







本発明は、処置具に関する。The present invention relates to a treatment tool.
従来、生体組織における処置の対象となる部位(以下、対象部位と記載)に対してエネルギを付与することによって当該対象部位を処置する処置具が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の処置具では、対象部位を把持する一対の電極を備える。そして、当該処置具では、一対の電極間に高周波電力を供給する。その結果、一対の電極間に把持された対象部位には高周波電流が流れる。言い換えれば、当該対象部位には高周波エネルギが付与される。
そして、特許文献1に記載の処置具では、電極への対象部位の貼り付きを防止するために、当該電極の外表面をコーティングによって覆っている。Conventionally, a treatment tool for treating a target site in a living tissue by applying energy to a target site (hereinafter referred to as a target site) has been known (see, for example, Patent Document 1).
The treatment tool described in
Then, in the treatment tool described in
ところで、特許文献1に記載の処置具では、電極の外表面を覆うコーティングとして、シロキサン結合を主成分とする表層と、当該表層上に配置され、一部が突出するセラミック等の突出粒子とを備える。このようなコーティングを採用した場合には、当該コーティングを高周波電流が通過し難く、対象部位に適切に高周波電流が流れない虞がある。
一方、コーティングを高周波電流が通過し易くするために、当該コーティングに導電性粒子を混入した場合には、当該コーティングの強度が低下し、当該コーティングが電極から剥離してしまう虞がある。
そこで、電極の外表面を覆うコーティングの通電性及び強度を確保することができる技術が要望されている。By the way, in the treatment tool described in
On the other hand, when conductive particles are mixed in the coating in order to facilitate the passage of high-frequency current through the coating, the strength of the coating may decrease and the coating may peel off from the electrode.
Therefore, there is a demand for a technique capable of ensuring the electrical conductivity and strength of the coating covering the outer surface of the electrode.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電極の外表面を覆うコーティングの通電性及び強度を確保することができる処置具を提供することを目的とする。The present invention has been made in view of the above, and an object of the present invention is to provide a treatment tool capable of ensuring the electrical conductivity and strength of the coating covering the outer surface of the electrode.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る処置具は、導電性材料によって構成され、生体組織に対して高周波電流を付与する電極と、前記電極の外表面の少なくとも一部を覆うコーティングと、を備え、前記コーティングは、耐熱性材料と導電性粒子とが混合された混合物によって構成され、前記電極の外表面の少なくとも一部を覆う耐熱構造維持層と、前記耐熱構造維持層の少なくとも一部を覆い、前記耐熱構造維持層よりも薄く、前記生体組織の貼り付きを防止する貼り付き防止層と、を備える。In order to solve the above-mentioned problems and achieve the object, the treatment tool according to the present invention is composed of an electrode made of a conductive material and applying a high-frequency current to a biological tissue, and at least one of the outer surfaces of the electrode. The coating comprises a coating for covering the portion, and the coating is composed of a mixture of a heat-resistant material and conductive particles, and has a heat-resistant structure maintaining layer covering at least a part of the outer surface of the electrode and the heat-resistant structure. It is provided with a sticking prevention layer that covers at least a part of the maintenance layer, is thinner than the heat-resistant structure maintenance layer, and prevents sticking of the biological tissue.
本発明に係る処置具によれば、電極の外表面を覆うコーディングの通電性及び強度を確保することができる。According to the treatment tool according to the present invention, the electrical conductivity and strength of the coating covering the outer surface of the electrode can be ensured.
以下に、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態)について説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付している。Hereinafter, embodiments for carrying out the present invention (hereinafter referred to as embodiments) will be described with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiments described below. Further, in the description of the drawings, the same parts are designated by the same reference numerals.
