例えば、介護サービスを提供する介護施設、保育園、幼稚園、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所等であってもよい。また、サービス提供者1としての学校には、小学校、中学校、高校、大学等が含まれる。サービス提供者1がサービスを提供するさまざまな団体等である場合でも本発明は適用可能である。
上述した第5および第6実施形態において、サービス提供者1が学校であり、サービス利用側6が保護者である場合で説明したが、これに限らず、サービス利用側6は、学校の児童や生徒等の通学者本人、卒業生、それらの家族であってもよい。
また、サービス提供者1が保育園、幼稚園の場合には、サービス利用側6は、園児または保護者、卒園生またはその保護者、それらの家族であってもよい。サービス提供者1が病院の場合には、サービス利用側6は、患者、その介助者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。サービス提供者1が企業および企業内の部署の場合には、サービス利用側6は、従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族などが含まれてもよい。サービス提供者1が公立消防署、保健所、消防団などの互助組織等の、地域に根差した自治体等である場合には、サービス利用側6は、地域の住民、訪問客、またはそれらの家族であってもよい。
上述した第5および第6実施形態では、児童を識別するための識別情報として、児童の学校のクラスにおける出席番号(児童ID)を登録したが、これに限らず、ユーザの個人情報を含まない識別情報を登録するものであればよい。
上述した第5実施形態では、登録済みの保護者端末405に関連付けて登録する他の保護者端末405の登録時において、これらの保護者端末405の間で、児童ID、クラスID等を同期させたが、これに限らず、所定の登録情報を同期させるものであればよい。
上述した第5および第6実施形態では、1つの児童IDに関連付けて登録された複数の保護者端末405の間で、健康観察情報および出欠確認情報を同期させたが、これに限らず、所定の情報を同期させるものであればよい。
次に、上記第2、3、5、6実施形態に対する比較例について説明する。
ユーザの登録を行うシステムとして、QRコード(登録商標)等のコードを携帯端末でスキャンし、コードに含まれた情報を携帯端末からサーバに送信してユーザの登録を行うものがある(特表2017-503253号公報)。
上述のようなコードを用いてユーザの登録を行うシステムにおいて、コードをユーザごとに発行するのに対して、ユーザの世帯単位で管理を行いたい場合がある。例えば、広告の閲覧により広告料が発生するシステムにおいて、同一世帯で広告料が重複して発生することを防ぐために、システムにおいてユーザの世帯単位で管理を行いたい場合がある。
一方、ユーザのプライバシー保護のため、ユーザの個人情報である世帯の人数は、システムでは管理しないことが望ましい。
また、ユーザの世帯単位で管理を行うか否かに関わらず、ユーザのプライバシー保護のためには、ユーザの個人情報をシステムでは管理しないことが望ましい。
上記第2、3、5、6実施形態は、上記比較例を鑑みたものである。
上記第2、3、5、6実施形態は、ユーザのプライバシーを保護しつつ、ユーザの管理を行うことが可能な登録システム、サーバ装置、登録方法、および登録プログラムを提供することを目的とする。
上記第2、3、5、6実施形態は、ユーザのプライバシーを保護しつつ、ユーザの世帯単位の管理を行うことが可能な登録システム、サーバ装置、登録方法、および登録プログラムを提供することを目的とする。
上記第2、3、5、6実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
複数のユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置を示す情報と、前記端末装置が取得したコードに含まれる前記グループを示す情報と、前記グループにおけるユーザの識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備えた登録システム。
(付記2)
ユーザまたはユーザの関係者の端末装置と、
ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置と、
を備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置が発行したコードを取得する取得部と、
前記取得部が取得したコードに含まれる、複数のユーザが属するグループを示す情報と、前記グループにおけるユーザの識別情報とを前記サーバ装置に送信する通信部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
前記グループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
コードを取得した前記端末装置を示す情報と、前記端末装置が取得したコードに含まれる前記グループを示す情報と、前記識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備えた
登録システム。
(付記3)
前記グループは、学校のクラスであり、
前記識別情報は、クラスにおけるユーザの出席番号である
付記1または2に記載の登録システム。
(付記4)
ユーザまたはユーザの関係者の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
複数のユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置から、コードに含まれる前記グループを示す情報と、前記グループにおけるユーザの識別情報とを取得し、コードを取得した前記端末装置を示す情報と、前記端末装置が取得したコードに含まれる前記グループを示す情報と、前記識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備えたサーバ装置。
(付記5)
前記グループは、学校のクラスであり、
前記識別情報は、クラスにおけるユーザの出席番号である
付記4に記載のサーバ装置。
(付記6)
複数のユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行することと、
コードを取得した端末装置を示す情報と、前記端末装置が取得したコードに含まれる前記グループを示す情報と、前記グループにおけるユーザの識別情報とを関連付けて記憶部に記憶させることと、
を備えた登録方法。
(付記7)
コード発行部、登録部、および記憶部を備える登録システムに、
前記コード発行部が、複数のユーザが属するグループを示す情報を含むコードを発行することと、
前記登録部が、前記コード発行部が発行したコードを取得した端末装置を示す情報と、前記端末装置が取得したコードに含まれる前記グループを示す情報と、前記グループにおけるユーザの識別情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させることと、
を実行させるための登録プログラム。
(付記8)
ユーザの人数分のコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを読み取った端末装置を示す情報と、前記端末装置に読み取られたコードに対応するユーザを示す情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備え、
前記登録部は、1人のユーザを示す情報に対して複数の前記端末装置を示す情報を関連付けて前記記憶部に記憶させることが可能である
登録システム。
(付記9)
ユーザの世帯の端末装置と、
ネットワークを介して前記端末装置と接続可能なサーバ装置と、
を備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置が発行したコードを読み取る読取部と、
前記読取部が読み取ったコードに対応するユーザを示す情報と、前記端末装置を示す情報とを前記サーバ装置に送信する通信部と、
を備え、
前記サーバ装置は、
ユーザの人数分のコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを読み取った前記端末装置を示す情報と、前記端末装置に読み取られたコードに対応するユーザを示す情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備え、
前記登録部は、1人のユーザを示す情報に対して複数の前記端末装置を示す情報を関連付けて前記記憶部に記憶させることが可能である
登録システム。
(付記10)
ユーザの世帯の端末装置とネットワークを介して接続可能なサーバ装置であって、
ユーザの人数分のコードを発行するコード発行部と、
記憶部と、
前記コード発行部が発行したコードを読み取った前記端末装置から、前記端末装置を示す情報と、前記端末装置が読み取ったコードに対応するユーザを示す情報とを取得し、前記端末装置を示す情報と、前記端末装置に読み取られたコードに対応するユーザを示す情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させる登録部と、
を備え、
前記登録部は、1人のユーザを示す情報に対して複数の前記端末装置を示す情報を関連付けて前記記憶部に記憶させることが可能である
サーバ装置。
(付記11)
ユーザの人数分のコードを発行することと、
コードを読み取った端末装置を示す情報と、前記端末装置に読み取られたコードに対応するユーザを示す情報とを関連付けて記憶部に記憶させることと、
を備え、
前記記憶させるステップにおいて、1人のユーザを示す情報に対して複数の前記端末装置を示す情報を関連付けて前記記憶部に記憶させることが可能である
登録方法。
(付記12)
コード発行部、登録部、および記憶部を備える登録システムに、
前記コード発行部が、ユーザの人数分のコードを発行することと、
前記登録部が、コードを読み取った端末装置を示す情報と、前記端末装置に読み取られたコードに対応するユーザを示す情報とを関連付けて前記記憶部に記憶させることと、
を実行させ、
前記記憶させるステップにおいて、1人のユーザを示す情報に対して複数の前記端末装置を示す情報を関連付けて前記記憶部に記憶させることが可能である
登録プログラム。
上記構成によれば、ユーザのプライバシーを保護しつつ、ユーザの管理を行うことが可能である。
また、上記構成によれば、ユーザのプライバシーを保護しつつ、ユーザの世帯単位の管理を行うことが可能である。
[第7、8実施形態の構成]
図81は、本発明の第7、8実施形態に係る通信システム2100の構成を示すブロック図である。図81に示すように、第7、8実施形態に係る通信システム2100は、学校側装置2006(管理者装置)と、複数の保護者端末2002(ユーザ端末)と、サーバ装置2003と、を備えている。学校側装置2006は、学校端末2001(管理者端末)と、印刷装置2005と、を備えている。学校端末2001、及び保護者端末2002は、インターネットなどのネットワーク2004を経由し、サーバ装置2003に接続可能になっている。また、学校端末2001は印刷装置2005に接続されている。なお、以下において、学校に通う児童や生徒のことを単に「児童」という。
[学校端末2001の説明]
学校端末2001の詳細な構成について説明する。学校端末2001は、小学校などの学校に設置されており、学校の教員が保護者端末2002に連絡情報を送信し、且つ、必要に応じて保護者端末2002から送信された連絡事項を取得する処理などを行うための端末装置である。学校端末2001は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを備えたコンピュータにより構成することができる。
図82は、学校端末2001の構成を示すブロック図である。図82に示すように、学校端末2001は、制御部2031と、入力部2032と、表示部2033と、プログラム記憶部2034と、データベース2035と、外部通信部2036と、を備えている。また、学校端末2001は、印刷装置2005に接続されている。
入力部2032は、教員による入力操作を受け付ける。入力部2032は、例えばパソコンに搭載されるキーボード、マウス、或いは、タブレット端末に搭載されるタッチパネルセンサなどである。入力部2032はまた、連絡情報が印刷された印刷物を読み取って電子データを生成するスキャナなどを含む。
表示部2033は、各種の画像を画面表示する。表示部2033は、例えばパソコンやタブレット端末に搭載される液晶ディスプレイである。
プログラム記憶部2034は、各種の制御及びサーバ装置2003との間で各種の連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部2034は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。各種の制御及び連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク2004を経由してクラウドサーバなどからダウンロードすることができる。
