【発明の詳細な説明】血漿搬出法は、供血者の全血液を2つの部分であって、
第1の部分は血漿相を構成し、第2の部分は通常供給者
に再注入される細胞質相を構成するものに分離させるに
ある技法である。血漿相は特にタンパク質を含有する複
合水溶液であり、血漿をなおいく分か含有する細胞質相
は赤血球、白血球、血小板から成る。
血漿搬出法の技法は極めて長い間、動物実験で用いられ
てきた。手引きとして、1’914年にJ。
Pharmacol、Exp、 Ther、 、 5号
、625〜641頁に出たジョンジエー、アベル(Jo
hn J、 ABEL)等の表題が「小球の復帰による
血漿剥離」の論文を挙げることができる。該論文では、
犬の血液を遠心分離して分離を行っている。また、19
!11年にJ、 Phys、 71.111−120頁
に出た表題が「生体内における限外ろ過失」のニー、ガ
イガー(A、GKIGER)の論文を挙げることができ
る。
該論文では、犬を対象とした連続血漿搬出の手順が説明
されており、用いられる分離装置は膜含有分離器であり
、膜はる線状に配置されかつ所望の場合には処理される
血液中にタンパク質の全体を含有した血漿溶液を得られ
るようにさせるやり方で選ばれる。
また、血漿搬出法は、J、 Mad、 Strasbo
urg1968.5月、277−279頁に出たFr、
オバーリング(OBERT、ING)等の論文[Lap
lasmaphjr!go −T@chnique −
Indlcations Jによって示されるように、
何年間も人間に適用されてきた。このように、血漿搬出
法は、ヒトから多量の血漿を何ら障害なく彷き出すこと
を可能にする利点を有することから、現在では全献血に
取って代る傾向にある。形成された成分が供血者に戻さ
れることから、抜き出しの期間(aesslon )は
血液を提供する場合よりも短い時間間隔で互いに続くこ
とができる。
このように、血漿搬出法は長い間存続する技術であって
、該技術における後の改良は遠心分離を基にした装置か
或は膜含有装置のいずれかに関する。膜含有装置を扱う
改良のための特許の中では、アミコン(AMICON
)のドイツ特許2,100,209号を挙げることがで
きる。同特許には、供血者から抜き出される全血液を循
環させるら線形を形成する膜から成る容器が記載されて
おり、ガスによるか或は板バネの作用を受ける注射器の
プランジャーのどちらかによって容器内に収容される血
液に圧力を加える。上記のガイガーの装置に比べて、こ
の装置は、そのデザインのために、供血者に連続した操
作を行えないという不利を有している。
ヘモセラピー(Hemotherapy )社の本国特
許・′、。
4、191.182号には、j膜含有装置が記載されて
おり、かつ同特許では、供血者から連続して抜き出され
る血液を分配させて血漿と細胞質留分とにし、後者を連
続して供血者に戻しており、この装置は特有の特徴とし
て、細胞質留分の一部を膜含有装置の上流室で1与循創
させる能力と血漿留分を同じ装置の下流室で再循環させ
る1jd力とを有している。更に、フリートマン(FR
IEDMAN)等が出MIしW079101121号の
下で公表された国際出願を学げることができる。これも
、また、供血者から血液を抜き出しかつ1反を横切らな
かった留分を連続方法で供血者に再注入することができ
る設備に関する。
しかし、連続した血漿搬出を可能にする従来説明された
設備は、供血者の2つの異る部位に針を挿入することを
必要とするという供血者にとって不快な特有の不利を有
している。
こうして、本発明の目的の1つは膜含有装置を用い、特
に、従来の輸血針を用いて単に1つの単一部位に針を挿
入することによって供血者に血漿搬出手順を実施するこ
とができる設備及び方法である。
本発明の別の目的は、供血者から出て来る血液を血液が
膜を横切る間に第一の分離を受けさせ、次いで血液が供
血者に戻る間に同じ膜で第二の分離を受けさせる設備及
び方法であり、血液を戻させる手段は膜に接触して通過
した血液を収集する容器と膜含有装置との間にポンプを
包含しない。
本発明の別の目的は、溶血が殆ど起こら無いことを確実
にしながら、最良のろ4収率条件下で極めて高い品質の