〔処置システムの概略構成〕
図1は、本実施の形態に係る処置システム1を示す図である。
処置システム1は、生体組織における処置の対象となる部位(以下、対象部位と記載)に対して高周波エネルギを付与することによって、当該対象部位を処置する。ここで、当該処置とは、例えば、対象部位の凝固及び切開を意味する。この処置システム1は、図1に示すように、処置具2と、制御装置3とを備える。[Outline configuration of treatment system]
FIG. 1 is a diagram showing a
The
〔処置具の構成〕
処置具2は、例えば、腹壁を通した状態で対象部位を処置するための外科医療用処置具である。この処置具2は、図1に示すように、ハンドル5と、シャフト6と、把持部7とを備える。
ハンドル5は、術者が手で持つ部分である。そして、このハンドル5には、図1に示すように、操作ノブ51と、スイッチ52とが設けられている。
操作ノブ51は、術者による開閉操作を受け付ける。
スイッチ52は、術者による出力開始操作を受け付ける。そして、スイッチ52は、電気ケーブルC(図1)を経由することによって、制御装置3に対して当該出力開始操作に応じた操作信号を出力する。[Structure of treatment tool]
The
The
The
The
シャフト6は、略円筒形状を有する。なお、以下では、シャフト6の中心軸を中心軸Ax(図1)と記載する。また、以下では、中心軸Axに沿う一方側を先端側Ar1(図1)と記載し、他方側を基端側Ar2(図1)と記載する。そして、シャフト6は、基端側Ar2の端部がハンドル5に対して接続されている。また、シャフト6における先端側Ar1の端部には、把持部7が取り付けられている。そして、このシャフト6の内部には、術者による操作ノブ51への開閉操作に応じて、把持部7を構成する第1,第2の把持部材8,9(図1)を開閉させる開閉機構(図示略)が設けられている。また、このシャフト6の内部には、電気ケーブルC(図1)がハンドル5を経由することによって基端側Ar2から先端側Ar1まで配設されている。The
〔把持部の構成〕
図2及び図3は、把持部7を示す図である。具体的に、図3は、中心軸Axに直交する平面によって把持部7を切断した断面図である。
把持部7は、対象部位を把持した状態で当該対象部位を処置する部分である。この把持部7は、図1ないし図3に示すように、第1,第2の把持部材8,9を備える。
第1,第2の把持部材8,9は、術者による操作ノブ51への開閉操作に応じて、矢印R1(図2)方向に開閉可能に構成されている。[Structure of grip]
2 and 3 are views showing the
The
The first and second gripping
〔第1の把持部材の構成〕
第1の把持部材8は、第2の把持部材9に対向する位置に配設されている。この第1の把持部材8は、図2または図3に示すように、第1のジョー10と、第1の支持部材11と、第1の電極12と、第1のコーティング13(図3)とを備える。なお、図2では、説明の便宜上、第1のコーティング13の図示を省略している。[Structure of the first gripping member]
The first gripping
第1のジョー10は、シャフト6の一部を先端側Ar1に延在させた部分であり、中心軸Axに沿って延在する長尺状に形成されている。この第1のジョー10は、例えば、ステンレスやチタン等の金属材料によって構成されている。
第1の支持部材11は、中心軸Axに沿って延在する長尺状の平板であり、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等の低い熱伝導率を有する樹脂材料等によって構成されている。そして、第1の支持部材11は、第1のジョー10における図3中、上方側の面に固定される。The
The
第1の電極12は、本発明に係る電極に相当する。この第1の電極12は、中心軸Axに沿って延在する平板であり、例えば銅、アルミニウム、銅合金、アルミニウム合金等のように導電性を有し、熱伝導に優れた材料によって構成されている。そして、第1の電極12は、第1の支持部材11における図3中、上方側の面に固定される。
この第1の電極12において、第2の把持部材9側の面は、第2の把持部材9との間で対象部位を把持する第1の把持面121(図2,図3)として機能する。本実施の形態では、第1の把持面121は、第1,第2の把持部材8,9によって対象部位を把持した状態で当該第1,第2の把持部材8,9が互いに対向する方向A1(図2,図3)に対して直交する平坦面によって構成されている。
なお、第1の把持面121は、平坦面によって構成されているが、これに限らず、凸形状や凹形状等のその他の形状によって構成しても構わない。後述する第2の把持面931も同様である。The
In the
The first
図4は、第1のコーティング13の構成を示す図である。具体的に、図4は、図3の一部を拡大した図である。