データベース2035は、各児童の出席番号と、各児童が所属するクラスのクラスIDを対応付けたクラス対応テーブルを記憶する。データベース2035は、例えばハードディスクにより構成することができる。
外部通信部2036は、ネットワーク2004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部2031は、連絡情報取得部2311と、表示制御部2312と、通信制御部2313と、印刷制御部2314と、を備えている。
連絡情報取得部2311は、入力部2032にて入力される連絡情報を取得する。「連絡情報」とは、教員が各児童及び各児童の保護者に定期的或いは非定期に知らせる各種の情報であり、「学校だより」、「給食献立」などである。連絡情報は、全学年を対象とした情報、特定の学年を対象とした情報、特定のクラスを対象とした情報、特定の部活動の部員を対象とした情報などを含む。
連絡情報取得部2311は、連絡情報が印刷された印刷物をスキャナで読み込むことにより生成される画像データを取得する。連絡情報取得部2311はまた、画像作成ソフト或いは文字入力ソフトで入力されたデータを画像データとして取得することもできる。
従って、教員は連絡情報を印刷物として作成し、これをスキャナで読み取ることにより連絡情報を電子データとして入力することができる。また、教員は連絡情報をパソコンのソフトウェアを用いて作成し、作成した連絡情報を電子データとして入力することもできる。
表示制御部2312は、各種の情報を表示部2033に表示する制御を行う。具体的には、表示制御部2312は、連絡情報取得部2311で取得された連絡情報を表示部2033に表示する制御を行う。例えば、連絡情報が「9月分給食献立」である場合には、この画像を表示部2033に表示する。表示制御部2312はまた、連絡情報の送信状況を示す画像などを表示部2033に表示する制御を行う。
表示制御部2312はまた、サーバ装置2003に記憶されている連絡情報の入力画像、配信状況を示す画像を表示部2033に表示する制御を行う。具体的に、後述する図87、図88に示す画像などを表示する制御を行う。
通信制御部2313は、連絡情報取得部2311で取得された連絡情報を、学校端末2001からサーバ装置2003に送信する処理を行う。通信制御部2313は、入力部2032にて連絡情報の送信指令が入力された際に、データベース2035に記憶されている連絡情報をサーバ装置2003に送信する。
連絡情報には、送信先となる保護者端末2002の情報が含まれる。送信先となる保護者端末2002は、児童が所属する学校全体、学年、学級、部活動、地域などに区分して設定することができる。例えば、対象となる連絡情報を3年生の児童の保護者端末2002に送信する場合には、送信先を3年生に設定する。また、対象となる連絡情報をサッカー部の児童の保護者端末2002に送信する場合には、送信先をサッカー部に設定する。
また、連絡情報には、送信時刻情報を含めることができる。送信時刻情報は、連絡情報を各保護者端末2002に送信する日にち、時刻を示す情報である。後述するように、通信制御部2313により送信される連絡情報は、サーバ装置2003に保存された後、送信時刻情報に設定されている日時に、送信対象となる保護者端末2002に送信される。
通信制御部2313はまた、保護者端末2002からサーバ装置2003を経由して送信される各種の情報を受信する。通信制御部2313は、受信した情報をデータベース2035に記憶する。保護者端末2002から送信される情報は、例えば、保護者が教員に対して通知する欠席連絡などの情報である。
通信制御部2313はまた、既に送信済みの連絡情報についての削除指令が入力部2032から入力された場合には、この削除指令をサーバ装置2003に送信する。後述するように、サーバ装置2003は、通信制御部2313から送信された削除指令が取得されると、連絡情報テーブル2124(後述する図84参照)に記憶されている削除対象の連絡情報を削除する。
印刷制御部2314は、入力部2032において、連絡情報の印刷を指示する操作が入力された際に、印刷装置2005に印刷指令を出力する。また、入力部2032において、連絡情報の送信を指示する操作が入力された際に、この連絡情報の送信と連動して印刷装置2005に印刷指令を出力する。
印刷装置2005は、プリンタ、コピー機などの印刷装置である。印刷装置2005は、印刷制御部2314から印刷指令が出力された際に、印刷情報の印刷処理を行う。教員は、印刷物を児童に持参させて、児童の保護者に届けるように指示することができる。
[保護者端末2002の説明]
次に、図81に示した保護者端末2002について説明する。保護者端末2002は、例えば学校に通う児童や生徒の世帯の保護者が所有している端末装置である。具体的には、保護者端末2002は、学校に通う児童、生徒の保護者(例えば、親)、或いは本人が所有するスマートフォン、タブレット端末などである。1つの世帯における保護者端末2002は、1つであってもよいし、複数であってもよい。保護者端末2002は、CPU、ROM,RAM、ハードディスクなどを備えたコンピュータにより構成される。
図83は、保護者端末2002の詳細な構成を示すブロック図である。図83に示すように、保護者端末2002は、制御部2021と、入力部2022と、表示部2023と、プログラム記憶部2024と、データベース2025と、外部通信部2026と、を備えている。
入力部2022は、保護者端末2002を操作する保護者(ユーザ)による入力操作を受け付ける。入力部2022は、例えばスマートフォンやタブレット端末に搭載されるタッチパネルセンサである。入力部2022として、専用のキーボード、マウスなどを用いることも可能である。保護者は、入力部2022を操作して学校端末2001に通知する連絡情報を入力することが可能とされている。
表示部2023は、各種の画像を画面表示する。表示部2023は、例えばスマートフォンやタブレット端末に搭載される液晶ディスプレイである。
プログラム記憶部2024は、各種の制御、及びサーバ装置2003との間で各種の情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。プログラム記憶部2024は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。各種の制御、連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク2004を経由してクラウドサーバなどからダウンロードすることができる。
データベース2025は、サーバ装置2003との間での通信に関する各種の情報を記憶する。例えば、後述するID管理部2211で設定された各種のID情報を記憶する。
外部通信部2026は、ネットワーク2004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部2021は、ID管理部2211と、表示制御部2212と、通信制御部2213と、を備えている。
ID管理部2211は、児童が通う学校の各クラスごとに設定されているクラスIDのうち、児童が所属するクラスのクラスIDを取得する。クラスIDは、児童が所属するクラスを一意に識別するデータである。ID管理部2211は、取得したクラスIDをデータベース2025に記憶する処理を行う。即ちID管理部2211は、保護者が入力部2022において、児童が所属するクラスのクラスIDを入力すると、このクラスIDをデータベース2025に記憶する。
ID管理部2211はまた、児童が通う学校の各児童ごとに設定されている出席番号(児童ID)を取得し、この出席番号をデータベース2025に記憶する。即ちID管理部2211は、保護者が入力部2022において出席番号を入力すると、この出席番号をデータベース2025に記憶する。出席番号は、例えば各クラスごとに設定されている五十音順(アルファベット順)、生年月日順などの番号である。
ID管理部2211はまた、入力部2022においてクラスID、或いは出席番号の変更操作が入力された際には、データベース2025に記憶されているクラスID、出席番号を書き換える処理を行う。
表示制御部2212は、各種の情報を表示部2023に表示する制御を行う。
通信制御部2213は、サーバ装置2003との間で行われるデータの送信、受信を制御する。通信制御部2213は、サーバ装置2003から送信されるプッシュ通知(詳細は後述)を受信する。通信制御部2213は、プッシュ通知に対して、入力部2022において連絡情報の取得操作が行われた際に、サーバ装置2003に連絡情報の送信要求を送信する。通信制御部2213は、送信要求の送信に対して、サーバ装置2003から連絡情報が送信された際に、この連絡情報を受信する処理を行う。
[サーバ装置2003の説明]
次に、図81に示したサーバ装置2003の詳細な構成を図84を参照して説明する。図84に示すように、サーバ装置2003は、制御部2011と、データベース部2012(サーバ側データベース)と、プログラム記憶部2013と、外部通信部2014と、を備えている。
データベース部2012は、学校管理テーブル2121と、クラス管理テーブル2122と、ユーザテーブル2123と、連絡情報テーブル2124と、を備えている。
学校管理テーブル2121は、ネットワーク2004に接続されている各学校を管理するための情報を記憶するテーブルである。学校管理テーブル2121には、各学校端末2001のマックアドレス、各学校端末2001を操作する教員のIDなどが記憶されている。
クラス管理テーブル2122は、各学校における各クラスを管理するための情報を記憶するテーブルである。クラス管理テーブル2122には、各クラスごとに一意に対応付けられたクラスIDが記憶されている。
ユーザテーブル2123は、ネットワーク2004に接続された各保護者端末2002と児童に関連する情報を記憶するテーブルである。ユーザテーブル2123には、一世帯に複数の保護者端末2002が設けられている場合には、世帯ごとの保護者端末2002の対応関係を示す情報が記憶されている。
連絡情報テーブル2124は、学校端末2001から各保護者端末2002に送信する連絡情報を記憶するテーブルである。連絡情報テーブル2124には、学校端末2001から送信された「学校だより」、「給食献立」などの連絡情報が記憶される。学校端末2001から送信される連絡情報はPDFなどの画像データで送信されるため、PDFの画像データを後述するデータ加工部2181でPNGデータなどに加工した後に連絡情報テーブル2124に記憶される。
また、連絡情報テーブル2124には、学校端末2001の表示部2033に表示する連絡情報の入力、確認を行うための画像が記憶されている。例えば、後述する図87に示すお便り配信状況を示す画像が記憶されている。また、連絡情報テーブル2124には、保護者端末2002の表示部2023に表示する入力、確認を行うための画像が記憶されている。例えば、後述する図91に示す画像が記憶されている。
プログラム記憶部2013は、保護者端末2002及び学校端末2001との間で各種の制御、連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部2013は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。
外部通信部2014は、ネットワーク2004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部2011は、サーバ装置2003全体の動作を制御する。制御部2011は、CPUなどを備えて構成されている。制御部2011は、ユーザ管理部2015と、受信制御部2016と、送信制御部2017と、連絡情報管理部2018と、を備えている。制御部2011の各部は、CPUがプログラム記憶部2013に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
ユーザ管理部2015は、クラスID発行部2151と、出席番号管理部2152と、保護者端末管理部2153と、を備えている。
クラスID発行部2151は、学校の各クラスを特定するためのクラスIDを発行する。クラスID発行部2151はまた、各児童の出席番号とクラスIDを対応付けてクラス管理テーブル2122に記憶する。
出席番号管理部2152は、各児童の出席番号(児童ID)を管理する。具体的には、出席番号管理部2152は、各児童の保護者が所持する保護者端末2002と各児童の出席番号を対応付けてユーザテーブル2123に記憶する。
保護者端末管理部2153は、ネットワーク2004に接続されている各保護者端末2002を管理する。具体的には、保護者端末管理部2153は、一世帯に複数の保護者端末2002が設けられている場合には、同一世帯ごとに各種の情報を同期させる処理などを行う。