血漿を得ることができるのに特に適した設備である。
本発明の別の目的は、膜含有装置の上流室を出る細胞質
留分の圧力を相対圧で通常θ〜20Ftlll)igの
間の値にij、11217することができ、下流室が大
気圧にある設備である。このように、本発明の目的は、
膜に接触して循環する液体の膜を横切る圧力が特定の値
を超えないことを確実にさせる設備である。
本発明の別の目的は、供血者から血漿約60ローを約4
5分で抜き出すことができる設備である。
本発明の別の目的は、操作上の戦略を供血者、技術者の
要請、使用する膜含有装置の特性に従って容易に適応さ
せることができる血漿の抜き出し設備及び方法である。
本発明の別の目的は、実施態様の一変体において、血液
を供血者から抜き出す血液の流量よりも大きな流量で膜
に接触させて通ずことができる設備であり、戻し相の間
に、膜を横切ることなく膜に接触して循環した液体を収
集する容器と膜含有装置の上流室からの出口との間にポ
ンプが無い。
これより、本発明の1つの目的は膜含有装置の固有の収
率よりも大きな期間収率が得られる設備である。期間収
率によって、膜を横切った液体(すなわち、血漿搬出手
順における血漿)の流量対供血者の静脈から抜き出され
るか或は供血者の静脈に戻される血液の流量の比が理解
される。膜含有装置の固有の収率によって、ろ過された
血漿の流量対膜含有装置の入口における血液の流量の比
が理解される。
本発明の別の目的は、再注入(或は戻し)相の間に、容
量が抜き出された血漿の容量にほぼ相当する置換液体を
患者に戻す血漿搬出法に同様によく適合する設備及び方
法である。
本発明の主題であるこれを今発展させたーすなわち:被検者から液体を抜き出す手段(1)と、この液体を膜
を横切った留分と膜を横切らなかった留分とに分離する
膜含有装置(2)と、抜き出し設備(1)を膜含有装置
(2)の上流室(3)の入口(6)に連結する第1管路
(5)と、この管路(5)内に位置したポンプ(7)と
、ポンプ(7)と上流室(5)の入口(6)との間に位
置し、管路(5)内で循環する液体を監視する圧力セン
サー(14)と、膜含有装置(2)の上流室(3)の出
口(15)を膜を横切らなかった液体留分の収集用弾性
容器(17)に連結する第2管路(16)と、膜含有装置(2)の下流室(4)の出口と連絡し、膜を
横切った液体を収集する容器(20)と、各抜き出し相
の間に被検者から抜き出される液体の容量を知る手段と
、膨張した際にたわみ性容器(17)に作用し、戻し相と
呼ぶ相の間にこの容器(27)内に収容される液体を被
検者に戻すことを可能にする膨張可能なたわみ検疫(1
8)と、弾性袋(18)を戻し相と呼ぶ相の間にある特定圧を超
えて膨張させない手段と、該袋を膨張或は収縮させる手段(26,19)とを組合
わせて成ることを特徴とする医療分野、特に血漿搬出法
において有用な設備。
また、本発明の主題は、設備を、特に被検者が血漿を提
供する血漿搬出手順の間に用いる方法である。
本発明の説明は添付図面の助けによって一層よく理解さ
れよう。添付図面は特定の縮尺によらずに非制限的な例
によって、当該設備のいくつかの特有の実施態様を概略
的に示す。
第1図による設備は最も特別に血漿搬出法を提供するの
に適合しており、供血者から血液を抜き出す手段(1)
、有利には採血針から成るものを包含する。指針として
、この針(1)は外径165a+x、内径145園を有
することができ、例えば輸血センタ二において16Gの
名称を付けられているもの等である。半透膜を含有し、
かつ上流室(3)及び下流室(4)を収容する装置(2
)を管路(5)によって針(1)に連結させる。管路(
5)は針(1)から口(6)に及んで膜含有装置(2)
の上流室(3)と連絡する。この管路(5)は、通常、
プラスチックチューブから成り、例えばポリ塩化ビニル
で作られる。この経路或は管路(5)内に、両方向に回
転することができるポンプ(7)、有利にはぜん動型(
periataltlc−type)ポンプがある。ポ
ンプ(7)と針(1)との間に、供血者がら流れる血液
への凝固防止剤の輸送を意図する手段(8)を位置させ
る。凝固防止剤は、例えばクエン酸三ナトリウム35.