第1のコーティング13は、第1の電極12への対象部位の貼り付きを防止するコーティングである。この第1のコーティング13は、第1の電極12における外部に露出した面(第1の把持面121と、当該第1の把持面121と交差する4つの側面122との5つの面)全体を覆う。言い換えれば、第1のコーティング13は、第1の電極12における第1の把持面121と表裏をなす背面123以外の5つの面121,122を覆う。この第1のコーティング13は、図3または図4に示すように、耐熱構造維持層131と、貼り付き防止層132とを備える。FIG. 4 is a diagram showing the configuration of the
The
耐熱構造維持層131は、耐熱性材料133(図4)と導電性粒子134(図4)とが混合された混合物によって構成され、第1の電極12における5つの面121,122に連続して設けられている。本実施の形態では、耐熱構造維持層131は、5μm以上、100μm以下の厚み寸法を有する。
ここで、耐熱性材料133としては、セラミック等を例示することができる。また、本実施の形態では、導電性粒子134として、第1の銀粒子134A(図4)と、第2の銀粒子134B(図4)との2種類の銀粒子を採用している。The heat-resistant
Here, as the heat-
図5は、第1の銀粒子134Aの一例を示す図である。
第1の銀粒子134Aは、図5に示すように、扁平形状を有する。このため、第1の銀粒子134Aでは、互いに対して略垂直な3軸(X軸、Y軸、及びZ軸)を規定した場合に、ある1つの軸(例えばZ軸)に沿う寸法は、他の2軸(例えばX軸及びY軸)のそれぞれに沿う寸法に比べて、極度に小さくなる。FIG. 5 is a diagram showing an example of the
As shown in FIG. 5, the
図6ないし図8は、第2の銀粒子134Bの一例を示す図である。
第2の銀粒子134Bとしては、図6に示した球形状や、図7に示した多面体形状等を例示することができる。図6及び図7に示した形状を有する第2の銀粒子134Bでは、互いに対して略垂直な3軸(X軸、Y軸、及びZ軸)を規定した場合に、3軸(X軸、Y軸、Z軸)に沿う寸法は、互いに対して同程度の大きさとなる。
また、第2の銀粒子134Bとしては、図8に示した線形状またはファイバ形状等を例示することができる。図8に示した形状を有する第2の銀粒子134Bでは、互いに対して略垂直な3軸(X軸、Y軸、及びZ軸)を規定した場合に、ある1つの軸(例えばX軸)に沿う寸法は、他の2軸(例えばY軸及びZ軸)のそれぞれに沿う寸法に比べて、極度に大きくなる。6 to 8 are views showing an example of the
Examples of the
Further, as the
以上のように、本実施の形態では、第1の銀粒子134Aは、第2の銀粒子134Bよりも扁平率が高い形状を有する。また、本実施の形態では、第2の銀粒子134Bは、耐熱構造維持層131全体に対して占める割合(体積割合)が第1の銀粒子134Aよりも高い。例えば、第2の銀粒子134Bの体積割合は、第1の銀粒子134Aの体積割合の2倍程度である。さらに、本実施の形態では、導電性粒子134は、耐熱構造維持層131全体に対して占める割合が20%以上、70%以下である。また、本実施の形態では、耐熱構造維持層131は、貼り付き防止層132よりも所定の温度以上(高温時)における硬度が高い。As described above, in the present embodiment, the
貼り付き防止層132は、第1のコーティング13の最外面を構成し、対象部位の貼り付きを防止する層である。この貼り付き防止層132は、耐熱性材料に対してシロキサン(シリコンオイル)を含有した構成を有し、第1の支持部材11における図3中、上方側の面にまで設けられ、耐熱構造維持層131全体を覆う。すなわち、耐熱構造維持層131は、端縁をも貼り付き防止層132によって覆われている。本実施の形態では、貼り付き防止層132は、1μm以上、10μm以下の厚み寸法を有する。なお、貼り付き防止層132は、耐熱構造維持層131よりも薄い厚み寸法を有する。
ここで、耐熱性材料としては、セラミックを例示することができる。なお、貼り付き防止層132を構成する耐熱性材料としては、耐熱構造維持層131を構成する耐熱性材料133と同一の材料としてもよく、あるいは、異なる材料としても構わない。The sticking
Here, as the heat-resistant material, ceramic can be exemplified. The heat-resistant material constituting the sticking
〔第2の把持部材の構成〕
第2の把持部材9は、図2または図3に示すように、第1の把持部材8と同様の構成を有する。すなわち、第2の把持部材9は、第1のジョー10、第1の支持部材11、第1の電極12(第1の把持面121、4つの側面122、及び背面123を含む)、及び第1のコーティング13(耐熱構造維持層131及び貼り付き防止層132を含む)とそれぞれ同様の第2のジョー91、第2の支持部材92、第2の電極93(第2の把持面931、4つの側面932、及び背面933を含む)、及び第2のコーティング94(耐熱構造維持層941及び貼り付き防止層942を含む)を備える。