受信制御部2016は、学校端末2001から送信された連絡情報を受信し、連絡情報テーブル2124に記憶する処理を行う。受信制御部2016はまた、保護者端末2002から送信される連絡情報の送信要求を受信する。
送信制御部2017は、後述する配信予約部2182において設定された予約時刻に、保護者端末2002に対して所定の連絡情報についてのプッシュ通知を送信する。送信制御部2017はまた、保護者端末2002から送信された送信要求が取得された際に、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報を保護者端末2002に送信する。送信制御部2017はまた、受信制御部2016にて受信した電子データと同一内容の印刷物の少なくとも一部を含むデータを保護者端末2002に送信する。
連絡情報管理部2018は、データ加工部2181と、配信予約部2182と、プッシュ通知処理部2183と、既読処理部2184と、上書き処理部2185と、分類処理部2186と、を備えている。
データ加工部2181は、学校端末2001から送信された連絡情報の電子データを加工する。例えば、連絡情報がPDFデータで送信された場合には、PNGデータなどに加工する。
配信予約部2182は、学校端末2001から送信された連絡情報に、連絡情報を送信する日時を示す配信時刻情報が付加されている場合には、この日時において対象となる保護者端末2002にプッシュ通知が送信されるように予約設定する。
プッシュ通知処理部2183は、学校端末2001から連絡情報が送信され、上述した予約時刻になった場合に、対象となる保護者端末2002に対して連絡情報が送信されていることを示すプッシュ通知を送信する。
既読処理部2184は、保護者端末2002に連絡情報を送信し、この連絡情報が保護者端末2002にて開封された際に、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報に既読情報を付加する処理を行う。既読情報は、各保護者端末2002ごとに設定される。例えば、一の連絡情報を複数の保護者端末2002に対して送信した場合には、一の連絡情報を開封した保護者端末2002に対して既読情報を付加する。連絡情報に既読情報を付加することにより、連絡情報の送信対象となる保護者端末2002が閲覧済みであることを認識できる。
なお、一つの世帯において複数の保護者端末2が設定されている場合、例えば、一人の児童に対して母親、父親が保護者端末2002であるスマートフォンを所持している場合には、少なくとも一方の保護者端末2002において連絡情報が開封された際に、この連絡情報に既読情報を付加する。或いは、双方の保護者端末2002において連絡情報が開封された際に、既読情報を付加するようにしてもよい。
上書き処理部2185は、学校端末2001から同一タイトルの連絡情報が複数回送信された場合には、最新の連絡情報に上書きする処理を行う。「同一タイトル」とは、例えば、「9月分給食献立」、「3年1組学級だより3月号」のように、同一のものが複数存在しない連絡情報である。即ち、上書き処理部2185は、保護者端末2002から同一タイトルの連絡情報が複数回送信された際に、データベース部2012に記憶されている連絡情報を最新の連絡情報に上書きする処理を行う。上書き処理部2185また、学校端末2001から、特定の連絡情報に対する削除指令が送信された場合には、この連絡情報を削除する処理を行う。
分類処理部2186は、学校端末2001から送信された連絡情報を、予め設定されている複数の種別に分類する処理を行う。分類処理部2186は、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報に、各種別の情報を付加する。分類する種別とは、例えば、学校だより、保健だより、給食献立、などである。即ち、分類処理部2186は、学校端末2001から送信される連絡情報を、予め設定されている複数の種別ごとに分類する処理を行う。
[第7実施形態の動作]
次に、図85を参照して第7実施形態に係る通信システム2100の処理手順について説明する。図85は、学校端末2001から保護者端末2002に、サーバ装置2003を経由して連絡情報を送信する処理を示すシーケンス図である。
初めに、図85のステップS2011において、学校端末2001の連絡情報取得部2311は、連絡情報を取得する。例えば、連絡情報が印刷物として与えられた場合には、この印刷物をスキャナで読み取ることにより、連絡情報の電子データを取得する。また、連絡情報が画像作成ソフトや文字入力ソフトなどのソフトウェアで作成された場合には、これらの電子データを取得する。また、サーバ装置2003にて連絡情報の電子データを生成してもよい。即ち、印刷物に記載された連絡情報の電子データは、学校端末2001またはサーバ装置2003で作成することができる。
ステップS2012において、学校端末2001の通信制御部2313は、連絡情報取得部2311で取得された連絡情報をサーバ装置2003にアップロードする。
ステップS2013において、サーバ装置2003の受信制御部2016は、学校端末2001からアップロードされた連絡情報を受信する。データ加工部2181は、アップロードされた連絡情報のデータを加工する。例えば、PDFデータとしてアップロードされた連絡情報を、PNGデータに加工する。
また、分類処理部2186は、加工された連絡情報を予め設定されている複数の種別ごとに分類して連絡情報テーブル2124に記憶する。
また、上書き処理部2185は、アップロードされた連絡情報と同一タイトルの連絡情報が、既に連絡情報テーブル2124に記憶されている場合には、既に記憶されている連絡情報に上書きする。従って、同一タイトルの連絡情報について、複数回アップロードされた場合には、常に最新のバーションに更新される。
ステップS2014において、学校端末2001の連絡情報取得部2311は、連絡情報の配信先となる保護者端末2002の情報を取得する。具体的には、学校端末2001を操作する教員が入力部2032において、連絡情報の配信先を例えば全校児童、〇年〇組の児童、などのように設定すると、この情報が連絡情報取得部2311にて取得される。
以下、図86~図89を参照して、連絡情報をアップロードする処理の具体例を説明する。図86は、学校端末2001の表示部2033に表示される初期画面を示す説明図、図87は、「お便り配信状況」の表示画面を示す説明図、図88は、図87に示す画面で「お便り新規配信」を選択したときの表示画面を示す説明図である。
学校端末2001を操作する教員は、連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションを起動すると、表示部2033には図86に示す初期画面が表示される。教員は、図86に示す初期画面に表示されている「お便り通知/配信状況」のアイコンP1を選択する。
アイコンP1を選択することにより、図87に示す「お便り配信状況」の画面が表示される。図87に示すように、お便り配信状況の画面には、「お便り新規配信」の選択枠P4が表示されている。また、お便り配信状況の画面には、過去に送信したお便りのリストP2が表示されており、リストには、既読数の確認を示す選択枠P3が表示されている。
教員が図87に示す画面上で「お便り新規配信」の選択枠P4を選択すると、図88に示す新規連絡情報の設定画面が表示される。図88に示す設定画面では、送信する連絡情報のプレビュー画面P11、印刷の実行を選択する選択枠P13、印刷の実行が選択されたことを示す選択ボックスP14、及びポップアップ画面P12が表示される。
教員は、プレビュー画面P11、及びポップアップ画面P12を見ることにより、送信対象となる連絡情報を認識できる。また、連絡情報を電子データとして送信することと並行して、連絡情報を印刷装置2005で印刷する場合には、選択枠P13を選択する。その結果、印刷の実行が選択されたことを示す選択ボックスP14がチェックされる。
教員は、図88に示すタイトルの入力枠P15に、「学級新聞6月号」などの連絡情報のタイトルを入力する。教員はまた、お便り分類名の入力枠P16に、「全校」、「学年」、「クラス」などの、連絡情報の送信先となる分類名を入力する。教員はまた、メッセージの入力枠P17に、連絡情報に付帯させるメッセージを入力する。
教員はまた、配信クラスの選択枠P18にて、連絡情報の送信先を設定する。例えば、連絡情報の送信先が「全学年」である場合には、全学年の選択ボックスにチェックマークを入れる。教員はまた、連絡情報の配信日時を示す選択枠P19において、連絡情報の配信日時を設定する。送信時刻を予約する場合には、「予約」を選択し、即時に送信する場合には「即時」を選択する。教員はまた、配信登録の選択枠P20を選択することにより、連絡情報を配信登録することができる。
また、図87に示す確認用の選択枠P3を選択すると、図89に示すように、各児童の氏名、出席番号、及び既読、未読の情報が表示される。なお、学校端末2001には児童の出席番号と氏名を対応付けるテーブルが設定されている。従って、児童の出席番号に対応した氏名を表示することができる。児童の氏名の情報は、サーバ装置2003との間の通信には用いられない。従って、児童の氏名が外部に漏洩することはない。
図85に戻って、ステップS2015において、学校端末2001の通信制御部2313はサーバ装置2003に、連絡情報の配信先を含む各種の情報及び配信指示の情報を送信する。
ステップS2016において、サーバ装置2003の配信予約部2182は、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報に、送信先及びの配信日時の情報を対応付ける。
ステップS2017において、既読処理部2184は、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報に付加する既読情報を「未読」とする。即ち、保護者端末2002に送信する前の連絡情報を未読に設定する。
ステップS2018において、プッシュ通知処理部2183は、対象となる連絡情報についての配信予約時刻(例えば、〇月〇日の午前〇時)になると、この連絡情報の送信先となる保護者端末2002に対してプッシュ通知を送信する。
ステップS2019において、保護者端末2002は、サーバ装置2003から送信されたプッシュ通知を受信する。保護者端末2002を操作する保護者は、プッシュ通知により学校の教員からの連絡情報があることを認識することができる。
保護者端末2002を操作する保護者が連絡情報を取得する操作を行うと、ステップS2020において、保護者端末2002は、サーバ装置2003に連絡情報の取得要求を送信する。
ステップS2021において、サーバ装置2003の受信制御部2016は連絡情報の取得要求を受信する。送信制御部2017は、取得要求があった保護者端末2002に対して連絡情報を送信する。なお、一つの世帯において、複数の保護者端末2002が設定されている場合で、このうち一つの保護者端末2002から連絡情報の取得要求があった場合には、この世帯全ての保護者端末2002に連絡情報を送信してもよい。
ステップS2022において、保護者端末2002の通信制御部2213は、サーバ装置2003から送信された連絡情報を受信し、受信した連絡情報を表示部2023に表示する。
以下、図90~図93を参照して保護者が連絡情報を閲覧する処理について詳細に説明する。図90~図93は、保護者端末2002の表示部2023に表示される画面の表示例を示す説明図である。ここでは、保護者端末2002がスマートフォンである場合の例を示す。
保護者端末2002を操作する保護者は、連絡情報の通信を実行するためのアプリケーションを起動すると、表示部2023には、初期画面として例えば図90に示すように、通知一覧を示すアイコンP5を含む複数のアイコンが表示される。保護者は、画面上でアイコンP5をタップすると表示部2023には図91に示すように、「通知一覧」の画面が表示される。
通知一覧の画面上には、児童のニックネームを選択するための選択枠P31、及び各種の連絡情報を選択するためのリストP32が表示される。
選択枠P31には、複数の児童のニックネームが表示されている。例えば、一つの世帯に3人の児童がいる場合には、各児童に設定されているニックネームが表示される。図91に示す例では「ジョン」、「ジョージ」、「ポール」が表示されている。保護者は、各児童と各ニックネームとの対応を認識しているので、画面上の表示をニックネームとして各児童を識別することができる。ニックネームは、保護者が識別できる文字、記号など、本名以外であればどのような態様であってもよい。ニックネームを用いることにより、システム全体において児童の氏名、住所、年齢などの個人情報を取り扱う必要がなく、情報漏洩によるリスクを軽減できる。
各ニックネームには、各児童の出席番号が対応付けられている。「出席番号」とは、各児童を特定するための番号であり、例えば五十音順(アルファベット順)、生年月日順などに設定されている。
各児童の出席番号は、各児童のニックネームに対応付けられており、これらの関係を示す情報は、サーバ装置2003及び学校端末2001に記憶されている。従って、通知一覧の画面上では、児童の氏名ではなく、各児童に対応付けたニックネームが表示される。ニックネームを用いることにより、システム全体において個人情報を取り扱う必要がなく、情報漏洩によるリスクを軽減できる。