Is t /リットルを含有するグルコース溶液であ
るBIELUZ社の参照AB16である。
この手段(8)は、例えば凝固防止剤の受槽(9)、管
路(5)及び受槽(9)に接続する管路(11)、管路
(11)内に位置するポンプ(10)、例えばせん動性
ポンプから成る。この管路(11)を管路(5)の針(
1)のできるだけ近くに接続する。管路(5)内の管路
(11及び5)の接続点とポンプ(7)との間にバブル
トラップ(12)及び圧力センサー(13)を位置させ
るのが有利である。ポンプ(7)は圧力検出器(13)
の制御下にある。
圧力センサー(14)を膜含有装置(2)とポンプ(7
)との間に位置させ、後者はこの検出器(14)の制御
下にある。膜含有装置(2)の上流室(3)の口(15
)を管路(16)によって膜を横切ることなく膜に接触
して通った血液を収集するたわみ性容器(17)に連結
させる。この容器(17)は、例えば軟質プラスチック
材rl 11!の袋である。この管路(16)は管路(
5)と同じ材料で作り、かつ同一の直径にすることがで
きる。
膜含有装置(2)の下流室(4)を膜(14)を横切っ
た血漿の収集容器(20)に連結する。この容器(20
)は、例えば(容器17のように)軟質プラスチック材
料製の閉袋であり、該袋の反対側は袋が空の場合に互い
に接触しておりかつ液体が極めて低い圧力下に内部に浸
透する場合に互いに分離する。かかる袋(17或は20
)は、「トランスファー−パック」R2022の参照下
にFENWAL社によって販売される。設備は、容器(
17及び20)内に収容される量を知る手段、例えば電
気バランス(27及び30)を包含する。
第1図による設備は、加えて、それ自体公知の圧迫帯(
21)、該圧迫帯を必要な場合に所望の圧力に膨張させ
る圧縮機(23)、特定の圧力に達する場合に圧迫帯(
21)の膨張を停止させる圧力センサーを包含する。第
1図による装置は膨張可能な袋(18)を包含する。該
袋(18)は圧縮機(25)で圧力センサー(19)に
よって所望の圧力に膨張させることができる。該膨張可
能な袋は容器(17)に圧力を伝えるように作用する。
該膨張可能な袋(18)と容器(17)とは、例えば、
袋(18)と軟質容器(17)の両方を収容する透明な
硬質外被によって隣接する。
第2図は、第1図の設備に同等であるが、種々の構成要
素の制御及び監視用論理ユニツ) (22)へ表わす設
備を示す。ユニツ) (22)は電源(図示せず)に接
続される。当然、設備の全要素を例えば移動を可能にす
るだめの足車を有するコンソール(或はJfりでグルー
プに集めることができる。以下で扱う論理ユニット(2
2)、キーボード(2B)、ディスプレイユニット(2
9)についての説明を展開しなかった。というのは、電
気回路の創設、マイクロブ四セッサ及び記憶装置の有利
な利用については、技術者にとって、−担かがる問題が
考慮された場合に、すなわち、上述の設備が自動的にか
つ信頼できるように機能する手配を行うことが技術者に
められた後に自明であるからである。第3図の主題であ
る設備を同様に有利に制御及び監視用論理ユニツ) (
22) (図示せず)に接続させる。
上述した装置(2)は膜を平担状、ら線状或は小さい精
密チューブ例えば中空繊維の形で有することができる。
膜が複数の中空繊維から成る場合には、血液は中空繊維
の内側を循環するのが有利であり、繊維の結合した内部
が装置の上流室(3)を構成する。
膜が平担状或はら線状である場合には、膜含有装置(2
)の上流室(3)を構成する一対の膜の間、或は対の膜
群の間を循環するのが有利である。
血漿搬出手順に用いる膜は、好ましくは、血漿の収集が
可能な膜であるニーもとの血液の全タンパク質が同じ割
合で再び見出される一タンパク質濃度が55.5 f
/リットルよりも大きい一赤血球が無いかつ血小板の濃
度がIWL3当り15,000個よりも少ない。選択す
る膜は、また、膜に接触して循環する血液の溶血を起こ
す余地が無く、良好なろ過程率を与えるものである。
血漿搬出法の膜は、[1,27ミクロンに検量されたラ
テックス粒子について75%よりも小さいラテックスの
除去係’Jli (rejection coeffi
cient )を有し、かつ0.64ミクロンに検量さ
れたラテックス粒子について15%よりも大きいラテッ