なお、第2の電極93は、本発明に係る電極に相当する。また、第2のコーティング94は、本発明に係るコーティングに相当する。[Structure of second gripping member]
As shown in FIG. 2 or 3, the second gripping
The
本実施の形態では、第2のジョー91は、基端側Ar2が支点P0(図2)を中心としてシャフト6に対して回動可能に軸支され、回動することによって第1の把持部材8に対して開閉する構成としているが、これに限らない。例えば、第1,第2の把持部材8,9の双方がシャフト6に軸支され、それぞれ回動することによって第1,第2の把持部材8,9が開閉する構成を採用しても構わない。また、例えば、第1の把持部材8がシャフト6に軸支され、第2の把持部材9がシャフト6に固定され、第1の把持部材8が回動することによって第2の把持部材9に対して開閉する構成を採用しても構わない。In the present embodiment, in the
〔制御装置の構成〕
制御装置3には、電気ケーブルCによって、処置具2が着脱自在に接続される。そして、制御装置3は、電気ケーブルCを経由することによって、スイッチ52、第1,第2の電極12,93とそれぞれ電気的に接続する。また、制御装置3は、スイッチ52からの操作信号に応じて、以下に示す制御を実行する。
制御装置3は、電気ケーブルCを経由することによって、第1,第2の電極12,93に対して高周波電力を供給する。これによって、第1,第2の電極12,93(第1,第2の把持面121,931)の間に把持された対象部位には、高周波電流が流れる。言い換えれば、当該対象部位には、高周波エネルギが付与される。そして、当該対象部位には、高周波電流が流れることによって、ジュール熱が発生する。これによって、当該対象部位が処置される。[Control device configuration]
The
The
以上説明した本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施の形態に係る処置具2では、第1のコーティング13は、上述した耐熱構造維持層131及び貼り付き防止層132の2層によって構成されている。
このため、第1の電極12と貼り付き防止層132との間に硬度の高い耐熱構造維持層131を介在させることによって、第1の電極12に対して直接、貼り付き防止層132を設けた構成と比較して、貼り付き防止層132の密着性を向上させ、当該貼り付き防止層132の割れを防止することができる。
また、耐熱構造維持層131に導電性粒子134が含まれている。さらに、貼り付き防止層132は、耐熱構造維持層131よりも厚み寸法が薄い。このため、第1のコーティング13を高周波電流が通過し易く、対象部位に適切に高周波電流を流すことができる。
以上のことから、本実施の形態に係る処置具2によれば、第1の電極12の外表面を覆う第1のコーティング13の通電性及び強度を確保することができる。According to the present embodiment described above, the following effects are obtained.
In the
Therefore, the sticking
Further, the heat-resistant
From the above, according to the
また、本実施の形態に係る処置具2では、導電性粒子134は、第1の銀粒子134Aと、第2の銀粒子134Bの2種類の銀粒子によって構成されている。
このため、第1のコーティング13において、導電性粒子134が架橋する構造が形成される。そして、導電性粒子134が架橋する構造によって、第1のコーティング13を構成する混合物における導電性粒子134の体積割合が小さくても、第1のコーティング13における静電容量を大きく確保することができる。すなわち、第1のコーティング13における導電性粒子134の体積割合が小さくても、第1のコーティング13を通過する高周波電流の回路におけるインピーダンスを低減することができる。したがって、第1のコーティング13における導電性粒子134の体積割合が小さくても、第1のコーティング13の通電性を十分に確保することができる。Further, in the
Therefore, in the
特に、第1の銀粒子134Aは、第2の銀粒子134Bに比べて扁平率が高い。このため、第1のコーティング13において、導電性粒子134の架橋構造が形成され易いものとなる。また、扁平率の高い第1の銀粒子134Aでは、静電容量が高くなる。したがって、第1の銀粒子134Aが扁平率の高い形状であることによって、第1のコーティング13における静電容量をさらに大きくし、第1のコーティング13を通過する高周波電流の回路におけるインピーダンスをさらに低減することができる。また、扁平率の高い形状である第1の銀粒子134Aの体積割合を扁平率の低い形状である第2の銀粒子134Bの体積割合よりも小さくすることによって、第1のコーティング13における架橋構造がさらに形成され易くなり、第1のコーティング13における静電容量をさらに大きくすることができる。In particular, the