保護者は、選択枠P31に表示されている児童のニックネームをタップすることにより、対象となる児童を選択することができる。
ニックネームを選択することにより、表示画面上には、学校端末1から送信された連絡情報のリストP32が表示される。具体的には、「学校だより」、「給食だより」、「サッカー部」などのリストが表示される。表示画面に表示される連絡情報のうち、未開封の連絡情報については、未開封を示すマーカP34が表示される。
また、「お便り種類」の選択枠P35をタップすることにより、所望の連絡情報の種類を選択することができる。即ち、サーバ装置2003の連絡情報テーブル2124には、連絡情報に種別情報が付加されているので、連絡情報の種類を選択することにより、各種別ごとの連絡情報を分類して表示させることができる。また、頻繁に選択する種別の連絡情報についてはアイコンP36をタップすることにより「お気に入り」に設定することができる。「お気に入り」に設定されている種別の連絡情報には、マーカP33が塗りつぶされて表示される。
保護者は、未開封の連絡情報をタップすることにより、例えば図92、図93に示すように、連絡情報を画面表示させることができる。図92は、給食献立表が表示されている例を示している。図93は、給食献立表に添付される注意事項が表示されている例を示している。保護者は、この画面を見ることにより、給食献立表、及びこれについての注意事項を認識することができる。
図85に戻って、ステップS2023において、保護者端末2002の通信制御部2213は、連絡情報が開封された際に、この連絡情報についての既読情報を送信する。
ステップS2024において、サーバ装置2003の受信制御部2016は、既読情報を受信する。
ステップS2025において、サーバ装置2003の既読処理部2184は、連絡情報テーブル2124に記憶されている連絡情報に、既読情報を付加する。
教員は、図87に示した「お便り配信状況」の画面上に表示されている「確認」の選択枠P3を選択すると、図89に示すように、各児童の氏名、出席番号と、この児童に対応している保護者端末2002における既読状態が表示される。即ち、保護者端末2002からサーバ装置2003に既読情報が送信されると、対象となる連絡情報に既読情報が付加されるので、学校端末2001の表示部2033で既読確認の操作を行うと、表示部2033に、対象となる連絡情報についての既読情報が表示される。教員は、この表示を閲覧することにより、各児童の保護者が、未読であるか既読であるかを認識できる。
また、同一世帯に複数の保護者端末2002が設定されている場合には、少なくとも一方の保護者端末から既読情報が送信された際に、この連絡情報に既読情報が付加される。或いは、双方の保護者端末から既読情報が送信された際に、この連絡情報に既読情報を付加するようにしてもよい。
また、連絡情報の開封・ 既読情報を付加する処理の例として、例えば、連絡情報を保護者端末2002で受信し、保護者端末2002の表示部2023の表示画面で連絡情報を開封すると、開封された情報が既読情報として保護者端末2002に一旦記憶され、その後、ユーザの操作によりサーバ装置2003と通信した時点でサーバ装置2003のデータベース部2012に既読情報がアップデートされるようにしてもよい。
[第7実施形態の効果]
このように、第7実施形態に係る通信システム2100では、学校端末2001を操作する教員は、保護者への連絡情報を電子データとして取得し、サーバ装置2003を経由して保護者端末2002に送信することができる。このため、例えば小学校の教員が各児童の保護者に「学校だより」や「給食献立」などの連絡情報を伝える場合には、連絡情報の印刷物を児童に持たせる必要がない。従って、児童が印刷物を紛失したり、保護者に手渡すことを失念するなどの問題はなく、連絡情報を確実に児童の保護者に伝えることが可能となる。
また、第7実施形態に係る通信システム2100は、サーバ装置2003を備えており、学校端末2001にて入力された連絡情報をサーバ装置2003にアップロードし、保護者端末2002では、サーバ装置2003にアップロードされている連絡情報を閲覧可能とされている。従って、学校端末2001に対して多数の保護者端末2002が接続され、通信が輻輳する場合であっても、連絡情報の送受信を円滑に実行することが可能となる。
更に教員は、送信済みの連絡情報に対して、同一のタイトルで再度連絡情報をアップロードすることにより、サーバ装置2003に記憶済みの連絡情報を最新バーションに上書きすることができる。このため、教員は、送信済みの連絡情報を書き換えたい場合には、古いバーションを残すことなく、常に最新バージョンの連絡情報を保護者に伝えることが可能となる。また、連絡情報の誤認識を防止することができる。
また、学校端末2001からアップロードされた連絡情報が保護者端末2002に送信され、保護者により開封された場合には、この連絡情報に既読情報が付加される。従って、教員が学校端末2001において連絡情報の配信状況を確認する際には、各児童ごとに既読、未読の情報を取得できる。このため教員は、どの児童の保護者に連絡情報が伝えられたかを確実に認識することができる。
更に、教員が入力部2032において、送信済みの連絡情報に対して削除操作を行うと、サーバ装置2003に記憶されている削除対象となる連絡情報を削除することができる。このため、不要な連絡情報がサーバ装置2003に蓄積されることを防止できる。
また、学校端末2001からアップロードされた連絡情報は、サーバ装置2003において、予め設定した種別ごとに分類して、連絡情報テーブル2124に記憶される。そして、保護者端末2002が連絡情報を取得する際に、連絡情報の分類種別を設定すると、この分類種別でフィルタリングされた連絡情報を表示させることができる。このため、保護者端末2002では、必要とする連絡情報を迅速に検索して閲覧することが可能となる。
更に、保護者端末2002、サーバ装置2003、及び学校端末2001の間で、個人情報が含まれない連絡情報のみが送受信されるので、個人情報が漏洩することを防止することができる。
また、一世帯に複数の保護者端末2002が設定されている場合、例えば、児童の父親と母親のスマートフォンが保護者端末2002として設定されている場合には、少なくとも一方の保護者端末2002において連絡情報が閲覧された際に、この世帯に対応する連絡情報が既読に設定される。従って、教員は少なくとも一人の保護者が閲覧したことを認識することができる。
更に、一つの世帯に保護者端末2002が複数設定されている場合には、一の保護者端末からプッシュ通知に対する連絡情報の送信要求があった場合に、この世帯の全ての保護者端末に連絡情報を送信する。従って、例えば児童の父親と母親がそれぞれ保護者端末2002を所持している場合において、双方の保護者端末2002で連絡情報を共有することができる。
[第8実施形態の説明]
次に、本発明の第8実施形態に係る通信システムについて説明する。システム構成は前述した図81~図84と同様であるので、構成説明を省略する。
以下、図94に示すフローチャートを参照して、第8実施形態に係る通信システムの処理手順について説明する。図94に示すフローチャートは、前述した図85に示したフローチャートと対比して、ステップS2141~S2144が追加されている点で相違する。それ以外の処理は図85と同様であるので、説明を省略する。
学校端末2001の通信制御部2313は、連絡情報の配信先の情報を取得すると、サーバ装置2003に連絡情報の印刷開始要求を送信する。
ステップS2142において、サーバ装置2003の送信制御部2017は、連絡情報の印刷開始指示を学校端末2001に出力する。
ステップS2143において、学校端末2001の印刷制御部2314は、連絡情報取得部2311で取得された連絡情報の電子データを印刷装置2005に送信する。印刷制御部2314はまた、印刷装置2005に連絡情報の印刷指示を送信する。
ステップS2144において、印刷装置2005は、連絡情報を印刷する。例えば、連絡情報の配信先の数と同数の連絡情報を印刷する。ステップS2143に示した印刷指示の送信と、ステップS2015に示した連絡情報の配信指示を同期させることにより、連絡情報の配信と、印刷装置2005による連絡情報の印刷処理を同期させて実行することができる。
教員は、印刷装置2005で印刷された印刷物を児童に持参させることにより、連絡情報が印刷された印刷物を保護者に通知することができる。従って保護者は、保護者端末2002で取得した電子データの連絡情報、及び連絡情報が印刷された印刷物の双方を取得することができる。その結果、教員が作成した連絡情報を確実に児童の保護者に伝えることが可能になる。
更に、連絡情報の配信と、印刷装置2005での印刷を一回の操作で行うことができるので、教員は多くの労力を必要とせず、また、印刷操作を失念するなどの問題の発生を回避することができる。また、印刷物を手渡すことにより、保護者がスマートフォンなどの保護者端末2002を確認していない場合であっても確実に連絡情報を保護者に伝えることが可能となる。
なお、上述した第7、8実施形態では、管理者端末として小学校の教員が操作する学校端末2001を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中学校、高等学校、大学、塾、料理教室などのカルチャースクールでもよい。更に、管理者端末は、保育園、幼稚園、病院、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所などに設置されていてもよい。
また、ユーザ端末として児童の保護者が操作する保護者端末2002を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、大学に通う学生自身が所有するスマートフォン、或いは、料理教室に通う生徒自身が所有するスマートフォンなどとすることも可能である。更に、管理者端末が保育園・幼稚園に設置されている場合には、ユーザが保護者、卒園生の家族などであってもよい。管理者端末が病院に設置されている場合には、ユーザが患者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。管理者端末が企業に設置されている場合には、ユーザが従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族であってもよい。管理者端末が公立消防署、消防団などの互助組織、保健所に設置されている場合には、ユーザが地域の住民、訪問客、その家族であってもよい。
また、通信システムを要介護者がいる世帯及びデイサービスなどの介護施設に設置し、要介護者の保護者と介護施設との間での連絡に使用することも可能である。
なお、上述した第7、8実施形態では、サーバ装置2003を経由して保護者端末2002と学校端末2001の間の通信を行う例について説明したが、サーバ装置2003の機能を学校端末2001に含める構成とすることも可能である。
次に、上記第7、8実施形態に対する比較例について説明する。
例えば、小学校の教員は「学校だより」、「給食献立」などの児童に関わる各種の連絡事項を、各児童の保護者に通知することがある。
従来は、印刷装置を用いて連絡事項を印刷した連絡票を児童の数だけ作成し、この連絡票を児童に持たせて保護者に届ける方法が採用されていた(例えば、特開2008-112379号公報)。
しかしながら、児童が介在して連絡票を保護者に届ける方法では、児童が連絡票を紛失したり、保護者への提示を失念することがあり、連絡票を確実に保護者に届けることができないことがある。
上記第7、8実施形態は、上記比較例を鑑みたものである。
上記第7、8実施形態は、管理者側からユーザ側への連絡情報を円滑に通知することが可能な通信システム、管理者装置、サーバ装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することを目的とする。
上記第7、8実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
管理者装置と、
ネットワークを介して前記管理者装置に接続された少なくとも一つのユーザ端末と、
を備え、
前記管理者装置は、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得する連絡情報取得部、及び、前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する通信制御部を備えた管理者端末と、
前記連絡情報を印刷する印刷装置と、
を備えた
通信システム。
(付記2)
前記管理者装置は、
前記連絡情報の送信指令の入力を受け付ける管理者側入力部と、
前記印刷装置に印刷を実行させるための印刷指令を出力する印刷制御部と、
を更に備え、
前記通信システムは、前記管理者側入力部にて前記連絡情報の送信指令が入力された際に、前記連絡情報の送信と前記印刷指令の出力とを並行して実行する
付記1に記載の通信システム。