クスの除去係数を有するのが有利である。好ましくは、
0.27ミク四ンに検量されたラテックス粒子について
の除去係数が30%よりも小さく、かつ0.64ミクロ
ンに検量されたラテックス粒子についての除去係数が9
0%よりも大きい。
ラテックスの除去係数のこの測定を行うために、膜が平
坦な場合には以下の手順を採用する。
直径a 27−0.4又は0.64ミク四ンの検量され
たポリスチレン粒子(ロースブーラン社よりESTAP
ORの商品名で販売される)を蒸留水で0.1%に希釈
し、界面活性剤(アルキルアリールスルホネート、ジッ
パ(5INNOVA)社製の商品名5INOZON N
AS 60)1%を加えた懸濁液50−をアミコン(A
MICON )モデル52型のセル内に入れる。
アミコンセルはメツシュ上に支持された膜の試料を備え
付けている。水20αに相当する空気圧を確立する。ろ
液の内の初めの6ミリリツトルを10I収して横置した
粒子の濃度(cf)をめる。
除去係数は次式によって定められる;1上記の特性を有する膜は、通常、合成材料、例えばセル
ロースエステル(硼酸セルロース・・・)、再生セルロ
ース、ポリカーボネート・・・で作る。また、これらの
膜はヘパリン化アンモニウム基ヲ含有するポリエーテル
−ウレタンを基材上するか或はアクリロニトリル共重合
体で作ることができる。
これらの膜は平坦膜状で厚さが50〜200ミク四ンの
間である場合は、メツシュで補強するのが有利である。
第1及び2図の設備を用いるための手順は、例えば、供
血者の血漿搬出手順の場合では次の通りである。初めに
、管路(11)にクエン酸塩含有溶液を満たす。管路(
11)と管路(5)との接続は実のところ針(1)に極
めて近く、後者の少くとも一部はこのクエン酸塩含有溶
液で満たされると考えることができる。圧力検知器(2
4)及び′電磁バルブ(25) (これら2つの要素は
論理ユニット22に接続される)と連絡した圧縮機(2
3)によって、圧迫帯をあらかじめ所望の圧力(水銀約
60間)にまで膨張させてから、圧迫帯と肢の末端との
間に位置する注射部位を従来通り準備してから、針(1
)を供血者の静脈に差し込む。この瞬間に、ポンプ(1
0)がクエン酸塩を管路(5)に急送し、ポンプ(ハが
回転して供血者の血液を膜含有装置(2)の上流室(3
)を経由して容6 (17)に導き、そこで血漿の一部
が1漢を横切って袋(20)に連結させる上流室(4)
に進む。圧力センサー (13)はポンプ(7)を制御
して、管路(5)内のこの点で測定される圧力が常に限
界圧と呼ばれる通常水銀Q rrmに近い一定圧力より
も高い圧力を維持するようにしてポンプ(7)が供血者
の静脈から直接に血液を“引き抜か1ないことを確実に
させる。管路のこの部分における[E力がセンサー(1
3)で定めた!時定圧よりも低くなれば、必要な圧力が
回復しない間は、−理ユニツ) (22)が自動的に作
動して、一時的にポンプ(7)の回転を止めるか或は落
とす。
圧力センサー(14)は、上流室(5)の人口(6)に
おける圧力が最高値よりも大きい、例えば相対値で水銀
40〜100 ++li見、好ましくは水銀40〜90
關の間に目動的に検出されるように調節する。ポンプ(
7)は装置(2)の上流室(3)の入口における血液の
圧力が所望の最高圧力にできる限り近くなるように回転
するが、この所望の最高値を越える場合には論理ユニツ
) (22)が自動的にポンプ(7)を止める。膜含有
分M W (2)の上流室(3)の出口における圧力は
、下流室(4)が大気である場合に、相対値で水銀0〜
20111111である。
血液が供血者の静脈を出る期間を抜き出し相と呼ぶ。後
者は、例えば、供血者から抜き出すことが望まれる血液
の所定容態によって終りになり、この容量は血液を収集
するたわみ包容器(17)の容量よりも小さいのが当然
である。有利には、タキメータ手段をポンプ(7)に接
続させ、血液の所望容量が供血者から抜き出される際に
、論理ユニット(22)が作動してポンプ(7)を止め
る。論理ユニット(22)は、同時に′電磁バルブ(2
5)に作用し、圧迫帯(21)が収縮するように設定さ
れることになり、かつポンプ(7)に作用して抜き出し
相と呼ぶ前の相と逆の方向に稼動させ、容器(9)内に
収容される凝固防止剤の分配を停止し、圧力センサー(
19)と電磁バルブ(図示せず)とに連絡した圧縮機(