また、本実施の形態に係る処置具2では、導電性粒子134は、耐熱構造維持層131全体に対して占める割合が20%以上、70%以下である。
このため、導電性粒子134における耐熱構造維持層131全体に対して占める割合を20%未満とした場合には、第1のコーティング13における通電性を十分に確保することができない。また、導電性粒子134における耐熱構造維持層131全体に対して占める割合を70%超とした場合には、第1のコーティング13における強度を十分に確保することができない。すなわち、導電性粒子134における耐熱構造維持層131全体に対して占める割合を20%以上、70%以下とすることによって、第1のコーティング13の通電性及び強度を効果的に確保することができる。Further, in the
Therefore, when the ratio of the
また、本実施の形態に係る処置具2では、貼り付き防止層132には、シロキサンが含まれている。このため、対象部位の貼り付きを効果的に防止することができる。Further, in the
また、本実施の形態に係る処置具2では、耐熱構造維持層131を構成する耐熱性材料133、及び貼り付き防止層132を構成する耐熱性材料の双方は、セラミックである。
このため、第1のコーティング13における耐熱性を十分に確保することができる。Further, in the
Therefore, sufficient heat resistance of the
また、本実施の形態に係る処置具2では、耐熱構造維持層131は、貼り付き防止層132よりも所定の温度以上における硬度が高い。すなわち、耐熱構造維持層131の硬度を高めることによって、第1のコーティング13の強度を十分に確保することができる。Further, in the
また、本実施の形態に係る処置具2では、耐熱構造維持層131は、5μm以上、100μm以下の厚み寸法を有する。すなわち、耐熱構造維持層131の厚み寸法を比較的に厚くすることによって、第1のコーティング13の強度を十分に確保することができる。Further, in the
また、本実施の形態に係る処置具2では、貼り付き防止層132は、1μm以上、10μm以下の厚み寸法を有する。すなわち、貼り付き防止層132の厚み寸法を比較的に薄くすることによって、第1のコーティング13の通電性を十分に確保することができる。Further, in the
ところで、耐熱構造維持層131は、硬度が高い分、端縁等の脆い部分が存在する。
本実施の形態に係る処置具2では、貼り付き防止層132は、耐熱構造維持層131全体を覆う。すなわち、貼り付き防止層132は、耐熱構造維持層131における端縁等の脆い部分も覆う。このため、第1のコーティング13が第1の電極12から剥離してしまうことを防止することができる。By the way, the heat-resistant
In the
(その他の実施形態)
ここまで、本発明を実施するための形態を説明してきたが、本発明は上述した実施の形態によってのみ限定されるべきものではない。
上述した実施の形態に係る処置具2では、対象部位に対して付与するエネルギとして、高周波エネルギを採用していたが、これに限らない。例えば、対象部位に対して、高周波エネルギの他、熱エネルギや超音波エネルギを付与する構成を採用しても構わない。なお、「対象部位に対して熱エネルギを付与する」とは、ヒータ等の熱を対象部位に伝達することを意味する。また、「対象部位に対して超音波エネルギを付与する」とは、対象部位に対して超音波振動を付与することを意味する。(Other embodiments)
Although the embodiments for carrying out the present invention have been described so far, the present invention should not be limited only to the above-described embodiments.
In the
上述した実施の形態に係る処置具2は、第1,第2の電極12,93を備えたバイポーラ処置具として構成されていたが、これに限らず、電極を1つのみ備えたモノポーラ処置具として構成しても構わない。The
1 処置システム
2 処置具
3 制御装置
5 ハンドル
6 シャフト
7 把持部
8 第1の把持部材
9 第2の把持部材
10 第1のジョー
11 第1の支持部材
12 第1の電極
13 第1のコーティング
51 操作ノブ
52 スイッチ
91 第2のジョー
92 第2の支持部材
93 第2の電極
94 第2のコーティング
121 第1の把持面
122 側面
123 背面
131 耐熱構造維持層
132 貼り付き防止層
133 耐熱性材料
134 導電性粒子
134A 第1の銀粒子
134B 第2の銀粒子
931 第2の把持面
932 側面
933 背面
941 耐熱構造維持層
942 貼り付き防止層
A1 方向
Ar1 先端側
Ar2 基端側
Ax 中心軸
C 電気ケーブル
P0 支点
R1 矢印1
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