(付記3)
ネットワークを介して少なくとも一つのユーザ端末に接続された管理者装置であって、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得する連絡情報取得部、及び、前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する通信制御部を備えた管理者端末と、
前記連絡情報を印刷する印刷装置と、
を備えた管理者装置。
(付記4)
管理者装置から、ネットワークを介して前記管理者装置に接続されたユーザ端末に連絡情報を送信する通信方法であって、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得することと、
前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信することと、
印刷装置に、前記連絡情報を印刷させるための印刷指令を出力することと、
を備えた通信方法。
(付記5)
付記3に記載した管理者装置としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。
上記構成によれば、管理者側からユーザ側への連絡情報を円滑に通知することが可能になる。
上記第7、8実施形態は、管理者側からユーザ側への連絡情報を円滑に通知することが可能な通信システム、管理者端末、サーバ装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することを目的とする。
上記第7、8実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
管理者端末と、
ネットワークを介して前記管理者端末に接続された少なくとも一つのユーザ端末と、
を備え、
前記管理者端末は、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得する連絡情報取得部と、
前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する通信制御部と、
を備えた通信システム。
(付記2)
前記ネットワークに接続されたサーバ装置を更に備え、
前記サーバ装置は、
前記管理者端末から送信された印刷物の電子データを受信する受信制御部と、
前記受信制御部にて受信した前記電子データと同一内容の印刷物の少なくとも一部を含むデータを前記ユーザ端末に送信する送信制御部と、
を備えた
付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記ネットワークに接続されたサーバ装置を更に備え、
前記サーバ装置は、
前記管理者端末から送信された前記連絡情報を受信する受信制御部と、
前記連絡情報を記憶するサーバ側データベースと、
前記ユーザ端末からの送信要求が取得された際に、前記サーバ側データベースに記憶されている前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する送信制御部と、を備えた
付記1に記載の通信システム。
(付記4)
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末から同一タイトルの連絡情報が複数回送信された際に、前記サーバ側データベースに記憶されている連絡情報を最新の連絡情報に上書きする上書き処理部を更に備えた
付記3に記載の通信システム。
(付記5)
前記サーバ装置は、前記ユーザ端末に送信した前記連絡情報が前記ユーザ端末にて開封された際に、前記サーバ側データベースに記憶されている前記連絡情報に既読情報を付加する既読処理部を更に備えた
付記3または4に記載の通信システム。
(付記6)
前記サーバ装置は、前記管理者端末から送信される前記連絡情報を、予め設定されている複数の種別ごとに分類する分類処理部を更に備え、
前記サーバ側データベースは、前記各種別ごとに分類して連絡情報を記憶する
付記3~5のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記7)
前記管理者端末は、個人情報を含まない連絡情報を送信する
付記1~6のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記8)
ネットワークを介して少なくとも一つのユーザ端末に接続された管理者端末であって、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得する連絡情報取得部と、
前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する通信制御部と、
を備えた管理者端末。
(付記9)
ネットワークを介して、管理者端末及び少なくとも一つのユーザ端末に接続されたサーバ装置であって、
前記管理者端末から送信された連絡情報を受信する受信制御部と、
前記連絡情報を記憶するデータベースと、
前記ユーザ端末からの送信要求が取得された際に、前記データベースに記憶されている前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信する送信制御部と、
を備えサーバ装置。
(付記10)
管理者端末からネットワークを介して前記管理者端末に接続されたユーザ端末に連絡情報を送信する通信方法であって、
前記ユーザ端末へ通知する連絡情報を取得することと、
前記連絡情報を前記ユーザ端末に送信することと、
を備えた通信方法。
(付記11)
付記8に記載した管理者端末としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。
(付記12)
付記9に記載したサーバ装置としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。
上記構成によれば、管理者側からユーザ側への連絡情報を円滑に通知することが可能になる。
[第9実施形態の説明]
図94は、本発明の第9実施形態に係る通信システムの構成を示すブロック図である。図94に示すように、第9実施形態に係る通信システム3100は、複数の保護者端末3001(ユーザ端末)と、学校端末3002(管理者端末)と、サーバ装置3003と、を備えている。保護者端末3001、及び学校端末3002は、インターネットなどのネットワーク3004を経由し、サーバ装置3003に接続可能になっている。
保護者端末3001は、例えば学校に通う児童や生徒の世帯の保護者(助力者)が所有している端末装置である。具体的には、保護者端末3001は、学校に通う児童、生徒の保護者(例えば、親)、或いは本人が所有するスマートフォン、タブレット端末などである。1つの世帯における保護者端末3001は、1つであってもよいし、複数であってもよい。保護者端末3001は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクなどを備えたコンピュータにより構成される。なお、以下において、学校に通う児童や生徒のことを単に「児童」と称する。
ここで、保護者は、助力者の一例であり、児童は、助力者による助力が必要な被助力者の一例である。また、児童が通う小学校は、被助力者が通う施設の一例である。
[保護者端末3001の説明]
図96は、保護者端末3001の詳細な構成を示すブロック図である。図96に示すように、保護者端末3001は、制御部3021と、入力部3022と、表示部3023(ユーザ側表示部)と、プログラム記憶部3024と、データベース3025と、外部通信部3026と、を備えている。
入力部3022は、保護者端末3001を操作する保護者(ユーザ)による入力操作を受け付ける。入力部3022は、例えばスマートフォンやタブレット端末に搭載されるタッチパネルセンサである。入力部3022として、専用のキーボード、マウスなどを用いることも可能である。保護者は、入力部3022を操作して学校端末3002に通知する連絡情報を入力することが可能とされている。
表示部3023は、各種の画像情報を画面表示する。表示部3023は、例えばスマートフォンやタブレット端末に搭載される液晶ディスプレイである。
プログラム記憶部3024は、各種の制御、及びサーバ装置3003との間で各種の情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶する。プログラム記憶部3024は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。各種の制御、情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク3004を経由してクラウドサーバなどからダウンロードすることができる。
データベース3025は、サーバ装置3003との間での通信に関する各種の情報を記憶する。データベース3025はまた、後述するID管理部3211で設定された各種のID情報を記憶する。具体的には、各児童の出席番号(児童ID)と児童が所属するクラスのクラスIDを対応付けた情報、各児童の出席番号と氏名とを対応付けた情報などを記憶する。データベース3025は、例えばハードディスクにより構成することができる。
外部通信部3026は、ネットワーク3004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部3021は、ID管理部3211と、連絡情報処理部3212と、通信制御部3213と、表示制御部3214と、を備えている。
ID管理部3211は、児童が通う学校の各クラスごとに設定されているクラスIDのうち、児童が所属するクラスのクラスIDを取得する。クラスIDは、児童が所属するクラスを一意に識別するデータである。ID管理部3211は、取得したクラスIDをデータベース3025に記憶する処理を行う。即ちID管理部3211は、保護者が入力部3022において、児童が所属するクラスのクラスIDを入力すると、このクラスIDをデータベース3025に記憶する。
ID管理部3211はまた、児童が通う学校の各児童ごとに設定されている出席番号(児童ID)を取得し、この出席番号をデータベース3025に記憶する。即ちID管理部3211は、保護者が入力部3022において出席番号を入力すると、この出席番号をデータベース3025に記憶する。出席番号は、例えば各クラスごとに設定されている五十音順(アルファベット順)、生年月日順などの番号である。出席番号は児童を一意に識別する児童IDの一例である。
ID管理部3211はまた、入力部3022においてクラスID、或いは出席番号の変更操作が入力された際には、データベース3025に記憶されているクラスID、出席番号を書き換える処理を行う。
連絡情報処理部3212は、表示部3023の画面上で保護者による連絡情報の入力を受け付け、入力された連絡情報を取得する。連絡情報は、児童の健康観察情報、出欠確認情報、などである。連絡情報処理部3212は、保護者により入力された連絡情報をデータベース3025に記憶する。健康観察情報は、児童が学校に通う日に定期的に連絡する連絡情報の一例である。出欠確認情報は、保護者が必要に応じて学校の教員に連絡する連絡情報の一例である。
連絡情報処理部3212はまた、保護者端末3001から学校端末3002に連絡する処理の選択を受け付けるためのアイコンを表示部3023に表示する。連絡情報処理部3212は、例えば図101A(詳細は後述)に示す健康観察のアイコンP101、出欠確認のアイコンP102などのアイコンを表示部3023に表示する。
連絡情報処理部3212はまた、保護者により例えば健康観察のアイコンP101が選択されると、図101B(詳細は後述)に示す健康観察用の画面を表示部3023に表示する。他の例として、連絡情報処理部3212は、保護者により出欠確認のアイコンP102が選択されると、図102A(詳細は後述)に示す出欠確認用の画面を表示部3023に表示する。
通信制御部3213(ユーザ側通信制御部)は、連絡情報処理部3212で作成された連絡情報を、保護者端末3001からサーバ装置3003に送信する処理を行う。通信制御部3213は、入力部3022にて連絡情報の送信操作が行われた際に、データベース3025に記憶されている連絡情報をサーバ装置3003に送信する。
通信制御部3213はまた、学校端末3002から送信された連絡情報がサーバ装置3003を介して受信された際に、この連絡情報を取得する。
表示制御部3214は、各種の情報を表示部3023に表示する制御を行う。
[学校端末3002の説明]
次に、学校端末3002の詳細な構成について説明する。学校端末3002は、学校の教員が保護者から送信された連絡事項を取得し、且つ、必要に応じて各保護者端末3001に対して連絡事項を通知する操作などを行うための端末装置である。学校端末3002は、CPU、ROM,RAM、ハードディスクなどを備えたコンピュータにより構成することができる。
図97は、学校端末3002の構成を示すブロック図である。図97に示すように、学校端末3002は、制御部3031と、入力部3032と、表示部3033と、プログラム記憶部3034と、データベース3035と、外部通信部3036と、を備えている。