23)によって膨張可能な袋(18)を圧力下に置く。
膨張可能な袋(18)内の圧力、こうしてたわみ包容器
(17)内に収容される血液の圧力は、抜き出し相の間
、上流室の入口において前に用いられた圧力と同じ、す
なわち、相対圧で水銀40〜1001III11の間に
ある。この戻し相の間に凝固防止剤を分配するポンプ(
10)は休止し、たわみ包容器(17)内の血液は膜含
有装置(2)において新しい分離を受ける。該膜含有装
置では、血液が口(15)を通って上流室(3)に入り
、血漿が容器(20)の中に収集される。この戻し相の
間に、センサー(13)は供血者に戻る血液の圧力があ
る最高の特定値を越えずに、この値のできるだけ近くに
保つことを確実にさせる。この最高の圧力値を、例えば
針の障害により越える場合には、センサー(13)がそ
の制御下にあるポンプ(7)に作用して論理ユニットが
ポンプ(7)を止める。センサー(14)は上流室(6
)の出口圧力が所望の圧力、すなわち水銀0朋の近辺に
なることを確実にさせる。
この圧力が所望の特定値よりも大きくなれば、このセン
サー(14)の制御下にあるポンプ(7)は、センサー
(13)の最高圧力に達しなければ、回転を促進し、さ
もなければこのセンサー(14)は膨張可能な袋(18
)の圧力に袋を若干収縮させることによる影響を与える
ことができる。供血者への戻し相の間に、バブルが検知
器(12)によって検出されるならば、論理ユニツ)
(22)が即座にポンプ(7)を止め、かつ必要ならば
クランプ(26)或は妨害手段に作用して管路(5)を
閉じる。血液は、必要ならば、望ましくない粒子を供血
者に送り返す可能性を回避するために、バブル検知器に
備え付けた従来のフィルターを通過することができる。
このフィルターは、例えば抜き出し相の間にわきに移し
、戻し相の間にバブル検知器内に備え付けた座に戻るこ
とができる。戻し相の終りは、例えば管路(5)内に設
置した光学検知器(27)によって検出される。検知器
(27)を置いた点を通る血液(それの血漿の一部が取
り去られる)がそれ以上無い場合には、論理ユニツ)
(22)が入り込んで戻し相を停止しかつ設備を抜き出
し相に戻させる。こうして、圧迫帯(21)を影脹させ
る間は、ポンプ(7)を止めかつ戻し相の場合と逆方向
に回転させ、クエン酸塩を供給するポンプ(10)を始
動させかつたわみ包袋(18)を量の血漿を収容するこ
とがわかった場合に、手順を完全に停止させる。
ポンプ(10)の流量は、抜き出し相と呼ぶ相の間に、
クエン酸塩1容積を血液8容積に用いるか、或は好まし
くは、クエン酸塩1容積を血液16容棺に用いるように
調設するのが普通であるが、この比は設備の使用者によ
って選定される。この希釈比は、ポンプ(10)の回転
速度をポンプ(7)の回転速度の制御下に置くことによ
って得るのが有利である。
本発明による設備を極めて手の込んだオートメーション
の主題にさせ得ることは明白に分がる。
こうして、第2図に一層時別に示すように、制御及び監
視用の論理ユニツ) (22)をキーボード(2B)及
びディスプレイユニット(29)に接続させることがで
きる。同様に、F!I理ユニット(22)を一覧チヤー
ド(図示せず)に接続させて1.どんな異常機能の局在
化をも運転員に対し書先灯と同時に、例えば可聴信号を
発することによって示す。抜き出し相の間に循環させる
ことを望む血液の最大容量(例えば、血液500.35
0.400.4505+3)を、ヤーボード上で、例え
ば対応するキーを押して選ぶことができる。また、この
期間中に抜き出すことを望む血漿の容量(例えば、40
0.500又は6oomll)を対応するキーを押して
選ぶこともできる。このように、期間が進むにつれて血
漿の抜き出し容ji(又は重量)を瞬時に知らせる手段
(30) 、例えば電気バランス型を血漿袋(20)に
備え付けるのが有利であって、この手段(50)はそれ
自体公知のもので論理ユニツ) (22)に接続される
。また、キーボード(28)上のキーは針を供血者に挿
入する前に管路(11)の自動的な呼び水を与えること
もできる。クエン酸塩の溶液が、例えば2つの管路(1
1及び5)の接続点(61)で検知される場合に、この
キーを押すことによってポンプ(10)が自動的に始動
しかつ停止する。また、キーボー)″(2B)上に、例
えばディスプレイユニツ) (29)上にいつでも袋(