入力部3032は、教員による入力操作を受け付ける。入力部3032は、例えばパソコンに搭載されるキーボード、マウス、或いは、タブレット端末に搭載されるタッチパネルセンサなどである。
表示部3033は、各種の画像を画面表示する。表示部3023は、例えばパソコンやタブレット端末に搭載される液晶ディスプレイである。
プログラム記憶部3034は、各種の制御及びサーバ装置3003との間で各種の情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部3034は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。各種の制御及び情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムは、例えば、ネットワーク3004を経由してクラウドサーバなどからダウンロードすることができる。
データベース3035は、保護者端末3001から送信されサーバ装置3003を介して取得される各種の情報を記憶する。データベース3035は、各保護者端末3001から送信される各児童の健康観察情報、各児童の出欠確認情報などの連絡情報を記憶する。データベース3035はまた、各児童の出席番号と、各児童が所属するクラスのクラスIDを対応付けたクラス対応テーブルを記憶する。データベース3035はまた、各児童の出席番号と氏名とを対応付けた氏名対応テーブルを記憶する。データベース3035は、例えばハードディスクにより構成することができる。
外部通信部3036は、ネットワーク3004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部3031は、表示制御部3311と、通信制御部3312(管理者側通信制御部)と、プッシュ通知処理部3313と、を備えている。
表示制御部3311は、各種の情報を表示部3033に表示する制御を実行する。
通信制御部3312は、保護者端末3001から送信されサーバ装置3003を経由して取得される各種の連絡情報をデータベース3035に記憶する処理を行う。例えば、保護者端末3001から児童の健康観察情報、或いは、児童の出欠確認情報が送信された場合には、これらの情報をデータベース3035に記憶する。
通信制御部3312はまた、教員から特定の保護者に対して個別連絡情報を送信する場合には、個別連絡情報を保護者端末3001に送信する処理を行う。例えば、保護者との個別面談の日程が変更となった場合に、変更する旨の個別連絡情報を保護者端末3001に送信する。通信制御部3312はまた、各保護者端末3001から個別連絡に対する返信情報が送信された場合には、送信された返信情報をデータベース3035に記憶する。
通信制御部3312はまた、教員から各児童の保護者に対してアンケートを実施する場合には、例えば一つのクラスの各児童の保護者端末3001に対して個別連絡情報を送信する。例えば、プール授業の参加、不参加を問う個別連絡情報を送信する処理を行う。
プッシュ通知処理部3313は、各保護者端末3001に対して送信したアンケート、或いは個別連絡に対して一定期間内に返信が無い場合、或いは教員による操作により、この保護者端末3001に対して返信を催促するプッシュ通知を、サーバ装置3003に送信する処理を行う。
[サーバ装置3003の説明]
次に、図95に示したサーバ装置3003の詳細な構成を図98を参照して説明する。
図98に示すように、サーバ装置3003は、制御部3011と、データベース部3012と、プログラム記憶部3013と、外部通信部3014と、を備えている。
データベース部3012は、学校管理テーブル3121と、クラス管理テーブル3122と、児童ID管理テーブル3123と、ユーザテーブル3124と、保護者端末管理テーブル3125と、健康観察情報テーブル3126と、出欠確認情報テーブル3127と、個別連絡情報テーブル3128と、を備えている。
学校管理テーブル3121は、ネットワーク3004に接続されている各学校を管理するための情報を記憶するテーブルである。学校管理テーブル3121には、各学校端末3002のマックアドレス、各学校端末3002を操作する教員のIDなどが記憶されている。
クラス管理テーブル3122は、各学校における各クラスを管理するための情報を記憶するテーブルである。クラス管理テーブル3122には、各クラスごとに一意に対応付けられたクラスIDが記憶されている。
児童ID管理テーブル3123は、各児童に付与される出席番号を記憶するテーブルである。
ユーザテーブル3124は、ネットワーク3004に接続された各保護者端末3001と児童に関連する情報を記憶するテーブルである。ユーザテーブル3124には、各児童の出席番号と各児童の氏名との対応関係を示す情報が記憶されている。
保護者端末管理テーブル3125は、各保護者端末3001を管理するテーブルである。一世帯に複数の保護者端末3001が設けられている場合には、世帯ごとの保護者端末3001の対応関係を示す情報などが記憶されている。
健康観察情報テーブル3126は、各保護者端末3001から送信された児童の健康観察情報を記憶するテーブルである。健康観察情報テーブル3126は、前述した保護者端末3001から送信された児童の体温、健康状態などの健康に関する情報を記憶する。
出欠確認情報テーブル3127は、各保護者端末3001から送信された欠席、早退、遅刻を通知するための出欠確認情報を記憶するテーブルである。
個別連絡情報テーブル3128は、学校端末3002から送信された個別連絡情報、及び各保護者端末3001から送信された個別連絡に対する返信情報を記憶するテーブルである。個別連絡情報とは、例えば体調の悪い児童の出迎えを依頼する連絡や、個別面談の日時を変更する連絡である。
なお、第9実施形態では、健康観察情報、出欠確認情報、及び個別連絡情報を管理するためのテーブルを備える例について示すが、上記以外の連絡情報を管理するテーブルを備える構成としてもよい。
プログラム記憶部3013は、保護者端末3001及び学校端末3002との間で各種の制御、情報通信を実行するためのアプリケーションプログラムを含む各種のプログラムを記憶している。プログラム記憶部3013は、フラッシュメモリなどにより構成することができる。
外部通信部3014は、ネットワーク3004を介して外部装置との通信処理を行う。
制御部3011は、サーバ装置3003全体の動作を制御する。制御部3011は、CPUなどを備えて構成されている。制御部3011は、ユーザ管理部3015と、連絡情報管理部3016と、を備えている。制御部3011の各部は、CPUがプログラム記憶部3013に記憶されたプログラムを実行することにより構成される。
ユーザ管理部3015は、クラスID発行部3151と、招待コード発行部3152と、利用登録処理部3153と、保護者端末管理部3154と、を備えている。
クラスID発行部3151は、学校の各クラスを特定するためのクラスIDを例えばQRコード(登録商標)で発行する。保護者端末3001は、QRコードを読み取ることにより、クラスIDを取得することができる。クラスID発行部3151はまた、各児童の出席番号とクラスIDを対応付けてクラス管理テーブル3122に記憶する。
招待コード発行部3152は、保護者端末3001に対して招待コードを例えばQRコードで発行する。
利用登録処理部3153は、各保護者端末3001による利用登録を管理する。利用登録処理部3153は、各保護者端末3001の児童に対して発行された出席番号(児童ID)を管理する。具体的には、利用登録処理部3153は、各児童の氏名と出席番号(児童ID)を対応付けてユーザテーブル3124に記憶する。
保護者端末管理部3154は、ネットワーク3004に接続されている各保護者端末3001を管理する。具体的には、保護者端末管理部3154は、一世帯に複数の保護者端末3001が設けられている場合には、同一世帯ごとに各種の情報を同期させる処理などを行う。
連絡情報管理部3016は、連絡情報送信部3161と、連絡情報受信部3162と、プッシュ通知部3163と、を備えている。
連絡情報送信部3161は、学校端末3002から保護者端末3001に対してアンケートなどの個別連絡情報が送信された際に、この個別連絡情報を保護者端末3001に送信する処理を行う。連絡情報送信部3161はまた、この個別連絡情報を個別連絡情報テーブル3128に記憶する。
連絡情報送信部3161はまた、健康観察情報テーブル3126、出欠確認情報テーブル3127、及び個別連絡情報テーブル3128に記憶されている各情報を定期的に、或いは、学校端末3002からの送信要求により、学校端末3002に送信する処理を行う。
連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から学校端末3002に対して連絡情報が送信された際に、この連絡情報を受信し、データベース部3012に記憶する処理を行う。具体的には、連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から健康観察情報が送信された場合には、この健康観察情報を健康観察情報テーブル3126に記憶する。
連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から出欠確認情報が送信された場合には、この出欠確認情報を出欠確認情報テーブル3127に記憶する。連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から個別連絡に対する返信情報が送信された場合には、この返信情報を個別連絡情報テーブル3128に記憶する。
連絡情報受信部3162はまた、保護者端末3001から同一タイトルの連絡情報が複数回送信された場合には、データベース部3012に記憶されている連絡情報に上書きする処理を行う。「同一タイトル」とは、例えば、「出席番号〇〇の児童が〇月〇日に欠席する」などの、同一のものが複数存在しない連絡情報である。従って、保護者端末3001から同一タイトルの連絡情報が複数回送信された場合には、最新の情報に更新される。
連絡情報受信部3162はまた、保護者端末3001から連絡情報に対する削除指令が送信された際には、データベース部3012に記憶されている対象となる連絡情報を削除する処理を行う。
プッシュ通知部3163は、学校端末3002から個別連絡情報に対するプッシュ通知が送信された際に、該当する保護者端末3001に対してプッシュ通知を送信する。
[第9実施形態の動作]
次に、第9実施形態に係る通信システム3100の動作について説明する。
図99は、保護者端末3001から学校端末3002に、サーバ装置3003を経由して連絡情報を送信する処理における、保護者端末3001とサーバ装置3003との間のデータの送受信を示すシーケンス図である。図100はサーバ装置3003と学校端末3002、及び保護者端末3001との間のデータの送受信を示すシーケンス図である。以下では、送信情報が児童の健康観察情報である場合を例に挙げて説明する。
初めに、図99のステップS3011において、保護者端末3001は、連絡情報の入力を受け付ける。図101A、図101B、図101Cは、保護者端末3001の表示部3023に表示される画面の表示例を示す説明図であり、保護者端末3001としてスマートフォンを用いる例を示している。
保護者端末3001の表示部3023には、初期画面として図101Aに示す画像が表示される。この画像は、例えばサーバ装置3003に記憶されている。図101Aに示すように、初期画面には各種のアプリケーションを選択するためのアイコンP100が複数表示されている。保護者が「健康観察」のアイコンP101をタップすると、表示部3023には例えば、図101Bに示す健康観察画面が表示される。
図101Bに示すように、健康観察画面には、児童のニックネームの選択枠p101、児童の体温を入力するための入力枠p102、送信を実行するためのアイコンp103、履歴確認用のアイコンp104などが表示されている。また、健康観察画面には、学校名、学年・クラス、出席番号が表示される。保護者は、図101Bに示した表示画面にて、ニックネーム、学校名、学年・クラス、出席番号を確認する。
ニックネームの選択枠p101は、児童の人数に応じて設定される。例えば、ある世帯に児童が3人いる場合、例えば、同じ小学校に1年生、3年生、5年生の3人の児童がいる場合には、3人のニックネームの一例として「ジョン」、「ジョージ」、「ポール」が表示されている。保護者は、各児童と各ニックネームとの対応を認識しているので、画面上の表示をニックネームとして各児童を識別することができる。
各児童の出席番号は、各児童の氏名に対応付けられており、これらの関係を示す情報は、サーバ装置3003及び学校端末3002に記憶されている。従って、健康観察入力用の画面では、児童の氏名ではなく、各児童に対応付けたニックネームが表示される。ニックネームは、保護者が任意に設定することができる。ニックネームは、保護者が識別できる文字、記号など、本名以外であればどのような態様であってもよい。ニックネームを用いることにより、システム全体において児童の氏名、住所、年齢などの個人情報を取り扱う必要がなく、情報漏洩によるリスクを軽減できる。