20)内の瞬間の血漿容量を示すためのキー、ディスプ
レイユニット(29)上にポンプ(7)からの血液の流
量を示すためのキー、進行中の期間のタイミングを示す
ためのキーを設備することも可能である。設備は論理ユ
ニット(22)、抜き出し相の間に望まれる血液容量及
び所望の全血漿容量に関してキーボードに表われる値と
共に、最後の抜き出し相の間に、抜き出される血液容量
が全所望容積の血漿を最後の戻し相の終りに得られるよ
うに作動する積分系を包含することができる。
上記の設備の多数の変更が技術者に分かるであろう。例
として、設備は管路(5)内の接続点(31)とクラン
プ(26)との間に小さなコラプシブルバルーンを包含
することができる。この小さなバルーンは、センサーが
抜き出し相の間に機能しなくなって、ポンプ(7)の流
量が11!P脈からの流量よりも大きくなる場合にシー
ルとして働く意味において、圧力センサー(16)と共
に二重の安全手段として作用する。必要な場合には、こ
の小さなコラブシブルバルーンをセンサー(15)に代
えることができる。
同様に、針(1)の内部、バブル検出器(12) 、管
路(5,16)を、例えばヘパリン化アンモニウム基を
含有するポリエーテル−ウレタンを基材とするポリマー
、例えば特に米国特許4.044725号に記載されて
いるもので被覆する場合には、凝固防止剤の輸送を意図
する手段(8)をおそらく省くことができる。必要なら
ば、管路(5及び16)をポリマー、例えば前記の米国
特許に記載されているもの、或はポリ塩化ビニルとヘパ
リン化アンモニウムを含有するポリエーテル−ウレタン
との混合物、例えば欧州特許出願12.701号に記載
されているものにすることができる。また、欧州特許出
願12,701号によるポリマーの混合物から微孔質膜
を作ることができる。
第1及び2図に表わしかつ上で説明したような設備につ
いて、例として全膜面積が600cm”であり、かつ2
つの膜が互いに面して配置されてその間を血液が循環す
る(上流室(3)を形成する)膜収容装置(2)を用い
て供血者に対して血漿搬出手順を実施した。各々の膜は
長さ30鋸、幅10anで、以下により詳細に説明する
ようにメツシュ上に支ミク四ンである。抜き出し手段(
1)は外径t65龍で内径145mの針である。管路(
5,16)はポリ塩化ビー=IL/(pvc)で、内径
&511#Iテアル。
管路(11)はpvcで、内径0.911mテある6f
:>フ(10)はぜん動性ポンプ(ホスパル(t108
PAL)社により販売される。参照RPO4)であり、
シリコーンのポンプ本体を肴する。
ポンプ(7)はぜん動性ポンプ(ホスパル社により販売
される。参照RPO1)であり、シリコーンのポンプ本
体を有する。容器(17及び18)は容ittoogc
rnsを有し、pvcで作られる。
センサー(is)はナショナルセミコンダクター製、参
照LX1 801GBのセンサーであり、該センサーで
合わせる圧力を抜き出し相の量水銀1Q+u+に#1節
し、かつ最大圧力値を戻し相の量水銀1o口龍に調節す
る。センサー(14及び19)はセンサー(13)と同
じ製造元及び同じ参照のセンサーである。センサー(1
4)を、抜き出し相の間最大相対圧水銀80IIIII
に調節し、かつ戻し相の間最小相対圧水銀10闘に調節
し、センサー(19)を戻し相の場合に相対圧水銀80
酩に調節する。このように、循環中の血液の圧力は、大
気圧にある膜含有装置の下流室(4)に収集される血漿
の圧力よりも大きい。
膜を横切る平均の圧力は次に等しい:80+10□=45謔水銀各抜き出し相の間に、圧迫帯を水銀60鱒惰に膨張させ
、かつクエン酸塩化した血液の分離器入口における流量
は、平均で85−7分であるO使用する膜は、極めて平
滑な表面を有するベルトに接触して回転するメツシュの
上に有機溶剤中のポリマー溶液を流して得るメツシュ上
に支持された膜である。この溶液は、メチルメタクリレ
ート775重量%及び酸性残基80 mEq/Kgから
成るアクリルニトリル/メチルメタクリレート/ナトリ
ウムメタリルスルホネートの共重合体8重量%をN−メ
チルピロリドン/グリセリン(70,8/2t2%)の
混合物中に溶解して含有する。この共重合体はジメチル
ホルムアミド溶液中2 、t /リットルの濃度におい
て20℃で比粘度α3を有する。