保護者は、図101Bに示した表示画面にて体温などの情報入力が終了すると、「学校に報告する」と表示された入力操作用のアイコンp103をタップする。
図99のステップS3012において、通信制御部3213は、保護者端末3001で入力された健康観察情報をサーバ装置3003に送信する。
ステップS3013において、サーバ装置3003の連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から送信された健康観察情報を受信する。
ステップS3014において、連絡情報受信部3162は、保護者端末3001から送信された健康観察情報に含まれる出席番号に基づき、健康観察情報と出席番号を対応させる。
ステップS3015において、連絡情報受信部3162は、出席番号と健康観察情報を対応させた情報を健康観察情報テーブル3126に記憶する。その結果、保護者端末3001から送信された、児童の健康観察情報と、この児童の出席番号とが対応付けられた情報がサーバ装置3003の健康観察情報テーブル3126に記憶されることになる。
また、保護者が図101Bに示す「健康観察を確認する」と表示された履歴確認用のアイコンp104をタップすることにより、対象となる児童の過去における健康観察情報の履歴を表示することができる。例えば、図101Cに示すように「ジョン」についての健康観察履歴が表示される。保護者は、この表示を見ることにより過去に入力した健康観察の履歴を容易に認識することができる。保護者はまた、児童の健康状態を時系列的に把握することができ、経時的に健康管理することが可能となる。
上述した第9実施形態では、児童の健康観察情報を送信する例について説明したが、連絡情報の他の例として、児童の出欠確認情報を送信することも可能である。なお、出欠確認情報とは、欠席、遅刻、早退の各情報を含む。
図102A、図102Bは、連絡情報として児童の出欠確認情報を送信する際における、保護者端末3001の表示部3023に表示される画面の表示例を示す説明図である。
保護者端末3001の表示部3023には、初期画面として例えば前述した図101Aに示すように、各種のアプリケーションを選択するためのアイコンP100が複数表示されている。保護者が出欠確認のアイコンP102をタップすると、表示部3023には例えば、図102Aに示す「欠席・遅刻連絡」の画面が表示される。
図102Aに示すように、欠席・遅刻連絡の画面には、児童のニックネームの選択枠p101、欠席、遅刻、早退の理由を入力するための入力枠p105、入力操作用のアイコンp103、履歴確認用のアイコンp104などが表示されている。
ニックネームの選択枠p101、アイコンp103、p104は、前述した図101Bと同様である。図102Aに示す例では、欠席、遅刻、早退の理由を入力するための入力枠p105などが設けられている。児童の保護者は、この入力枠p105に児童が欠席、遅刻、早退する理由を選択することができる。更に、欠席、遅刻、早退の期間を入力することができる。
保護者は、図102Aに示した表示画面にて、各種の情報を入力し、その後、「学校に連絡する」と表示された入力操作用のアイコンp103をタップする。その結果、保護者端末3001で入力された出欠確認情報は、保護者端末3001からサーバ装置3003に送信される。送信された出欠確認情報は、サーバ装置3003の出欠確認情報テーブル3127に記憶される。
また、保護者が過去の出欠確認情報を確認するために履歴確認用のアイコンp104をタップすることにより、対象となる児童の出欠確認情報の履歴を表示することができる。例えば、図102Bに示すように「ジョン」についての出欠確認情報の履歴が表示される。表示する履歴は、期間を設定することができる。例えば、「過去2週間」などの設定が可能である。保護者は、過去に入力した出欠確認情報を容易に認識することができる。保護者はまた、児童の出欠確認情報を時系列的に把握することができ、経時的に出欠確認情報を管理することが可能となる。
次に、図100示すシーケンス図を参照して、サーバ装置3003に記憶されている連絡情報を、学校端末3002に送信する処理手順について説明する。以下では、連絡情報として児童の健康観察情報を送信する例について説明する。
初めに、図100のステップS3031において、学校端末3002の通信制御部3312は、サーバ装置3003に対して連絡情報の送信要求を出力する。この送信要求は、例えば予め設定した時刻(例えば、平日の午前8時)に定期的に出力する。或いは、学校端末3002を操作する教員により適宜送信要求を入力することも可能である。
ステップS3032において、サーバ装置3003の連絡情報送信部3161は、健康観察情報テーブル3126に記憶されている健康観察情報を読み出し、この情報をネットワーク3004を介して学校端末3002に送信する。健康観察情報テーブル3126には、複数の児童についての健康観察情報が、各学年、各クラスごとに区分して記憶されている。また、健康観察情報テーブル3126に記憶されている健康観察情報には、各児童の出席番号(児童ID)が対応付けられている。
ステップS3033において、学校端末3002の表示制御部3311は、サーバ装置3003から送信された健康観察情報を、表示部3033に表示する。
図103は、学校端末3002の表示部3033に表示される健康観察画面の表示例を示す説明図である。図103に示すように健康観察画面には、各学年、クラスを選択する選択枠p111が表示されている。
学校端末3002を操作する教員は、図103に示す健康観察画面上で、マウスなどを操作して学年、及びクラスを選択すると、各クラスの出席番号と健康状態が表示枠p112に表示される。具体例として、1年1組の出席番号「01」の児童は、体温が37.5℃であり、健康状態が不調であることが表示される。教員は、この画面を参照して各児童の健康状態を把握することができる。
学校端末3002のデータベース3035には、各児童の出席番号と氏名とを対応させた対応テーブル(図示省略)が記憶されている。教員は、必要に応じてこの対応テーブルを画面表示することにより、児童の氏名と健康観察情報を対応させた確認を行うことができる。また、データベース3035に記憶されている児童の氏名に関する情報は、サーバ装置3003との間の通信には用いられない。即ち、保護者端末3001、サーバ装置3003、及び学校端末3002の間は、氏名、住所、年齢などの個人情報が含まれない情報のみが送受信される。このため、児童の個人情報が外部に漏洩することがない。
図100のステップS3034において、学校端末3002の通信制御部3312は、サーバ装置3003から健康観察情報を取得したことを確認するための確認情報をサーバ装置3003に送信する。
ステップS3035において、サーバ装置3003は、学校端末3002から送信された確認情報を受信し、受信した確認情報を保護者端末3001に送信する。サーバ装置3003は、一世帯に複数の保護者端末3001が設定されている場合には、それぞれの保護者端末3001に同一の確認情報を送信する。
ステップS3036において、保護者端末3001の連絡情報処理部3212は、上記の確認情報を受信し、受信した確認情報を表示部3023に表示する。例えば、表示部3023に「学校に連絡しました。」などの文字を表示する。保護者はこの表示を見ることにより、健康観察情報が学校端末3002に正常に通知されたことを確認することができる。
次に、連絡情報の他の例として児童の出欠確認情報が送信された場合について説明する。図104は、保護者端末3001から連絡情報として児童の出欠確認情報が送信された場合の、学校端末3002の表示部3033に表示される画面の表示例を示す説明図である。
図104に示すように表示部3033には、各学年、クラスを選択する選択枠p111が表示されている。
学校端末3002を操作する教員は、図104に示す出欠確認情報の画面上で、所望の学年、及びクラスを選択すると、各クラスの出席番号と欠席、遅刻、早退の理由、期間などが表示枠p113に表示される。具体例として、1年1組の出席番号「01」の児童は、12月3日に欠席することが表示される。教員は、この画面を見ることにより欠席、遅刻、早退する児童の状態を把握することができる。
[第9実施形態の効果]
このように、第9実施形態に係る通信システム3100では、保護者が所持するスマートフォンなどの保護者端末3001において、健康観察情報や出欠確認情報などの連絡情報を入力すると、この連絡情報はサーバ装置3003に受信される。サーバ装置3003では、学年及びクラスごとに児童を区分して各連絡情報を記憶する。更に、学校端末3002からサーバ装置3003に対して連絡情報の送信要求が出力された場合には、サーバ装置3003に記憶されている連絡情報が学校端末3002に送信される。
従って、保護者は簡単な操作で児童の健康観察情報や出欠確認情報などの連絡情報を学校端末3002に送信することができる。また、学校端末3002を操作する教員は、各児童についての連絡情報を容易に閲覧することが可能となる。このため、教員は児童の体温などの健康状態を認識することができる。また、教員は各児童が欠席、遅刻、早退することを容易に認識でき、且つ欠席、遅刻、早退の理由、期間についても容易に認識することができる。
また、一世帯に複数の保護者端末3001が設定されている場合、例えば、児童の父親と母親のスマートフォンが保護者端末3001として設定されている場合には、それぞれの保護者端末3001に対して同一の確認情報が送信される。従って、同一の世帯に設定されている複数の保護者端末3001で、各種の連絡情報を同期させることができ、情報を共有することが可能となる。
また、第9実施形態では、保護者(助力者)が、他人の助力を必要とする児童(被助力者)が通う学校の教員に対して通知する連絡情報を、児童を介在させることなく、教員に伝えることができる。従って、保護者から教員への連絡情報を確実に教員に通知することが可能となる。
また、保護者から教員に送信する連絡情報として、健康観察情報などの通学日ごとに定期的に連絡する情報、及び、出欠確認情報などの必要に応じて連絡する情報が含まれる。従って、各種の連絡情報を確実に教員に伝えることが可能になる。
また、学校端末3002では、各児童の体温を時系列的に把握することができ、更には、児童の欠席、早退、遅刻、及びその理由を把握できるので、児童の健康状態を緻密に管理することが可能となる。
更に、一つの世帯に保護者端末3001が複数設定されている場合には、一の保護者端末に通知された情報は、他の保護者端末に同期されるので、例えば、児童の父親と母親がそれぞれ保護者端末3001を所持している場合において、連絡情報を共有することができる。
また、保護者端末3001の入力部3032において、同一タイトルの連絡情報が複数回入力された際には、学校端末3002に送信する連絡情報を最新の連絡情報に更新するので、過去の情報が残存することがなく、連絡情報の誤認識を防止することができる。
更に、保護者端末3001、サーバ装置3003、及び学校端末3002の間で、個人情報が含まれない連絡情報のみが送受信されるので、個人情報が漏洩することを防止することができる。
[第10実施形態の説明]
次に、本発明の第10実施形態について説明する。前述した第9実施形態では、保護者端末3001から学校端末3002に連絡情報を送信する例について説明した。これに対して第10実施形態では、学校端末3002から特定の保護者端末3001に個別連絡情報を送信する例について説明する。
システム構成は、図95~図98に示した構成と同様であるので、構成説明を省略する。以下、第10実施形態に係る通信システムの動作について図105を参照して説明する。図105は、学校端末3002から保護者端末3001に個別連絡情報を送信する際の処理手順を示すシーケンス図である。第10実施形態では、個別連絡情報として保護者との個人面談の時間変更を通知する例について説明する。
初めに、図105のステップS3051において、学校端末3002は、教員による個別連絡情報の入力を受け付ける。具体的には、図106に示すように、学校端末3002に個別連絡用の入力画面を表示し、この入力画面上の入力枠p121に、タイトル、分類、メッセージを入力する。例えば、タイトルの入力枠に「個人面談の時間変更のお願い」と入力する。更に、入力枠p121に、対象となる児童の学年、クラス、及び出席番号を入力する。表示枠p122には、送信対象となる児童のクラス及び出席番号が表示される。対象となる児童は、一人でもよいし、複数人でもよい。
また、個別連絡情報の送信時刻を設定する場合には、図106に示す選択枠p125において設定する。送信時刻を予約する場合には、「予約」を選択し、即時に送信する場合には「即時」を選択する。教員はまた、配信登録の選択枠p126を選択することにより、連絡情報を配信登録することができる。
ステップS3052において、学校端末3002の通信制御部3312は、教員により入力された個別連絡情報をサーバ装置3003に送信する。学校端末3002の表示部3033には、図107に示すように、図106に示した内容の個別連絡情報を送信したことを示す画面が表示される。具体的には、表示枠p123に個別連絡情報のタイトル、配信先、既読数などの情報が表示される。
教員は、「既読数」の表示枠p124を選択することにより、個別連絡情報の送信先の保護者端末3001にて、個別連絡情報が閲覧されたか否かを確認することができる。なお、一世帯に複数の保護者端末3001が設定されている場合には、少なくとも一方の保護者端末3001において個別連絡情報が閲覧された際に、既読情報が設定される。或いは、双方の保護者端末3001において個別連絡情報が閲覧された際に、既読情報を設定ようにしてもよい。
ステップS3053において、サーバ装置3003の連絡情報受信部3162は、個別連絡情報を受信する。
ステップS3054において、連絡情報受信部3162は、学校端末3002から送信された個別連絡情報に含まれる出席番号に基づき、当該出席番号と個別連絡情報を対応させる。更に、対応させた情報を個別連絡情報テーブル3128に記憶する。その結果、学校端末3002から送信された、個別連絡情報と、対象となる児童の出席番号とが対応付けられた情報がサーバ装置3003の個別連絡情報テーブル3128に記憶されることになる。
ステップS3055において、サーバ装置3003の連絡情報送信部3161は、個別連絡情報が通知されていることを示す通知確認情報を、対象となる児童の保護者が所持する保護者端末3001に送信する。
ステップS3056において、保護者端末3001の連絡情報処理部3212は、通知確認情報を受信する。この通知確認情報は、保護者端末3001の表示部3023に表示される。
ステップS3057において、保護者端末3001により個別連絡情報の送信要求を出力する。例えば、表示部3023に表示された通知確認情報を見た保護者が入力部3032において、個別連絡情報を取得する操作を行うと、送信要求がサーバ装置3003に送信される。
ステップS3058において、サーバ装置3003の連絡情報処理部3212は個別連絡情報の送信要求を受信する。連絡情報処理部3212は、データベース3035に記憶されている個別連絡情報を、対象となる保護者端末3001に送信する。
ステップS3059において、保護者端末3001の表示制御部3311は、個別連絡情報を表示部3033に表示する。その結果、表示部3033には個別連絡情報が表示される。図108は個別連絡情報の表示例を示す説明図である。図108に示すように、表示部3033の表示枠p151には、対象となる児童のニックネームが表示され、表示枠p152には「個別面談の時間変更について」の項目が表示される。更に、詳細確認のアイコンp153をタップすると詳細内容が表示される。
ステップS3060において、保護者端末3001は、個別連絡通知に対して返信するか否かを判定する。返信しない場合には(S3060;NO)、本処理を終了する。返信する場合には(S3060;YES)、ステップS3061において、保護者端末3001の連絡情報処理部3212は、保護者によって入力された返信情報を、サーバ装置3003を経由して学校端末3002に送信する。
ステップS3062において、学校端末3002の通信制御部3312は、返信情報を受信する。ステップS3063において、表示制御部3311は、返信情報を画面表示する。図109は、保護者端末3001の表示部3033に表示される、個別連絡情報に対して返信したときの表示例を示す説明図である。図109に示すように、表示部3033の表示枠p151には、対象となる児童のニックネームが表示され、表示枠p154には「個別面談の時間変更について」に対する返信である「RE:個別面談の時間変更について」の項目が表示される。更に、詳細確認のアイコンp153をタップすると詳細内容が表示される。
[第10実施形態の効果]
こうように、第10実施形態に係る通信システムでは、学校端末3002から特定の保護者端末3001に対して個別連絡情報を送信することができる。従って、教員は特定の保護者に対して緊急に連絡を取りたい場合などにおいて、簡易な操作で個別連絡情報を送信することが可能となる。
また、第10実施形態では、個別連絡情報として個人面談の時間変更を連絡する例について示したが、例えば、体調不良の児童を保護者に出迎えに来てもらうための通知や、プールの参加、不参加を通知する場合など、種々の内容について採用することが可能である。また、教員は各保護者端末3001に対してアンケートを送信することにより、保護者に対するアンケートを実施することが可能になる。アンケートを実施することにより、行事参加、学校満足度などについての調査、集計を行うことができる。また、集計結果は電子データとして取得できるので、容易に表やグラフなどの形態に変換可能である。
なお、上述した第9、10実施形態では、管理者端末として小学校の教員が操作する学校端末3002を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、中学校、高等学校、大学、塾、料理教室などのカルチャースクールでもよい。更に、管理者端末は、保育園、幼稚園、病院、企業、企業内の部署、公立消防署、消防団などの互助組織、保健所などに設置されていてもよい。
また、ユーザ端末として児童の保護者が操作する保護者端末3001を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、大学に通う大学生自身が所有するスマートフォン、或いは、料理教室に通う生徒自身が所有するスマートフォンなどとすることも可能である。更に、管理者端末が保育園・幼稚園に設置されている場合には、ユーザが保護者、卒園生の家族などであってもよい。管理者端末が病院に設置されている場合には、ユーザが患者、介護者、治療完了した者、それらの家族であってもよい。管理者端末が企業に設置されている場合には、ユーザが従業員、正社員、派遣社員、株主、退職者、OB、それらの家族であってもよい。管理者端末が公立消防署、消防団などの互助組織、保健所に設置されている場合には、ユーザが地域の住民、訪問客、その家族であってもよい。
また、上記した第9、10実施形態では、被助力者の例として小学校の児童、助力者として保護者を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通信システムを要介護者がいる世帯及びデイサービスなどの介護施設に設置し、要介護者の保護者と介護施設との間での連絡に使用することも可能である。この場合には、被助力者は要介護者であり、助力者は要介護者の家族である。
なお、上述した第9、10実施形態では、サーバ装置3003を経由して保護者端末3001と学校端末3002の間の通信を行う例について説明したが、サーバ装置3003の機能を学校端末3002に含める構成とすることも可能である。
次に、上記第9、10実施形態に対する比較例について説明する。
例えば、小学校に通う児童の保護者は、児童が発熱などにより学校を休む場合には、担当の教員に電話連絡する必要がある。また、各日にちごとの児童の体温を教員に連絡する際には、保護者が体温記入用の連絡票を児童に持たせて教員に手渡すなどの手続きが必要となり、情報を集計する作業が煩雑になる。
特開2007-195098号公報は、一つの情報発信者から複数の情報受信者に同一内容の情報を、一斉に知らせ、連絡することを目的とした連絡網システムを開示している。
しかしながら、上述した特開2007-195098号公報では、一つの情報発信者から複数の情報受信者に同一内容の情報を知らせることは記載されているものの、複数の保護者から各児童を担当する教員に向けて各種の連絡情報を通知することについては言及されておらず、教員の作業が煩雑化するという問題を含んでいる。
上記第9、10実施形態は、上記比較例を鑑みたものである。
上記第9、10実施形態は、ユーザ側から管理者側への連絡情報を円滑に通知することが可能な通信システム、ユーザ端末、サーバ装置、通信方法、及び通信プログラムを提供することを目的とする。
上記第9、10実施形態は、上記目的を達成するため、例えば以下の構成を有する。
(付記1)
管理者端末と、
ネットワークを介して前記管理者端末に接続された少なくとも一つのユーザ端末と、
を備え、
前記ユーザ端末は、
前記ユーザ端末から前記管理者端末へ通知する連絡情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部で入力された前記連絡情報を前記管理者端末に送信する制御を行うユーザ側通信制御部と、
を備えた
通信システム。
(付記2)
前記ネットワークに接続されたサーバ装置を更に備え、
前記サーバ装置は、
前記ユーザ端末から送信された前記連絡情報を受信する連絡情報受信部と、
前記連絡情報を記憶するデータベース部と、
前記管理者端末からの送信要求が取得された際に、前記データベース部に記憶されている前記連絡情報を前記管理者端末に送信する連絡情報送信部と、
を備えた
付記1に記載の通信システム。
(付記3)
前記管理者端末は、被助力者が通う施設に設けられ、
前記ユーザ端末は、前記被助力者を助力する助力者による操作が可能である
付記1または2に記載の通信システム。
(付記4)
前記連絡情報は、前記被助力者が前記施設に通う日に定期的に連絡する情報、及び、必要に応じて連絡する情報の少なくとも一方を含む
付記3に記載の通信システム。
(付記5)
前記連絡情報は、前記被助力者の体温、及び、前記施設への出欠確認情報の少なくとも一方を含む
付記3または4に記載の通信システム。
(付記6)
前記ユーザ端末は、一人の被助力者に対して複数存在し、
複数のユーザ端末のうち一のユーザ端末で入力された前記連絡情報は、他のユーザ端末にて同期される
付記3~5のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記7)
前記施設は、学校であり、
前記被助力者は、前記学校に通う児童であり、
前記助力者は、前記児童の保護者である
付記3~6のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記8)
前記管理者端末は、前記ユーザ端末との間で通信を行う管理者側通信制御部を備え、
前記管理者側通信制御部は、少なくとも一つの前記ユーザ端末に個別連絡情報を送信し、
前記ユーザ端末は、前記個別連絡情報を受信した際に、前記個別連絡情報を表示するユーザ側表示部を更に備え、
前記ユーザ側通信制御部は、前記入力部にて前記個別連絡情報に対する返信情報が入力された際に、前記返信情報を前記管理者端末に送信する
付記1~7のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記9)
前記ユーザ側通信制御部は、前記入力部にて同一タイトルの連絡情報が複数回入力された際には、前記管理者端末に送信する連絡情報を最新の連絡情報に更新する
付記1~8のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記10)
前記ユーザ端末と前記管理者端末との間で、個人情報が含まれない連絡情報のみが送受信される
付記1~9のいずれか1項に記載の通信システム。
(付記11)
ネットワークを介して管理者端末と接続されたユーザ端末であって、
前記ユーザ端末から前記管理者端末へ通知する連絡情報の入力を受け付ける入力部と、
前記入力部で入力された前記連絡情報を前記管理者端末に送信する制御を行うユーザ側通信制御部と、
を備えたユーザ端末。
(付記12)
ネットワークを介して、管理者端末及び少なくとも一つのユーザ端末に接続されたサーバ装置であって、
前記ユーザ端末から送信された連絡情報を受信する連絡情報受信部と、
前記連絡情報を記憶するデータベース部と、
前記管理者端末からの送信要求が取得された際に、前記データベース部に記憶されている前記連絡情報を前記管理者端末に送信する連絡情報送信部と、
を備えたサーバ装置。
(付記13)
ユーザ端末から、ネットワークを介して前記ユーザ端末に接続された管理者端末に連絡情報を送信する通信方法であって、
前記ユーザ端末から前記管理者端末へ通知する連絡情報の入力を受け付けることと、
入力された前記連絡情報を前記ユーザ端末から前記管理者端末に送信することと、
を備えた通信方法。
(付記14)
付記11に記載したユーザ端末としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。
(付記15)
付記12に記載したサーバ装置としてコンピュータを機能させるための通信プログラム。
上記構成によれば、ユーザ側から管理者側への連絡情報を円滑に通知することが可能になる。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
特願2020-214360号(出願日:2020年12月23日)、特願2021-009123号(出願日:2021年1月22日)、特願2021-009151号(出願日:2021年1月22日)、特願2021-009024号(出願日:2021年1月22日)、特願2021-009034号(出願日:2021年1月22日)、特願2021-009064号(出願日:2021年1月22日)の全内容は、ここに援用される。