使用するメツシュはエチレングリコールポリテレフタレ
ート中のモノフィラメント布で、メツシュア5ミクロン
を有し、糸の直径は55ミクロンで、孔面積33%であ
る。このメツシュは重さが55 f 7m”である。
メツシュに支持させて得られる微孔質膜は厚さ120ミ
クロンで、質量が乾燥膜1fr&2当りポリマー101
Fである。
この膜のポリマー相のミクロtPIaは多孔質で規則正
しい。それの多孔度は80%である。多孔度は細孔の容
積の膜(ポリマー十細孔)の全容積に対する比(100
を乗じる)として定義される。
メツシュに支持させたこの膜の水(界面活性剤1%を加
える)についての流量は4.5rnt/時・−2°mm
Hgである。
この膜のラテックスについての除去係数は次の通りであ
るニーα27ミク四ンで検量されたラテックスについて5〜
15%−0,4ミクロンで検量されたラテックスについて65
〜80%一〇、 64ミクロンで検量されたラテックスについて
98〜100%。
上述した設備で、抜き出し相の間の血液の容量を350
の3に定め、収集されるべき血漿の全容量を600cr
n3に定め、各抜き出し相の間の凝固防止剤溶液の血液
に対する容量比を1/16に定めて、抜き出し相を6回
及び戻し相を6回行った後に血漿搬出手段を44分で完
結させた。
収集した血漿は実際細胞を含まないもので、赤血球よる
汚染を含まずかつ1龍3当りの血小板は単に3.000
である。血漿のタンパク質濃度は57f/リツトルであ
る。
第3図による設備は第1図による設備の変更である。第
3図には、上記したと同じ要素に加えて、たわみ包容器
(17)を管路(5)に、通常ポンプ(7)とバブルト
ラップ(12)との間に位置した点(5)において連結
する管路(16b)が見られる。この設備は、更に第2
の膨張可能な袋(1ab)を包含し、該袋(18)はた
わみ包容器(20)に作用して各抜き出し相の間この容
器に収容される液体に所望の圧力を伝える。この圧力は
、袋(18及び18b)で同じにするのが有利である。
しかし、センサー(13)の圧力は第3図による設備に
おいて任意である。
83図による設備は上記の第1図による設備よりも、膜
含有装置の上流室(5)、たわみ包容器(17)、管路
(16b) 、管路(5)の点Aと膜含有装置(2)の
口(6)との間の部分によって定められるループ内で、
血液の抜き出し或は戻し速度よりも大きな速度で血液を
循環させることができる利点を有する。こうして、例え
ば、血漿搬出法の期間収率は装置の固有の収率よりも大
きい。
第6図による設備を利用するための手順は、例えば供血
者の血漿搬出期間の場合には次の通りである。[F迫帯
(21)を所望の圧力(例えば、水銀60闘)にまで霧
膜させた後に、第1図による設備について説明したのと
同じ記載に従って、初めに針(1)を供血者の静脈に差
し込むが、ポンプ(7)はたわみ包容器(17)におい
て血液容jt V oに達して始めて始動させる。こう
して、血液は、初めに管路(5)の中を接続点A(点A
)に、次いで管路(16b)の中を通り、凝固防止剤手
段のポンプ(1o)が第1図による設備について説明し
たように機能する。
この容量(Vo)に達した際に、ポンプ(7)を始動し
、それにより血液が口(6)を通って膜含有装置(2)
の上流室(3)の中に入る。圧力センサー(14)によ
り、膜を横切る圧力が溶血が起きることなく最も大きく
なり得るように選ぶことができ、上流室(3)の出口(
15)における膜を横切る圧力はおよそ水銀0關に等し
い。膜含有装置(2)の入口における膜を横切る圧力は
水銀40〜100mmの間にあるのが普通である。設定
圧を越える場合には、センサー(14)がその制御下に
あるポンプ(7)に作用してポンプの速度を落とすか或
はポンプを一時的に止める。この抜き出し相の間、膜を
横切らないで膜に接触して通った血液を収集するたわみ
包容器(17)及び血漿を収集する容器(20)は、お
よそ大気圧にある。この抜き出し相の間、ポンプ(7)
は血液を直接に引き出すのではなく、むしろ容、器(1
7)内の血液に作用することから、供血者がら出て来る
血液は従来の血液資料の採取の場合のように抜き出され
る。血液及び血漿の所望の所定量(これは、例えば、電
気バランス(27及び3o)によって確かめられる)を
袋(17)及び(2o)の中に収集した際に、抜き出し
相を停止し、それにより戻し相を始動させることができ
る。次いで、圧迫帯(21)を収縮させ、ポンプ(10
)を止め、膨張可能な袋(18及び18b)を共に膨張
させて抜き出し相の間の膜含有装置(2)内の血液の入
目圧に相当する圧力とし、ポンプ(7)は同じ方向に回
転し続け、センサー(14)における特定圧を袋(18
及び18b)の圧力によって抜き出し相におけるそれに
比べて増大させ、そのため、膜を横切る圧力は戻し相の
間に抜き出し相の間の場合と同じになる。容5 (17
)において容量(Vo)に達する場合に、上述したよう
に、圧迫帯を圧力下に置き、袋(18及び18b)を収
縮させ、ポンプ(1o)を始動させ、膜含有装置(2)
の上流室(3)における血液の入口圧の特定値を低下さ
せ、ポンプ(7)が同じ方向に回転し続けることによる
抜き出し相が勧められる。体の外の容量が、例えば容器
(17)内の血液容量子容器(20)内の血漿容量−第
1の抜き出し相の間に(20)内に収集された血漿の記
憶された容量に一致する場合に、この第2の抜き出し相
の終りに達する。第3図による設備における各抜き出し
相の間に、凝固防止剤を分配するポンプ(10)はもは
やポンプ(7)の制御下になく、容器(17)の中に収
集される血液の容量によって制御されるのが有利である
ことに注目すべきである。
上述した設備を動物(犬、馬・・・)について、特に血
漿搬出手順用に用いることかできることは極めて明白で
ある。
通常、この設備は、簡単な針(1つの内部チャンネルの
みを有する)を用いて被検者(ヒト或は動物)の単に1
つの単−座のみに針を挿入することが望まれる度ごとに
用いて、被検者から扱き出す液体(通常、血液)を初め
に一方同に(抜き出し相)、次いで反対方向に(戻し相
)、両相の間に膜含有装置の入口における血液の所望圧
力及び流出量を制御する手段を有する膜含有装置内の膜
に接触させて循環させる。このようにしC1この設備に
ついて、初めは抜き出し相の間に、2回目は戻し相の間
に、その間に膜を横切らなかった血液留分を被検者に戻
して循環する血液の成分を除去することができる。
このように、上述した如き設備な、供血者の血葉拉出法
と異る用途に用いることができる。使用する半?APA
の分馳特性に従って、循ml血液についてタンパク質の
いくらかのみ或は血漿のいくつかの構成要素を減らすこ
とがuf能である。また、例えば、容器(20)内に収
集されたろ過された液体の賊によって制御される置換液
体を再注入することを条件として、血液ろ過(haem
ofiltratlon)セツションを実施することも
可能である。
また、この設備を血漿交換手順、すなわち、戻し相の間
に、患者に、引き出された量に等しい量の血漿を、例え
ば管路(5)のバブル検知a (12)とポンプ(7)
との間に取り付けたポンプ及び管路(図示せず)によっ
て再注入するのに用いることができる。患者が動静脈短
絡を有する場合には、圧迫帯(21)を用いる必要がな
い。
また、本発明による設備を患者の腹水液の治療にも用い
ることができ、この用途においては、圧迫帯、凝固防止
剤を分配する手段(8)、或はバブル検知! (12)
を必要としない。
【図面の簡単な説明】第1図は本発明による設備の一実施態様を表わす。第2図は第1図による設備において、特に監視及び制御
用手段への接続を加えた設備を表わす。第6図は第1図による装置の実施態禄の縫更を表わす。3・・・上流室4・・・下流室7.10・・・ポンプ9.17.20・・・容器13.14・・・圧力センサー、23・・・圧縮機27.30・・・検知器代理人の氏名 倉 内 基 弘手続補正書昭和59年10月110特許庁長官 志 賀 学 殿事件の表示 昭和59年 特願第144555 号発明
の名称 血漿搬出法及び特にこの方法に有用な装置補正をする者事件との関係 特許出願人名 称 p−ヌープ−ラン・ソシェテ・アノニム代理人補正の対象明細書の発明の詳細な説明の欄補正の内容 別紙の通りt 明細書21頁8行の[1m m lを「1咽3」に
訂正する。手続補正書(方式)%式%事件の表示 昭和59年特 願第144553 号発明
の名称 血漿搬出法及び特にこの方法に有用な装置補正
をする者事件との関係 特許出願人名称 ローヌープ−ラン・ソシエテ・了ノニム代理人補正の対象図 面 1 通補正の内容 別紙の通り図面の浄書(内容に変更なし)